プラチナってどんな金属?純度の違いについて解説!
貴金属のひとつであり、金よりも希少価値が高いといわれることもあるプラチナ……銀白色の輝きを放つ美しいこの貴金属は、そもそもどのようなものなのでしょうか?
また、プラチナ製品には、純度の高さを示す「Pt999」「Pt850」などの刻印が見られますが、純度の違いによって価値が左右されるようなことはあるのでしょうか?
気になるポイントについてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。
目次
そもそもプラチナとはどんな金属?
プラチナは現在、南アフリカ共和国やロシア、また南米の国々で採取されている貴金属であり、絶対数が少ない「レアメタル」のひとつとして知られています。
時期によって貴金属の価値は変動しますが、一時期は「金よりも高価」とされたこともあります。
美しい銀白色の輝きをまとっており、金に匹敵する価値を持つということから、日本語では「白金」と呼ばれることもあります。
元素記号は「Pt」であり、これがプラチナ製品の刻印に使用されます(ほかにも「PT」「PLAT」などの表記が見られることもあります)。
ちなみに、白金といえば「ホワイトゴールド」と同じものと思われるかもしれませんが、ホワイトゴールドは、金をベースにしてプラチナのような輝きを持つ貴金属を作れないかということで生み出された合金(金や銀にパラジウムなどの貴金属得置混ぜたもの)であり、まったくの別物です。
また、日本ではジュエリーや宝飾品として使用される印象が強いかと思いますが、耐熱性が高く、腐食や変色を起こしにくいということもあって、工業用品の原料として使われるケースも少なくありません。
むしろ、世界的に見れば各種の工業用品、医療器具、自動車部品などの原料として使われるケースのほうが多いくらいです。
その採掘量は金に比べるととても少ないということもあり、高い価値を持ちます。
プラチナの純度の違いとは?
プラチナが使用されたジュエリーなどには、プラチナの純度の高さを示す刻印が見られます。
プラチナの元素記号である「Pt」と、純度の高さを示す数字が並べて刻印されるのが一般的です。
たとえば、「Pt999」「Pt850」のような刻印が刻まれています。
数値が高ければ、その分だけプラチナの純度が高いことを意味します。
プラチナの純度は1000分率という基準ではかられており、たとえば「Pt999」はプラチナの純度が99.9%であることを示します。同じく、「Pt850」はプラチナの純度が85%であることを示します。
純度が100%ではないのは、プラチナは硬度がそれほど高くなく、柔らかい性質を持っているため、ほかの金属を混ぜて硬度を上げ、加工しやすくするためです。
さて、そんな中、特に多く見られるのは「Pt999」「Pt950」「Pt900」「Pt850」といった刻印が施されたプラチナ製品です。
ここからは、純度の高さによって見られる性質や価値の違いについて解説してみたいと思います。
Pt999(1000)
すでに紹介したように、「Pt999」はプラチナの純度が99.9%(ほぼ100%)というものを指します。
かつては「Pt1000」と表記されることもありましたが、厳密な意味でプラチナ100%のものは存在しないということで、現在は「Pt999」と表記されるのが一般的になっています。
純度が高いということもあり、その分だけ高い価値を持ちますが、私たちが目にする機会が多いプラチナのジュエリーにおいては、「Pt999」はほとんど見られません。
というのも、これもまたすでに紹介したように、プラチナはそれほど硬度が高くないので、純度が100%に近いものは柔らかく、傷つきやすいという性質があります。
着けたり外したりするときに手に触れることが多いジュエリーの材料としては、あまり適していないわけです。
「Pt999」の純度が高いプラチナは、資産として扱われる「延べ棒」という形状で存在しているケースが多く見られます。
Pt950
私たちが目にするプラチナジュエリーの中でも、特に高級ブランドの製品で多く見られるのが、純度95%を示す「Pt950」という刻印を施されたものです。
残りの5%は、パラジウムなどの貴金属を混ぜ込んでいます。
国際的なプラチナジュエリーの基準では、「Pt950以上が本物のプラチナジュエリー」といわれることもあります。たとえばティファニー、カルティエといった世界的なジュエリーブランドでは、「プラチナジュエリー=国際基準のPt950のもの」という考え方を基本にして美しい製品の数々を生み出しています。
とはいえ、Pt950未満のプラチナジュエリーがまったく価値を持たないというわけではありません。
実際に、日本では「Pt900」「Pt850」という刻印が施されたプラチナジュエリーが多く、一定以上の価値を持っています。
Pt900
上記のように、国際的な基準で見ると「Pt950」がプラチナジュエリーの基準ですが、日本ではそれに満たない「Pt900」のプラチナジュエリーも多く見られます。
むしろ日本では、プラチナの純度が90%であることを示す「Pt900」が最もスタンダードな存在となっています。また場合によっては、純度が高い「Pt950」よりも高い価値をつけられることもあります。
というのも、「Pt900」は「Pt950」に比べてプラチナ以外の混ぜ物が多く、その分だけ硬度が高くて加工しやすいという性質を持っています。
つまり、純度の高さだけが単純にプラチナの価値を決めるわけではないということです。
Pt850
日本では、プラチナの純度が85%であることを示す「Pt850」が、プラチナジュエリーの最低基準であると考えられています。
国内ではさまざまなブランドが「Pt850」と刻印されたジュエリーを製造・販売しています。
プラチナの純度が低い分だけ、「Pt950」「Pt900」に比べるとやや価値は下がる傾向にあります。
純度が高ければ価値も高くなる?
すでにちょっとだけ紹介したことですが、プラチナは「純度が高い=価値が高い」と決まっているわけではありません。たとえば、日本の中古市場では、プラチナの純度が高い「Pt950」よりも、「Pt900」のジュエリーに高い値段をつけるという業者も見られます。
なぜこのようなことが起こるかというと、すでに紹介したように「Pt900」のほうが混ぜてあるプラチナ以外の貴金属の量が多く、その分だけプラチナの柔らかさをカバーし、丈夫なジュエリーになっているからです。
また、ジュエリーとしてではなく、工業分野に回すことも考えてより高度が高く、加工しやすいPt900のほうに価値を見出すという場合もあるようです。
さらに現在、プラチナの硬度を高めるために混ぜこまれることが多いパラジウムの価値が高まっているというのもポイントのひとつです。
パラジウムは、プラチナと同じく銀白色の輝きを持つ貴金属のひとつであり、硬度が高いこともあってホワイトゴールドやプラチナに混ぜられるケースが多く見られます。
そんなパラジウムの価値が高まっているため、パラジウムの量がより多い「Pt900」のほうが高い価値を持つと判断されることがあるわけです。
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今回の記事では、プラチナとはどんな貴金属なのか、純度の違いによる特徴や価値の違いとしてはどんなことがあるのかまとめてみましたが、いかがでしょうか。
日本で出回っているプラチナジュエリーは、「Pt950」「Pt900」「Pt850」という刻印をほどこされたものが一般的です。
純度が高いものはその分だけ高い価値を持つ傾向がありますが、パラジウムの高騰や加工のしやすさを基準に考えると、場合によっては「Pt900」のほうに「Pt950」よりも高い値段が付けられることもあります。
とはいえ、いずれにせよプラチナのジュエリーはいつの時代も、純度の高低に関わらず一定以上の価値を持っていることは間違いありません。
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