プラチナアクセサリーは変色してしまう?原因やお手入れ方法を解説!
確かに、本来のプラチナは変色しづらいという性質を持っています……が、「プラチナアクセサリーが変色しない」と100%言いきることはできません。
実際のところ、プラチナアクセサリーは変色してしまうことがあります。なぜ、変色しづらいはずのプラチナを使ったアクセサリーが変色してしまうのでしょうか。
そして、プラチナアクセサリーの変色を防ぐための方法はあるのでしょうか?
気になるポイントについてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。
目次
プラチナのアクセサリーも変色します
冒頭に紹介したように、「プラチナアクセサリーは変色しない」というのは正確にいえば誤りで、プラチナアクセサリーもまた、ほかの貴金属アクセサリーのように変色することがあります。
変色しやすいアクセサリーとしては、空気中や人の肌に微量に存在する硫化水素という物質によって「硫化」を起こし、黒ずみを発生させるシルバーアクセサリーなどが挙げられますが、同じように、プラチナアクセサリーもまた、変色を起こすことがあります。
では、なぜ「プラチナアクセサリーは変色しない」という誤った知識が広まっているのでしょうか。
また、プラチナアクセサリーが変色してしまう原因としては、どんなことが挙げられるでしょうか。
プラチナアクセサリーが変色しないといわれる理由とは?
「プラチナアクセサリーは変色しない」といわれることがある理由としては、プラチナが他の物質に影響されにくい(反応しにくい)性質を持っていることが挙げられます。
たとえば上にも書いたように、同じ貴金属でも、銀は硫化水素という物質によって化学変化を起こし、黒ずみを発生させることがありますが、純度が高いプラチナはそのような化学変化が起こりにくい貴金属となっています。このような、他の物質による影響を受けにくい性質は、プラチナのほかに金も持っています。
そのようなことから、プラチナを使ったアクセサリーもまた、「化学変化を起こしにくい=変色しない」といわれることが多いわけですが、実際のところはプラチナアクセサリーも変色を起こすことがあります。
プラチナアクセサリーが変色する原因とは?
プラチナアクセサリーが変色を起こす理由としては、「アクセサリーに使用されているプラチナは純度100%のものではないから」ということが挙げられます。
プラチナアクセサリーに使用されているプラチナの多くは、純度が95%の「Pt950」か、純度が90%の「Pt900」という刻印がほどこされたものです。
プラチナのほかに5~10%の「プラチナ以外の貴金属」が混ぜられているというものになります。
プラチナのほかの貴金属が混ぜられる理由としては、プラチナ単体では硬度が高くないため、アクセサリーには向いていないからということが挙げられます。
つまり、アクセサリーの硬度を高め、丈夫にするために他の貴金属を混ぜたものが使用されているわけです。
プラチナアクセサリーの変色は、正確にはこの「プラチナ以外の貴金属」が引き起こすものです。
すでに紹介したような「硫化」が起こったり、「酸化」が起こったりして黒ずみやサビのような現象が発生し、変色してしまうということが起こります。
プラチナアクセサリーのお手入れ方法
プラチナアクセサリーの変色を防ぐには、普段から変色が起こらないようにするための適切なお手入れを行うことが必要です。
ここでは、簡単にできる「日ごろのお手入れ」の方法についてまとめてみたいと思います。
ぬるま湯+中性洗剤で洗う
プラチナアクセサリーを使用したあとなどは、汗や汚れなど変色の原因になるものを洗い落とし、きれいな状態にすることがおすすめです。
方法としては、それほど難しいことはありません。
ぬるま湯を入れたボウルと、家庭用の中性洗剤があればOKです。
(1)ぬるま湯を入れたボウルにプラチナアクセサリーを入れる
(2)家庭用の中性洗剤を少量たらす
(3)しばらく浸して取り出す
(4)綿棒や筆などで細かい汚れを取り除く
(5)水で洗い、柔らかい布できれいに拭きとる
(6)しっかり乾かす
以上のような流れで洗い、密閉性の高い場所に保管することで、変色を防ぐことができます。
サビや黒ずみが発生したらどうする?
お手入れをしていたつもりだったのに、サビや黒ずみで変色が発生してしまった……。
そのような場合は、
【サビ】レモン汁やお酢につける
【黒ずみ】重曹を溶かした熱湯につける
といった方法で対処することができます。
それぞれ5~10分ほどつけて、取り出して水で洗い、柔らかい布で拭き取ればもとの輝きを取り戻すことができると思います。
プラチナアクセサリーの保管方法
プラチナアクセサリーを保管する際は、アクセサリーひとつひとつを個別に保管するのがおすすめです。
ひとつひとつ分けて保管できるジュエリーボックスを使用したり、ひとつずつ分けてジップロックなどに入れて保管するなどしておくことをおすすめします。
また直射日光や湿気などでダメージを受けることがあるので、適切な環境で保管することを心がけましょう。
宝石がついている場合は要注意!
プラチナアクセサリーのお手入れ方法として、「ぬるま湯と中性洗剤を使って洗う」という方法を紹介しましたが、どんなプラチナアクセサリーでもOKというわけではありません。
たとえば、宝石がついているプラチナアクセサリーのお手入れは要注意です。
一口に宝石といってもさまざまな種類のものがありますが、物によっては「水によってダメージを受ける」という可能性があります。
ダイヤモンドやサファイア、ルビーは心配ありませんが、エメラルドやパール(真珠)、琥珀や珊瑚などは水に弱い性質を持っているので注意しましょう。
水に弱い宝石がついている場合は、ぬるま湯につけてお手入れすることは避け、「こまめに柔らかい布で拭く」という方法で汚れを取りましょう。
専門店にケアをお任せするのもおすすめ
今回は、プラチナアクセサリーもシルバーアクセサリーなどと同じく変色してしまう可能性があること、そして具体的な変色の原因や、変色を防ぐためのお手入れ方法などについてまとめてみました。
プラチナ自体は、たとえば銀などとは違ってほかの物質の影響を受けづらい性質を持っているので、本来なら変色することはありません。
しかし、アクセサリーの原料として使用されるプラチナは多くの場合、プラチナ以外の貴金属を混ぜたものとなっています。その「プラチナ以外の貴金属」が変色を起こし、結果的にプラチナアクセサリーが変色してしまうということがあります。
しかし、変色は防ぐことができますし、変色してしまった場合も対処することが可能です。今回の記事で紹介したお手入れ方法や対処方法を参考に、プラチナアクセサリーの美しい輝きを保っていきましょう。
ただし、宝石が付いているプラチナアクセサリーなどは、お手入れをすることで宝石にダメージを与えてしまうことがあるので要注意です。
また、自力でお手入れを続けていると、どうしてもすり減ってしまい、少しずつ経年劣化が見られるのも注意したいところ……。
というわけで、普段は自分でお手入れをしつつ、定期的にプラチナアクセサリーを扱う専門店などで専門的なケアを受けることもおすすめします。
より美しい状態を保つために、ぜひ参考にしていただければと思います!
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。