プラチナの買取価格はなぜ高い?希少性や金との違いについても解説
使っていないプラチナジュエリーが手元にある場合、買取価格がいくらぐらいになるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
思い出がつまったジュエリーは特に、相場が分からず不安になることもあるかもしれません。今回は、プラチナの買取価格を含めた相場が高いと言われる理由について解説します。
「いくらぐらいで売れるのだろう」「金と比べて相場は違うの?」などが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プラチナの価格が高い理由

プラチナは相場を知らなくても、一般的に高級なイメージがある貴金属です。実際に、プラチナの価格が高い理由は次のような特徴があるからです。
・希少価値の高い貴金属
・優れた化学的特性
・産業用としてのプラチナの需要
・プラチナの高い純度
・プラチナの美しい色や光沢
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
「希少価値の高い貴金属」
地球上でのプラチナの埋蔵量は非常に少なく、希少価値が高い貴金属の一つです。
そもそも貴金属とは、産出量が少ないことや化学的に安定していること、耐久性に優れているといった理由から「貴重」であると認められた金属のことを言います。
プラチナは、金・銀とともに需要の多い貴金属と言えます。プラチナの希少性は、採掘量が金のわずか7%程度であることからも分かります。
埋蔵量も金の1/3程度しかなく、その上採掘されたプラチナの多くが工業用途で使われることから、ジュエリーとしての相場は非常に高くなるのです。
「優れた化学的特性」
プラチナは非常に優れた化学的特性を持っています。耐食性、耐熱性、導電性、反射率などが非常に高く、高温や酸化に対しても強い性質を持ちます。
その特性ゆえに、工業用途、特にディーゼル車の浄化触媒として利用されてきました。
一方で、環境への意識の高まりからディーゼル車の生産や需要が低下している中で、プラチナの相場も連動して低下する傾向にあります。
「産業用としてのプラチナの需要」
プラチナは自動車の浄化触媒や医療機器、電気製品の部品、宝飾品など、幅広い産業で使用されています。
これまで主に使用されてきたディーゼル車に代わって、需要が増えている燃料電池車にプラチナが利用されています。燃料となる水素をエネルギーに変えるためにプラチナが使われているのです。
そのため、水素社会が実現した際には、プラチナの価格が再び上昇するのではないかと予想されています。
「プラチナの高い純度」
プラチナの高い純度を保つ精錬や加工には高度な技術が必要です。プラチナの純度は、プラチナと他の金属との配合の割合のことを意味します。
ISO国際標準化機構で認められたプラチナの純度は、Pt1000、Pt950、Pt900、Pt850の4種類で、それぞれプラチナの割合が100%、95%、90%、85%となっています。
それ以下はプラチナとして認められていないことから、プラチナ製品は非常に純度が高いと言えるのです。
「プラチナの美しい色や光沢」
プラチナは原子番号78の白金属元素の種類となり、その色は白色で、非常に美しい光沢を持っています。プラチナの白い色は、宝石との相性が良くブライダルリングなどでも重宝されます。
金や銀と比べても比重が大きいことから、宝飾品や時計などの重厚感を演出する素材としても人気の高い金属です。
プラチナとホワイトゴールドの違いは?

プラチナとホワイトゴールドは、見た目が似ていることから混同されることがあります。
それに加えてプラチナは「白金」と表記されることから、そのまま英訳してホワイトゴールドと同じものと誤解されることが多いのですが、実際は異なる金属です。
「原料となる素材」
最も大きな違いは、原料となる素材です。
プラチナは、元素記号Ptで表される希少金属であり、プラチナそのものが白色で美しい光沢を持つことが特徴です。
一方、ホワイトゴールドは、金にニッケルやパラジウムを配合したもので、黄金色の18Kゴールドに白色の合金を混ぜることで作られます。
ホワイトゴールドは白色にするためにメッキ加工されることもあります。
「純度の違い」
プラチナは非常に高い純度が必要であり、主に95%以上、ジュエリーとしては90%以上の純度で使用されることがほとんどです。
一方、ホワイトゴールドは、黄金と白色の合金を混ぜたもので、純度75%の18Kや純度58%の14Kなど、金の含有量によって異なる純度で使用されます。
「耐久性」
プラチナは特性上、酸やアルカリなどで化学反応を起こしにくく、非常に高い温度でなければ融解しないため、摩耗しない、傷が付きにくいなどの特性を持った強い金属です。
一方で、プラチナは伸びがあり加工しやすいという特徴もあります。ただ、そのままではジュエリーとしての耐久性は低いため、パラジウムなどを配合して硬い素材に加工しているのです。
ホワイトゴールドは、金と白色の合金を混ぜたものであるため、純金よりもさらに柔らかく、傷や摩耗が起こりやすい傾向があります。
「製造コスト」
プラチナは希少な上に精錬や加工に高度な技術を必要とするため、製造コストが高く、価格も高くなります。
一方、ホワイトゴールドは、比較的手軽に製造できるため、価格が低めである傾向があります。
*プラチナとホワイトゴールドの違いについてさらに詳しくは「ホワイトゴールドと白金(プラチナ)の違いとは?希少価値が高いのはどっち?」の記事も参考にしてください
プラチナジュエリーの魅力

プラチナは、世界各国でジュエリーとしての人気も高い金属ですが、特に日本では婚約指輪や結婚指輪をプラチナで作ることが一般的となっています。
高級と言われるプラチナジュエリーの魅力とは、どこにあるのでしょうか。
「カルティエも愛した繊細な美しさ」
プラチナは、白色で高い光沢を持つ美しい素材です。
宝石との相性も良く、ダイヤモンドやその他の宝石と組み合わせたプラチナジュエリーは、上品でエレガントな印象を与えます。
プラチナはとても柔らかく加工しやすい特性をもつことから、そこに目を付けたルイ・カルティエが、「ガーランドスタイル」という繊細な細工技術を確立したことでも知られています。
プラチナは今でも世界中の名門ジュエラーから愛される美しい金属なのです。
「日常使いできる耐久性」
プラチナは、非常に耐久性が高く、傷がつきにくく、変色しにくいという特徴があります。高い温度でないと融解しない、化学的に安定しているなどの特徴は、長期間使用しても美しい状態を保つことにつながります。
結婚指輪などで日常的に身につけることの多いジュエリーには最適な素材と言えるでしょう。
*プラチナジュエリーの日常的なお手入れについては「プラチナアクセサリーは変色してしまう?原因やお手入れ方法を解説!」の記事も参考にしてください
「肌に優しい素材」
プラチナジュエリーは、通常は90%以上の純度で使用されます。
不純物が少ないことは、アレルギー症状を引き起こす可能性を低減させることから、肌に優しい素材としても需要が多い金属です。
「プラチナの持つ高級感」
プラチナは、地球上での存在量が極端に少ない希少金属であることから、貴重で高級な印象を与えます。
プラチナの白い色は純潔や純粋を連想させ、長期にわたって輝きを保つ特性からも高級感のあるジュエリーというイメージが強いと言えるでしょう。
プラチナの買取なら福ちゃんへ!第3の価値もしっかり査定
今回は、プラチナの買取価格が高い理由について、さまざまな角度から解説しました。
プラチナはその希少性や耐久性に加えて純度や色などの特徴もあり、ジュエリーとしての価格は高くなっています。
「白金」と表記されることからホワイトゴールドと混同されることもありますが、2つは素材も純度もまったく違う別の金属で、ホワイトゴールドと比較すると当然プラチナの方が価値も高いと言えます。
プラチナはジュエリーとしての価値も高く、繊細な美しさや日常使いができる耐久性、高級感も相まって、中古市場でも非常に人気の高い貴金属です。
プラチナの相場は需給によって変動しますので、買取価格は実物を見てからの判断になりますが、プラチナ買取を希望する場合はぜひ、福ちゃんにお任せください。
福ちゃんでは経験豊富な査定士が、プラチナの相場からの算定だけではなく、デザインやブランドなど、第三の価値も査定しています。
切れてしまったネックレスや、片方を紛失してしまったイヤリングなども査定可能です。
プラチナは希少性の高い、貴重な貴金属です。もし、使わなくなったプラチナジュエリーが手元にあるときは、一度買取の査定をしてみてはいかがでしょうか。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。