中国紙幣「外貨兌換券 壹佰圓」を買取いたしました
- 大阪府
- 40歳代
- 男性

中国銀行発行「外貨兌換券 壹佰圓」複数枚
今回は1970年代後半から1980年代後半に発行された中国の外貨兌換券(壹佰圓=100元)をお買取させていただきました。
外貨兌換券は外国人向け通貨であり、表面記載の金額は、中国の通貨である「元」と同等の価値を持ちます。これは中国で外貨の流通を防ぐために使われていたものです。中国では1995年に廃止。これにより、現在残っている外貨兌換券は今後希少価値が上がるといわれています。中国の外貨兌換券は7種類(1角、5角、1元、5元、10元、50元、100元)あり、今回お買取した兌換券はすべて100元でした。
ご訪問前の準備
この日バイヤー(査定士)が車を走らせたのは大阪府枚方市。枚方市は大阪府と京都府の中間地点に位置する市で、遊園施設「ひらかたパーク」などが知られています。
今回の依頼主は40代の男性です。
亡くなったお祖父様の遺品整理をしていたとき、今回のお品物を発見されたそうです。
今回の依頼主がお住まいになっているエリアはいわゆる「高級住宅地」として有名な場所で、あたりには大きな日本家屋やタワーマンションが立ち並んでいました。
時刻は午後4時前。
依頼主のご自宅に近いパーキングに車を停め、資料に目を通します。
お問い合わせの段階で「そんなにボロボロではない」「表面が中国語、裏面に英語が書いてある」という情報を聞いていたため、バイヤーは中国の外貨兌換券ではないかと予想していました。
そんなにボロボロではないということは、保存状態が良い本物か、あるいは最近つくられた偽造品の可能性もあります。その点を十分に確認することを心に留め、査定を行うことにします。
バイヤーは査定に必要な白手袋、ルーペ、風呂敷などが入ったカゴと、契約書を作成するためのタブレット、小型プリンターを車から持ち出し、依頼主のご自宅に向かいました。
訪問・査定
お約束の午後4時半。依頼主のご自宅は大きな門構えが特徴で、敷地内にある駐車場には高級車が停められていました。
インターホンを鳴らすと、若々しい男性の声がしました。
はい
福ちゃんから参りました
そう告げると、依頼主の方と見られる男性が現れました。
こちらにどうぞ
ありがとうございます
平成初期に建築されたと見られる一戸建てには、子供用のおもちゃ、自転車なども置かれていました。
玄関に入り、すぐに行うのは自己紹介です。名刺を取り出して手渡しつつご挨拶します。
改めまして、福ちゃんから参りました査定士です。本日は私が査定をさせていただきます。よろしくお願いします
わざわざ名刺まで……ありがとうございます。私が依頼人の□□です。まあ、こんなところではなんですから、つづきは客間で……
福ちゃんはプライバシー保護の観点から玄関先で査定を行うこととしていますが、依頼主のご意向がある場合にはその意向に従うこととしています。
きれいに並べていただいたスリッパに足を通し、案内された客間へ向かいました。
客間は15畳ほどある大きな部屋で、きれいに整理されています。
さまざまな種類の本が並んでいる本棚があることから、ご家族の皆さまは書斎としても利用されているのでしょう。
案内されたソファーに座り、手短に本日の買取の流れを説明しました。
わかりました。では値段を聞いてから判断したいと思います
そう言って取り出した封筒の中に、本日の依頼品が20枚ほど保管されていました。
これです。お願いします
ここから査定が始まるわけですが、いきなりお品物に触れるわけにはいきません。
まずは、タブレットで同意書を表示。お客様に確認していただき、サインをいただきます。
同意書にサインをいただいて初めて、福ちゃんのバイヤーはお品物に触れることができることになっています。
今回もサインをいただき、そのうえで査定を開始します。
では、始めさせていただきますね
白手袋を装着してルーペを取り出し、査定を開始します。
ちょうど20枚。バイヤーが予想していた中国の外貨兌換券に間違いないようです。
細部を拡大し確認しながら依頼主にお話をお伺いします。
こちら……どのように入手されたかご存知ですか?
いや、それが詳しいことはわからなくて。この家は祖父が建てた家で、病院に入院するまでずっと一緒に暮らしていたんですが……これのことはなにも聞いていなかったんです
依頼主は続けます。
祖父は自営業をしていたんですが、一時期は中国に出張に行くことも多かったみたいです
そうなんですね、貴重な情報をありがとうございます
となると、この兌換券はお祖父様ご本人が現地で両替したものかもしれない、バイヤーはそう感じながら査定を続けました。
たっぶり20分以上、一枚一枚査定を行った結果、この20枚の金券は本物の外貨兌換券ということが判明しました。
中国のダカンケン?ですか?
はい。日本にはない制度なのですが、ドルなど外貨の流通を避けたいという中国の対策で、外国人用に発行されていた紙幣なんです
えっ
1995年には廃止されたのですが、それまでは現在のように外貨の支払いができるお店はなかったんですよ
知らなかったです
ご存知ではない方のほうが多いかと思います。学校の授業で習うような内容ではありませんし、今は廃止された制度ですからね
あんまり価値はなさそうですか?
いえ、そんなことはございません
バイヤーは当時の中国人は手に入れにくいものだったこと、今後希少価値が高くなることなどをお伝えしました。
よかった……ただの紙切れになってしまうのかと思いました
いいえ。まだ骨董品、ヴィンテージ品と呼べるものではないですが、そうなることに目をつけているコレクターは多数いらっしゃいますからね
バイヤーはタブレットを取り出し今回の買取額を算出しました。
なるほど……
もちろん、この場で決めていただかなくても構いません。ご家族の方と相談していただき、後日ご連絡いただく、ということも可能でございます
いや、それでお願いします
依頼主の同意を確認し、身分証を確認させていただいた後、バイヤーは契約書と明細書を作成。
それではこちら目を通していただき、署名をお願いします
はい……お願いします
契約書にサインをいただき、現金のお渡しをしました。
これで買取は完了となります。
今回はこれで終了となりますが、ほかにお値段が気になるものや、処分を考えているものはございませんでしょうか
大丈夫です。でも、母がそろそろ“生前整理”をするといっていたので……またお世話になるかもしれません
かしこまりました。査定だけでも大丈夫なので、いつでもお声がけください
ありがとうございます
こちらこそ、ご利用いただきありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします
今回の買取とまとめ
中国の外貨兌換券(1970年後半から1980年代後半に発行された100元)をまとめて
今回注目のお品物は中国の外貨兌換券。外国人用の通貨として発行されていたものですが、兌換券でなければ購入できないものがあったため、一部の中国人にも流通があったといわれています。
1995年以降は日本と同様の方法で外貨の両替を行っている中国。この外貨兌換券は中国本土でもなかなか見られなくなりました。
今回はシワや汚れがなく比較的きれいに保管されていたことを価格に反映し、高価買取をさせていただきました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。