ご主人の実家の納戸から出てきた、天保小判・文政小判など。
- 大阪府
- 30歳代
- 女性

天保小判・文政小判、その他
今回査定させていただいたお品物は、江戸時代の小判数枚です。 いずれも桐箱入りのアンティーク品であり、証書らしい紙も付いているとのこと。証書(鑑定書)が付いているとあれば、高価買取の可能性がより高まります(もちろん鑑定書がなくても査定・買取は可能です)。 丁寧にしっかり見ることを心がけつつ、査定に臨みました。
ご訪問前の準備
その日、バイヤー(査定士)は大阪市西区新町周辺のマンションが密集するエリアに向かっていました。
ビジネス街と隣接しているということもあり、平日午後1時前の街並みにはネクタイを締めたサラリーマンの方の姿が目立ちます。昼休憩中なのか、くつろいだ表情の人が多いのが印象的でした。
そのような街で出張査定のご依頼をいただいたのは、30代の奥様。
ご主人の実家の納戸から出てきた、小判数枚の査定を依頼したいとのお話です。
金額次第では買い取ってもらうことも視野に入れているとのことで、バイヤーは腕が鳴る思いで車を走らせ、近くのパーキングに車を停めます。
用意するのは、出張査定には欠かせないさまざまな情報が詰め込まれたタブレット、成約となったときに契約書や明細書をプリントするためのプリンター。
白手袋やルーペをはじめ、お品物を手に取って見るために必要な道具もまとめます。
訪問・査定
さて、そうこうするうちに約束の時間がやってきたので、バイヤーは車を降りて依頼主のお宅へと向かいます。
車関係の町工場のわきを抜け、建てられてからまだそれほど年月を経ていないと思われる真新しいマンションへ。インターホンで部屋番号をプッシュして来意を告げると、「はーい!どうぞ」という溌溂とした声が聞こえ、ロックが外れます。
エレベーターで上階にのぼり、廊下を渡って部屋番号を確かめ、チャイムをプッシュ。
ややあってドアが開き、奥様が顔を出されました。
お待ちしてました、どうぞ
ありがとうございます。失礼します
にこやかな奥様に迎えられ、招かれるままに進むと10畳ほどのリビングへ……。
2LDKのお宅はそれほど広いわけではありませんが、家具や家電にはこだわっていらっしゃるようで、小ぢんまりとしていながらもあたたかみのあるご家庭が想像できます。
そんな中、すでにテーブルの上には査定を待つお品物の姿が見えます。
さて、ここで忘れてはならない自己紹介。
バイヤーは名刺を取り出し、奥様に手渡しつつご挨拶します。
あらためまして……福ちゃんから参りました査定士です。今回は私が査定を担当いたします
あ!よろしくお願いします
ではまずは、こちらにサインをお願いいたします
バイヤーは、タブレットを操作して査定の同意書を提示します。こちらにサインをいただき、お品物を見る許可をいただいて初めて、バイヤーは査定を開始できるのだと説明します。
あー、そうなんですね。指で書くんですよね?
はい。フルネームでお願いします
最近こういうの増えてますよね……うまく書けないかもしれないけど
大丈夫です。ありがとうございます
と、そんな軽快なやり取りを経て、いよいよ査定へ。
お品物は、小判数枚……正確には5枚ありました。
いずれも桐箱入りで、うち2つには鑑定書も付いているようです。
白手袋をつけて実際に確認してみたところ、この2枚は江戸時代後期に製造された文政小判、天保小判であることがわかりました。
江戸時代のお金なんですか?
そうですね。こちらの2枚は江戸時代の終わりごろ、景気が悪かった頃に出された小判です。金の含有量はあまり高くないんですが、アンティーク品としての価値はあります
へー、そうなんだ
残りの3枚は……鑑定書がないのでやや買取額は下がりますが、それでも拝見したところ間違いなく江戸時代に発行された小判だと判断できます。買取は可能です
どのくらいになるのかな?
そうですね……
バイヤーは電卓を取り出し、素早く概算を出してお見せします。
わ、こんなになるんだ……じゃあ、持っていってもらっちゃおうかな
大丈夫ですか?ご主人に確認してみてから、あらためてご依頼いただいてもいいんですが
大丈夫です。『君の好きにしていいよ』って言ってもらってるので、私が決めちゃいます
確認が取れたところで、買取手続きに入ります。
奥様の運転免許証を確認し、契約書と明細書を作成し、契約書に同意のサインをいただいてプリントアウト。内容を説明し、クーリングオフが可能であることも付け加えます。
もし、お気持ちが変わったりするようなことがあればご連絡ください
わかりました。ありがとうございます
そして、現金をお渡しして完了です。
こちらで以上となりますが、ほかに何か処分したい物などはありませんか?
うーん、今は何もないんですけど……でも、旦那の実家にはまだいろいろあるらしいので、今度見といてって言っときます。そしたらまた電話しますね
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします
今回の買取とまとめ
天保小判・文政小判(共に鑑定書付き)、その他小判
今回注目のお品物は、江戸時代後期に製造・使用されていた天保小判と文政小判です。
いずれも鑑定書付きで間違いなくその時代に使われていた物であると確認できたこともあり、高価買取が可能となりました。
微細な歪みや掻き傷などが多少ありましたがいずれも古いものであり、長い時代を生き抜いてきた小判であることの証といえます。保存状態は良好で、アンティーク品としての価値もあると思われます。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。