- 宝石/ダイヤモンド
- 2025.12.17
翡翠の原石買取のポイント!価値の高い翡翠や高価買取のコツ

日本の国石でもある翡翠は、緑色をはじめとする多彩な色が魅力の美しい宝石です。
とくに東洋での人気が高く、翡翠原石の価値に注目している方も多いはず。
そこで今回は、翡翠の原石に焦点を当て、買取を検討中の方に役立つ情報を惜しまずご紹介していきます。
翡翠原石の査定の重要ポイントや、高価買取のコツなどをチェックして、買取を成功させましょう。
【この記事でわかること】
● 買取相場が高い翡翠原石の種類
● 糸魚川の翡翠原石の買取相場
● 翡翠とほかの石を一緒に保管してはいけない?
翡翠(ヒスイ)について

翡翠は、古代から勾玉や丸玉などに加工され、宝飾品として重宝されていた緑色の石。
原石に含まれる成分により、緑のほかにも白・薄紫・青・黒など多彩な色合いで私たちを魅了しています。
ここでは、翡翠の特徴や産地などを詳しく見ていきますので、翡翠をより深く知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
翡翠は硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)がある
翡翠は、鉱物学の観点から、「ジェダイト」と呼ばれる硬玉と「ネフライト」と呼ばれる軟玉に分けられます。
ジェダイトは、ヒスイ輝石からできており、宝石として利用されるのが一般的です。
ジェダイトよりも硬度が低く、色味もジェダイトより劣るネフライトは、宝石としては利用されません。
ジェダイトとネフライトは混合しやすいため、価値の高いジェダイトを「本翡翠」と表し、ネフライトと区別する場合もあります。
以下に、ジェダイトとネフライトの違いをまとめてみましたので、参考にしてみてください。
| ジェダイト | ネフライト | |
| 硬度 | 6.5~7 | 6~6.5 |
| 色味 | 美しい緑色が多い | ジェダイトよりも薄い緑・白など 透明度が低い |
| 含まれる鉱物 | ヒスイ輝石 | 角閃石(かくせんせき) |
| 使い道 | 宝石 | パワーストーン アクセサリー |
ジェダイトよりも価値が低いとされるネフライトですが、例外もあるのをご存じでしょうか?
それは、「羊脂白玉(ようしはくぎょく)」と表される半透明のネフライトで、その独自の美しさから価値が高く、高値で取引されるケースもあるほどです。
翡翠の主な産地は糸魚川
翡翠は日本ならではの石で、新潟県の糸魚川周辺(朝日町・小谷村・白馬村)が主な産地です。
日本国内には、以下のようにいくつかの産地がありますが、糸魚川の翡翠原石は良質で、高額で取引されやすい傾向があります。
● 鳥取県若桜町
● 兵庫県養父市大屋
● 岡山県新見市大佐
● 長崎県長崎市(三重・琴海きんかい)
● 北海道旭川市幌加内町
● 群馬県下仁田町
● 埼玉県寄居町
● 静岡県浜松市引佐
● 高知県高知市
● 熊本県八代市 など
海外では、ミャンマーとグアテマラが翡翠原石の有名産地で、日本の糸魚川とともに世界三大翡翠産地として知られています。
翡翠は幸運の象徴
翡翠は、幸運の象徴として、お守りの替わりに身に着ける方も多くいらっしゃいます。
中国では、特別なパワーが宿る石として珍重され、ステイタスシンボルになるほど人気が高いのが特徴です。
もともと翡翠は「玉(ぎょく)」と呼ばれており、「翡翠」は中国でカワセミの美しい色を表す言葉として用いられていました。
18世紀にミャンマー産の翡翠が中国にもたらされ、その美しさをたたえて「翡翠」と呼ばれるようになったといわれています。
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翡翠の買取相場

宝石に加工された翡翠と翡翠の原石とでは、買取価格に対する単位が異なります。
翡翠(宝石)は「カラット」、原石は「キロ」単位で買取相場が決まるのが一般的です。
ここからは、翡翠原石を中心に、買取相場の解説をしていきます。
※当記事で紹介している買取相場はあくまでも目安です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は骨董品買取業者にご確認ください。
翡翠原石の買取相場について
翡翠は色・重さ・透明度・処理方法などによって、買取相場が上下します。
翡翠原石の参考までの買取相場は、最高品質の物で、1キロあたり約1万円程度で取引される場合が多いでしょう。
薄紫色のラベンダー翡翠は、緑の本翡翠よりも価値が劣り、1キロあたり約数千円~1万円 程度です。
また、ネフライトの羊脂白玉は、その希少性から取引実績が少ないため市場価値が不明瞭ですが、オークションでは数千円~数百万円程度 で落札された事例があります。
宝石に加工された翡翠は、1カラット約100円~5万円程度が相場といえるでしょう。
価値が高いのは最高級の翡翠「琅玕(ろうかん)」
翡翠の中で、とくに価値が高いとされるのが、最高級の本翡翠「琅玕」です。
「琅玕」は、透明度の高い鮮やかなエメラルドグリーンをしており、質感に独特のとろみを持っています。
数百万円で取引されるケースもあり、翡翠の皇帝を意味する「インペリアル・ジェイド」とも呼ばれています。
中でも、ミャンマー産の「琅玕」は、特別に高い価値が認められている最高級品です。
翡翠原石の査定でチェックされるポイント

翡翠原石の買取を依頼する前に、査定で何をチェックされるのか把握しておきましょう。
査定では、主に次の4点を重点的にチェックしています。
● 翡翠原石の産地
● 色・ツヤ・透明感など
● 大きさや重量・カラット
● 処理方法
それぞれのポイントをわかりやすく説明していきますので、翡翠原石の買取にお役立てください。
翡翠原石の産地
翡翠原石の買取で、査定額に大きく影響するのが、産地です。
数ある産地の中でも、産出量の9割を占めるミャンマー産の翡翠は質が高く、高額で取引される傾向があります。
ただし、原石となると、糸魚川産の翡翠も比較的高値が期待できるでしょう。
糸魚川産の翡翠は、ミャンマー産と比べて風化も少なく、原石のままでも美しさが持続しやすいといえます。
色・ツヤ・透明感など
色・ツヤ・透明感も、翡翠原石の買取査定における大切なチェックポイントです。
翡翠は、透明度が高く、緑色が濃いほど価値が高いのが特徴で、濁った色味は価値が下がります。
ツヤは、原石の状態での確認が難しいかもしれません。
しかし、硬くキメの細かい原石は、研磨によって美しいツヤが見込めるため、査定では細部までチェックしていきます。
輝くようなツヤが期待できる翡翠の原石であれば、査定額がアップする可能性があるでしょう。
透明度は、高いほど価値も高くなります。
大きさや重量(カラット)
翡翠原石の大きさや重量は、大きければ大きいほど、買取額も高くなる可能性が秘められています。
大きさは素人でも確認しやすいため、査定額の目安の一つになるでしょう。
ただし、色や透明度の基準が伴っていることが前提ですので、大きくても質が低ければ買取額は下がります。
参考までに、新潟県の「翡翠ふるさと館」には世界最大級の翡翠が展示されており、重量は驚きの102トンです。
最も大きな翡翠は175トンあり、ミャンマー北部カチン州にあるパカン地域で発見されました。
処理方法
処理方法については、天然の美しさを活かす処理のほか、人工的な処理などがあります。
宝石として高く評価されるのは、本来の美しさを活かせるよう、研磨やワックス処理など最低限の処理を施した翡翠です。
一方、樹脂や漂白処理などは、天然の美しさを損ない、価値が下がるといわれています。
翡翠のかけらや粉末を集めて染色などの処理をしたものは、「人工翡翠」といわれ、価値も低めです。
買取額が高くなる翡翠の原石とは?

実際の買取で、高い値段が付けられる傾向にある翡翠の原石は、以下の通りです。
● 本翡翠
● インペリアルジェイド
● 糸魚川産の翡翠原石
● 鑑別書が付いている
お手持ちの翡翠原石に当てはまるようでしたら、買取に期待できるでしょう。
翡翠の原石をお持ちでない方も、順にわかりやすく説明していきますので、今後の買取の参考にしてくださると幸いです。
本翡翠
本翡翠とは、「ジェダイト」と呼ばれる硬玉のことで、美しい緑色になるほど買取額が高くなるのが一般的です。
ラベンダー色のラベンダー翡翠も、比較的高い買取額が付けられる可能性があるでしょう。
宝石としての価値がないといわれる軟玉の「ネフライト」ですが、「羊脂白玉(ようしはくぎょく)」に関しては高額で取引されるケースがあります。
インペリアルジェイド
インペリアル・ジェイドとは、「琅玕」のこと。この記事の中で前述した通り、「琅玕」は、高額での取引が期待できます。
インペリアルジェイド(琅玕)は、緑色が鮮やかで深みがあり、石全体にまんべんなく美しさをたたえているのが特徴です。
高い透明感や、とろみのある質感など、すべてにおいて品質が高い場合は、思ってもみない買取額が期待できるでしょう。
糸魚川産の翡翠原石
買取額が高くなる翡翠原石に、糸魚川産は欠かせません。
糸魚川産の翡翠は、約5億2,000万年前に生成され、世界最古といわれています。
翡翠の産地としての糸魚川は、新潟県糸魚川市の小滝地区や青海地区を指し、地質的な構造から、質の高い翡翠が採れることでも有名です。
希少性なども評価されている糸魚川の翡翠原石は、買取額にも期待できるでしょう。
鑑別書が付いている
翡翠原石に鑑別書が付いていると、買取額が高くなるのが一般的です。
鑑別書には、翡翠原石の大きさ・形・硬度・処理方法などが記されており、天然石であるかどうかも確認できます。
品質を評価する物ではなく、あくまでも、どのような原石なのかがわかる記載をしているのが鑑別書です。
査定に大切ですので、後悔のない買取のためにも大切に保管しておきましょう。
翡翠の原石を高価買取してもらうコツ

糸魚川産や「琅玕」など、希少価値の高い翡翠でなくても、高価買取の可能性はあるものです。
ここでは、翡翠の原石を、少しでも高価買取に近づけるための3つのコツを見ていきましょう。
● 付属品があれば一緒に査定してもらう
● よい状態を保つ
● 買取実績が豊富な業者に依頼する
どれも翡翠原石の高価買取に大切なポイントですので、ぜひ試してみてください。
付属品があれば一緒に査定してもらう
付属品をそろえて査定に出すと、付属品がない翡翠原石よりも買取額アップが狙えます。
鑑別書を見れば、翡翠原石の起源・重量・サイズなどがわかり、再販の際に購入されやすいからです。
鑑別書のほかには、翡翠原石が入っていたケースや、産地証明書なども付属品として扱われます。
とくに、産地証明書は、翡翠原石が本物であり、価値を証明してくれる重要な物です。
査定してもらう際は、高価買取のためにも、付属品を忘れずに用意してください。
よい状態を保つ
翡翠原石は、よい状態を保って高価買取を狙っていきましょう。
品質も希少価値も高い翡翠原石であっても、状態が悪ければ高価買取にはつながりません。
原石も、経年や環境によって劣化していくものです。
そのため、色や透明感など高く評価されるポイントはもちろん、傷のない状態をいかに保つかが課題となるでしょう。
後の「翡翠原石の劣化を防ぐ保管方法」で、よい状態を保つコツを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
買取実績が豊富な業者に依頼する
翡翠原石を高価買取してもらうには、翡翠原石の買取実績が豊富な業者に査定を依頼してください。
なぜなら、原石の査定には、宝石としての翡翠とは異なる知識や技術が必要だからです。
買取実績が豊富な業者であれば、翡翠原石についての知識と買取の経験値を持つ専門の査定士が査定を行ってくれます。
そのため、翡翠原石の価値にふさわしい買取価格での取引が可能となり、高価買取へとつながるのです。
買取実績については、業者の公式サイトで確認できますので、査定を依頼する前には必ずチェックしておくようにしましょう。
翡翠原石の劣化を防ぐ保管方法

翡翠原石の劣化を防ぎ、よい状態を長く保つためには、次の3つの保管方法を心掛けるのが大切です。
● 直射日光を避け温度・湿度管理をする
● ほかの石と別に保管する
● しまいっぱなしはNG
これらの一つでも欠けてしまうと、翡翠原石の劣化につながる可能性が高くなります。
ぜひ、3つの方法を試して、翡翠原石の価値が下がるリスクを避けていきましょう。
直射日光を避け温度・湿度管理をする
直射日光・高温・乾燥は、翡翠原石を劣化させる原因です。
直射日光は、翡翠原石の退色や乾燥を引き起こし、さらに乾燥によって内部にダメージが及んで、白く濁ったり黄色く変色したりしてしまいます。
人工的な処理が行われている翡翠の場合は、高温や急な温度変化で退色する可能性があることも覚えておきましょう。
高価買取のために、翡翠原石は、風通しがよく、乾燥しすぎない場所を選んで保管するのがオススメです。
ほかの石と別に保管する
翡翠は硬度が高いといっても、ほかの宝石と比べると中間レベルの硬さのため、細かい傷が付きやすい傾向です。
とくに、ダイヤモンドなどの硬い石は、翡翠を傷つけるリスクが高いため、一緒に保管するのは避けましょう。
ダイヤモンドに限らず、ほかの宝石とも一緒にしないのがポイント。翡翠原石は単体での保管をオススメします。
また、シルクのようなやわらかい布で包んでからケースにしまっておくと、より安全です。
しまいっぱなしはNG
大切にするあまり、翡翠原石をしまいっぱなしにするのも問題です。
翡翠は、身に着けることで美しさが増す宝石で、皮脂によって一段と輝くといわれています。
原石を身に着ける機会はありませんが、定期的に風通しのよい場所に出して、状態確認をしておきましょう。
翡翠の原石に関するQ&A

ここからは、翡翠の原石について、よくある質問にお答えしていきます。
翡翠原石の買取に役立つ情報をお届けしてきましたが、補足としてお役立ていただけたら幸いです。
翡翠のような石を拾いましたが査定してもらえますか?
はい、査定も可能です。
翡翠かどうかを素人が判断するのは非常に難しいため、まずは宝石に詳しい査定士に見てもらいましょう。
「福ちゃん」の査定士は、宝石に関する知識や翡翠原石の買取経験が豊富です。
思わぬ価値が見いだせる可能性もございますので、一度、「福ちゃん」にお問い合わせください。
翡翠の原石に傷が付いてしまいましたが買取は可能ですか?
傷があっても、買取が可能な翡翠原石はあります。
翡翠の原石には、自然発生の傷や欠けがあるものです。
加工された宝石ですと、傷がマイナス点になってしまいますが、原石はそうとも限りません。
買取が可能かの確認を兼ねて、信頼のおける買取業者に相談してみるのがオススメです。
翡翠の原石はどこで買いとってもらうのがオススメですか?
翡翠の原石を買い取っている業者は限られていますので、まずは、宝石を扱う業者に問い合わせてみるとよいでしょう。
業者の買取実績も、公式サイトなどでチェックしておくと安心です。
翡翠原石の買取をご希望であれば、「福ちゃん」が力になります!
「福ちゃん」で翡翠原石の高価買取を

翡翠原石の買取は、いかにふさわしい価値を引き出せるかが大事。
少しでも、買取額のアップを望むのは当然です。
翡翠原石の高価買取をご希望なら、「福ちゃん」の査定をお試しになってみませんか?
「福ちゃん」では、経験を積んだプロの査定士が、翡翠原石の価値を最大限に引き出します。
もちろん、査定は無料でございます。
査定額を聞いてからキャンセルをご希望されても、キャンセル料や手数料などの費用は一切いただきません。
翡翠原石の買取は、お気軽に「福ちゃん」にご相談ください。
まとめ
翡翠原石の買取を成功させるために、さまざまな視点からわかりやすく解説してきました。
最後に、この記事でご紹介した重要ポイントを再確認しておきましょう。
【高価買取のコツ】
● 付属品があれば一緒に査定してもらう
● よい状態を保つ
● 買取実績が豊富な業者に依頼する
【高価買取の可能性が高い翡翠】
● 本翡翠
● インペリアルジェイド
● 糸魚川産の翡翠原石
● 鑑別書が付いている
翡翠原石で買取をご検討中ならば、高価買取に自信のある「福ちゃん」にお任せください。
お客様の想いを大切にする「福ちゃん」で、心のこもった査定をご体験いただけると幸いです。