- レコード
- 2025.12.24
LPレコードのサイズに合った梱包方法は?発送や高額買取のポイント

大切なLPレコードのコレクションを発送する際、きちんと届くか心配になることはありませんか。配送中の変形や破損のリスクを防ぐには、サイズや素材による取り扱い方の違いや、適切な梱包方法を知っておくことが大切です。
この記事では、LP・SP・EPなどの種類によるサイズの違いや、破損を防ぐための梱包や最適な発送方法を紹介します。また、高額買取が期待できるLPレコードの特徴も紹介しますので、コレクションの売却を検討している人は参考にしてみてください。
LPレコードの基本サイズと種類を知ろう

レコードのサイズを考えるとき、一般的に「標準サイズ」と言われるのはLPレコードと呼ばれる種類の大きさです。まずは、LP・SP・EPなど、レコードの種類別のサイズや素材ごとの特徴の違いについて詳しく解説していきます。
LPレコードの標準サイズは直径30cm(12インチ)
LPレコードの標準的なサイズは直径30cm(12インチ)程度です。レコードの収録時間は溝の長さに比例するため、直径が大きいほど長時間の録音が可能です。
直径30cmのLPレコードの片面に収録できる音源の長さは約30分で、音楽アルバムの収録に最も適したサイズとして世界中で採用されています。また、ジャケットの標準サイズは310mm~315mm×310mm~315mmで、レコード本体を保護しながら適切に収納できる大きさになっています。
12インチ・10インチ・7インチの違い
レコードには主に3つのサイズがあり、それぞれ用途と特徴が大きく異なります。12インチ(直径約30cm)のLPレコードは、現在も主流となっているサイズです。溝を掘れる面積が広いため、音質面でも最も優れているという特徴があります。
10インチ(直径約25cm)は、SPレコードや初期のLPレコードに採用されていたサイズです。現在では生産が終了しており希少価値を持つレコードも多いため、コレクターからも注目されています。
7インチ(直径約17cm)は、EP盤やシングルレコードに用いられることの多いサイズです。中央の穴が大きいドーナツ状の形をしており、アダプターを付けて再生します。録音時間は短く、シングルレコードの場合は片面に1曲ずつ収録されます。
素材別の特徴
レコードには、主に塩化ビニール製・シェラック製・ソノシートの3つの種類があります。最も一般的なのは塩化ビニール製で、1940年代に登場して以来現在も主流となっています。耐久性が高く、ノイズが少ないのが特徴です。
シェラック製のレコードは、SP盤に用いられていました。カイガラムシの分泌物で作った天然樹脂(シェラック)でカーボンやアルミニウムなどを固めており、非常にもろく、レコード盤に乗せるだけで割れてしまうこともあります。
ソノシートは塩化ビニールなどで作られた、薄く柔らかい素材のレコードです。通常のレコードに比べて音質や耐久性は落ちますが、安価に製造できるため、雑誌の付録や景品などとして配布されました。
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LPレコード発送に必要なアイテム

LPレコードを発送するときには、どのようなアイテムが必要なのでしょうか。ここでは、破損防止に効果的な梱包材の選び方を解説します。
LPレコードのサイズに適した段ボール箱
LPレコードの発送には、なるべく強度のある段ボール箱を使いましょう。LPレコード自体の直径は30cmですが、ジャケットのサイズを考えて、内寸が330mm×330mm以上ある箱がおすすめです。
数枚程度の発送なら、深さ40mm程度の薄型タイプで十分対応できます。10枚以上をまとめて発送する際は、LPレコードを立てたまま収納できる縦長タイプの段ボール箱を選びましょう。また、箱の大きさによって、発送方法や料金が異なる点にも留意が必要です。
破損を防ぐための資材
レコードは非常にデリケートなので、輸送中の破損や汚れを防ぐために、梱包資材でしっかり保護することが大切です。レコード本体とジャケットを衝撃から守るために、気泡緩衝材や厚紙などを用意しましょう。
また、配送中の雨ぬれや湿気から守るために、密閉できるビニール袋などもあると安心です。なお、段ボール箱を使わずに発送する場合は、内側に気泡緩衝材が付いたクッションタイプの封筒があると、配送中の衝撃からレコードを守るのに役立ちます。
一般の段ボール箱が心配なら専用レコード発送箱を使おう
一般的な段ボール箱でLPレコードを発送することに不安を感じるなら、レコード専用の発送箱を検討しましょう。専用箱は一般箱と比べて大きな違いがあります。
専用箱の最大のメリットは強度の高さです。レコード専用の箱には厚手の材質が使用されており、重いレコードを複数枚入れても底が抜ける心配がないでしょう。
開封用ジッパーが付いたタイプもあり、開封時にレコードを傷つけることなく取り出せます。一般の段ボール箱に比べて費用は高くなりますが、高価なレコードを扱う際にはおすすめです。
LPレコードの発送方法

LPレコードの発送に必要な資材が用意できたら、配送方法も確認しておきましょう。ここでは、LPレコードの梱包の手順や発送方法の選び方、配送中の破損を防ぐためのポイントについて解説します。
LPレコードを梱包する
まず、ジャケットごとレコード全体を気泡緩衝材で包み、テープでしっかり固定します。水ぬれ防止のため、ビニール袋に入れておきましょう。レコード専用の箱を使う場合は、底に緩衝材を敷き、レコードを入れて隙間も緩衝材で埋めます。
専用の箱がない場合は、レコードの横幅の約2.5倍の長さにカットした段ボールを2枚用意し、十字に重ねて中央にレコードを置きます。両端を折り曲げて包み、閉じ口を一周するようにガムテープで固定しましょう。
発送方法を選ぶ
LPレコードの発送にはさまざまな方法があり、利用するサービスによって送料が変わります。サイズや重量に応じて最適な方法を選びましょう。LPレコードを1枚梱包した場合の一般的なサイズは以下の通りです。
- 大きさ:約360mm×約450mm
- 厚み:約23mm
- 三辺の合計:約833mm
- 重量:約210g
郵便局の定形外郵便やゆうパック、宅配便など代表的な発送方法の送料は以下の通りです。
- 定形外郵便(規格外250g以内):450円
- ゆうパック(100サイズ・都内配送):1,450円
- ヤマト運輸(100サイズ・関東から関東への配送):1,530円
- 佐川急便(100サイズ・関東から関東への配送):1,520円
(2025年10月現在)
「われもの」シールを貼る
配送中の破損を防ぐには、配送業者に取扱注意を促す「われもの」シールを貼っておくのも効果的です。発送手続きの際に、郵便局や宅配便を取り扱っているコンビニなどで依頼すれば、適切な位置に貼付してくれるため手間もかかりません。
自分で用意したい場合は、100円ショップや梱包材専門店でも購入できます。箱のサイズに合わせて適切な大きさを選ぶことで、配送業者への注意喚起効果が高まります。シールが手元にないときは、赤いペンで「われもの注意」と直接記載する方法も有効です。
LPレコードを梱包する際の注意点

大切なLPレコードを発送するためには、配送中に起こりうるさまざまなトラブルを想定し、対策をとっておくことが大切です。ここでは、梱包時に注意すべきポイントについて解説します。
角折れ・反り・振動による破損を防ぐ
LPレコードは、回転する盤面にレコード針を落とし、細かく刻まれた溝の変化を針が読み取ることで音楽が再生される仕組みです。盤面に傷が付いたり、わずかでも反ったりしてしまうと、レコード針が溝を正しく読み取ることができず、音飛びや雑音などが発生します。
配送中のトラブルを防ぐためにも、緩衝材でしっかりレコードを包み、衝撃から守りましょう。また、箱の中に隙間ができていると、振動によって破損する可能性もあります。
必要以上に大きな箱は避け、隙間があるときは新聞紙やクラフト紙で埋めることが効果的です。箱を振ってもレコードの動く音が聞こえない程度まで緩衝材を詰めれば、輸送中の振動による損傷を防げるでしょう。
水ぬれしないよう注意する
LPレコードのジャケットは紙製のことが多く、何らかの理由で水ぬれしてしまうとシミやヨレ、破れの原因になります。また、レコード本体は水ぬれによる破損が起こらなくても、水分が付いたまま保管してしまうと、カビが生えて音質に影響を及ぼす可能性があります。
レコード全体をビニール袋で包むのはもちろん、台風シーズンや梅雨の時期は、段ボール箱の継ぎ目を防水性の高いOPPテープで補強しておくとよいでしょう。湿度が高い季節には、乾燥剤を同梱するのもおすすめです。
高額買取が期待できるLPレコードの特徴は?

自宅にあるLPレコードを売却したいと考えている人もいるでしょう。希少性の高さやサイズによる市場価値の違いなど、高額買取が期待できるLPレコードの特徴について解説します。
希少性が高い
希少性の高さは、LPレコードの査定において重要な要素のひとつです。同じアーティストの作品でも、希少性の違いで価格が数十倍変わることもあります。
特に、初回プレス盤(オリジナル盤)は製造数が限られており、再製造も不可能なため、再発盤と比較して価値が高く評価されるケースも珍しくありません。
シリアル番号付きや特殊仕様の限定盤も、製造枚数の少なさから高額査定が期待できるでしょう。それほど有名でないアーティストのレコードでも、コレクター需要があれば高値になる場合があります。
EPサイズよりLPレコードのほうが高額になりやすい
中古レコードの買取で高額査定が期待できるのは、12インチサイズのLPレコードです。LPレコードが高額になりやすい大きな理由は、収録時間の長さです。
LPレコードは片面約25分の長時間収録が可能で、アーティストの代表的なアルバム作品の多くがLPサイズで制作されています。これに対しEPレコードやSPレコードは、片面1曲程度の短時間収録となり、販売価格もLPレコードより安価です。
EPレコードも希少なものは高値になりますが、全体的な相場はLPが上回る傾向にあるでしょう。
大切なLPレコードを売却するなら、プロが査定する買取福ちゃんへ

LPレコードを発送する際は、サイズに合った専用の段ボール箱や緩衝材を使用し、配送中の破損や水ぬれを防ぎましょう。レコードの価値は、サイズや製造年代、保管状態などさまざまな要素で決まります。特に希少性の高いLPレコードは、プロの目で適切に査定してもらうことが重要です。
買取福ちゃんでは、査定士が丁寧にレコードの状態を確認し、一点一点しっかりと価値を見極めています。査定は公式サイト上のWebフォームやお電話、LINEから無料でご相談できるため、まずは気軽にご連絡ください。あなたの大切なレコードコレクションの価値を、プロの目線で最大限に評価させていただきます。