- 着物
- 2025.05.12
30年前の振袖でも売れる?買取額アップのポイントを解説

「30年前の振袖でも売れる?」
このような疑問をお持ちでしょうか。
古くなった振袖を保有している場合、査定に出しても買取を断られてしまうのではないかと、不安に思ってしまいますよね。
しかし実際のところ、30年前の振袖であっても、買い取ってもらえることが少なくありません。
この記事では、数十年前の振袖でも売れる理由や、買取相場について解説します。
古くても高値で売れる振袖の特徴や、買取額アップのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
振袖とは?種類ごとの違い

ここでは、振袖とはどのようなものか簡単に整理したうえで、振袖の種類ごとの違いを紹介します。
種類によって、中古買取市場における人気の高さも変わってきますので、ぜひチェックしてくださいね。
そもそも振袖とは、「腕を振ると揺れる長い袖」が特徴の着物です。
振袖は本来「若い女性の着物」であり、未婚・既婚の制約はありません。しかし現在では、「大人の未婚女性の第1礼装」という考え方が一般的です。
振袖は、主に以下の3種類に分類されます。
・大振袖
・中振袖
・小振袖
それぞれの違いについて見ていきましょう。
大振袖
大振袖の袖丈は、110cm前後あります。
大振袖はかつて、主に花嫁が結婚式で着用する着物でした。しかし近年では、成人式で着用されるケースが多くなっています。
大振袖は、3種類のなかでもっとも格の高い振袖です。
紋が5つ入っていて、全面に柄をあしらったものが正式とされていますが、現在では紋が省略されることも多くなっています。
大振袖は、結婚式や成人式など幅広いシーンで着用できるため、中古買取市場において高い人気を誇ります。
中振袖
中振袖の袖丈は、100cm前後です。
中振袖は大振袖につぐ格の高さを持ち、結婚式への参列など、正式な儀式で着用されます。
成人式ではかつて、この中振袖が着用されるのが一般的でした。しかし、女性の身長が昔と比べて伸びたことなどから、近年は大振袖が選ばれるケースが多くなっています。
中振袖は大振袖ほどではないものの、中古買取市場で人気があります。
小振袖
小振袖の袖丈は85cm前後です。
ほかの種類と比べて袖丈が短いため、可愛らしい印象が特徴です。
小振袖は、パーティーやお茶会、観劇など、気軽に礼装を楽しみたいときに着用できます。
「堅苦しくなりすぎると困る」といったシーンで活躍するでしょう。
小振袖も、大振袖ほどではないものの人気があります。しかし、3種類のなかではもっとも格が低いため、高額買取とはなりにくい傾向です。
30年前の振袖でも売れる理由

「30年前の振袖はもう古い」といったイメージから、査定に出しても売れないと思われがちです。
しかし、実際に査定に出してみると、スムーズに売れることも少なくありません。
その理由は、以下のとおりです。
・中古着物の需要が増加しているから
・バブル時代の着物は高く評価されやすいから
・30年前の振袖は古くないから
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
中古着物の需要が増加しているから
日本国内では近年、サステナビリティへの意識の高まりから、中古着物の需要が拡大しています。
着物のなかでもとくに振袖は、長きにわたって着用できる伝統衣装として注目されており、和装を楽しみたい若い世代を中心に高く評価されています。
加えて、海外では和装の人気が高まっており、振袖などをレンタルして着用する外国人も増えている状況です。
こうした背景から、30年前の振袖であっても、保存状態によっては売れる可能性があります。
バブル時代の着物は高く評価されやすいから
バブル時代やその前後につくられた着物が、高く評価されやすいことも、30年前の振袖が売れる理由です。
というのも、バブル時代には、大胆な配色の振袖が多くつくられていました。
現在では手に入りにくい希少な素材を用いた振袖もあり、バブル時代の振袖は全体として高く評価されやすいのです。
ご自宅に眠っている振袖に、大胆な配色が施されていませんか?もし当てはまる場合は、買取に出してみることをオススメします。
使用されている素材がわからない場合も、1度査定に出してみるとよいでしょう。
福ちゃんでは、素材がわからない振袖であっても、専門知識のある査定士が正確に見極めますので、ぜひご相談ください。
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受付時間 9:00~20:00
(年中無休※年末年始は除く)
30年前の振袖は古くないから
振袖にとって30年前は、決して古くありません。
振袖はそもそも、親から子へと受け継がれることを想定してつくられているものも多いからです。何世代にもわたって着用できるよう、流行に左右されにくいデザインを採用した振袖が多く存在します。
振袖には正絹が使われているものも多く、保存状態がよければ、30年たっても光沢感や絹ならではの風合いが保たれます。
有名な産地でつくられたものは、数十年が経過しても、色柄の美しさが保たれていることが珍しくありません。
このような理由から、「古い振袖だから買取不可」とはなりにくいのです。
30年前の振袖の買取相場

30年前の振袖の買取価格には大きな幅があり、一概にいくらとはいえません。
なぜなら、数十年前の振袖の価値は、以下のようなさまざまな要素によって変わるからです。
・保存状態
・素材
・作家
・産地
・ブランド
「保存状態」や「素材」などが、具体的にどのような条件に当てはまっていると高く売れやすいのかは、次の章で詳しく解説します。
上で述べたように買取額に幅があるとはいえ、お持ちの振袖にどれくらいの価格がつくのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
そのような疑問をお持ちの方は、福ちゃんの無料査定をぜひお試しください。
買取不成立になった場合も、査定料やキャンセル料などの費用は一切いただきません。まずは、お持ちの振袖の価値を知っていただく手段として、ご利用いただければ幸いです。
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古くても高値で売れる振袖の特徴

古くても高値で売れやすい振袖には、以下のような特徴があります。
・保存状態のよい綺麗な振袖
・丈の長い振袖
・正絹が使われている振袖
・有名な作家・産地・ブランドの振袖
・華やかな色使いの振袖
それぞれついて詳しく解説するので、お持ちの振袖を思い浮かべながら、チェックしてみてくださいね。
保存状態のよい綺麗な振袖
着物の保存状態は、買取額を大きく左右する要素です。
保存状態がよく綺麗な振袖は、30年前のものでも高価買取となることもあるでしょう。
一方で、シミや虫食い、カビなどのある振袖は評価が大きく下がり、場合によっては買取自体を断られてしまうこともあります。
シミを改善して査定額をアップさせようと、クリーニングに出す方もいらっしゃいますが、あまりオススメしません。
クリーニングに出したことで、生地の状態がかえって悪化したり、査定額がアップしてもクリーニング代のほうが高くついたりするからです。
保存状態がよいに越したことはありませんが、状態不良であるからといって無理にメンテナンスせず、そのままの状態で出したほうがよいでしょう。
丈の長い振袖
振袖の丈も買取価格に影響し、丈の短いものよりは、長いもののほうが高値がつきやすくなります。
これは、丈が長い分には、「おはしょり」で調整して着用できることが多いからです。おはしょりとは、着物の丈を調整するために、腰回りの布をたくし上げて折り返した部分を指します。
おはしょりで調整しても長い場合は、仕立て直して自分に合うサイズに変えることも可能です。
一般的に、身丈が160cm以上ある振袖は、幅広い方が着用できるため高値がつきやすいといわれています。
一方で、身丈が160cmに満たない場合、査定額は低くなる傾向です。
正絹が使われている振袖
振袖に使用されている素材も、買取額に大きな影響を与えます。
たとえば、「正絹」を使用した振袖は最高級品とされています。正絹製の振袖は、中古買取市場において高い需要があるため、高価買取を期待できるでしょう。
ただし、正絹は天然素材であるため化学繊維に比べて耐久性が低く、劣化しやすいのが特徴です。
保存しているうちに色あせやシミが発生する可能性もあるため、手放すと決めたのであれば、早めに査定してもらうことをオススメします。
有名な作家・産地・ブランドの振袖
有名作家が手がけた振袖は、希少価値が高く、高額買取されることも珍しくありません。
たとえば、人間国宝に認定されている「木村雨山」「羽田登喜男」の振袖は、高く評価されやすいでしょう。
有名産地でつくられた振袖も、高品質で人気があることから、高値がつきやすい傾向です。
たとえば、鹿児島県の奄美大島で生産されている「大島紬」や、石川県の金沢を中心につくられている「加賀友禅」の振袖は、30年前のものでも高価買取となるかもしれません。
そのほかに、有名なブランドや呉服店の振袖も、高値で買い取ってもらえる可能性があるでしょう。
有名な呉服店の例として、「志ま亀」や「不二屋」が挙げられます。
華やかな色使いの振袖
30年前の振袖の価値は、色使いによっても変わってきます。
振袖は主にお祝いの席で着用するため、落ち着いた色使いのものより、華やかな色使いのもののほうが、需要や価値が高い傾向です。
とくに地色が「赤」の振袖は、もっともポピュラーな振袖の1つです。中古買取市場においても高い人気を誇るため、お持ちの方は1度査定してもらうとよいでしょう。
色使いが華やかであるだけでなく、袖口や裾に大きな柄が描かれている振袖も、お祝いの席にマッチするため、高い人気を誇ります。
そのほかに、金箔や銀箔があしらわれている振袖も、状態によっては高価買取となるでしょう。
30年前の振袖の買取額をアップさせるコツ

いくつかのコツを知っているかどうかで、30年前の振袖の買取額に差が出ることも少なくありません。
買取額をアップさせるためのコツは、以下のとおりです。
・需要が高まる時期に合わせて売る
・証紙も合わせて査定に出す
・帯や小物類も一緒に査定してもらう
それぞれのコツついて、詳しく見ていきましょう。
需要が高まる時期に合わせて売る
少しでも高く売るためには、需要が高まる時期に合わせて査定に出すのがオススメです。
これは、多くの買取業者が、着物の需要が高まる時期に合わせて、通常よりも上乗せした価格で買い取っているからです。
たとえば浴衣は夏に需要が高まるため、5~6月に査定してもらうと、本来よりも高値で売れることがあります。
振袖の場合、「晴れの日の正装」としてさまざまなシーンで着用されるため、1年を通じて需要があります。
とはいえ、需要がもっとも高まるのは、成人式や卒業式のシーズンです。そのため、11~2月を目安に査定してもらうことで、通常よりも高く売れるかもしれません。
証紙も合わせて査定に出す
振袖本体に加えて、証紙も合わせて査定に出すことで、ワンランク上の査定額がつくケースもあります。
証紙とは、着物の価値や品質を示す証明書のようなものです。
証紙は、すべての着物に付属しているわけではありません。有名産地の着物や、伝統工芸品として認められた着物など、厳格な基準を満たすものだけに付属します。
証紙があると、厳しい基準をクリアした高級品であることを証明できるため、手元にある場合は必ず一緒に査定してもらいましょう。
帯や小物類も一緒に査定してもらう
振袖単体で売るよりも、帯や小物類も一緒に査定してもらったほうが、通常よりも割高な査定額を提示してもらえることがあります。
これは一体、なぜでしょうか。
中古の振袖を探している方のなかには、「成人式のために着物を初めて購入する」「着物だけでなく帯や小物類も一式そろえたい」といった方も多くいらっしゃいます。
そのため、振袖だけなく帯や小物類もセットになっているほうが、買い取ってもらいやすいのです。
振袖のほかに以下のようなアイテムをお持ちの場合は、まとめて査定に出すことを検討するのもよいかもしれません。
・帯
・帯揚げ
・帯締め
・草履
・バッグ
30年前の振袖を買取してもらう業者選びのポイント

30年前の振袖を買取に出す際、対応が丁寧な業者や、適正価格で買い取ってくれる業者を選ぶことで、納得のいく買取につながります。
このような業者を選ぶためには、以下のポイントを意識しましょう。
・着物に詳しい査定士がいる業者に依頼する
・業者の口コミをチェックする
・複数業者での査定を検討する
それぞれについて、詳しく解説します。
着物に詳しい査定士がいる業者に依頼する
着物に詳しい査定士がいる業者に依頼することで、適正な価格で買い取ってもらえる可能性が高まります。
着物の知識が豊富にある査定士は、振袖が制作された年代にとらわれず、素材や技法などの価値を正しく評価してくれるからです。
そのため、着物の買取専門業者など、着物に詳しい査定士がいる業者を選ぶようにしましょう。
着物の買取専門業者である福ちゃんには、着物の専門知識を持った多くの査定士がいます。
お品物の価値を丁寧に見極め、適正な査定額をご提示いたしますので、ぜひご相談ください。
業者の口コミをチェックする
対応が丁寧で信頼できる業者を選ぶためには、口コミや評判をチェックすることが大切です。
その際、口コミサイトや比較サイト、SNSなどの複数の媒体で確認しましょう。そうすることで、偏った意見に影響されにくくなります。
複数の媒体をチェックし、「査定士の対応が丁寧だった」「勧誘されることが一切なかった」といったポジティブな口コミがあれば、信頼できる業者である可能性が高いでしょう。
複数業者での査定を検討する
納得のいく売却を実現するためには、複数業者での査定を検討するのがオススメです。
1社だけに絞ってしまうと、業者が本来の価値よりも低い査定額を提示してきても、それに気づけない可能性があるからです。
とはいえ、依頼する業者の数を増やしすぎても、それだけ手間が増えてしまうので、2~3社を目安に依頼するとよいかもしれません。
その際、査定料やキャンセル料が発生する業者に依頼すると、損をしてしまいます。こうした手数料が無料であるかどうかも、依頼前にチェックしておきましょう。
着物買取なら「福ちゃん」にお任せ

着物の買取をご検討中の方は、福ちゃんの査定をお試しになりませんか。
福ちゃんでは独自の再販ルートを確保しているため、制作年代を問わず、幅広い振袖を買取できます。
「制作されてから20~30年以上たっているから」といった理由で査定をお断りすることはございませんので、ご安心ください。
なお、福ちゃんでは査定料や出張料、キャンセル料などがすべて無料です。
まずはお持ちの振袖の価値を知り、手放すかどうかの判断材料にしていただければと思いますので、お気軽にご相談ください。
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まとめ

本記事では、30年前の振袖の買取について解説しました。
中古着物の需要が高まっていることや、着物にとって30年前は決して古くないことから、売れる可能性は十分にあります。
とくに、保存状態のよい振袖や丈の長い振袖は、30年前のものであっても売れやすいでしょう。
数十年前の振袖の価値を正しく見極めてもらうためには、着物に詳しい査定士に依頼するのがポイントです。
そのような査定士は、制作年代以外の要素も細かく確認したうえで、本来の価値に見合った適正な査定額を提示してくれます。
着物の買取専門業者である福ちゃんにも、着物の専門知識を豊富に持つ査定士が在籍しています。
振袖の査定には自信を持っておりますので、ぜひ福ちゃんにお任せください。