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  • 2025.05.13

売れない着物はどのように処分する?|損をしないための判断基準とは

業者に着物の買取を依頼したものの、売れなかった場合、どのように処分すればよいのか悩んでしまいますよね。

この記事では、着物の処分方法には、そもそもどのようなものがあるのかを整理してご紹介します。さらに、買取に出しても売れにくい着物の特徴や、着物が売れなかった場合の処分方法の選び方について解説します。

記事を読み終えると、損をせずに着物を処分する方法がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

着物の処分方法

着物の処分方法

損をせずに着物を処分するためには、どのような処分方法があるのかを把握しておくことが大切です。

具体的な処分方法として、以下が挙げられます。

・着物買取業者に売却する
・リサイクルショップで売却する
・オークションやフリマアプリで売却する
・支援団体に寄付する
・不用品回収業者に回収してもらう
・ごみとして処分する

それぞれの処分方法の特徴やメリット、デメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

着物買取業者に売却する

着物をもっともお得に処分する方法の1つが、着物買取業者に売却する方法です。

着物買取業者は、「出張買取」や「店頭買取」などを通じて、着物の査定を行っています。

着物買取業者のメリットは、専門知識を持った査定士が在籍していることです。着物の保存状態だけでなく、産地や作家などさまざまな要素を評価してくれるため、高価買取となることもあります。

買い取ってもらえれば無料で処分できるだけでなく、買取金額が手元に入ってくる点は、大きな魅力といえるでしょう。

ただし、特定の着物に関しては買取不可となることがあるため、注意が必要です。

たとえば、「正絹」を使った着物は買取対象となる一方、「ウール」の着物は買取不可としている業者も少なくありません。

リサイクルショップで売却する

衣類や着物を取り扱うリサイクルショップにお品物を持ち込み、買い取ってもらう方法もあります。

リサイクルショップのメリットは、店舗数が多いことです。

全国に店舗を展開しているチェーン店もあるため、ご自宅の近くで店舗を見つけやすく、比較的気軽に利用できるでしょう。

着物買取業者と同様、無料で処分できるのもメリットです。

一方で、着物買取業者のように、専門知識のあるスタッフが在籍していないことも多いのが懸念点といえます。

着物に精通したスタッフがいない場合、買取価格にはあまり期待できないかもしれません。

基本的には予約をせずに着物を持ち込むため、待ち時間が発生することもあります。

オークションやフリマアプリで売却する

オークションやフリマアプリを利用して、着物を売却する方法もあります。

オークションやフリマアプリのメリットは、無料で処分できるだけでなく、買い手のニーズ次第で、業者に出すよりも高く売れることがある点です。

有名作家や有名産地の着物でなかったとしても、買い手がデザインを気に入れば、予想以上の価格で売却できるケースもあるでしょう。

一方で、ほかの処分方法と比べて、負担が大きいのが懸念点です。

オークションやフリマアプリを利用する場合は、購入希望者からの質問への回答や、値下げ交渉の対応を、すべて1人で行わなくてはなりません。

ときにはクレーム対応も行う必要があり、精神的な負担も大きいでしょう。

支援団体に寄付する

使わなくなった着物や帯を引き取り、国内の児童養護施設や、海外の学校などに贈っている支援団体が存在します。

そのような支援団体に寄付することも、着物の処分方法の1つです。

多少の汚れや破れであれば、着物を受け入れている団体もあります。寄付をお考えの方は、団体のWebサイトなどから、詳しい情報を確認してみるとよいでしょう。

この方法の魅力は、着物を通じて社会貢献ができる点です。

一方で、あくまでもボランティアであるため、着物を郵送するときの送料は基本的に自己負担となる点には、注意が必要です。

ただし、支援団体によっては、施設に着物を直接持ち込めることもあります。処分にお金をかけたくない場合や、ご自宅の近くに施設がある場合は、持ち込んだほうがよいかもしれません。

不用品回収業者に回収してもらう

処分したい着物の数が多いときや、着物以外の不用品もまとめて処分したいときは、不用品回収業者に回収してもらうのも1つの選択肢です。

不用品回収業者とは、家具や家電、衣類などの不用品をまとめて回収してくれる民間業者を指します。

施設への持ち込みを受け付けている業者もありますが、予約した日時にご自宅を訪問して回収するのが一般的です。

この方法のメリットは、着物以外の不用品もまとめて処分できる点です。

汚れや虫食いがひどく、着用が難しい着物であっても回収してくれる点も、魅力といえるでしょう。

一方で、「トラック1台につき●円」のように、処分費用が発生するのが懸念点です。とくに、処分するのが着物のみの場合は、割高になってしまうかもしれません。

家庭から出るごみを処分する業者は、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取ることが、法律で定められています。それにもかかわらず、無許可で営業している業者も存在するので、そのような業者を選ばないよう注意しましょう。

ごみとして処分する

着物の処分方法のなかでもっとも身近なのが、自治体のごみ回収サービスを利用して処分する方法です。

自治体によってルールは異なりますが、多くの自治体では、「可燃ごみ」「資源ごみ」「古布」として着物を回収しています。

たとえば、汚れや破れが目立つ場合は「可燃ごみ」、目立った汚れや破れがない場合は「資源ごみ」に分類している自治体もあります。

回収費用が無料の自治体も多く、気軽に利用できるのが、この処分方法のメリットです。

しかし、大切にされてきた着物をごみとして出すことを、心苦しく感じる方もいるでしょう。

まだ着用できそうな着物であれば、次の使い手につなげられる処分方法を検討してもよいかもしれません。

売れにくい着物の特徴

売れにくい着物の特徴

お持ちの着物を買取に出すべきか、もしくはほかの方法で処分すべきか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、処分方法を選ぶ際の1つの基準としていただくため、売れにくい着物の特徴を紹介します。

具体的な特徴は、以下のとおりです。

・修復の難しい汚れや傷みがある
・強いニオイがついている
・丈が短い
・絹以外の素材が使われている

それぞれについて、詳しく解説します。

修復の難しい汚れや傷みがある

汚れや傷みがあったとしても、それが修復可能な場合や、外から見えにくいところにある場合は、買取してもらえる可能性もあるでしょう。

一方で、メンテナンスしても落ちない汚れや傷みが、目立つところにある場合、買取は難しくなります。

多様な再販ルートを持っており、着物のリメイク小物を作る企業への再販ルートを確保している買取業者であれば、汚れや傷みがあっても買い取ってくれるかもしれません。ただ、基本的には買取が難しくなる点を押さえておきましょう。

強いニオイがついている

強いニオイがついている着物も、売れにくいでしょう。

汚れや虫食いなどは、メンテナンスすれば綺麗な状態にできることもありますが、ニオイを取り除くのは簡単ではありません。ニオイがついたままだと、リメイク小物にも利用できないため、買取は難しくなってしまいます。

買取不可につながるニオイの例として、タバコや防虫剤、香水、ペットのニオイが挙げられます。

丈が短い

一部の買取業者は、丈の短い着物の買取を断っていることがあります。

というのも、丈の長い着物であれば、「おはしょり」で調整したり、自分のサイズに合わせて仕立て直したりできます。

しかし、丈の短い着物はそのような調整や仕立て直しができず、着用できる方が限られてしまうのです。

柄や保存状態によっては、丈が短くても買い取ってもらえるケースもあります。しかし、一般的には買い取ってもらいにくいことを把握しておきましょう。

絹以外の素材が使われている

絹以外の化学繊維やウールなどを使った着物を、そもそも買取不可としている業者も存在します。

化学繊維やウールの着物は、新品であっても比較的安価であるため、中古品の需要は低めです。

需要の低い着物を買い取ってしまうと、買い手が見つからない可能性もあることから、買取対象外としている業者があるのです。

絹以外の素材が使われている着物の買取をお考えの方は、査定に出す前に、業者のWebサイトなどから情報を確認しておくとよいでしょう。

売れない着物はどのように処分する?

売れない着物はどのように処分する?

着物買取業者やリサイクルショップ、フリマアプリなどで売れなかった着物は、どのように処分すればよいのでしょうか。

売れなかったときの処分方法の選択肢として、以下が挙げられます。

・寄付をする
・ごみとして処分する
・ほかの業者に査定依頼してみる

着物の状態によっては、支援団体が受け付けてくれる場合もあるため、確認してみるとよいかもしれません。

不用品回収業者や、自治体のごみ回収サービスを利用して処分する選択肢もあります。

自治体のごみ回収サービスを利用する場合、「可燃ごみ」「資源ごみ」「古布」として出すことが多いですが、自治体によってルールが異なります。

ごみとして処分する際は、自治体のWebサイトなどから事前に確認するようにしましょう。

買取業者やリサイクルショップから買取を断られてしまった場合、ほかの業者に査定を依頼してみるのも1つの方法です。

これは、業者によって買取不可とする基準が異なり、ほかの業者では買い取ってもらえることがあるからです。

大切にしてきた着物を、ごみとして処分するのはもったいない」「可能であれば現金化したい」といったお気持ちをお持ちではありませんか?そのような場合は、損をしないために買取業者に依頼してみることをオススメします。

福ちゃんでは、他店で買取を断られてしまった着物も、買取できる可能性がございます。

査定料や出張料などの費用は無料ですので、お気軽にご相談ください。

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売れない着物は処分ではなくリメイクする方法も!事例を紹介

売れない着物は処分ではなくリメイクする方法も!事例を紹介

売れなかった着物は、寄付をしたりごみとして処分したりするのではなく、リメイクするのも1つの選択肢です。

リメイクする場合、まずは糸切りばさみを使って着物をばらしていきます。

着物をばらしたら、クリーニング店などに依頼して生地を洗います。

その後、以下のようなアイテムにリメイクすることが可能です。

・小物入れにリメイク
・バッグにリメイク
・ピアス・イヤリングにリメイク

それぞれについて、簡潔に紹介します。

小物入れにリメイク

着物の生地を使って、アクセサリーやマスクを収納する小物入れにリメイクできます。

着物の生地は丈夫かつ軽いため、携帯するのにも便利でしょう。

小物入れは比較的小さいので、1つの着物から複数の小物入れをつくれるのが魅力です。

同じ着物から作った小物入れであっても、生地のどの部分を使うかによって、印象が変わります。でき上がりをイメージしながら生地の使い方を考えるのも、面白いかもしれませんね。

バッグにリメイク

着物の生地は丈夫なので、バッグへのリメイクにも向いています。

着物は色合いが華やかであったり、大胆な柄が施してあったりするので、バッグにするとコーディネートのアクセントになるでしょう。

バッグとひと口にいっても、トートバッグや手提げバッグ、巾着バッグなど、バリエーションはさまざまです。

着物の柄に合わせて、どのバッグにリメイクしたら合いそうか、考えてみるとよいかもしれません。

ピアス・イヤリングにリメイク

着物をピアスやイヤリングにリメイクすることで、顔回りを華やかに演出できます。

ピアスやイヤリングを制作する場合、使用する生地が少なくて済むのが特徴です。小物入れやバッグにリメイクしたときに出てきた端切れを使って制作でき、生地を無駄なく使えるでしょう。

ピアスやイヤリングのほかに、ヘアアクセサリーやブローチなども、使用する生地が比較的少なくて済みますよ。

このように、着物リメイクは、着物の思い出を形に残せる素晴らしい活用方法です。

とはいえ、その下準備や制作工程は決して簡単ではありません。

ご自身で制作することに抵抗がある方は、ほかの方法を検討するのがよいかもしれません。

売れない着物を処分したいなら「福ちゃん」にご相談を

売れない着物を処分したいなら「福ちゃん」にご相談を

買取に出したものの売れない着物をお持ちの方は、福ちゃんにご相談ください。

以下では、福ちゃんにご依頼いただく主なメリットを、3つ紹介していきます。

・着物に精通した査定士による査定
・複数の買取方法に対応
・査定料やキャンセル料は無料

着物に精通した査定士による査定

福ちゃんでは、着物に精通した査定士が査定を担当します。

保存状態だけでなく、産地や素材などのあらゆる角度から価値を見極めるため、他店で買取を断られてしまった着物でも、買取できるケースが少なくありません。

お客様が大切にされてきた着物を丁寧に査定し、価値に見合った買取価格をご提示いたしますので、安心してご依頼ください。

複数の買取方法に対応

着物の買取方法として、「出張買取」と「店頭買取」をご用意しております。

出張買取は、福ちゃんでもっとも選ばれている買取方法です。出張買取は、査定士がお客様のご自宅に訪問し、お客様の目の前で査定させていただく方法です。

とくに、ご依頼いただく着物が複数ある場合は、持ち運ぶ手間のかからない出張買取のご利用をオススメしております。

店頭買取でも、一流の査定士が、豊富な知識と目利きで価値に見合った査定額をご提示いたします。

今後も全国各地に店舗を出店する予定ですので、ご自宅の近くに店舗がある方は、ぜひご利用ください。

査定料やキャンセル料は無料

いずれの買取方法を選んでいただいた場合も、査定料や出張料などの手数料は無料です。

査定額をご提示後、万が一ご満足いただけず買取不成立となったとしても、キャンセル料はいただきません。

まずは、お持ちの着物の価値を知っていただくだけでも構いません。

査定額をお聞きになり、ご自宅に眠っている着物を手放すかどうかの判断材料としていただければと思います。

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まとめ

まとめ

本記事では、買取を依頼したものの、売れなかった着物のさまざまな処分方法や、その際に損をしないための判断基準について詳しく解説してきました。

「もう売れないかもしれない」と感じる着物でも、処分方法は1つではありません。

寄付という形で社会貢献をしたり、リメイクして新たな命を吹き込んだりすることも可能です。そして、あきらめずにもう一度買取業者に相談することで、思わぬ価値が見つかることもあります。

最後に、お手持ちの着物をどう手放すか悩んだ際に、ぜひ心に留めておいていただきたい「損をしないための判断基準」のポイントを改めてご紹介します。

まずは専門家の意見を聞く
自己判断せずに、着物買取のプロに査定を依頼し、客観的な価値を把握しましょう。

着物の状態を冷静に確認
売れにくいとされる特徴について、(修復困難なダメージ・強いニオイ・特殊な素材やサイズなど)理解しておくことが大切です。

複数の選択肢を検討する
1つの業者で買取不可でも、他の業者なら買い取ってくれる可能性があります。また、寄付やリメイクといった売却以外の道も視野に入れましょう。

最終手段としての処分もルールを守る
やむを得ずごみとして処分する場合は、必ずお住まいの自治体の分別ルールを確認してください。

上記の判断基準を参考に、ご自身の状況や着物の状態、そして「大切にしてきた着物をどうしたいか」というお気持ちに正直に向き合い、後悔のない処分方法を選んでいただければ幸いです。

「福ちゃん」では、他店で買取を断られてしまった着物についても、査定を承っております。

豊富な知識と経験を持つ査定士が、お客様の大切な着物に眠る価値を丁寧に見極め、少しでもよい形で次につなげるお手伝いをしたいと考えております。

査定料やキャンセル料は一切無料ですので、「もしかしたら、処分せずに売れるかも?」と思われる着物がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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