- 着物
- 2025.05.14
母の着物の処分方法は?後悔しないためのポイントを解説

お母様から「着物を処分してほしい」と託されたり、ご遺品としてタンスから多くの着物が見つかったりしたとき、どのように手放すべきか、その方法に深く悩まれる方は少なくありません。
お母様が大切にされてきた1枚1枚の着物だと思うと、なおさら慎重になりますよね。
この記事では、そのようなお母様の着物のさまざまな処分方法を詳しく解説します。
さらに、処分後に「こうすればよかった」と後悔しないための重要なポイントや、まだ価値が残っている「ごみとしてしまうにはもったいない着物」の見分け方も具体的にお伝えします。
この記事を最後までお読みいただければ、お母様の想いもご自身の気持ちも大切にしながら、納得のいく着物の手放し方がきっと見つかるはずです。
ぜひ、参考にしてください。
母の着物の処分で後悔しないためのポイント

お母様の着物の処分で後悔してしまう方は、残念ながら少なくありません。
「このような処分方法があるとは知らなかった」
「ごみとして処分したけれど、それ以外の方法で処分すればよかった」
上記のような後悔が、例として挙げられます。
こうした後悔をしないためには、お母様の着物を処分する方法を、ひと通り把握しておくことが大切です。
それぞれの処分方法の特徴を理解したうえで、納得のいく方法を選択することで、後悔してしまう可能性が低くなります。
処分方法を選ぶ際には、ご家族がご健在であれば、一緒に話し合うとよいでしょう。
お1人の場合も、ご自身のお気持ちやご要望に合った方法を選択することが大切です。
それでは、次の章で具体的な処分方法を紹介します。
母の着物の処分方法

お母様の着物を処分する方法は、以下のとおりです。
・着物の買取専門業者で買い取ってもらう
・リサイクルショップで売る
・オークションやフリマアプリに出品する
・支援団体に寄付する
・知人に譲る
・リメイクする
・不用品回収業者に回収してもらう
・自治体にごみとして捨てる
それぞれの特徴を簡潔に紹介しますので、ご自身にとって最適な手放し方をイメージしながら、読み進めてくださいね。
着物の買取専門業者で買い取ってもらう
着物の買取専門業者とは、「出張買取」や「宅配買取」などの方法で、着物の査定や買取を行っている業者のことです。
着物の買取専門業者には、専門知識を持ったスタッフが在籍しています。そのため、お母様が大切にされてきた着物を正当に評価してくれるでしょう。
少しでも高く手放したい方には、2~3つの業者に査定を依頼し、もっとも高く買い取ってくれる業者を選ぶことをオススメします。
なお、着物の買取専門業者は、買取対象とする着物をある程度絞り込んでいることも多いものです。劣化の激しいお品物は、買取を断られてしまう可能性があることを把握しておきましょう。
リサイクルショップで売る
一部のリサイクルショップでは、着物の買取を行っています。
リサイクルショップは店舗数が多く、予約が不要であることも多いため、気軽に利用できるでしょう。
今までは店舗に直接持ち込むのが主流でしたが、最近では、スタッフがご自宅に訪問して査定を行う「出張買取」に対応する店舗も増えてきています。店頭買取以外の方法も選べる点を、メリットに感じる方もいるでしょう。
一方で、リサイクルショップのスタッフの多くは、着物の専門知識を持っていません。そのため、適正価格で買い取ってもらうのが難しいのが懸念点です。
オークションやフリマアプリに出品する
オークションやフリマアプリに出品するのも、1つの方法です。
この方法では、買い手の需要とマッチすれば、買取専門業者よりも高値で売れる可能性があります。
しかし、買い手がなかなかつかないこともあり、その場合は着物を長期間保管する必要が出てきます。できるだけ早く着物を手放したい方にとって、この点はデメリットといえるでしょう。
オークションやフリマアプリでは、ほかの方法と比べてトラブルが起きやすいのが懸念点です。
「シミや虫食いを見落としていた」「配送途中に着物にシワがついてしまった」などがきっかけで、トラブルに発展する可能性もゼロではありません。
支援団体に寄付する
買取業者やフリマアプリを利用して売却するのではなく、支援団体に寄付する方法もあります。
着物を寄付したあとの活用方法は、団体ごとにさまざまです。着付け教室で利用されることもあれば、国内外の児童養護施設や学校に贈られることもあります。
支援団体に寄付するメリットは、次の使い手に受け継がれ、大切に着てもらえることを実感しやすい点です。
一方で、費用負担が発生することもある点には注意が必要です。
着物を寄付する際、寄付金を納めることを義務付けている団体は多くありません。ただ、着物の配送料だけは、持ち主の負担になることがあります。
知人に譲る
遺品整理などで出てきた着物の場合、お母様にゆかりのある方に譲るのも1つの方法です。
着物は自分で買うとなるとハードルが高く、なかなか購入に踏み切れない方もいらっしゃいます。そのような方に譲れば、喜んでもらえるかもしれません。
なかには、着物の生地を使って、カバンやポーチなどを手づくりする「着物リメイク」がお好きな方もいらっしゃいます。
手芸が趣味の方にプレゼントすれば、素材として喜んで受け取ってくれるかもしれません。
リメイクする
上記で少し触れたように、着物をリメイクして違うアイテムに生まれ変わらせる方法もあります。
とくに、着物の一部にシミや損傷があり着用が難しい場合、発想を変えてリメイク品にするのも1つの方法です。
具体的には、着物から以下のようなアイテムをつくれます。
・カバン
・ポーチ
・ピアス・イヤリング
・ブローチ
お母様にとって思い入れのある着物をリメイクすることで、その後も愛着を持って使用できるでしょう。
一方で、着物リメイクは簡単とはいえないので、「手芸が苦手」「自分でやるのは抵抗がある」といった方は、ほかの方法で手放したほうがよいかもしれません。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者とは、衣類や家電、家具などのあらゆる不用品をまとめて回収してくれる民間業者です。基本的には、予約した日時にご自宅を訪問して回収してくれます。
不用品回収業者は、着物以外のお品物も回収してくれます。そのため、遺品整理などで手放さなければならないものが多く出てきた場合、こうした業者に依頼するのもよいかもしれません。
劣化が進み、着用できない状態の着物であっても回収してくれるのも、魅力といえるでしょう。
一方で、着物単体で回収を依頼する場合、費用は割高になる傾向です。
自治体にごみとして捨てる
自治体にごみとして捨てる方法もあります。
自治体によってルールは異なりますが、着物は、以下のいずれかに該当することが一般的です。
・燃えるごみ
・資源ごみ
・古布
シミや破れが目立つ着物は「燃えるごみ」、目立たない着物は「資源ごみ」のように分類を定めている自治体も、なかには存在します。
この方法で処分する場合は、お住まいの自治体のルールを、Webサイトやパンフレットで確認するようにしましょう。
自治体にごみとして捨てる方法は、時間も手間もあまりかからず、もっとも簡単な手放し方といえます。
しかし、お母様が大切にされてきた着物をごみとして捨てることに、抵抗を感じる方もいるでしょう。
ごみとして処分するのはもったいない!価値のある着物の特徴

着物の処分方法は把握できたものの、どの方法を選ぶべきか決めきれない方もいらっしゃるでしょう。
そこでここからは、ごみとして処分するのはもったいない、価値のある着物の特徴を解説します。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
・綺麗な状態で保管されている着物
・証紙や落款のある着物
・正絹の着物
・身丈の長い着物
それぞれについて詳しく解説しますので、手放し方を選ぶ際の1つの基準にしていただけると幸いです。
綺麗な状態で保管されている着物
シミや色あせ、虫食いなどがなく綺麗な状態で保管されている着物は、中古市場において高く評価されます。
そのような着物をごみとして処分すると、後悔する可能性もあるため、ほかの手放し方を検討したほうがよいかもしれません。
状態がよいことにプラスして、「しつけ糸」がついたままの場合、価値はさらに高くなります。
着物における「しつけ糸付き」は、洋服の「タグ付き」と同じ意味だと解釈して問題ありません。
買取に出す際、タグ付きの洋服が高く評価されることは、イメージしやすいのではないでしょうか。
しつけ糸付きの着物も同様に、買取に出すと高値がつきやすくなります。
証紙や落款のある着物
証紙や落款のある着物も、価値が高く評価されるので、ごみとして処分するのはもったいないでしょう。
証紙とは、着物の価値を示す証明書のようなものです。「着物の産地」「着物に使われている素材」「伝統工芸品であること」などが記載されています。
証紙はすべての着物についてくるわけではなく、厳格な基準を満たすものだけに与えられます。
落款とは、作家が自身の作品に刻む印鑑のようなものです。
有名作家の作品に見られることが多く、落款があるとお品物の価値を証明できます。
着物をどのように手放すか迷ったら、ぜひ証紙や落款の有無も確認してみてくださいね。
正絹の着物
麻やウール、化学繊維など、着物によって使われている素材はさまざまです。
一般的に、絹を使った着物は希少価値が高く、高級品とされています。
とくに、絹を100%使った「正絹」の着物は、中古市場でも高値で取引される傾向です。
そのため、お母様の着物に正絹が使われている場合、なんらかの方法で売却するのもよいかもしれません。
一方で、ウールや化学繊維が使われている着物は、業者によっては買い取ってもらえないこともあります。
身丈の長い着物
身丈の長い着物も、ごみとして処分すると後悔してしまうかもしれません。
身丈が160cm以上など、丈の長い着物は、中古市場で重宝されます。
これは、身丈の長い着物は、小さく仕立て直すなどしてさまざまな身長の方に合わせられるからです。
身丈の長い着物をお持ちの場合は、後悔のないよう、まずは買取を検討することをオススメします。
反対に、身丈が短い着物を大きく仕立て直すのは難しいため、業者によっては買取不可となるケースもあります。
母の着物の買取業者を選ぶときのポイント

買取に出してみようと考えているものの、どの業者を選べばよいか、迷ってしまう方もいるでしょう。
そのようなときは、以下のポイントを意識して選ぶことで、納得のいく買取につながりやすくなります。
・着物に詳しい査定士が在籍している
・豊富な買取実績がある
・複数の買取方法に対応している
・買取に際して費用が発生しない
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
着物に詳しい査定士が在籍している
お母様が大切にされてきた着物の価値を、正しく評価してもらいたい場合は、着物に詳しい査定士がいる業者に頼むのがオススメです。
着物の価値を正しく評価するためには、以下のような数多くのポイントを見極める必要があります。
・素材
・使われている技法
・作家
・産地
・ブランド
上記のポイントを、専門知識なしに見極めることは困難です。
こうしたポイントを見極められる査定士は、着物の買取専門業者にいることが多いので、利用を検討してみてくださいね。
着物の買取専門業者である福ちゃんにも、着物に精通した査定士が在籍しています。
着物に関する豊富な知識を活かし、業界トップクラスの査定額をご提示いたしますので、ぜひご相談ください。
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豊富な買取実績がある
豊富な買取実績があるかどうかチェックすることも、業者選びの重要なポイントです。
買取実績を豊富に掲載していれば、それだけ多くの人に選ばれてきたことになり、一定の信頼が置けます。
具体的な買取額を公開している場合は、その金額を確かめることで、高価買取を期待できるかどうかも判断できるでしょう。
一方で、買取実績をまったく掲載していない業者への依頼は、慎重になったほうがよいかもしれません。
そのような業者は、着物の買取経験が乏しく、価値に見合わない査定額を提示してくる可能性もあります。
複数の買取方法に対応している
複数の買取方法に対応しているかどうかを確かめることも、業者選びのポイントです。
「出張買取」や「店頭買取」といったいくつかの方法に対応していれば、そのなかからご自身に合った方法を選択でき、負担が軽くなります。
たとえば出張買取は、着物を持ち運ぶ必要がないのが魅力です。
店頭買取は着物を持ち込む必要があるものの、ご自宅の近くに店舗があれば、比較的気軽に利用できるでしょう。
このように、買取方法によって特徴が異なります。
それぞれの特徴を踏まえたうえで、ぜひご自身に合った方法を選んでみてください。
買取に際して費用が発生しない
買取に際して、査定料や出張料、キャンセル料などが発生するかどうかも、押さえておきたいポイントです。
買取業者のほとんどは、査定料が無料ですが、有料としている業者も稀に存在します。
査定額に納得がいかず買取を断ったときに、高額なキャンセル料を請求され、トラブルに発展するケースもあるようです。
手数料で損をしたり、トラブルに巻き込まれたりしないよう、査定を依頼する前に、業者のWebサイトや電話問い合わせなどから確認することをオススメします。
とくに、「買取不成立となったときに、キャンセル料が発生するか」は念入りにチェックしてくださいね。
母の着物の処分なら「福ちゃん」にご相談ください

お母様が大切にされてきた着物をごみとして処分すると、後悔してしまう恐れもあります。
「次の使い手に渡し、長く使ってもらえたらうれしい」とお考えの方は、福ちゃんにご相談ください。福ちゃんでは、これまでに多くの着物を買い取り、着物を必要とする方々につなげてきた実績がございます。
数十年前の着物も査定を承っており、「古い着物だから」という理由で査定をお断りすることはございません。
とくに、明治から昭和初期につくられた着物は、「アンティーク着物」として高価格で買取できる可能性もございます。
福ちゃんでは、ご依頼いただいたお品物を丁寧に拝見し、「アンティーク着物としての価値」「素材」「産地」などのさまざまな要素を正しく見極めます。
お母様の着物の処分なら、ぜひ福ちゃんにお任せください。
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まとめ

この記事では、お母様の着物の処分方法について解説しました。
「業者に買い取ってもらう」「支援団体に寄付する」「知人に譲る」「ごみとして捨てる」など、処分方法はさまざまです。
ごみとして処分する方法はもっとも簡単ですが、お母様が大切にされてきた着物を捨てることに抵抗を感じる方も多いでしょう。
着物の価値を正しく評価してもらい、次の使い手につなげたい方には、着物の買取専門業者のご利用がオススメです。
専門業者ならではの強みを活かし、制作年代だけでなく、素材や技法などのさまざまな観点から、お品物の価値を見極めてくれます。
福ちゃんにも、着物に精通した査定士が在籍しており、業界トップクラスの買取価格を実現しております。
福ちゃんの着物買取でご用意している買取方法は、「出張買取」と「店頭買取」の2種類です。お客様のお好みやご都合に合わせて、お選びいただけます。
買取に際して、査定料や出張料、キャンセル料といった費用はかかりませんので、お気軽にご相談ください。