- 着物
- 2025.11.26
牛首紬はどれくらいの値段で売れる?高価買取のコツも解説!

日本三大紬の1つとして扱われることもあり、中古買取市場においても高い人気を誇る「牛首紬」。
いざ買取に出そうと思ったときに気になるのが、「牛首紬はどれくらいの値段で売れるのか」という点ではないでしょうか。
この記事では、牛首紬の買取をお考えの方に向けて、買取相場や高価買取のコツをご紹介します。
記事の後半では、買取に関してよくいただくご質問にも回答していきますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
【この記事のポイント】
- ✅牛首紬の買取相場は「~5万円」
- ✅高価買取を狙うためには、「証紙の有無」「お品物の状態」「どの業者に依頼するか」が重要
- ✅どこに依頼するべきか迷われた場合は、着物の買取実績を豊富に持つ「福ちゃん」がオススメ
牛首紬はどれくらいの値段で売れる?買取相場をチェック!

牛首紬の買取を検討されている方にとって、もっとも気になるのが、「一体どれくらいの値段で売れるのか」という点ですよね。
結論からお伝えしますと、福ちゃんにおける牛首紬の買取相場は「~5万円」です。
ただし、実際の買取価格は、着物の状態や証紙の有無など、さまざまな要素によって大きく変動します。詳しい価格をお知りになりたい場合は、実際に査定に出してみるのがもっとも確実です。
着物の買取専門業者である福ちゃんでは、紬の買取実績が豊富にあり、牛首紬の価値を正確に見極めることが可能です。査定は着物の専門知識を持つプロの査定士が担当いたしますので、ぜひご依頼ください。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
牛首紬を少しでも高い値段で買取してもらうコツ

着物を少しでも高い値段で買取してもらうためには、査定前の準備が欠かせません。「汚れているから安くても仕方がない」「どうせ古いから……」とお考えであったとしても、少しの準備によって“価値ある一着”として評価してもらえる可能性が高まります。
牛首紬の買取額をアップさせるコツは、以下のとおりです。
・証紙も一緒に査定に出す
・お品物の状態を整えてから査定してもらう
・着物の知識がある業者に依頼する
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
証紙も一緒に査定に出す

牛首紬に限ったことではありませんが、着物の買取において、「証紙の有無」は極めて重要な要素です。
証紙は、すべての種類の着物に付属しているわけではありません。ただ、牛首紬に関しては証紙が付属しており、査定時に証紙を一緒に出していただくことで、着物の価値を証明できます。
牛首紬では、以下のような証紙やマークが施されていることが一般的です。
・合格印
・検査合格証
・保証書
・伝統マーク
「合格印」は、石川県牛首紬生産振興協同組合や金沢織物検査所の検査に合格したことを示す印です。
「検査合格証」には、縦書きで「検査合格之証」と「石川県牛首紬生産振興協同組合」の文字が施されています。
「保証書」については、「白山工房」や「加藤機業場」のように、その紬を制作した工房の名前が記されています。
「伝統マーク」とは経済産業大臣が指定した、国の伝統的工芸品であることを示すマークです。この伝統マークは、伝統の「伝」の文字と日の丸がモチーフとなっています。
お品物の状態を整えてから査定してもらう
お品物の状態は、買取額を大きく左右する要素です。査定前にお品物の状態を整えると、お手入れをせずに査定に出したときと比べて、査定額がアップしやすくなります。
ご自宅でできるお手入れとしてオススメなのが、やわらかいブラシなどでホコリを払うことです。
ご自宅でホコリを落としていただくだけでも見た目の印象が良くなり、査定額アップにつながります。その際、生地を傷めることのないよう、優しく払っていただくのがポイントです。
これに加えて、風通しの良い場所での「陰干し」も査定額アップに有効です。
長年保管されていた着物は、予想以上に周囲のニオイを吸っています。長期間の保管によってシワがついてしまうケースもあり、そのままの状態で査定に出していただいた場合、「保存状態が良くない」と判断されてしまう可能性もあります。陰干しによって、ニオイやシワが軽減し、着物の風合いも戻りやすくなりますので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
なお、着物の状態を整えるために、クリーニングや着物の修理専門店に出していただく必要はございません。クリーニングなどに出したことで査定額がアップする可能性はありますが、クリーニング代のほうが高くついてしまう場合もあるからです。そのため、ご自宅で無理のない範囲で行えるお手入れにとどめていただくことをオススメします。
着物の知識がある業者に依頼する
牛首紬を買取してくれる業者は数多く存在し、その中でも高価買取を狙いやすいのが、着物の買取専門店です。
牛首紬の価値を正しく評価するためには、着物の状態だけでなく、使われている素材や技法などのさまざまな要素を見極める必要があります。査定士が持つ着物の知識が不十分な場合、これらの要素を見落とすことなく適切に見極めるのは難しいでしょう。
着物の買取専門店であれば、着物の知識や買取経験を豊富に持つ査定士が在籍しているため、お品物が持つ価値を最大限に見出してくれます。豊富な再販ルートを確保しているケースが多いことも、着物の買取専門店がほかの業者よりも高い値段での売却を狙いやすい理由です。
着物の買取専門店である【買取福ちゃん】は紬の買取実績が豊富にあり、牛首紬の価値を正しく見極める自信があります。
「まずはどれくらいの値段がつくのか知りたい」とお考えの方は、ぜひ福ちゃんにご相談ください。
牛首紬は三大紬の1つに数えられることも

牛首紬は、「結城紬」「大島紬」と並んで日本三大紬の1つに数えられることもあります。
「数えられることもある」と記したのには、ある理由があります。日本三大紬の中でも結城紬と大島紬は2大紬としてゆるぎない地位を確立しているのですが、第3の紬としては、牛首紬のほかにも「塩沢絣」や「上田紬」などが候補に挙げられるのです。
こうした理由から、「牛首紬が正式な日本三大紬の1つである」とは断言できないものの、牛首紬が多くの人から愛されてきたことは事実です。
牛首紬の特徴については、のちほど詳しく解説しますので、ここでは、確固たる地位を確立している「結城紬」と「大島紬」の特徴を簡潔にご紹介します。
・結城紬
茨城県結城市を中心につくられている紬です。結城紬は奈良時代から続く高級絹織物として知られており、制作工程の一部が国の重要無形文化財にも指定されています。ふわりとした肌触りや、温かみのある使い心地が特徴です。
・大島紬
鹿児島県の奄美大島や鹿児島市を中心に織られている紬です。泥染めという技法が用いられており、この技法によって深みのある色合いが生み出されます。やわらかくしなやかな風合いも特徴です。
こうした特徴を持つ結城紬や大島紬と比べて、牛首紬にはどのような特徴があるのでしょうか。次の章で詳しく見ていきましょう。
牛首紬の特徴

牛首紬がつくられるのは、石川県の東南に位置する白山市白峰。富士山、立山と並び、日本三大霊峰の1つとして知られる「白山」の豊かな自然環境の中にあります。
ここでは、以下3つの点に注目して、牛首紬の特徴を解説します。
・制作工程
・牛首紬の魅力
・歴史
制作工程
牛首紬は、糸づくりから織りまでの工程をすべて工房内で行う、「一貫生産」の体制をとっているのが特徴です。
牛首紬の制作工程の中でもとくに特徴的なのが、玉繭から玉糸を挽き出す「のべひき」作業です。
そもそも蚕がつくる繭は、主に2種類あります。1つは、蚕が1匹でつくる「単繭」。もう1つは2匹の蚕が共同でつくる「玉繭」です。
これらのうち玉繭は、全体の2~3%しかできないとされています。玉繭は2匹の蚕がはいた糸が複雑に絡み合っているため、糸を挽き出すのが難しく、通常はくず繭として扱われます。一方で、玉繭から挽き出された玉糸は丈夫で、光沢感も持ち合わせているのが魅力です。
牛首紬の制作工程「のべひき」では、こうした特徴を持つ玉繭を使い、「職人の経験とカン」によって糸を丁寧に挽き出しています。
そのほかに、「糸はたき」と呼ばれる工程も、牛首紬ならではの工程です。
この工程では、糸についている汚れや不要物を取り除く工程「精練」が終わった後、糸をはたきます。これにより、蚕の糸本来のうねりを取り戻し、空気を多く含んだ生きた糸に仕上がります。
牛首紬の魅力
上記のような工程を経て仕上がった牛首紬には、どのような魅力があるのでしょうか。
牛首紬の魅力は、なんといってもその丈夫さです。
先ほどご紹介したように、玉繭から挽き出された玉糸は丈夫です。こうした特徴を持つ糸を使って織られた牛首紬は、釘に引っ掛けても破れず、釘のほうが抜けてしまうくらい丈夫であることから「釘抜き紬」とも呼ばれます。
さらに、味わい深い風合いも牛首紬の魅力です。玉繭から生まれる玉糸は、糸が絡んだところに節ができます。この節に染料が溜まることで、ほかの着物にはない独特な風合いが生まれるのです。
歴史
「牛首紬」という名前の由来は諸説ありますが、白山市白峰の旧地名に由来していると考えられています。この地には、「牛頭天王(ごずてんのう)」と呼ばれる守護神がいるとされ、そこから村の名前が「牛首村」と名付けられました。この村の名前にちなんで、「牛首紬」と呼ばれるようになったとされているのです。
牛首紬の歴史は、平安時代にまでさかのぼります。平安時代の末期には、平治の乱に破れた源氏の落人、大畠某が牛首の地に流れついたと伝えられてきました。そして、大畠某の妻女が機織りの技に優れており、その技を村の女性たちに伝授したことが牛首紬のルーツになったと考えられています。
傾斜地で耕地が少なく、日本有数の豪雪地帯である白峰は、古くから養蚕が盛んに行われてきました。こうした地形や気候的な背景もあって牛首紬の生産が盛んになり、江戸時代頃には牛首紬の名が徐々に広まっていきました。
大正時代には最盛期を迎え、全国に販路を広げます。しかし、着物を着る機会の減少などから、現在生産を続けているのは「加藤手織牛首つむぎ」と「白山工房」の2つの工房のみとなってしまいました。これらの工房は、牛首紬の伝統を次世代につないでいくため、たゆまぬ努力を続けています。
牛首紬と白山袖の違い

牛首紬と似ていて混同されいやすい紬として、「白山袖」が挙げられます。実は白山袖は、牛首紬と同じ白山市白峰にルーツを持つ紬です。
牛首紬と白山袖は風合いも似ていると思われることがありますが、これら2つには糸や織り方、触り心地などに違いがあります。具体的にどのような違いがあるのか、以下で整理していきます。
■牛首紬
・糸:玉繭から引き出した玉糸
・織り方:手織り(一部機械織りもあり)
・生地の厚み:厚め
・生地の硬さ:やわらかい
・生地の肌触り:しっとりとしている
■白山紬
・糸:人工的に作られた機械製糸
・織り方:機械織り
・生地の厚み:薄め
・生地の硬さ:やや硬い
・生地の肌触り:さらりとしている
牛首紬は以前、すべて手織りで制作されていましたが、現在は一部機械織りのものも存在。とはいえ、機械が入るのはあくまでも織りの工程のみで、そのほかの工程はすべて手作業で行われています。
一方で、すべてが機械織りで制作されている白山紬は、手作業とは異なる「安定感」が魅力です。
牛首紬と白山袖のどちらが優れているというわけではなく、両方に異なる魅力がありますので、ご自身の好みに合ったものを選んでいただくのが良いでしょう。
牛首紬の買取なら福ちゃんにご相談を

ここまでお読みいただき、牛首紬は日本を代表する紬の1つであり、希少価値が高いことをおわかりいただけたかと思います。
このような価値ある牛首紬をできるだけ高く売却したいとお考えの方は、多くいらっしゃるでしょう。
ただ、高く売るためには業者選びが非常に重要です。依頼する業者によっては、着物に関する十分な知識がなく、お品物の価値に見合った価格で買い取ってもらえないこともあるのです。
「牛首紬の価値を正しく見極めてほしい」
「安心して売りたい」
このようにお考えの方は、着物の買取専門業者の【買取福ちゃん】を利用してみませんか?
福ちゃんには、紬をはじめとする着物の知識を豊富に持つ査定士が在籍しており、数多くの買取実績もございます。
お客様が大切にされてきた着物の価値を最大限に見出し、業界トップクラスの査定額をご提示いたしますので、ぜひご利用をご検討ください。
牛首紬の買取でよくあるご質問

ここでは、牛首紬の買取についてよくいただくご質問と、それに対する回答をまとめていきます。
Q. どのような買取方法がありますか?
Q. 着物が1点しかないのですが、出張買取に来てもらえますか?
Q. 着物以外の和装小物も一緒に買い取ってもらえますか?
Q. 査定料や出張料、キャンセル料はかかりますか?
Q. どのような買取方法がありますか?
A.福ちゃんの着物買取では、「出張買取」「店舗買取」「宅配買取」の3種類をご用意しております。
それぞれの特徴は次のとおりです。
・出張買取
出張買取は、査定士がお客様のご自宅を訪問し、お客様の目の前で査定を行うサービスです。査定に出していただくお品物が重かったり大きかったりする場合も、持ち運びや梱包の手間なしでご利用いただけます。
・店舗買取
お品物を直接店舗に持ち込んでいただき、お客様の目の前で査定を行うサービスです。出張買取と同様、査定士と直接やり取りができるので、提示された査定額になった理由をその場で詳しくお聞きになりたい方などにオススメです。ご自宅の近くに店舗があれば、お出かけついでにもご利用いただけます。
・宅配買取
お品物を梱包・発送するだけで手軽にご利用いただける買取方法です。店舗に足を運んでいただく必要がなく、査定士と直接やり取りする必要もないため、まとまった時間を取るのが難しい方にオススメです。宅配買取をお申し込みいただいた場合、無料の宅配キットをご自宅へお届けします。
このように、買取方法によって異なる特徴がありますので、お客様のご都合に合わせてお選びください。
Q. 着物が1点しかないのですが、出張買取に来てもらえますか?
A.福ちゃんは、原則として着物1点からでも出張買取を承っております。
「査定に出す点数が少ないと、出張買取に来てもらえないのでは?」と不安に思われる方は多くいらっしゃいますが、福ちゃんならお気軽にお問い合わせいただくことが可能です。
「1枚だけだから……」と躊躇される必要はございません。まずは1度ご相談ください。
Q. 着物以外の和装小物も一緒に買い取ってもらえますか?
A.福ちゃんでは、着物以外の和装小物も一緒に買取を承っております。
着物の査定時に、以下のような和装小物もまとめて査定に出していただくことで、買取の手間も1度で済みます。
・帯
・帯締め
・帯揚げ
・草履
・バッグ
・かんざし
とくに、牛首紬の着物に合わせてご使用いただいていた和装小物を、セットで査定に出していただくのがオススメです。このようなセット品は、中古アイテムを探されている方からの人気が高い傾向です。こうした背景もあり、それぞれ単品で出していただいたときよりも上乗せした査定額をご提示させていただける可能性がございます。
Q. 査定料や出張料、キャンセル料はかかりますか?
A.福ちゃんでは、査定料や出張料、キャンセル料はかかりません。
宅配買取をお選びいただき、査定後にキャンセルとお品物の返送をご希望いただいた場合のみ、返送時の宅配料がお客様負担となります。それ以外の費用は発生しません。
とくに出張買取や店舗買取は、「とりあえず価格だけ知りたい」「他社と比較して検討したい」といった方にお気軽にご利用いただけます。無理な勧誘は決していたしませんので、安心してご相談ください。
まとめ

この記事では、牛首紬の買取について解説しました。
牛首紬は、丈夫さと美しさを兼ね備えた日本を代表する高級紬です。職人の手によって丁寧に織り上げられる牛首紬は、中古市場でも根強い人気があり、お品物の状態や証紙の有無によっては高値で取引される可能性もあります。
お持ちの牛首紬をできるだけ高く売りたい場合、紬の知識や目利き力を持つ専門業者を選ぶことが重要です。着物に精通した業者に依頼すれば、ほかの業者に依頼したときよりも高値での買取が期待できます。
どの業者に依頼すべきか迷った際には、着物の買取で確かな実績のある【買取福ちゃん】を利用してみませんか?
福ちゃんには、牛首紬に精通した査定士が在籍しており、お品物が持つ価値を最大限に見出すことが可能です。
「どれくらいの価格がつくか不安」「本当に買い取ってもらえるのだろうか」と感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。タンスに眠っている牛首紬を査定に出すことで、思わぬ価格での買取につながるかもしれません。

