- 着物
- 2025.04.21
リサイクルショップの着物買取で後悔?メリット・デメリットや専門店との違い

「もう着ない着物、近くのリサイクルショップで手軽に売れないかな?」
ご自宅に眠っている着物の処分方法として、身近なリサイクルショップを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。しかし、本当にリサイクルショップで、満足のいく買取が実現できるのでしょうか?
もしかしたら、「思ったより安かった」「専門知識がないお店を選んでしまった」と、後悔してしまうケースもあるかもしれません。
この記事では、リサイクルショップでの着物買取におけるメリットと、見落としがちなデメリットを徹底的に比較・解説します。さらに、リサイクルショップ以外で着物をより高く、安心して売るための方法もご紹介。
「この方法で売ってよかった!」と心から思える、最適な着物の売却方法を見つけるお手伝いができれば幸いです。
リサイクルショップで着物の買取は可能?

多くのリサイクルショップにおいて着物の買取は可能です。ただし、場合によっては損をするケースもあるため注意してください。
リサイクルショップには、着物の価値を認識しているスタッフが常駐していないことが多い傾向があります。そのため、希少価値の高い着物が単なる古着として扱われる可能性もあるのです。
着物を少しでも高値で買い取ってもらい、納得のいく取引をするためにも、適正な査定を行える査定士がいる業者に買い取ってもらいましょう。
いらない着物を買取してもらう方法

いらなくなった着物を買取してもらうには、主に4つの方法があります。
持ち込み買取がメインのリサイクルショップや古着屋のほか、着物買取の専門店、インターネットでの取引です。売れるまでの流れや買取価格は、買取方法によってそれぞれ異なります。
一つひとつ解説していきますので、より納得できる最適な方法を選びましょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップには、オールジャンルの総合型と、1つのジャンルに特化した専門型があります。
着物をリサイクルショップに持ち込んだ場合、多くは以下のような流れで買取が行われるのが一般的です。
また、インターネット以外の持ち込み買取も、おおよそ同じ流れであると認識しておきましょう。
● 受付
● 査定
● 結果確認
● 買取契約
● 現金化
多くのリサイクルショップは着物の専門知識を持たないため、適正な価格での買取が期待できないばかりか、そもそも買取自体を断られるケースも少なくありません。
大型チェーンのリサイクルショップは店舗数が多く利用しやすい一方で、着物の買取を依頼する際には注意が必要です。
着物買取の専門店
着物買取の専門店は、着物専門の査定士がいるため、査定も適正に行われ、買取価格も高い傾向にあります。
さらに、以下に挙げた中から、自分に合った買取方法が選べるのもメリットです。
● 持ち込み買取
● 宅配買取
● 出張買取
宅配買取は、宅配キットに着物を入れて送る方法で、自宅にいながら取引可能なのが特徴。査定員が訪問する出張買取では、その場で査定を追加できる点が支持されています。
どの方法が最適か迷った場合、事前相談できる店舗もありますので、相談してから決めると良いでしょう。
フリマアプリやオークションサイト
フリマアプリやオークションサイトなど、インターネットを介した買取は、着物の価格を自分で決められるのが大きな特徴です。
以下のような流れをスマホ1台で完結でき、若い方を中心に幅広く利用されています。
● 写真を撮影し出品
● 売れたら梱包して発送
● 振込申請
個人同士の取引がメインの買取方法ですので、トラブルの可能性も考慮に入れておくと良いでしょう。
着物のメンテナンスはもちろん、汚れや傷は写真とともに申告するなどして、できる限りトラブルを避ける工夫も必要です。
着物の価格が相場とかけ離れていると、売れないことも珍しくありません。
古着屋
着物の売却先として、古着屋を選択肢に入れることも可能です。
ただし、古着屋は着物の専門知識を持たないことが多く、いくつか注意点があります。まず、店舗によっては着物の買取自体を行っていない、あるいは反物(生地の状態)は受け付けていないケースも。
また、最も注意すべきは買取価格です。専門的な査定が難しいため、他の買取方法に比べて価格が安くなる傾向にあります。たとえ状態の良い着物であっても、洋服などと同じように「1キロ〇〇円」といった重さ単位で値段が付けられてしまうことも、珍しくありません。
リサイクルショップで着物を買取してもらうメリット

リサイクルショップは、買取品目の多さが大きなメリットです。
チェーン店も多いため気軽に立ち寄れ、予約なしで着物を持ち込めたり、そのまま処分してもらえたりする点は、利用しやすいといえるでしょう。
ここからは、リサイクルショップで着物買取をする際の、4つのメリットをご紹介していきます。
買取品目が多い
衣類・本・スポーツ用品・家電などのほか、雑貨から大きな家具まで、リサイクルショップの買取品目は多いのが特徴です。
ジャンルにとらわれず持ち込めるため、着物以外の物もまとめて依頼できるのも、リサイクルショップのメリットといえるでしょう。
引っ越し・大掃除・衣替え・遺品整理など、不用品が大量に出てきた際にも便利です。ゴミを減らしたり、物を大切にしたり、SDGsにも貢献できるでしょう。
気軽に立ち寄れる
リサイクルショップは、都市部にも郊外にも比較的幅広く店舗を展開しているため、気軽に立ち寄れるのもメリットです。
駅チカや繁華街はもちろん、駐車場が完備された郊外の店舗なども、利便性がよくふらりと立ち寄れる点が支持されています。
査定をしてもらっている間は、店内で買い物も可能。
待ち時間も退屈せず、有意義に過ごせるのもリサイクルショップの良いところです。思わぬ掘り出し物に、出会えるかもしれません。
予約なしで持ち込める
リサイクルショップは、予約なしで持ち込めるため、自分の都合に合わせて利用できます。仕事や家事などで忙しい方でも、空いた時間を利用して着物の買取が可能です。
予約時間に縛られる必要がないため、時間通りに行動するのが難しい子育て中の方も、気兼ねなく利用できます。
すぐに処分したい状況においても、予約なしで利用できるリサイクルショップは頼もしい存在といえるでしょう。
そのまま処分してもらえる
リサイクルショップによっては、査定額が付かない着物でも、そのまま処分してもらえる場合があります。
不要な着物などを自分で処分するとなると、状況によっては手間・時間・費用などのコストがかかる可能性も。
それを考慮すれば、たとえ買い取ってもらえないとしても、引き取って処分してもらえるのはメリットといえます。
リサイクルショップで着物を買取してもらうデメリット

手軽さが魅力のリサイクルショップですが、着物の買取を依頼する際には思わぬ落とし穴があることも。
「専門の査定士はいる?」「買取方法は面倒じゃない?」「そもそも、ちゃんと価値に見合った値段が付くの?」
このような着物買取で後悔しないための重要ポイントを見落としてしまうと、損をしてしまう可能性も。
安心して取引を進めるために、まずはリサイクルショップで着物を売る際に注意すべき、4つのデメリットをしっかり確認していきましょう。
着物専門の査定士が在籍していない
リサイクルショップの大きなデメリットの1つが、着物専門の査定士が在籍しているとは限らない点です。
着物の価値を正確に見極めるには、素材・技法・作家・時代背景といった、専門的な知識と豊富な経験が必要不可欠です。
専門の査定士がいない店舗では、たとえ価値の高い着物であってもその価値が見過ごされ、本来よりも大幅に低い買取価格を提示される可能性があります。場合によっては、不当に安く買い叩かれたり、強引な買取(押し買い)といったトラブルに発展するリスクも考えられます。
もしリサイクルショップの利用を検討する場合は、必ず事前に着物専門の査定士がいるかどうかを確認するようにしましょう。
持ち込みの手間がかかる
リサイクルショップへの持ち込み買取は、一見手軽そうに見えて意外な手間がかかります。
着物はデリケートなため、汚れやシワが付かないよう持ち運びには細心の注意が必要です。洋服のように畳んで袋に入れる、というわけにはいきません。複数枚になれば相当な重さになり、運ぶだけでも一苦労でしょう。
さらに、店舗までの往復の時間や交通費もかかりますし、人によっては「着物を持ち運んでいる姿を近所の人に見られたくない」と周囲の目が気になるという心理的な負担も考えられます。
重量査定を行う場合がある
リサイクルショップでとくに注意したいのが、着物を重さ(キロやグラム単位)で査定するケースがある点です。
この方法では、たとえ有名作家の作品や希少な伝統工芸品であっても、その本来の価値は完全に無視され、単なる「布の重さ」で値段が決められてしまいます。これは、大切にしてきた着物に対する非常に残念な扱いといえるでしょう。
価値に見合わない価格での「買い叩き」にもつながりやすく、重量査定を行う店舗での着物買取は、基本的に避けるべきです。
査定額が付かないケースがある
リサイクルショップに持ち込んでも、必ずしもすべての着物に値段が付くわけではありません。
たとえば、広範囲のシミ・虫食い・カビ・破れなど・状態が非常に悪い着物は、買取を断られる可能性が高いでしょう。
これは、リサイクルショップが基本的に「再販できるかどうか」を基準に買取可否を判断するためです。「商品として売れない」と見なされれば、引き取り自体を拒否されることも珍しくありません。
状態に不安のある着物を手放したい場合は、リサイクルショップだけでなく、他の買取方法も視野に入れて検討することをオススメします。
【迷ったらチェック!】着物買取方法の一覧比較

ここまで、リサイクルショップをはじめ、フリマ・オークション・着物買取専門店といった着物の売却方法について解説してきました。
それぞれにメリット・デメリットがあり、「結局どの方法が自分に合っているの?」と迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、各買取方法の特徴を一覧で比較できる表をご用意しました。
ご自身の状況や着物の状態に合わせて、最適な売却方法を見つけるための参考にしてください。
メリット | デメリット | |
リサイクルショップ | ● 総合型と専門型がある ● 店舗数が多く気軽に利用できる ● 着物以外の不用品も買い取ってもらえる | ● 着物専門の査定士が常駐しない、またはいない ● 持ち込みと重量査定がメイン |
フリマ・オークション | ● 自分で価格設定できる ● まれに高額で売れることもある | ● 売れるとは限らない ● 販売手数料の支払いが発生する ● 出品から発送・取引完了まですべての工程を自分で行う必要がある |
着物買取の専門店 | ● 着物専門の査定士が査定してくれるため高価買取も可能 ● 持ち込みのほか、宅配・出張の買取も対応してくれる ● 着物の価値に見合った適正な価格を提示してくれる ● 帯・小物・反物も買い取ってくれる | ● あまりにも状態のひどい着物は買い取ってもらえない ● 買取方法が1つだけの店舗もある |
リサイクルショップと着物買取の専門店の違い

リサイクルショップと着物買取の専門店には、違いがいくつかあります。
中でも、着物買取の専門店には、着物の価値を知る査定士が常に在籍している点は大きな違いです。さまざまな買取方法があるほか、着物や小物など扱う種類が豊富で、売却後のサポート体制も整っています。
後悔のない着物買取にするためにも、両者の違いを確認してみましょう。
査定士が常駐している
着物買取の専門店には、着物に詳しい査定士が常駐しています。
査定士がいると、着物の価値に結び付くさまざまな要素を加味してもらえるため、後悔のない買取ができるでしょう。
たとえば、時代ごとの着物・希少価値・コレクション性など、着物によってさまざまな要素を見いだします。その上で、市場での需要を反映させるため、買取価格も適正なのです。
査定士が常駐しているのとしていないのでは、着物の買取に大きな差が生まれます。
さまざまな買取方法がある
着物買取の専門店には、さまざまな買取方法があります。そのため、自分に合った最適な方法で着物を売却するのも可能です。
以下に、着物買取の専門店が展開する、3つの買取方法の特徴をまとめてみました。
買取方法で迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
持ち込み(店頭買取) | ● 対面式のため、不安や疑問点の解決がスムーズ ● 押し買いのリスクがない |
宅配買取 | ● 宅配キットに詰めて送るだけの簡単な作業 ● 自宅で対面なしの買取が完結する ● 全国対応が可能 |
出張買取 | ● 査定員が来てくれるので手間が省ける ● その場で査定してもらいたい物が追加できる |
扱う着物や小物の種類が多い
以下のように、着物買取の専門店が扱う着物の種類は、実に豊富です。
● 訪問着
● 振袖
● 付下げ
● 黒留袖
● 色留袖
● 友禅
● 小紋
● 紬
● 上布
● 沖縄着物
● 反物など
着物だけでなく、以下のような小物類も、買取の対象になるのが一般的です。
● 帯
● 帯締め・帯どめ
● バッグ・草履など和装小物
髪飾りも買い取ってもらえる場合もありますので、着物にまつわる買取をまとめて依頼できるのも、着物買取の専門店だからこそ。
ただし、品物の状態によっては、買い取ってもらえないアイテムもあります。
サポート体制が充実している
サポート体制が充実しているのも、着物買取の専門店に見られる特徴です。
クーリングオフの説明やフォローコールがあるほか、相談窓口を設置している専門店ですと、安心感が得られます。女性客には、女性査定士が在籍している専門店もあるため、出張買取も安心して受けられるでしょう。
出張買取に不安がある方には、親戚や知人がオンラインで一緒に査定を見守るサービスを提供する専門店もあります。
専門店が高額買取できる理由は販売経路にあり!

着物買取の専門店は、リサイクルショップに比べて高価買取が可能です。
その理由の1つに、専門店が持つ豊富な販売経路があります。
自社運営のサイトや店舗のほか、レンタルショップや写真館など、多方面に太いパイプがあるため、高価買取が実現するのです。
着物を少しでも高く買い取ってもらうには、次の3点に気を配ると良いでしょう。
● 適切な保管で良い状態を保つ
● 証紙と一緒に査定に出す
● 複数の専門店で査定する
着物は、状態が良いほど高値で買い取ってもらえますので、傷まないよう適切に保管するのが大切です。
証紙があれば、着物と一緒に査定に出すと買取額がアップする可能性があります。
より高く買い取ってもらうなら、複数の専門店に査定を依頼してみましょう。
リサイクルショップで買取できない着物とは?

リサイクルショップでは、残念ながらすべての着物が買い取られるわけではありません。
どのような着物が買取対象外となりやすいのか、事前に確認しておきましょう。
たとえば、以下のような状態の着物は、買取を断られる可能性が高いといえます。
● 著しい損傷:大きなシミ・カビの発生・虫食い・破れなどが見られるもの。
● 強い臭い:タバコ・カビ・古い防虫剤など、臭いが染み付いて取れないもの。
● 特殊なサイズ:標準から大きく外れたサイズ(極端に大きい、または小さい)の着物は、再販時の需要が少ないため、買取が難しい場合があります。
もし、お持ちの着物がこれらの理由でリサイクルショップでの買取が難しいと判断された場合でも、すぐにゴミとして処分するのは待ってください。
次のような活用方法も検討できます。
● 寄付:NPO法人など、着物を必要としている団体に寄付する。
● リメイク:洋服や小物、インテリア雑貨などに作り替えて再利用する。
● 素材として販売:着物のハギレは、ハンドメイドの材料としてフリマアプリなどで需要があるかもしれません。
それでも「少しでも価値があるなら買い取ってほしい」とお考えでしたら、あきめる前に一度「福ちゃん」にご相談ください。
福ちゃんでは、他社で買取を断られてしまった着物についても、無料で査定を行っております。
着物を売るなら|まずは福ちゃんにご相談ください

大切な着物を手放すなら、スムーズに、そして何より納得のいく価格で買い取ってもらいたいですよね。
もしそうお考えでしたら、ぜひ一度「福ちゃん」にご相談ください。
福ちゃんでは、着物の知識と査定経験が豊富な専門の査定士が、お客様の着物に秘められた価値を丁寧に見極め、最大限の評価額をご提示できるよう努めています。
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まずは、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
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(年中無休※年末年始は除く)
まとめ
リサイクルショップと着物買取専門店、それぞれにメリットとデメリットがあることをご理解いただけたでしょうか。大切なのは、ご自身の状況や着物の価値に合わせて、納得できる方法を選ぶことです。
メリットだけでなく、デメリットもしっかりと比較検討しましょう。
さまざまな売却方法を比較して見えてきたのは、専門知識に基づいた適正な査定と、多様な買取方法を選べる「着物買取専門店」なら、後悔のない取引を実現しやすいことです。
私たち「福ちゃん」は、着物買取専門店の「安心感」をお届けするとともに、お客様が大切にされてきた「着物とその想い」を受け止め、次の方へとつなぐお手伝いをしたいと考えています。
着物の買取は、確かな査定による高価買取と、心から満足できるお取引の両方を目指す福ちゃんに、ぜひお任せください。