- 着物
- 2025.04.20
男性着物の買取|相場が高い着物とは?高価買取のポイントと注意点も解説

近年は、カップルが着物で観光地を歩くなど、和装を楽しむ若い男性も増えてきました。
とはいえ、着物買取では女性物が注目されがちです。
男性着物に買取価値はあるのでしょうか?
男性着物の買取相場も、気になるところです。
そこで今回は、男性着物の買取に役立つ情報をご紹介していきます。
買取相場の高い種類や高価買取のポイントなどもお伝えしますので、最後までお見逃しなくご確認ください。
男性着物は買取してもらえる?

「そもそも男性の着物なんて、買い取ってもらえるのだろうか?」
着物を手放そうと考えたとき、多くの方が抱く疑問かもしれません。
結論から申し上げますと、男性着物も買い取ってもらうことは可能です。
確かに、女性の着物に比べると着用人口や市場での流通量は少なく、「売れにくい」「値段がつきにくい」というイメージがあるのは事実です。
しかし、だからといって、すべての男性着物に価値がないわけでは決してありません。
重要なのは、男性着物ならではの価値を見極め、それを正しく評価してくれる買取業者を選ぶことです。
なぜ「売れにくい」イメージがあるのか?
主な理由としては、下記の3つ挙げられます。
・絶対数の少なさ:日常的に着物を着る男性が女性より少ないため、中古市場での需要と供給のバランスが異なります。
・デザインの画一性:女性着物ほどデザインや色柄のバリエーションが多くないため、個性を重視する市場では注目されにくい側面も。
・情報の少なさ:男性着物の買取相場や価値に関する情報が、女性着物に比べて少ないことも一因でしょう。
高価買取が期待できる男性着物も!
上記のような背景はありますが、男性着物の中にも、実は高値で取引されるものが存在します。
たとえば、
・素材の良いもの
正絹(シルク)の着物、とく大島紬(おおしまつむぎ)や結城紬(ゆうきつむぎ)といった高級紬。
・格式の高い礼装
紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)で、とくに格式の高い五つ紋(染め抜き紋)が入っているもの。
・有名作家や産地のもの
人間国宝などの作家物や、特定の産地(例:米沢、塩沢など)が証明できるもの。
・状態が良いもの
シミや汚れ、虫食い、カビなどがなく、保存状態が良好なもの。
・サイズが大きいもの
一般的に、サイズの大きな着物の方が需要が高い傾向があります。
このように、「どんな種類の着物か」「素材は何か」「状態はどうか」といったポイントを知っているかどうかが、買取価格に大きな差を生むのです。
知識がないまま査定に出すと、本来の価値よりも低く見積もられてしまう可能性も否定できません。
【注意点】買取業者選びが重要
ここで非常に重要なのが、依頼する買取業者の選定です。
残念ながら、すべての業者が男性着物の価値を正しく評価できるわけではありません。中には、男性着物を専門外としていたり、買取対象外としていたりする業者も存在します。
大切な着物を適正価格で買い取ってもらうためには、
1.男性着物の買取実績が豊富か
2.着物の専門知識を持った査定員がいるか
など、事前に確認することが必要不可欠です。
業者のウェブサイトを確認したり、電話やメールで問い合わせたりして、「男性着物も専門的に見てもらえますか?」と確認しておくと安心でしょう。
「男性着物の価値をしっかり見極めてくれる業者はどこだろう?」
「実績があるところに相談したいけれど、探し方がわからない」
と、お悩みの方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのようなときは、男性着物の買取実績が豊富な専門業者に相談するのが安心です。
たとえば、着物買取で多くの実績を持つ「福ちゃん」では、男性着物も積極的に買取しており、専門知識を持った査定員がしっかりと価値を見極めます。
「まずは査定額だけ知りたい」
「こんな着物でも大丈夫?」といったご相談も可能です。
お手持ちの男性着物の価値を知る第一歩として、まずはお気軽に問い合わせから始めてみてはいかがでしょうか。
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買取に影響も?男性着物の種類とは

男性着物は、種類によって買取相場が異なるのが特徴です。
着物には格があり、男性着物は「礼装」「準礼装・略礼装」「普段着」と大きく3つに分類されます。結婚式・パーティー・街歩きなど、それぞれのシーンにふさわしい格や種類を選ぶのが、着物のマナーです。
ここからは、買取にも重要な、男性着物の格や種類を見ていきましょう。
礼装
礼装とは、格式の高いシーンで着るフォーマルな着物のこと。
黒羽二重五つ紋付(黒紋付の羽織はかま)は、第一礼装と呼ばれる格の高い男性着物で、一つ紋・三つ紋・五つ紋と紋が多くなるほど、格も高くなるのが特徴です。
五つ紋の黒羽二重五つ紋付は、第一礼装の中で最も格が高く、結婚式やあらたまった式典などで男性が着用します。
ただし、結婚式では新郎のほか新郎新婦の父親と仲人のみが着用でき、式典では主催者以外は着用しないのがマナーです。
準礼装・略礼装
準礼装・略礼装は、友人の結婚披露宴やパーティーなどで着用するフォーマルな着物です。
礼装よりも格が低く、男性着物では、色紋付の羽織はかまを指します。一つ紋または三つ紋の付いた色紋付は、礼装に次ぐ準礼装、紋がなければ略礼装とするのが一般的です。
五つ紋が付くと、第一礼装としてみなされます。
カジュアルなパーティーであれば、紋なしで参加しても問題はありません。素材によって格の高さが異なり、最も高いのが色羽二重、次にお召し、紬と続きます。
普段着
男性着物の普段着は、日常のカジュアルなシーンで着用します。格が低いため、フォーマルの場では着用しないのがマナーです。
一般的に、お召しや紬を素材とした羽織と着物はおしゃれ着、羽織を使用しない着流しは、よりカジュアルな普段着とされています。
どちらもさりげない和装として、街歩きや散歩などにピッタリです。観劇・食事会・同窓会などでは、着流しよりも、羽織をプラスしてきちんと感を演出する方が良いでしょう。
第一礼装は常に需要あり
男性着物の第一礼装である黒羽二重五つ紋付は、買取市場でも一定の需要があります。
なぜなら、年齢に関係なく着用できるからです。
さらに、和装で結婚式や式典を執り行う際に、必須の着物であるのも理由の1つでしょう。そのため、黒羽二重五つ紋付は、男性着物の中では、買い取ってもらいやすい傾向にあります。
買取相場が高い男性着物は?

ご参考までに、以下の4種類の男性着物は、買取相場が比較的高めといわれています。
● 結城紬:~150,000円
● 大島紬:~300,000円
● 小紋:結城紬・大島紬より低め
● 御召(おめし):結城紬・大島紬 より低め
結城紬と大島紬は、手間と高度な技術が必要な織物のため、買取相場も高い傾向です。男性から人気の高い小紋や御召も、比較的高めといえるでしょう。
ここからは、買取相場が高めといわれる4つの男性着物の特徴を見ていきます。
結城紬の男性着物
結城紬は、茨城県結城市と栃木県小山市周辺で生産される、高級絹織物です。
手作業で作られ、その工程の一部は国の重要無形文化財に指定されています。歴史も奈良時代からと古く、鎌倉時代には武士たちの間で親しまれていました。
もともと男性着物として作られていた結城紬は、今も、細かい格子模様や縞のほか、十字絣・亀甲絣などの落ち着いた柄や色味が男性から支持されています。
「本場結城紬」なら、より高価買取が期待できるでしょう。
結城紬について詳しく記した記事もございますので、ぜひご覧ください。
▼関連記事はこちら
『結城紬の歴史を知っておきたい!技法や本場結城紬との違いもご紹介』
大島紬の男性着物
大島紬は、奄美大島で作られる絹織物で、世界三大織物の1つとしても知られています。
軽くてシワになりにくいだけでなく、繊維が詰まっているため、雨にも比較的強いのが特徴です。高級感のある光沢と、深く渋い色合いは、男性着物として非常に人気があります。
染め方の種類は、泥染め・藍染・草木染など、柄の種類も西郷柄や秋名バラなど多彩。奄美大島の自然を素材にした染色法や、自生する植物などをモチーフにした美しい柄が堪能できるのは、大島紬を着る醍醐味といえるでしょう。
大島紬の柄や色を理解し、買取にも役立ててみましょう。詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
▼関連記事はこちら
『大島紬の柄や色を知っておこう!買取相場はどのくらい?』
小紋の男性着物
小紋の中でも男性着物として人気が高いのは、江戸小紋と呼ばれる種類です。
江戸小紋は、離れてみると無地に見えるほど、細かい柄が着物全体に染められています。江戸時代は、将軍や大名に取り入れられ、次第に庶民の間に広まっていきました。
「鮫(さめ)」「行儀(ぎょうぎ)」「通し(とおし)」と呼ばれる江戸小紋三役は、小紋の中でも格が高く、紋を入れるのも可能です。
カジュアルからフォーマルなシーンまで利用でき、男性着物の買取にも良い影響があるでしょう。
御召の男性着物
男性着物を多く展開する御召は、「将軍がお召しになる着物」を由来に名づけられました。もともと高貴な着物だったため、格が低いとされる織り着物の中では最高級とされています。
無地の御召であれば、紋を入れて準礼装・略礼装として着用するのも可能です。
しなやかな質感と上品な光沢があり、洗練されたイメージも与えられるでしょう。幅広いシーンで活躍する汎用性の高い男性着物として、買取市場でも比較的需要があります。
男性着物の高価買取のポイント

【男性着物を高く売る!査定額アップのための重要ポイント】
お手持ちの男性着物、せっかく売るなら少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。
実は、いくつかのポイントを押さえるだけで、査定額が大きく変わる可能性があります。ここでは、高価買取につながる重要なチェックポイントを具体的に解説します。
保存状態:シミ・カビ・虫食いは大幅減額の要因に
まず最も基本かつ重要なのが、着物の保存状態です。
・シミや汚れ:襟元や袖口の皮脂汚れ、食べこぼしなどの古いシミはありませんか?
・カビ:保管中の湿気によるカビ臭や、白い点々としたカビが発生していませんか?
・虫食い・生地の傷み:小さな穴(虫食い)や、生地の擦り切れ、破れはありませんか?
これらのダメージがあると、残念ながら査定額は大幅に下がってしまいます。
長年タンスにしまいっぱなしだった着物は、査定に出す前に必ず状態をくまなくチェックしましょう。日頃のお手入れと、風通しの良い場所での適切な保管が、高価買取の第一歩です。
証紙(しょうし):品質と価値を証明する「身分証明書」
証紙は、その着物の産地や品質を証明する非常に重要なものです。
とくに、大島紬や結城紬といった有名産地の高級紬などには、組合等が発行する証紙が付いています。この証紙があることで、その着物が本物であるという「証明」となり、査定額に大きく影響します。
証紙がお手元に残っている場合、捨てずに必ず着物と一緒に査定に出しましょう。証紙の有無は、買取価格を大きく左右する重要なポイントです。
サイズ:大きいサイズほど有利な傾向
意外かもしれませんが、男性着物はサイズが大きい方が高く買い取られる傾向にあります。
理由は、着物は仕立て直し(リサイズ)が可能ですが、小さいものを大きく直すのには限界があるためです。
身丈(首の付け根から裾まで)や、裄丈(背中心から袖口まで)が長いなど、大きいサイズの着物は、より多くの体型の方に合わせて仕立て直せる可能性があります。
そのため、中古市場での需要が高く、価値が上がりやすいのです。
素材:やはり正絹(シルク)は高評価
着物の素材も査定の重要な要素です。
一般的に、正絹(シルク100%)で仕立てられた着物は、ウールや化繊(ポリエステルなど)の着物よりも、高く評価されます。
とくに礼装や高級な紬などは、正絹であることが価値の前提となる場合が多いのです。
有名作家物・老舗誂え品:付加価値をチェック
もしお手持ちの着物が、人間国宝などの有名作家によって作られたものや、名の知られた老舗呉服店で誂(あつら)えられたものであれば、それ自体が希少性やブランド価値となります。
その価値が高く評価され、高額査定につながる可能性があります。
落款(らっかん:作家のサインや印)や、呉服店のタグなどが残っていないか確認してみましょう。
男性着物を買取してもらう際の注意点

大切な男性着物を手放す際に、後悔したくないですよね。
安心と納得のいく買取をしてもらうために、知っておくべき重要な注意点が2つあります。
それは、着物買取の専門業者に依頼することと、いくつかの業者で見積もりをしてもらうことです。この注意点を押さえるだけで、買取価格や満足度が大きく変わることも。
さっそく、そのポイントを確認していきましょう。
必ず「着物買取の専門業者」に依頼する
まず、最も基本的ながら最も重要なのが、「着物買取の専門業者」を選ぶことです。
近所のリサイクルショップや不用品回収業者ではなく、着物を専門に扱っている業者に依頼しましょう。
なぜ専門業者が良いのか?
理由は明確です。
着物の価値は、素材・織り方・作家・年代・状態など、多くの要素が複雑に絡み合って決まります。とくに男性着物は流通量が少ないため、その価値を正しく判断するには、深い専門知識と経験が必要不可欠です。
専門知識のない業者に依頼してしまうと……
・本来価値のある紬や礼装も、知識不足から二束三文で見積もられてしまう
・素材や状態に関係なく、単純に重さで買い取る「重量査定」をされてしまう
・価値ある「証紙」なども評価されず、ただの古着扱いになってしまう
といったリスクが実際にあります。
これでは、せっかく大切にしてきた着物の価値が正しく評価されません。
その点、着物買取の専門業者であれば、男性着物にも精通した査定士が在籍しています。価値を一点一点丁寧に見極め、最新の市場相場に基づいた適正な査定額を提示してくれるでしょう。
また、買取方法は、持ち込み買取(店頭買取)だけではありません。
自宅にいながら査定・買取が可能な「宅配買取」や「出張買取」など、多様な買取方法を用意している業者が多いのも、専門業者ならではのメリットです。
複数の専門業者で「相見積もり」を取るのが賢明
信頼できそうな専門業者を見つけたとしても、すぐに1社に決めてしまうのは少し待ってください。
可能であれば、2〜3社の専門業者に査定を依頼し、「相見積もり(あいみつもり)」を取ることをオススメします。
「面倒だな」と感じるかもしれませんが、これには大きなメリットがあります。
▽最高価格の業者が見つかる
同じ着物でも、業者ごとに得意なジャンルや販売ルート、在庫状況が異なるため、買取価格に差が出ることが一般的です。相見積もりを取れば、一番高く評価してくれる業者を選ぶことが可能です。
▽価格の妥当性がわかる
複数の査定額を比較することで、提示された金額が適正な相場に基づいているのか判断しやすくなります。不当に安い価格での売却を防げます。
▽対応やサービスを比較できる
比較できるのは、査定額だけではありません。査定士の説明の丁寧さ・問い合わせへの対応スピード・買取方法の利便性など、サービス全体の質を比較し、最も信頼できる、気持ちよく取引できる業者を選ぶことが可能です。
相見積もりは、買取額に関するトラブルを防ぎ、価格・サービスの両面で満足のいく売却を実現するための、いわば「保険」のようなもの。
少しの手間をかける価値は十分にあります。
男性着物の買取なら「福ちゃん」にご相談ください

「大切な男性着物、どうせ売るなら少しでも高く、そして安心して任せたい」
そのようにお考えなら、着物買取の専門知識と豊富な実績を持つ「福ちゃん」にぜひご相談ください。
着物の価値は、専門知識がなければ正しく見極めることは困難です。知識のないリサイクルショップなどでは、本来の価値よりずっと低い価格を提示されたり、買取自体を断られたりするケースも少なくありません。
その点、福ちゃんには着物に精通した経験豊かな査定士が多数在籍しており、男性着物ならではの価値もしっかりと見極めます。
大島紬や結城紬といった高級品はもちろん、羽織袴・角帯・雪駄や扇子といった和装小物に至るまで、幅広く査定・買取を行っておりますので「これはどうかな?」と思いになるお品物でも、まずはお気軽にお問い合わせください。
「着物がたくさんあって持ち運べない」という場合もご安心ください。
お客様のご自宅まで査定士が伺う「出張買取」も、手数料無料でご利用いただけます。男性着物の価値を最大限に引き出し、納得のいく買取を実現するために。
ぜひ、福ちゃんの無料査定をご利用ください。
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まとめ
男性着物は女性用と比べて買取が難しい側面もありますが、あきらめる必要はございません。この記事でご紹介した「比較的高値がつきやすい種類」や「買取相場のポイント」を参考に、まずはご自身の着物の価値を確認してみましょう。
買取業者は数多く存在し、どこに依頼するかで査定額は大きく変わります。後悔しないためには、信頼できる業者を選ぶことが、なによりも大切です。
「大切な男性着物を、納得のいく価格で買い取ってほしい」 もしそうお考えなら、ぜひ一度「福ちゃん」の無料査定をお試しください。
福ちゃんには、着物の専門知識が豊富な査定士が在籍しています。男性着物特有の価値をしっかりと見極め、最大限の買取価格をご提示できるよう努めております。
査定後のキャンセルも無料で、手数料もいただいておりません。他店で買取を断られてしまった男性着物でも、福ちゃんならお値段をつけられるケースもございます。
まずはお気軽にお問い合わせいただき、お手持ちの男性着物の価値を確かめてみませんか?
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