• 着物
  • 2025.05.09

名古屋帯の買取相場は?高く買い取ってもらうためのポイントを紹介

名古屋帯」は幅広いシーンで使用できることから、中古買取市場でも高い人気を誇ります。

ただ、袋帯と比べるとカジュアルなシーンに向いている帯であるため、「買取に出してもあまり高く売れないのでは?」と疑問を持たれる方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、名古屋帯の種類や特徴を整理したうえで、買取相場を紹介します。

加えて、高く買い取ってもらうためのポイントも解説します。

記事を読み終えると、名古屋帯を高価買取してもらえる可能性が高まるので、ぜひ参考にしてくださいね。

帯にはどのような種類がある?

帯にはどのような種類がある?

ここでは、そもそも着物の帯にはどのような種類があるのかを、整理していきます。

帯には、主に以下の3種類があります。

・袋帯
・名古屋帯
・半幅帯

それぞれの特徴を簡潔に見ていきましょう。

袋帯

袋帯は格の高い帯として知られており、一般的には礼装用の着物に合わせて使われます。具体的には、訪問着・留袖・振袖と一緒に使用されることが多いでしょう。

袋帯は、表地と裏地の生地を「袋状」に縫い合わせて仕立てることから、その名前が付けられました。

袋帯の長さは「4m30cm前後」あり、このあと紹介する名古屋帯と比べると長めです。

これは一体、なぜでしょうか。

袋帯はお祝いの席で使われることが多いため、“喜びが重なるように”という意味が込められた「二重太鼓」で結ぶ場合があります。二重太鼓は一重太鼓よりも長さが必要なので、袋帯はこのように長めの作りになっているのです。

名古屋帯

当記事のテーマである名古屋帯は、袋帯につぐ格の高さを持つ帯です。カジュアルシーンで使用されることが多いものの、帯の柄によっては「略礼装」にも使えます。

名古屋帯は名古屋で考案されたため、この名前が付けられました。

名古屋帯は主に、小紋・紬などの普段着に位置づけられる着物に合わせます。

長さは「3m60cm前後」で、袋帯と比べると短めです。

名古屋帯は袋帯とは異なり、「一重太鼓」で結ぶことが多いため、このような長さになっています。

半幅帯

半幅帯は、名古屋帯よりもさらにカジュアルな帯です。

名古屋帯は、柄によっては略礼装にも使用できるのに対し、半幅帯はフォーマルシーンには適していません。

半幅帯は、主に小紋・紬・浴衣などに合わせて使用されます。

ほかの帯と比べると薄手で結びやすく、さまざまな結び方を楽しめるのが、半幅帯の魅力です。

半幅帯の長さは「3m60cm~4m」前後あります。

華やかな飾り結びにも対応するため、最近はこのように長めに作られるようになりました。

名古屋帯の種類

名古屋帯の種類

名古屋帯とひとくくりにいっても、複数の種類が存在します。

具体的には、仕立てる前の生地の幅によって、以下2種類に分類されます。

・九寸名古屋帯
・八寸名古屋帯

買取時に、査定士がこれらの種類について言及する可能性もあるため、知っておいて損はないでしょう。

それでは、詳しく解説していきます。

九寸名古屋帯

一般的に「名古屋帯」といえば、この九寸名古屋帯のことを指します。

九寸名古屋帯は、仕立てる前の生地の幅が九寸(約34cm)の帯です。

両端の耳を五分(約2cm)ずつ折り、そこに帯芯を入れて仕立てるのが特徴です。したがって、仕立て上がりの帯の幅は八寸(約30cm)となります。

帯芯を入れるため、帯の生地自体には、やわらかい薄手のものが使われるのも特徴です。

こうした特徴を持つ九寸名古屋帯は、少しフォーマルなシーンからカジュアルなシーンまで、幅広い場面で使用できます。

八寸名古屋帯

八寸名古屋帯は、仕立てる前の幅が、仕上がり時と同じ八寸(約30cm)の帯のことです。

九寸名古屋帯では、生地の両端を折り込んで帯芯を入れるのに対し、八寸名古屋帯では、帯芯を入れずに仕立てます。

八寸名古屋帯は生地の両端をかがって仕立てることから、「かがり帯」と呼ばれる場合もあります。

生地を折り込まないため、生地自体は、厚めに織られたしっかりとしたものを使うのも特徴です。

ここまでの内容をまとめると、「九寸名古屋帯」と「八寸名古屋帯」は仕立て後の幅がほぼ同じで、見た目が似ています。

しかし、「仕立てる前の生地の幅」や「帯の両端の処理方法」には明確な違いがあるのです。

名古屋帯の仕立て方による違い

名古屋帯の仕立て方による違い

名古屋帯は、「仕立てる前の生地の幅」だけでなく「仕立て方」によっても種類分けされています。

名古屋帯の仕立て方の種類は、以下の3つです。

・名古屋仕立て
・松葉仕立て
・開き仕立て

以下の説明を参考に、お持ちの名古屋帯にはどの仕立て方が使われているか、ぜひチェックしてみてくださいね。

名古屋仕立て

名古屋仕立てとは、手先から、お腹の周りに巻く部分を半分に折ってかがった仕立てのことです。

手先とは帯の先端部分で、帯を結ぶときに最初に扱う部分を指します。

名古屋仕立ては、胴の部分が初めから2つ折りになっているため、初心者の方にも結びやすいでしょう。

一方で、のちほど紹介する「開き仕立て」に比べると、たたんだときに厚みの差が出やすいのが特徴です。人によっては、収納しにくいと感じるでしょう。

さらに、「胴回りが半幅」と決まっていて調整ができないため、「胴回りの帯幅を少し広めに取って着付けたい」といった方には不向きかもしれません。

松葉仕立て

松葉仕立てとは、手先1尺(約38cm)ほどのみを半幅に仕立て、残りはお太鼓の幅のままに仕立てることを指します。

手先が初めから半分に折って仕立ててあり、前幅を決める目安となるため、着付けやすいのがメリットです。

胴に巻く部分は折らずに仕立ててあり、ご自身の好きな幅にできるのも魅力です。背の高い方は、半幅より少し広めに取ったほうがバランスよく見えるでしょう。

一方で、このあと紹介する「開き仕立て」に比べると、収納時に厚みが出るのが懸念点です。

開き仕立て

開き仕立てとは、名古屋仕立てや松葉仕立てのように半幅に折っている部分がなく、すべて並幅に仕上げたものを指します。

開き仕立ては、「平仕立て」や「鏡仕立て」とも呼ばれます。

たたんだときに厚みが出ず、収納しやすいのが開き仕立てのメリットです。

帯幅をご自身で調整でき、とくに背の高い方にとっては魅力といえます。

一方で、半幅に折っている部分がまったくないため、着付けるのが難しいでしょう。とくに初心者の方が開き仕立ての帯を使いこなすのは、簡単ではありません。

名古屋帯の価値や買取相場は?

名古屋帯の価値や買取相場は?

一般的な名古屋帯であれば数千円~数万円程度、人間国宝作家の作品や状態の良いアンティーク品などは、数十万円以上の値がつくこともあります。

上記のように、名古屋帯の買取価格帯は幅広いのが特徴です。

それでは、高価買取となる名古屋帯には、どのような特徴があるのでしょうか。

主な特徴として、以下が挙げられます。

・有名作家が手がけた名古屋帯
・有名産地の名古屋帯

たとえば、人間国宝に認められている「北村武資」が手がけた名古屋帯は、高価買取を狙えるでしょう。

京都市の西陣地域で生産される「西陣織」の名古屋帯も、高い価値が認められています。

価値や買取価格に幅があるとはいえ、自分が持っている名古屋帯にどれくらいの価格がつくのか、知りたい方も多いのではないでしょうか。

福ちゃんには、着物や帯に精通した査定士が在籍しています。

作家や産地のわからない名古屋帯でも、査定士が丁寧に見極めますので、ぜひご相談ください。

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名古屋帯を高く買取してもらうためのポイント

名古屋帯を高く買取してもらうためのポイント

名古屋帯を手放すのであれば、できるだけ高く買取してもらいたいですよね。

査定額アップのためのポイントとして、以下が挙げられます。

・クリーニングには出さない
・なるべく早めに買取してもらう
・証紙と一緒に出す
・帯紐・帯留めなども一緒に査定してもらう
・着物・帯の買取専門業者に依頼する

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

クリーニングには出さない

帯の劣化を避けることは難しく、「使用しているうちにシミがついてしまった……」といった方も少なくないでしょう。

しかし、査定前にクリーニングや、着物のシミ抜き専門店に出すのは避けたほうが無難です。

なぜなら、クリーニングに出したことで査定額がアップしたとしても、クリーニング費用のほうが高くつくケースも多いからです。

クリーニングやシミ抜きをしてもらった結果、生地の状態がかえって悪化したり、帯本来の美しさが損なわれたりすることもあります。

なるべく早めに買取してもらう

帯は、保管環境が悪いとシミやカビが発生してしまうこともあります。

とくに、正絹で仕立てられている名古屋帯は、風通しの良い場所で保管しないと、カビが発生しやすいため注意が必要です。

新品未使用品であっても、保管しているうちに、少しずつ劣化は進んでいきます。

経年劣化があっても買い取ってもらえることもありますが、査定額は下がってしまいます。

そのため、しばらく着用しておらず買取を検討している帯がある場合は、なるべく早めに買取してもらうのがオススメです。

証紙と一緒に出す

有名な産地やブランドの帯には、購入した際に「証紙」がついてくることがあります。

証紙には「着物の産地」や「伝統工芸品であること」などが記載されており、査定時に一緒に出すことで、着物の価値を証明できます。

査定の際に、証紙があるかどうかを重視する業者もあるため、お持ちの場合は必ず一緒に出すようにしましょう。

証紙だけでなく、購入時についていた外箱や保存袋など、付属品を一式で揃えることで、さらなる査定額アップを望めますよ。

帯紐・帯留めなども一緒に査定してもらう

少しでも高く売却したい方には、帯以外の和装小物も一緒に査定してもらうことをオススメします。

買取業者の多くは、帯1本でも買取に対応しています。しかし、帯以外の和装小物もまとめて査定依頼すると、通常より上乗せした査定額を提示してくれることがあるのです。

そのため、帯のほかに帯紐や帯留め、草履などの和装小物をお持ちの場合は、一緒に査定してもらうと良いでしょう。

もちろん、複数の帯を同時に査定してもらうことでも、査定額アップにつながります。

着物・帯の買取専門業者に依頼する

名古屋帯の売却先は、以下のようにさまざまです。

・リサイクルショップ
・古着屋
・着物や帯の買取専門業者

リサイクルショップや古着屋は、残念ながら着物や帯の専門知識を持つスタッフがいないことが多く、高価買取となるケースは稀です。

一方で、着物や帯の買取専門業者には、専門知識を持つ査定士が在籍していることが多く、さまざまな要素を的確に見極めてくれるでしょう。

着物や帯の買取専門業者である福ちゃんにも、豊富な専門知識や買取経験を持つ査定士が在籍しています。

名古屋帯に使用されている素材の種類や状態、作家など、あらゆる要素から価値を正しく見極めますので、ぜひご相談ください。

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名古屋帯の買取なら「福ちゃん」にお任せください!

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名古屋帯の買取をご検討中の方は、福ちゃんの無料査定をお試しになりませんか。

福ちゃんでは帯のみの買取も承っており、名古屋帯を初めとする買取実績が豊富にございます。

帯に精通した査定士が在籍しており、有名作家の作品などは、業界トップクラスの買取価格をご提示する自信があります。

福ちゃんの帯買取でご用意している買取方法は、「出張買取」と「店頭買取」の2種類です。

いずれの買取方法においても、費用は無料です。

査定料や出張料、キャンセル料といった費用は一切発生しませんので、ぜひ福ちゃんにお任せください。

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まとめ

まとめ

本記事では、名古屋帯の買取相場や種類に加え、少しでも高く買い取ってもらうための、さまざまなポイントについて詳しく解説してきました。

ご説明させていただいたように、名古屋帯の買取価格は、有名作家の作品であるかどうか。人気の産地で作られたものか、保存状態はどうかなど、多くの要素によって大きく変動します。

そのため、お手持ちの名古屋帯が持つ本当の価値を正確に把握するためには、着物や帯に関する専門知識を持った、プロの査定士に見てもらうことが極めて重要です。

最後に、名古屋帯を高価買取してもらうために、ぜひ押さえておきたい大切なポイントを改めて確認しましょう。

お手入れは専門家にお任せ
ご自身でのクリーニングや修繕は避け、現状のまま査定に出しましょう。

早めの行動がカギ
もう使わないと感じたら、状態が良いうちに早めに買取を検討するのがオススメです。

証紙や付属品は必ず一緒に
帯の価値を証明する証紙や、購入時の箱なども揃えて査定に出しましょう。

和装小物の「まとめ査定」も有効
帯紐や帯留めなど、他の和装小物も一緒なら査定額アップが期待できます。

専門業者への依頼が最善策
着物や帯の専門知識が豊富な買取業者を選びましょう。

これらのポイントを意識して買取サービスを利用することで、お手持ちの名古屋帯の価値を最大限に引き出せる可能性が高まるでしょう。

福ちゃん」は、着物や帯の買取を専門とする業者として、名古屋帯に関する深い知識と豊富な買取実績がございます。経験豊かな査定士が、お客様が大切にされてきたお品物を一点一点丁寧に拝見し、ご納得いただける価格をご提示できるよう努めております。

帯一本からでも喜んで査定させていただきますので、名古屋帯の売却をお考えでしたら、ぜひお気軽に福ちゃんまでお問い合わせください。

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