- 未分類
- 2025.05.24
結城紬の買取相場は?高く売るためのポイントも解説

「結城紬(ゆうきつむぎ)」をお持ちで、その価値や手放す際の買取相場が気になっていませんか?
日本が誇る最高級の絹織物の1つである結城紬は、多くの著名人や文化人に長年愛され続けてきました。上質な真綿から手で紡がれる糸で織り上げられる結城紬の生地は、ふわりと空気を含んで軽く暖かいだけでなく、驚くほど丈夫であることも大きな魅力です。
このような魅力を持つ結城紬は、中古買取市場でも非常に高い人気を誇ります。しかし、種類や状態によって買取価格は大きく変動するのも事実です。
この記事では、結城紬の買取をご検討中の方に向けて、気になる買取相場やお持ちの結城紬を少しでも高く売るための重要ポイントを、わかりやすく解説します。
最後までお読みいただければ、結城紬の買取に関する疑問が解消し、納得のいく手放し方が見つかるはずです。ぜひ、ご自身の結城紬の価値を見極めるための一助としてください。
結城紬とは

まず、「結城紬」がどのような織物なのか。
その歴史的背景から独特の風合い、そして現代における着用シーンまで、基本的な知識を押さえていきましょう。結城紬の特徴が、中古買取市場での価値にも深く関わってきます。
結城紬とは、栃木県と茨城県をまたぐ鬼怒川流域で、古くから生産されてきた日本を代表する絹織物です。
主な産地としては、茨城県結城市や栃木県小山市が知られています。
ここでは、結城紬の奥深い特徴を以下の3つのポイントにわけてご紹介します。
・結城紬の歴史
・結城紬の制作工程と独自の風合い
・結城紬の着用シーン
これからご紹介する特徴は、中古買取市場における価値の高さにも関わる内容なので、ぜひ参考にしてくださいね。
結城紬の歴史
結城紬の歴史は、驚くべきことに奈良時代にまで遡ります。
奈良時代には、結城紬の原型とされる絹織物が、献上品として朝廷に納められていたそうです。実際に献上されたと考えられるものが、今も正倉院に収蔵されています。
当時は「結城紬」とは呼ばれておらず、「あしぎぬ」と呼ばれていました。
鎌倉時代になると「結城紬」の名で呼ばれるようになり、これをきっかけに、全国的な知名度が高まりました。
江戸時代になると、織りあがった反物が、鬼怒川の水路を通じて江戸の街へ運ばれていたとされています。その後、大正時代に「経緯絣(たてよこかすり)」の技術が生まれ、結城紬の品質はさらに向上しました。
絣とは、「絣糸」と呼ばれる糸を用いた織物技法の1つです。糸の一部にあらかじめ防染処理を施すことで、特有のかすれた文様を表現します。
「経緯絣」は経糸と緯糸の両方に柄を出すのが特徴で、何千本もの糸を手でくくらなくてはならず、職人の熟練した技術が必要不可欠です。
こうした類まれな技術と文化的価値が高く評価され、結城紬は1977年に国の伝統的工芸品に指定されます。さらに2010年には、その伝統的な制作技術がユネスコ無形文化遺産に登録され、結城紬は世界に誇る日本の宝として認められています。
結城紬の制作工程と独自の風合い
結城紬が完成するまでには、実に40以上もの細やかな工程が存在します。その中でもとくに重要であり、結城紬の価値を決定づけるのが以下の3つの工程です。
・糸つむぎ
・絣くくり
・地機 (じばた) 織り
これら3つの工程は、国の重要無形文化財に指定されています。結城紬そのものではなく、代々受け継がれてきた「技術」が文化財として保護されている点が、特筆されるポイントです。
「糸つむぎ」の工程では、真綿の端を指先でひねりながら糸を引き出していきます。その際、ふわりとした質感が残るよう、糸に撚りをかけないのが特徴です。
「絣くくり」は「絣しばり」とも呼ばれ、墨付けした部分を糸で結んでいき、染料がしみ込まないようにします。精巧な文様を生み出すとなると、この工程で半年以上の時間を要することもあります。
「地機織り」では、最も原始的な織機といわれる「地機」で織っていくのが特徴です。経糸の端を織り手の腰当てに結びつけ、腰の力で張り具合を調整します。労力も時間もかかりますが、手つむぎ糸ならではの弾力あるやわらかさを生かせます。
こうした工程を経て作られた結城紬は、やわらかくて軽く、保温性に優れているのが魅力です。
さらに、丈夫でシワになりにくいのも特徴です。その丈夫さは「3代着て味が出る」といわれるほどで、着るたびに増していく味わいを楽しめるでしょう。
結城紬の着用シーン
結城紬は、結婚式や入学式、卒業式などのフォーマルな場には向いておらず、「普段着」に位置づけられる着物です。
「普段着」と聞いても、着用シーンがいまいちイメージしにくいと感じる方もいるかもしれません。
具体的には、パーティーやお稽古、友人とのお出かけなどに適しているでしょう。
こうした着用シーンを踏まえると、結城紬は「日常に特別感をもたらしてくれる贅沢な普段着」「おしゃれ着」ともいえますね。
ここまでご紹介したような特徴を持つ結城紬は、普段着に位置づけられる着物の中でも、高く評価される傾向があります。
実際にどれくらいの買取価格が付くのか、次の章で詳しく見ていきましょう。
結城紬の買取相場はいくら?

前述のとおり、結城紬は着物の中では「普段着」に分類されます。
「普段着の着物を買取に出しても、高く売れないのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。
結城紬は制作に必要とされる高度な伝統技術と、多くの工程に費やされる膨大な手間暇に加え、重要無形文化財にも指定されるほどの文化的価値から、普段着でありながらも非常に高く評価されやすい傾向にあります。
結城紬の種類や状態によって買取価格には幅があるものの、とくに状態の良い「本場結城紬」などであれば、「~150,000円」といった買取価格が付くことも決して珍しくありません。
上記の金額は、あくまでも弊社「買取福ちゃん」における、買取価格の一例です。保存状態が非常に良好かつ、希少性の高いお品物の場合における買取相場(上限目安)であり、お客様の結城紬の買取価格を保証するものではございません。実際の買取価格は、着物の保存状態(シミ・汚れ・カビ・破れ・サイズなど)に加え、証紙や落款の有無や購入時期、市場の動向等によって大きく変動します。お手持ちの結城紬の正確な価値をお知りになりたい場合は、必ず【着物買取の専門知識を持つ査定士による査定】をお受けいただくことを強くオススメします。
お手持ちの結城紬にどれくらいの価値があるのかご興味のある方は、ぜひ「買取福ちゃん」の無料査定をご利用ください。
結城紬をはじめとする着物に精通した査定士が、お客様の大切なお品物を1点ずつ丁寧に拝見し、ご納得いただける買取価格をご提示できるように誠心誠意努めます。
ご依頼はこちら
受付時間 9:00~20:00
(年中無休※年末年始は除く)
高価買取となりやすい結城紬の特徴

最高級の絹織物として知られる結城紬であっても、残念ながらすべてのお品物が高価買取につながるわけではありません。
高価買取が期待できる結城紬には、主に以下のような特徴があります。
・本場結城紬である
・亀甲や絣の模様が細かい
・保存状態が良好
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
本場結城紬である
結城紬の中でも、とくに「本場結城紬」と認定されるものは、高価買取となる可能性が格段に高まります。
では、「結城紬」と「本場結城紬」は、何が違うのでしょうか?
最も大きな違いは、その制作工程にあります。
「結城紬」は、機械による工程が含まれる場合もあるのが特徴です。これに対して「本場結城紬」は、糸つむぎや絣くくり、地機織りをはじめとする全工程が手作業で行われます。
気の遠くなるような時間と手間をかけて丁寧に作られる「本場結城紬」は、生産数も限られており、その希少性と高い品質から中古買取市場でもとくに高く評価されるのです。
なお、お持ちの着物が本場結城紬に該当するのか、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
最も簡単で確実な判別方法は、「証紙」を確認することです。
本場結城紬の証紙には、以下の画像にあるように、品質を保証する「結」の文字や、産地や組合を示す印などが記載されています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

亀甲や絣の模様が細かい
結城紬の代表的な柄として広く知られているのが、「亀甲(きっこう)」と呼ばれる亀の甲羅のような六角形を規則正しく並べた文様や、精緻な絣模様です。
これらの模様の細かさは、結城紬の価値を大きく左右するポイントの1つです。とくに亀甲柄の場合、その細かさは以下のように「亀甲数」で表現されます。
・80亀甲
・100亀甲
・120亀甲
・160亀甲
亀甲数の数字が大きいほど、一定の幅の中に織り込まれる亀甲の数が多い、つまり模様がより細かいことを意味します。
模様が細かくなればなるほど、絣くくりの作業は複雑さを増し、織り上げる際にも高度な技術と集中力が要求されます。中には、一反(着物一着分)を織り上げるのに1年近くかかることも珍しくありません。
こうした制作の難易度の高さから、亀甲の数字が大きい(模様が細かい)結城紬ほど、希少価値が高く評価される傾向にあります。とくに、160亀甲や200亀甲以上といった極めて細かい亀甲柄の結城紬は市場に出回る数が非常に少なく、高額査定が期待できる逸品といえるでしょう。
保存状態が良好
どれほど価値の高い結城紬であっても、保存状態が悪ければ買取価格は大きく下がってしまいます。
査定時には、以下の点がないか厳しくチェックされます。
・シミや黄ばみ
・色あせやヤケ
・破れや擦り切れ
・ほつれや糸引き
・カビや虫食い
・強いシワや保管臭
一方で、購入から年数が経過していても大切に保管され、上記のような劣化が見られない状態の良い結城紬は高価買取につながりやすくなります。
さらに、しつけ糸が付いたままの未使用品であれば、新品同様として扱われるため、より高い評価が期待できます。
なぜなら、しつけ糸は、その着物が一度も着用されていないことの「確かな証」となるからです。
結城紬を高く買取してもらうためのコツ

結城紬を買取に出すなら、できるだけ高く買い取ってもらいたいですよね。
少しでも高く買取してもらうためのコツは、以下のとおりです。
・証紙などの付属品も一緒に査定に出す
・日頃から保存状態に気を配る
・着物の買取専門業者に依頼する
それぞれについて、詳しく解説していきます。
証紙も一緒に査定に出す
結城紬を査定に出す際には、反物についていた証紙や購入時のたとう紙(文庫紙)、共布などの付属品があれば、必ず一緒に提出しましょう。
証紙とは、「その着物がどこで作られ、どのような技法が使われているか」といった情報が記載された、いわば品質の保証書のようなものです。
専門知識を持つ査定士であれば、証紙がなくても結城紬の価値を見極めることは可能です。しかし、証紙があることで「本物であることの確実な証明」となり、査定士はより自信を持って高い評価を下せます。また、証紙付きの着物は再販時にも買い手がつきやすいため、買取業者としても積極的に高値を提示しやすくなるのです。
とくに「本場結城紬」の場合、証紙の有無は買取価格に大きく影響する傾向にあります。大切に保管されている証紙があれば、忘れずに必ず揃えて査定に出しましょう。
日頃から「保存状態」に気を配る
前述のとおり、結城紬の保存状態は査定額を大きく左右します。
日頃から直射日光が当たる場所を避け、温度や湿度が安定している場所を選んで保管しましょう。
「少しでも綺麗にしてから査定に出したい」というお気持ちはよくわかりますが、査定前のクリーニングやご自身でのシミ抜き、ほつれ修繕は基本的にオススメしません。
クリーニングに出したことで査定額がアップする場合もありますが、クリーニング代のほうが高く付くケースも少なくないからです。
ご自身でほつれや破れを修繕すると、かえって生地を痛めたり、状態を悪化させたりするリスクがあるため、避けるのが無難です。
ご自身でお手入れする場合は、着物についたホコリを払ったり、陰干しをしてニオイや湿気を取り除いたりする程度に留めておきましょう。
着物の買取専門業者に依頼する
結城紬のような価値の高い着物を売却する場合、どこに買取を依頼するかは非常に重要です。
高価買取を目指すのであれば、着物の買取を専門とする業者に依頼することを強くオススメします。
▼ リサイクルショップや一般的な古着屋の場合
このような店舗には、着物に関する専門知識や査定経験が豊富なスタッフが在籍していないケースが多く見られます。そのため、結城紬の持つ細かな特徴や希少性、文化的価値を正しく評価できず、本来の価値よりも大幅に低い査定額を提示されてしまう可能性があります。
▼ 着物の買取専門業者の場合
着物専門の買取業者には、結城紬をはじめとする多種多様な着物の専用知識や査定経験、市場動向に精通したプロの査定士が在籍しています。そのため、お持ちの結城紬の価値をあらゆる角度から丁寧に見極め、適正な買取価格を提示してくれる可能性が格段に高まります。
大切な結城紬の価値を正しく評価してもらうためにも、信頼できる着物買取専門業者を選びましょう。
着物の買取専門業者を選ぶときのポイント

着物の買取専門業者を選ぶ際、以下のような疑問をお持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「業者が数多く存在するため、どこを選んだら良いかわからない」
「業者を選ぶときの基準を知りたい」
こうした疑問を解消するため、信頼できる買取専門業者を選ぶ際にチェックしたい、3つの重要ポイントを解説します。
・買取実績が豊富にある
・複数の買取方法を用意している
・手数料が無料である
買取実績が豊富にある
まず確認したいのが、その業者の着物の買取実績です。
買取実績が豊富であるということは、それだけ多くの着物を査定・評価してきた経験が豊富である証です。そのため、結城紬のような高級品や希少品の価値判断に関するノウハウや、最新の買取相場を熟知している可能性が高いといえます。
買取実績の豊富さは、お客様との信頼関係を築いてきた証ともいえます。実績が公開されていない業者と比べると、安心して取引できるでしょう。
さらに、買取実績が豊富な業者は、着物の「再販経路」を数多く持っている傾向です。
たとえば、リユース市場、リメイク市場、舞台衣装などがその販路に含まれます。
このように多数の販路を持つことで、幅広い着物の買取が可能となり、「この着物は売れないかも……」とお考えのお品物であっても、買い取ってもらえることがあるのです。
上記のような理由から、買取実績が豊富にある業者を選ぶことをオススメします。
複数の買取方法を用意している
ご自身のライフスタイルや状況に合わせて、複数の買取方法から選べるかどうかも重要なポイントです。
「出張買取」や「店頭買取」など、複数の買取方法が用意されていれば、その中からご自身に合った方法を選び、ストレスなく売却できます。
たとえば「出張買取」は、着物を持ち運ぶ手間がないため、複数の着物を買取してもらいたいときにメリットを感じやすいでしょう。
「持ち運ぶ際にシワがついてしまうのではないか」とご不安を感じる方にもオススメです。
「店頭買取」は、ご自宅の近くに店舗があれば、気軽に利用できるのが魅力です。
それぞれの買取方法のメリットや懸念点を踏まえて、ぜひご自身に合った方法を選んでみてくださいね。
手数料が無料である
買取業者を利用する際には、査定料・出張料・宅配キット代・送料・振込手数料・キャンセル料といった、各種手数料が発生する場合があります。
多くの優良な買取専門業者は、これらの手数料を無料としていますが、中には「一部」または「すべて」の手数料が有料となる業者も存在するため、事前にしっかりと確認することが大切です。
手数料のかかる業者に依頼すると、「査定料が高額であるにも関わらず、買取価格が低かったため、手元に入るお金がごくわずかだった」といった結果になる可能性もあります。
複数社に査定を依頼して買取価格を比較したいときも、手数料が無料であれば気軽に申し込めますが、有料だと費用負担が重くなってしまいます。
手数料で損をしないために、業者のWebサイトなどから、情報を確認しておきましょう。
結城紬の買取は「福ちゃん」にお任せ!

お手持ちの結城紬の買取をご検討されているなら、ぜひ「買取福ちゃん」の無料査定をお試しください。
福ちゃんは、着物の買取実績が豊富にあり、結城紬のような価値が高い高級絹織物の市場相場を最大限に反映し、お客様にご満足いただける価格での買取を目指しております。
買取方法は「出張買取」と「店頭買取」の2種類をご用意しており、お客様のご要望に合わせてお選びいただけます。
どちらの買取方法においても、査定料や出張料といった費用は無料です。
万が一、査定額にご満足いただけず、買取不成立となった場合も、費用は発生しません。どうぞ安心して、ご依頼ください。
ご依頼はこちら
受付時間 9:00~20:00
(年中無休※年末年始は除く)
まとめ

本記事では、日本を代表する絹織物「結城紬」の買取について解説してきました。
結城紬は、その格付けこそ「普段着」と位置づけられる着物ですが、「買取価格は期待できないのでは?」というご心配はご無用です。
結城紬の制作に込められた高度な伝統技術と長い歴史、そして重要無形文化財にも登録されるほどの文化的価値から、中古市場でも非常に高く評価される傾向にあります。
結城紬の中でも、本場結城紬や、亀甲が細かいもの、状態が良いものは高価買取を狙いやすいでしょう。
「結城紬を手放すなら、できるだけ高く売却したい」とお考えの方も多いと存じます。
結城紬を少しでも高く売るためには、着物の買取専門業者にご依頼されるのがオススメです。
なぜなら、着物の専門知識と買取経験が豊富な信頼できる買取専門業者は、お品物の価値をプロの視点であらゆる観点から見極められるからです。
着物の買取専門業者である福ちゃんでも、結城紬の査定を承っております。
福ちゃんでは、お客様が大切にされてきたお品物を丁寧に拝見。その価値を最大限に評価できるように努めた上で、査定額をご提示させていただきます。
日本の素晴らしい伝統文化である着物の買取には、絶対の自信を持っております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。