【 年末年始の営業について 】

各サービスの年末年始の営業については『年末年始の営業について』をご確認ください。

  • 着物
  • 2025.09.10

ろうけつ染めの巨匠・着物作家「青木滋芳(あおき しげよし)」作品の買取相場は?

青木滋芳の着物は高額買取してもらえる?
青木滋芳の着物を買い取って欲しい

など、青木滋芳が手がけた着物の買取について調べている人のために、買取相場などをまとめました。
青木滋芳の功績や作品の特徴、代名詞ともいえる技法「ろうけつ染め」などにも触れています。

ぜひ最後までご覧ください。

青木滋芳とは?

青木滋芳とは?

青木滋芳は、染色技法を用いて着物や帯などを制作する染色工芸家です。

まずは、青木滋芳の経歴や作品の特徴を解説いたします。

略歴

1914年:東京都の四谷に生まれる
1938年:東京美術学校(現:東京芸術大学美術部)工芸科図案部卒業
    第2回新文展にて「染色・虫の行軍 児童室壁飾」が初入選
1952年:第8回日展にて「染色二曲屏風キャベツと蓮根」が“特選”受賞
1969年:第8回現代工芸展にて「古刹」発表(現在は千葉県立美術館収蔵)
1971年:「雪原」が“内閣総理大臣賞”受賞
1976年:“千葉県教育功労者”表彰
1982年:“紺綬褒章”受章
1983年:死去

青木滋芳は大学在学中に染色工芸の魅力に取りつかれ、染色工芸に生涯を捧げることを決めたといわれています。

大学を首席で卒業した後は独自の芸術を極め、着物や屏風・衝立などさまざまな作品を精力的に手がけました。

日展などで多数の賞を受賞し、後進の育成にも積極的で「千葉県教育功労者」を受章するなど、華々しい経歴を飾っています。

また、1982年には芸術家としての多大な功績が認められ「紺綬褒章」を受章しました。

作品の特徴

青木滋芳の作品は、風景をモチーフにしたものが多数を占めています。日本各地へ取材に訪れ、さまざまな伝統技法を用いて全国の美しい風景を作品化していきました。

1960年ごろは「ろうけつ染め」と呼ばれる技法を使った制作に注力し、独自の芸術性をさらに極めていきます。

1960年代後半から1970年代にかけては、幾何学模様など抽象的なモチーフの作品も手がけ、自身の可能性を広げる創作も行いました。

ろうけつ染めについて

ろうけつ染めについて

ろうけつ染めとは蝋を用いた染色技法で、青木滋芳が得意としていた伝統技法のひとつです。

ろうけつ染めの特徴や歴史について解説いたします。

特徴

ろうけつ染めは、染料を通しにくい蝋の特性を活かして染色する技法です。

染めたくない部分に熱で溶かした蝋を塗り、蝋が塗られた以外の部分を染色することで模様を描きます。

蝋が乾いてひび割れた部分に染料を入れ込んで不規則な模様を作ったり、蝋の厚みなどで濃淡を表現したりなど、蝋を駆使したさまざまな方法で染色することが可能です。

蝋のひびによる偶発的な模様など、複雑かつ豊かな柄に仕上げられます。

歴史

ろうけつ染めの歴史は古く、発祥にはさまざまな説があります。日本では奈良時代に伝わったとされる説が濃厚です。

伝来後に発展を遂げたろうけつ染めは、ひび模様を作る「ひび割れ」や蝋の飛沫をはじき飛ばして斑点を作る「ふぶき」など、さまざまな技法が生み出されました。

正倉院には、ろうけつ染めの技法が用いられた屏風が宝物として所蔵されるほど、日本の工芸に欠かせない伝統技法として現在も伝えられています。

青木滋芳が手がけた着物の買取相場

青木滋芳が手がけた着物の買取相場

青木滋芳の着物は、数千円が買取相場といわれています。

人間国宝クラスの作家と比較すると落ち着いた買取価格となりますが、作家ものとして高く評価されるでしょう。

青木滋芳の代名詞ともいえるろうけつ染めの技法が際立っているものなどは、1万円前後になる可能性もあります。

また、着物の状態や付属品の有無などによっても買取価格は異なるため、正確な価値をはかるには買取業者に持っていって査定してもらいましょう。

着物の買取相場について詳しくはこちら↓
着物の買取相場は?高く売れやすい着物の種類や高額査定のポイント

無料でご相談・
ご依頼はこちら

お電話一本でラクラク

電話をかける
0120-947-295

お電話はこちら
0120-947-295
受付時間 8:00~20:00(年中無休※年末年始は除く)
お電話が混雑しており繋がらない場合は大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。

ろうけつ染めで有名な青木滋芳以外の着物作家

ろうけつ染めで有名な青木滋芳以外の着物作家

  • ✔︎ 丹下雄介(たんげ ゆうすけ)
  • ✔︎ 前川多仁(まえかわ かずひと)
  • ✔︎ 皆川月華(みながわ げっか)

青木滋芳以外で、ろうけつ染めが高く評価されている作家を3名紹介いたします。

丹下雄介(たんげ ゆうすけ)

丹下雄介は、京都を拠点に活動している染色作家です。

ろうけつ染めの技法を用いて、花や植物などをモチーフにした作品を多く作成しています。

着物や帯、屏風などを手がけ、日展や現代工芸美術展などで数々の入選・受賞を飾っている作家のひとりです。

個展も積極的に開催し、日本だけではなく海外でも多数の作品が発表されました。

国際的にも高く評価されている作家で、着物は数千円から数万円で買い取られることが多くあります。

前川多仁(まえかわ かずひと)

前川多仁は、関西をメインに制作活動をしている現代美術作家です。

伝統的な染色技法と現代のデジタル技術を融合させた独自の染織が注目されており、染織の鬼才といわれています。

漫画やアニメなどのサブカルチャーからインスピレーションを受けることが多いといわれており、圧倒的な色彩や緻密なレイヤーが作品の特徴です。

染織のなかでもろうけつ染めの技法を得意としており、着物をはじめとする作品は赤をメインにした圧巻のデザインが多く見られます。

皆川月華(みながわ げっか)

皆川月華は、明治から昭和にかけて活躍した日本の近代染色界を代表する染色家です。

染色工芸界のパイオニア的存在で、その後に注目された染色家の多くは皆川月華の影響を大きく受けているといわれています。

皆川月華の代表的な技法は、伝統的な「友禅染め」に洋画の手法を取り入れた大胆かつ新しい技法「染彩」です。

染彩などさまざまな技法を用い、自然の風景や動植物といったモチーフを鮮やかな彩色で表現ています。

ろうけつ染めの着物も多数手がけており、数千円から数万円が買取相場です。

皆川月華について詳しくはこちら↓
着物作家・皆川月華とは?買取額はどのくらい?

青木滋芳の着物は福ちゃんがお買取いたします

青木滋芳の着物は福ちゃんがお買取いたします

青木滋芳の着物を手放したい場合は、福ちゃんにご相談ください。

福ちゃんは着物の買取を強みとしており、これまで多くの着物や和装小物をお買取してきました。

伝統技法や作家など、着物についてさまざまな知識を持った査定士が丁寧に査定し、需要を見極めて適正価格をご提示いたします。

状態が悪いかもしれない」「証紙がない」という場合も、お気軽にご依頼ください。

着物の価値を見定め、適切にご対応いたします。

青木滋芳の着物は、福ちゃんにお任せください。

無料でご相談・
ご依頼はこちら

お電話一本でラクラク

電話をかける
0120-947-295

お電話はこちら
0120-947-295
受付時間 8:00~20:00(年中無休※年末年始は除く)
お電話が混雑しており繋がらない場合は大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。

まとめ

青木滋芳は東京出身の染色家で、1982年に「紺綬褒章」を受章するなど多大な功績を残しました。

1960年ごろからは、蝋を溶かして使う「ろうけつ染め」の技法を用いて幾何学模様など抽象的な作品を多く残しています。

青木滋芳が手がけた着物は作家ものとして高く評価されており、買取相場は数千円です。

ろうけつ染めの技法が顕著に現れている作品などは高額になりやすく、1万円前後で取引されるといわれています。

福ちゃんでは、青木滋芳をはじめとする作家ものの着物を多数お買取してきました。

プロの査定士が価値をしっかりと見極め、適正価格をご提示いたします。

青木滋芳の着物は、福ちゃんがお買取いたします。

⚠︎CAUTION!
当記事でご紹介している買取価格はあくまでも目安です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。詳細は着物買取業者にご確認ください。

着物の高価買取着物の高価買取