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  • 2026.02.14

与那嶺貞の読谷山花織|買取相場は?人間国宝の作品価値や特徴も解説

【記事のポイント】

  • ✅与那嶺貞は、沖縄県出身の染織家で、指定無形文化財「読谷山花織」の技能保持者として認定されている人物
  • ✅読谷山花織は琉球王朝時代に交易により伝わった織物で、独特の幾何学的な花模様が特徴
  • ✅与那嶺貞が作った着物や帯を査定に出す際は、証紙や付属品を用意し、専門業者に依頼するのが高く売るコツ

与那嶺貞(よなみねさだ)は、沖縄の伝統織物「読谷山花織(ゆんたんざはなうい)」の復興に尽力した染織家です。途絶えかけていた伝統技法を苦労の末に復元し、1999年に人間国宝に認定されました。

人間国宝としての活動期間は短いものの、彼女の作品は文化的価値の高さから、買取市場でも根強い人気を集めています。本記事では、与那嶺貞の功績と読谷山花織の特徴、買取相場、作品を高く売るコツまで詳しく解説します。

人間国宝「与那嶺貞」とは

織機を操作する女性

与那嶺貞はどのようにして読谷山花織の復興に取り組み、人間国宝として認定されるまでになったのでしょうか。生い立ちや復興に取り組んだ経緯と道のり、人間国宝となった後の活動について、詳しく見ていきましょう。

沖縄県出身の染織家

与那嶺貞は、1909年に沖縄県読谷村で誕生しました。首里女子実業学校で染織を学び、卒業後は読谷に戻って女子補修学校や幼稚園などで働きながら織物制作を続けます。

しかし戦争で夫を亡くしてからは、子どもを育てるために働かなくてはならず、織物どころではありませんでした。織物制作再開のきっかけは、「読谷山花織の復興」という、村長からの依頼です。

当時すでに55歳だった与那嶺貞ですが、苦労の末に見事復興を成し遂げます。以降、2003年1月に94歳で亡くなるまで、読谷山花織の発展に貢献し続けました。

途絶えていた「読谷山花織」の復興に着手

読谷山花織は、かつては村一帯で織られていましたが、明治中ごろから時代の変化とともに衰退が始まります。織り手は減少し、戦争による作品の消失もあって、与那嶺貞が復興を依頼された時には、織れる人はおろか、実物すらほとんど残っていない状況でした。

このため復元には、まず織り方を知る人を探すことから始めなくてはならず、大変苦労したと伝わっています。

与那嶺貞は島中の老人を訪ねて話を聞き、「昔、織っている様子を見た」という人を見つけます。そしてわずかに残っていた祭りの衣装などを手がかりに、読谷山花織の技法と文様の復元に成功しました。

技法の改良や後継者育成にも尽力

与那嶺貞は、読谷山花織のさらなる発展を目指して精力的に活動を続けます。復元後は3か月を費やして柄の設計方法を理論的に体系化し、後継者が学びやすい仕組みを整えました。

また織機を改良して作業効率を大幅に向上させると同時に、織り手の体への負担軽減も実現しています。さらに、伝統的な木綿だけでなく絹地による制作にも成功し、表現の幅を広げました。

本物の読谷山花織だけを伝承したい」という強い信念の基、技術の正確な継承に心を砕いた姿勢は、現在の読谷山花織の発展を支える礎となっています。

1999年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定

与那嶺貞は1975年に、沖縄県指定無形文化財「読谷山花織」の技能保持者として認定されています。その後さまざまな工芸展や芸術賞で入賞し、1995年には第15回伝統文化ポーラ賞特賞を受賞しました。

そして1999年、文化庁により重要無形文化財「読谷山花織」の保持者(人間国宝)に認定されます。途絶えかけていた伝統技法を復元し、現代に継承した功績が国家レベルで認められた証であり、読谷村からは二人目の人間国宝誕生となりました。

認定時、与那嶺貞は91歳という高齢でしたが、その後も後継者の指導や新作の制作などに取り組み続けています。

与那嶺貞が手がけた「読谷山花織」の特徴

沖縄県の風景

読谷山花織は、独自の歴史と技法を持つ織物です。華やかな花柄を生み出す技術や、与那嶺貞が加えた工夫、伝統工芸品としての位置づけなど、その価値を支える要素もさまざまです。読谷山花織の由来や技法の特徴、現状を解説します。

琉球王朝期から続く織物

読谷山花織は、琉球王朝期に御用布として織り継がれてきた、沖縄を代表する伝統織物です。14世紀~15世紀ごろ、読谷村長浜を拠点とした南方諸国との交易を通じて、この織物技法が伝えられました。

東南アジアの華やかな織物文化の影響を受けながら、沖縄独自の感性と技術によって発展を遂げた歴史があります。当時、琉球王朝では読谷山花織を王族や士族の衣装に用いており、読谷村の住民以外は着用を許されない特別な織物でした。

独特の技法による鮮やかな花柄が特徴

読谷山花織の魅力は、「手花織」と呼ばれる浮織技法による、鮮やかな花柄模様にあります。銭花・風車・扇花の3つを基本に約30種類もの模様があり、組み合わせによって、繊細でありながら力強い表情を生み出します。

染料には琉球藍をはじめ、ティカチ(車輪梅)やヤマモモ、福木といった沖縄の植物を主に使用し、濃紺の地に白・黄・赤・緑などの色糸が映える配色が特徴的です。

与那嶺貞は伝統的な木綿地だけでなく、絹地による制作にも取り組み、より現代的な感覚を取り入れた作品を生み出しました。さらに絣を組み合わせることで、伝統的な模様に表情豊かな奥行きを加える工夫も施しています。

沖縄県指定の伝統的工芸品

与那嶺貞が沖縄県指定無形文化財保持者に認定された翌年の1976年、読谷山花織は経済産業大臣により伝統的工芸品に指定され、国レベルでの保護と支援を受けられるようになりました。

同年に設立された読谷山花織事業協同組合では、後継者育成や品質管理、証紙の発行などを通じて、読谷山花織の伝統を次世代へつなぐ活動を続けています。

1989年には島袋秀・比嘉恵美子・池原ケイ子・比嘉マサ子の4人が県指定重要無形文化財保持者として追加認定され、技術継承の担い手が広がりました。

与那嶺貞作品の価値

着物を着てほほ笑む女性

与那嶺貞が手がけた着物や帯は、読谷山花織を復興させた歴史的意義と人間国宝の肩書きにより、買取市場でも特別な評価を受けています。与那嶺貞作品が持つ市場での評価と、実際の買取価格の目安について見ていきましょう。

人間国宝の作品として根強い人気

与那嶺貞は故人のため作品の希少性が高く、買取市場では根強い人気を集めています。人間国宝としての活動期間は4年しかなかったこともあり、その時期の作品は特に貴重と考えてよいでしょう。

人気の理由は希少性だけではありません。途絶えかけていた読谷山花織復興の立役者でもある彼女の作品には、文化的な価値が広く認められています。

伝統技法を忠実に守りつつ、絹地の導入や絣との組み合わせなど現代的な感覚も取り入れた作風も、着物愛好家から高い評価を得ています。

帯や着物の買取価格の目安

与那嶺貞が手がけた作品の買取価格は、帯なら10万円以内、着物なら20万円以内が目安です。一般的な読谷山花織の場合は高くても5万円程度ですから、与那嶺貞の作品は別格といえます。

ただし実際の査定額は作品の状態や市場の需給バランス、付属品の有無などによって変動するため、参考程度にとどめましょう。また人間国宝認定後に制作された作品や、色柄が鮮やかで保存状態の良い作品は、買取価格が上がりやすくなります。

与那嶺貞作品を高く売る3つのコツ

帯と帯締め

人間国宝・与那嶺貞の作品といえども、適切な準備と業者選びが買取価格を大きく左右することは、押さえておきましょう。

実際は、証紙の有無や査定に出す業者の専門性によって、査定額が変動することも珍しくありません。与那嶺貞の読谷山花織を高く売るための具体的な方法について解説します。

証紙を一緒に出す

与那嶺貞の作品を査定に出す際は、一緒に証紙を提示しましょう。読谷山花織には、読谷山花織事業協同組合が発行する「組合証紙」・沖縄県読谷山花織物検査所の「織物検査済之証紙」・経済産業大臣指定の「伝統工芸品証紙」・沖縄県織物検査規格に合格した「沖縄県証紙」の4種類が存在します。

組合証紙には、作家名や素材、染色方法などが記載されています。証紙は、産地や品質、作家物であることを保証する重要な証明書です。証紙がなくても買い取ってもらえるケースもありますが、買取価格が下がる可能性が高いでしょう。

専門知識を持つ買取業者を選ぶ

査定に出す先は、読谷山花織や与那嶺貞の作品を正確に評価できる買取業者を選びましょう。一般的なリサイクルショップや古着店では着物の専門知識が不足しているケースが多く、適正価格での買取が期待できない可能性があります。

着物専門の買取業者には、各地の伝統織物に詳しい査定士も在籍しています。読谷山花織の技法や柄の種類、時代背景を理解しているため、与那嶺貞の作品が持つ価値も、適切に評価してもらえるでしょう。

付属品もまとめて査定に出す

着物は帯・帯締め・帯揚げ・草履などの小物がそろっていると、すぐに使えるセット品として再販価値が高まるため、買取価格がアップしやすくなります。査定前に自宅の和装品をまとめて確認し、関連するものがあれば一緒に出すとよいでしょう。

購入時に着物が入っていた箱や袋もできるだけ保管しておき、一緒に出すと、査定士に好印象を与えられる可能性が高まります。

与那嶺貞作品を売るなら福ちゃんへ

着物を査定する女性

与那嶺貞の作品をお持ちで、売却をご検討中でしたら、ぜひ福ちゃんにご依頼ください。福ちゃんでは、沖縄織物や人間国宝作品を含む着物の買取で豊富な実績を積み重ねてきました。経験豊富な査定士が在籍しており、読谷山花織の価値を見極め、適正な価格を提示いたします。

古いものや保存状態が気になる作品でも、丁寧に査定させていただきますので安心してお任せください。買取方法は、ご自宅で査定を受けられる出張買取、着物を送るだけの宅配買取、店舗に直接お持ち込みいただける店舗買取の3つをご用意しています。

出張料や査定料、宅配キットなどは全て無料ですので、お客さまのご都合に合わせてお選びいただけます。

まとめ

和装の女性二人の後ろ姿

与那嶺貞は途絶えていた読谷山花織の技法を苦労の末に復元し、1999年に人間国宝に認定された染織家です。読谷山花織は琉球王朝期から続く独特の浮織技法による鮮やかな花柄が特徴で、与那嶺貞の作品は現在も買取市場で高い評価を受けています。

与那嶺貞作品の高額査定を目指すなら、証紙や付属品をそろえた上で、専門知識を持つ買取業者に依頼することが重要です。経験豊富な査定士が在籍し、出張・宅配・店舗持ち込みの中から選べる福ちゃんを、ぜひご検討ください。

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