- 着物
- 2026.08.05
着物の身丈と身長の目安は?早見表・測り方・サイズ選びを解説

着物を楽しむうえで、
「身丈は身長と同じでよいのか」
「身丈150cmの着物は何cmの身長に合うのか」
「譲り受けた着物が短いが、買取査定で売れるのか」
といった疑問を抱く方は多くいらっしゃいます。
初めて着物を誂える際や、中古着物を選ぶ際、そして手放すことを検討する際にも、身丈と身長の関係を正しく理解することは重要です。
女性用の長着では、身長と同程度の身丈が一つの基本的な目安です。
しかし、着物を肩から測るか背から測るかといった測定方法の違い、さらには誂えか中古選びか、体型、着付けの仕方、男女の違いによっても判断は変わります。
この記事では、着物の身丈と身長の関係について、身長別の目安を示す早見表をはじめ、正しい測り方、肩身丈と背身丈の違い、サイズが合わないときの対処法を詳しく解説します。
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女性用着物の身丈は身長と同程度が目安

着物を着る際に、最も気になるのがサイズの目安です。
女性がおはしょりを作って着る長着において、身丈は身長と同程度であることが一つの基本的な目安といえます。
新たに自分に合わせて誂える際の基本寸法と、すでに仕立て上がっている中古着物を選ぶ際の検討範囲は、性質が異なります。
さらに、採寸の基準点や着用する方の体型によっても実際の判断は変わるもの。この点を詳しく見ていきましょう。
誂えの基本寸法と中古着物の選定目安は異なる
着物を新たに誂える場合、女性用の長着は身長と同寸前後を出発点に、着る方の体型や着付け方に合わせて身丈を決めます。
反物から仕立てる着物は、希望する裾の位置やおはしょりの分量を考慮しながら、裄丈や身幅などの寸法も含めて一人ひとりに合わせられるものです。
既製品や中古着物では、すでに仕立て上がった品の中から自分に近い寸法を選びます。
女性用の長着はおはしょりで丈を調整できるため、身長と完全に同じ身丈に限定せず、着付けやすい範囲から候補を探せるでしょう。
身長との差が±5cm程度なら検討しやすい
女性用の長着は、腰紐を結んで余った生地を折り返し、おはしょりを作って着用します。腰紐の位置やおはしょりの分量を変えることで、身丈のわずかな違いを調整できます。
中古着物を選ぶ際は、身丈と身長の差が上下5cm程度に収まるものが、着用候補として検討しやすい範囲でしょう。
身長160cmの方なら、身丈155~165cmが一つの目安です。
この範囲を出発点として、身幅、体の厚み、腰紐を結ぶ位置なども確認します。おはしょりを無理なく整えられ、裾と衿合わせが安定する寸法を選ぶことが、着やすさにつながります。
早見表を使う前に「肩から・背から」を確認する
早見表の数値と商品の身丈を比べる前に、その商品が肩身丈と背身丈のどちらで表示されているかを確認します。
肩身丈は肩山から裾まで、背身丈は背中心の衿の付け根から裾まで測った寸法です。
中古着物店や通信販売サイトでは、店舗によって採寸方法が異なります。同じ着物でも肩身丈のほうが背身丈より長くなり、その差は繰越や衿の付け込みなどの仕立てによって変わります。
商品寸法と早見表を照合するときは、採寸方法をそろえて比較します。表記がない場合は実物を測り直し、販売店が対応身長を案内している場合は、その情報も合わせて確認しましょう。
《早見表》女性用着物の身長別・身丈の目安
着物を選ぶ際の参考として、女性用の長着をおはしょりありで着る場合の身長別の目安をまとめました。基本となる身丈と、中古着物を探す際の検討範囲を確認できます。
| 身長 | 基本となる身丈の考え方 | 中古選びなどでの 検討範囲の例 |
|---|---|---|
| 145cm | 約145cm | 約140~150cm |
| 150cm | 約150cm | 約145~155cm |
| 155cm | 約155cm | 約150~160cm |
| 160cm | 約160cm | 約155~165cm |
| 165cm | 約165cm | 約160~170cm |
| 170cm | 約170cm | 約165~175cm |
| 175cm | 約175cm | 約170~180cm |
早見表で候補となる身丈を絞り込んだら、商品の採寸方法と販売店が示す対応身長を確認します。さらに裄丈や身幅を照合すると、自分の体型に合う着物を選びやすくなるでしょう。
表は女性用の長着を一般的なおはしょりで着る場合の目安です。男性用の長着については、後述する対丈の考え方を用いて身丈を選びます。
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着物の身丈とは?着丈・裄丈との違い

身丈とは、着物そのものの縦方向の仕上がり寸法のことを指します。
着物を着付けた後に必要となる縦の長さを示す着丈や、腕の方向の長さを示す裄丈(ゆきたけ)とは明確に異なる別の言葉です。
これらを混同するとサイズ選びを間違える原因となります。
身丈の基本的な定義は肩山から裾まで
和裁の専門書などでは、和服の身丈を長着の身頃の長さであり肩山から裾までの丈とする定義が見られます。肩山とは、着物を平らに置いたときに前身頃と後身頃を折り分ける肩の線です。
身丈はあくまで着物そのものの出来上がり寸法を表しており、人間の身長そのものや、着付けたあとの長さを示すものではありません。
初心者の方には着物そのものの縦の長さと言い換えるとわかりやすいかもしれません。身丈は、着物の着やすさを判断する主要な寸法の一つです。
中古・通販では背から測った身丈も使われる
肩山を基準とする定義が一般的ですが、着物の流通現場では状況が異なります。
中古着物店、通信販売、レンタルサービス、あるいは仕立ての実務においては、背中側の中心にある衿の付け根の位置から裾までを測った寸法を身丈や背身丈として表示する例が数多くあります。
つまり、辞典上の肩山を基準とする考え方と、流通や実務上の背中心を基準とする考え方が世の中に併存しています。
そのため、身丈という項目名を見るだけでは、どちらを起点として測った数値かを判断できない場合があります。
着物を購入したり、人に譲ったり、買取査定の準備をしたりする際には、寸法の数値と一緒に採寸方法も記録しておくことを強くおすすめします。
身丈と着丈の違い
身丈と似た言葉に着丈がありますが、この二つは意味が異なります。
身丈は着物という衣服そのものの出来上がり寸法です。これに対し、着丈は着物を実際に着付けたときに必要となる縦の長さを指します。
女性が着る長着は、一般的におはしょりの分だけ長く仕立てられているため、身丈の数値は着丈よりも長くなります。
一方で男性の長着は、おはしょりを作らずに対丈(ついたけ)で着るのが通常であるため、身丈と着丈の数値はかなり近いものになります。
身丈と裄丈の違い
身丈が着物の縦の長さであるのに対し、裄丈は横方向の寸法です。具体的には、背中心の首の付け根付近から、肩を通って袖口までを測った長さを指します。
着物を選ぶ際、身丈が自分の身長に合っていても、裄丈が短ければ袖口の位置が合わず、手首や腕が多く出てしまいます。逆に裄丈が長すぎると手が袖に隠れてしまい、動きにくくなります。
身丈と裄丈はまったく別のサイズ項目ですので、両方をしっかりと確認しましょう。
▼関連コラム
→ 着物の裄丈とは?正しい測り方・適正サイズ・短いときの直し方
身丈と身幅の違い
身幅は、前幅や後幅など着物の横幅に関わる寸法のことを指します。これは、腰回りや体の厚みに直接影響する重要な要素です。
身長が同じ方でも、細身の方とふくよかな体型の方では、適した身幅が異なります。身長だけで着物の適寸を判断できない理由の一つが、この身幅の存在です。
とくにふくよかな体型の方は、身幅が狭い着物を着ると前がはだけやすくなるため、身丈と合わせて身幅の確認が不可欠といえます。
肩身丈と背身丈の正しい測り方

着物の寸法を正しく把握するためには、正しい測り方を実践することが重要です。着物を平らで安定した場所に広げ、裾や背縫いをまっすぐに整えてから測り始めます。
そして、どこからどこまでを測ったかという測定位置を記録しておくことが非常に重要です。
採寸方法の違いは数cmの判断差につながるため、通信販売での購入、譲渡、買取査定の準備の際には、基準をそろえることを意識してください。
背身丈の測り方
背身丈を正しく測るための手順を説明します。
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1まず、着物を畳みじわや裾のずれが出ないように、 床や大きな机などの平らな場所 に広げます。
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2測定の始点は、 背中の中心にある衿の付け根 の位置です。
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3衿の付け根から、 背縫いに沿って裾の端まで をメジャーでまっすぐ測ります。
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4メジャーを強く引っ張ったり、生地をたるませたりしないように注意し、 cm単位で測定値を記録 します。
その着物を別の着物と比較するときは、必ず同じ方法で測ることが大切です。
また、生地の種類による伸縮性や、置き方のわずかな違いによって小さな誤差が生じ得ることも念頭に置いておきましょう。
もし図解を作る場合は、衿の付け根を始点、裾を終点とする直線を引くとわかりやすくなります。
肩身丈の測り方と背身丈との差
肩身丈の測り方は、着物を平らに置き、肩山から後身頃側の裾までを測ります。背身丈は、背中心にある衿の付け根から裾までを測る寸法です。
肩身丈は、繰越と衿の付け込みに相当する分だけ背身丈より長くなります。
両者の差は着物の仕立てによって変わるため、寸法を比較するときは肩身丈と背身丈のどちらで測られているかをそろえましょう。
女性用と男性用で身丈の決め方は異なる

着物の身丈の目安を考える際、女性用と男性用を同じ基準で扱うことはできません。
女性用の長着は、おはしょりを作って着ることを前提としているため、身長と同程度の身丈が一つの目安になります。
一方、男性用の長着は対丈で着るため、着用時に必要となる着丈を基準にして身丈を決定します。男女で着付けの構造が違うため、身丈の考え方も異なります。
女性用はおはしょり分を含めて考える
女性用の長着において、身長と同程度の身丈が基本的な目安となる理由は、おはしょりの存在にあります。着物を着付ける際に、余った生地を腰紐で結んで折り返すことでおはしょりができます。
和裁教育資料などには、着丈に25~30cm程度を加えた身丈が結果的に身長と同寸になるといった算出例が記載されていることがあります。
振袖、留袖、訪問着、小紋、紬といった種類を問わず、基本的な身丈の考え方は共通しています。
礼装では裾をやや長めに整える着付けもあり、体の厚みや腰回りに応じて必要な身丈を決めると良いでしょう。
女性用着物でおはしょりを作るようになった背景
近世初期の小袖は、男女ともに対丈で着るのが中心でした。
女性の小袖は時代とともに丈が長くなり、室内では裾を引き、外出時には裾をたくし上げて抱え帯やしごき帯で支える着方が広がります。
明治末期になると、着付けの段階で腰紐を結び、丈を調整する現在につながる方法が普及しました。
昭和に入ると、帯の下に出る部分を平らに整える着付けが広まり、現在のおはしょり姿へと発展したのです。
男性用は対丈で必要な着丈を基準にする
男性の長着は、女性とは異なり、通常はおはしょりを作らずに対丈で着用します。そのため、衿の付け根付近から希望する裾の位置までの長さを測り、その着丈を基準にして身丈を決めます。
既製品を販売する店舗などでは、選び方の目安として身長から約25~30cmを引いた長さを身丈とするといった案内が示される例も見られます。
肩幅や胸板の厚みなどの体格、帯を結ぶ位置の高さ、そして裾をどの位置に合わせたいかという好みによって、最適な身丈を探していきましょう。
身丈が長い・短い着物を着る方法

気に入った着物の身丈が自分の身長と合わない場合でも、諦めるのは早いです。差が小さければ、着付けの工夫によって調整できる場合があります。
身丈が長い場合は腰紐とおはしょりで調整する
着物の身丈が長いときは、裾を適切な位置に合わせたあと、腰紐を普段より高めに結んでおはしょりを整えます。
おはしょりが長く残るときは、余った部分を内側に折り上げ、胸紐や伊達締めで固定するとすっきり収まります。
身長との差が大きい着物では腹部に生地が重なりやすいため、丈詰めや仕立て直しも有効です。
身丈が短い場合は腰紐の位置や対丈を検討する
丈が短いときは、裾を適切な位置に合わせ、腰紐を普段より低めに結んでおはしょりを確保します。おはしょりを短めに整えることで、数cm程度の不足に対応できます。
普段着や家着では、おはしょりを作らず対丈で着る方法も選べます。礼装では裾丈と衿合わせを美しく整えられる寸法を選び、必要に応じて身丈直しを行いましょう。
お直しで身丈を変えられる場合もある
身丈は、内揚げに残された生地を使って直せます。丈を長くする際は、身頃の内揚げを出し、それに合わせて衽や衿、袷の着物では胴裏の縫い込みも調整します。
縫い込みが足りない着物には、帯やおはしょりで隠れる位置に共布や別布を接ぐ方法があります。長い着物は、内揚げを増やす方法や裾側で詰める方法で短くできます。
身丈だけでなく裄丈・身幅・長襦袢も確認する

着物をきれいに心地よく着こなすためには、身丈が合っていることだけでは不十分です。
腕の長さに合った裄丈、体型に合った前幅・後幅、さらには下に着る長襦袢とのサイズの相性まで確認して、初めて美しい着姿が実現します。
身長別の早見表で身丈の目安を把握したあとは、最終的な確認として以下の項目をチェックすることが大切です。
着物選びで確認したい寸法チェックリスト
着物を選ぶ際に確認しておくべき主要な寸法をリストアップしました。
着物の縦の長さ。肩から測った数値か、背から測った数値かも確認してください。
首の付け根から袖口までの長さ。腕の長さや、袖口の位置に直接関係します。
着物の横幅。腰回りへのフィット感や、着崩れのしにくさに関係します。
袖の上下の長さ。長襦袢の袖丈との相性に関係します。
裄丈と袖丈が着物に合っているか、裾が着物の下から出ないかを確認します。
たとえば、身丈が自分の身長にぴったり合っていたとしても、身幅が狭すぎると歩くたびに前がはだけてしまい、美しい着こなしができません。全体のバランスを確認することが重要です。
高身長・小柄・ふくよかな体型での注意点
体型によって、寸法の確認でとくに注意すべきポイントが異なります。高身長の方は、身丈を満たす着物を見つけても、手足が長いために裄丈が不足しやすい傾向があります。
裄丈が短いと窮屈な印象を与えてしまいます。小柄な方は、一般的なサイズの着物を着ると身丈が長すぎることが多く、おはしょりの処理を工夫する手間が増えます。
ふくよかな体型の方は、身幅に十分な広さが必要ですが、横に生地をとられる分だけ裾が上がりやすくなるため、身丈にもいくらかの余裕を持たせると良いでしょう。
譲られた着物・中古着物のサイズを確認するポイント

お母様から譲られた着物、時代を経たアンティーク着物、そしてお店で販売されている中古着物は、現在流通している既製品とは寸法感が異なる場合もあります。
そのため、身長が同じくらいだから大丈夫だろうと身長だけで判断せず、必ず実物の寸法を一つひとつ確認することが求められます。
購入・着用前に確認する項目
中古着物や譲り受けた着物を手にした際は、まず肩身丈と背身丈のどちらで表記されているかを確認します。表記がない場合は自分で測り直します。
また、裄丈、前幅、後幅が自分の体型に合っているかを確かめましょう。お直しを視野に入れる場合は、内揚げなどに縫い込みがどの程度残っているかも重要な確認項目です。
寸法だけでなく、目立つシミや変色がないか、生地が弱って破れやすくなっていないかという状態確認も欠かせません。
その着物の寸法に合う長襦袢が手元にあるかどうかもあわせて確認しておきましょう。
アンティーク着物はなぜ小さく感じられることがある?
アンティーク着物には、現代の成人女性が着ると身丈や裄丈が短く感じられるものも見られます。
背景には、当時の平均体格が現在より小さかったことに加え、日常の動作を妨げないよう裄丈を短めに仕立てる着装習慣がありました。
古い着物にもさまざまな寸法があるため、着用するときは年代ではなく、身丈、裄丈、身幅、内揚げの実寸確認が欠かせません。
サイズが合わない場合の選択肢
譲り受けた着物や購入した中古着物のサイズが合わなかった場合、いくつかの選択肢が考えられます。わずかな差であれば、先ほど紹介したように着付けで調整しながら着ることが可能です。
寸法を自分に合わせたいのであれば、和裁士に依頼してお直しや仕立て直しを行う選択肢があります。
もし、着る予定がないと判断した場合には、着物買取の専門業者に査定を依頼し、売却するという方法もあるでしょう。
着物の身丈は買取査定に影響する?

着物の買取査定では、身丈、裄丈、身幅などの寸法も確かめます。寸法は、その着物を着用できる人の範囲や、仕立て直しに使える生地の余裕に関係するためです。
査定では、寸法を中古市場での選ばれやすさに関わる要素として評価します。
寸法に余裕のある着物は再販の幅が広い
現代の成人女性は以前の時代より平均身長が高く、古い着物の中には身丈や裄丈が短く感じられる品もあります。
そのため、長めの身丈、十分な裄丈、広めの身幅を備えた着物は、現在の体格に合わせやすい寸法として中古市場で選ばれています。
寸法に余裕があれば、背の高い方や体格の大きな方が着用しやすくなります。小柄な方に合わせる場合も、内揚げを増やしたり身幅を調整したりすることで、仕立て直せる範囲が広がります。
着用できる人の範囲と仕立て直しの選択肢が広いことは、再販時の市場性につながります。こうした理由から、身丈だけでなく裄丈や身幅を含めた寸法全体が査定材料となるでしょう。
身丈が短い着物は工芸性や希少性も評価される
身丈が短い着物には、小柄な方向けの着物としての需要があります。
普段着として対丈で楽しむ方法や、内揚げに残された生地を利用して身丈を直す方法もあり、実寸と仕立ての状態に応じた活用が可能です。
作家物や有名産地の織物は、染織技法や工芸性が評価されます。アンティーク着物も、時代を反映した柄や色使い、現在では再現しにくい素材などが、収集品としての価値につながります。
専門業者の査定では、寸法に加えて、着物の種類、素材、産地、作家、技法、証紙、保存状態、市場での需要を確認します。
着用の予定がない着物は、実寸や状態を把握したうえで総合査定を受けると、その品に合った評価を確認できます。
買取や査定で確認される主な要素
査定で確認される主な要素と、それぞれの内容を表にまとめました。
| 要素 | 確認される内容の例 |
|---|---|
| 種類・格 | 振袖・留袖・訪問着 小紋・紬などの着物の種類 |
| 素材・技法 | 正絹(絹100%)かどうか 染め・織りの特徴、伝統技法など |
| 作家・産地 | 落款の有無、有名作家の作品か 有名産地・ブランドのものか |
| 証明資料 | 証紙・端布(はぎれ) 仕立て時の領収書など |
| 寸法 | 身丈・裄丈・前幅・後幅 仕立て直しの余地など |
| 状態 | シミ・カビ・におい・虫食い 変色・ほつれの有無など |
| 意匠・需要 | 柄行・色合い・作られた年代 現在の市場での需要など |
※評価の基準や方法は、依頼する買取店や持ち込まれる品物によって異なります。
着物を売る前に準備したいこと

着物を買取査定に出すことを決めたら、事前の準備が大切です。
少しでも高く売りたいという思いから、査定の前に高額な費用をかけてクリーニングや仕立て直しをしようとする方がいらっしゃいますが、それはおすすめしません。
品物の情報と付属資料をしっかりとそろえ、現在の状態のまま専門家に相談するのが基本的な進め方です。
査定前のチェックリスト
査定を依頼する前に、以下の準備を整えておくとスムーズです。
✔ 身丈や裄丈などの実寸がわかる場合は、メモしておく
✔ 証紙、落款、端布、たとう紙、帯や小物などの付属品をそろえる
✔ 証紙が見つからなくても、品物を処分しない
✔ 消臭スプレーなどで、強いにおいを付けるのは避ける
✔ 自己流の洗濯や染み抜きは行わない
✔ アイロンがけや、ほつれの修繕も控える
そのままの状態で、専門の査定士に見てもらうことがもっとも安心な方法です。
サイズが合わない着物は福ちゃんへ
買取福ちゃんでは、着物の買取相談を広く受け付けています。
譲り受けた着物の身丈が短い、種類や価値がまったくわからない、着物が複数あって持ち運ぶのが大変といった場合でも、寸法や見た目だけでご自身で判断せず、まずは査定をご検討ください。
福ちゃんでは、査定士が着物の寸法、素材、産地、作家、保存状態などを確かめ、品物を総合的に査定します。
お手元にある着物の高価買取なら、ぜひ福ちゃんにお任せください。
まとめ

着物の身丈と身長の関係について解説してきました。着物を楽しむためにも、また手放す判断をするためにも、サイズに対する正しい知識を持つことが大切です。
✔ 女性用の長着は、身長と同程度の身丈を基本目安とする
✔ 中古着物では、身長の上下5cmを検討範囲の一例とする
✔ 肩身丈と背身丈の基準をそろえ、裄丈や身幅も確認する
✔ 男性用は対丈で着るため、女性用の早見表を当てはめない
✔ サイズが合わない場合は、着付けの工夫、お直し、買取を検討する
✔ 寸法は選ばれやすさに関係するが、価値や買取価格は寸法だけで決まらない
身丈が合わない、価値がわからないと不安に感じる段階でも、自己流のお手入れなどはせず、品物の状態を保ったまま福ちゃんへご相談ください。
着物の身丈と身長に関するよくある質問
着物の身丈や身長の合わせ方について、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。
身長160cmに合う着物の身丈は何cmですか?
女性用の長着をおはしょりありで着る場合、身丈約160cmが基本的な目安です。中古着物を探す際は、身丈155~165cm程度を検討範囲として候補を絞り込めます。
購入時は、表示されている身丈が肩身丈と背身丈のどちらなのかを確認します。販売店が示す対応身長に加えて、裄丈、身幅、体型との相性も照合すると選びやすくなるでしょう。
肩身丈と背身丈は何cm違いますか?
肩身丈は、繰越と衿の付け込みに相当する長さを含むため、背身丈より長くなります。同じ着物を測った場合でも、2つの採寸方法では数cmの差が生じます。
具体的な差は着物の仕立てによって変わるものです。寸法を比較するときは肩身丈同士、背身丈同士でそろえ、表記がない着物は実物を測って確かめてください。
身丈が身長より10cm短くても着られますか?
体型や用途によっては、腰紐を低めに結び、おはしょりを短く整えることで着用できます。普段着であれば、おはしょりを作らず対丈で着る方法も選べます。
10cmの差は、一般的な検討範囲である上下5cmより大きいため、衿合わせと裾丈の確認が重要です。実物を着付けて、歩いたときの裾の上がり方や前身頃の重なりまで確認しましょう。
男性の着物も身丈は身長と同じですか?
男性の長着は通常、おはしょりを作らず対丈で着用します。身長と同じ寸法を当てはめるのではなく、衿の付け根付近から希望する裾の位置までの着丈を基準に身丈を選びます。
既製品では、身長から約25~30cmを引いた身丈がひとつの目安。体格、帯を結ぶ位置、希望する裾の位置を確認すると、自分に合う寸法を選びやすくなります。
身丈が短い着物は買取してもらえませんか?
身丈が短い着物も買取査定の対象です。小柄な方向けの需要があるほか、仕立て直しに使える縫い込みや、素材、作家、産地、技法なども評価されます。
査定では、証紙の有無、柄行、保存状態、市場での需要などを含めて総合的に判断します。
着用の予定がない場合は、現在の状態を保ったまま専門店へ相談すると、その着物に応じた評価を確認できます。

