- 着物
- 2025.08.06
羽織の買取相場は?|羽織買取店の選び方と高価買取のコツ

着物姿をより一層引き立てる、伝統的な上着「羽織」。
譲り受けた大切な1枚や、思い出の羽織を手放そうと考えたとき、「そもそも羽織は売れるの?」「価値をきちんと評価してもらえる?」といった不安が、頭をよぎるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、羽織は買取可能であり、種類や状態によっては高価買取も期待できます。
この記事では、羽織の売却で後悔しないために、羽織の買取相場目安から、価値が上がる羽織の具体的な特徴について解説。
さらに、「査定額を最大限に引き上げる5つのコツ」についても、お届けします。
最後までお読みいただくことで、お持ちの羽織の価値を正しく理解し、自信を持って買取に臨めるようになります。
羽織の買取相場はいくら?種類別の目安価格

「私の羽織、一体いくらになるの?」
これが一番気になる点でしょう。
羽織の買取価格は、素材や状態、作家、デザインによって大きく変動します。
ここでは、種類別の買取相場をご紹介します。
種類 | 状態 | 買取相場の目安 |
---|---|---|
一般的な羽織(化繊・ウールなど) | 良好 | 0円~1,000円程度 |
一般的な羽織(正絹・無名) | 良好 | 2,000円~10,000円程度 |
アンティーク・長羽織 | 良好 | 3,000円~20,000円以上 |
高級生地・有名産地(西陣織など) | 美品 | 10,000円~50,000円以上 |
総絞り・絵羽羽織 | 美品 | 10,000円~100,000円以上 |
有名作家物(人間国宝など) | 美品 | 20,000円~数十万円 |
日常使いの羽織は、比較的落ち着いた価格で取引されます。
しかし、作家性や希少性、高度な技術が認められる1枚は美術品としての価値を持ち、買取価格も大きく跳ね上がります。
お持ちの羽織の価値を正しく見極めること。
それこそが、ご自身が心から納得できる高価買取への最短ルートです。
最終的な買取価格は、お品物の状態・サイズ・証紙の有無・市場の需要などによって大きく変動します。正確な価値を知るためには、専門家による査定が不可欠です。
査定・出張費・手数料はすべて無料。

高価買取が期待できる羽織の「6つの特徴」

どのような羽織に高い価値がつくのでしょうか。
プロの査定士が注目する、価値を大きく左右する6つのポイントを解説します。
1. 有名作家・人間国宝の作品
「木村雨山」や「森口邦彦」といった人間国宝や、著名な友禅作家が手がけた羽織は、美術品としての価値が加わり、高価買取が期待できます。
落款(らっかん)と呼ばれる作家のサインがあれば、その価値を証明できます。
2.アンティーク・レトロなデザイン
大正から昭和初期に作られたアンティーク羽織は、現代にはない独特のデザイン性から人気があります。
とくに、大正ロマンやアール・デコの影響を受けた大胆な柄や、斬新な色使いのものはコレクターからの需要も高く、高値がつきやすい傾向です。
3.丈の長い羽織(長羽織)
近年のレトロブームで、膝下まで丈のある「長羽織」の人気が再燃しています。
縦のラインが強調され、エレガントで現代的な着こなしができるため、中古市場でも高い需要があります。
4. 総絞りや絵羽模様など、高度な技法が用いられたもの
生地全体に絞り染めを施した「総絞り」の羽織は、制作に膨大な手間がかかるため非常に価値が高いお品物です。
また、縫い目をまたいで1枚の絵のようにつながる「絵羽模様(えばもよう)」が施された絵羽羽織も、格調高く評価されます 。
5. 高級生地や有名産地のもの
素材自体の価値も重要です。
- ・生地
ポリエステルなどの化学繊維よりも、絹100%の「正絹(しょうけん)」が圧倒的に高く評価されます。絹特有の上品な光沢や滑らかな肌触りは、見た目の美しさに加え、着心地の良さにも直結します。 - ・産地
京都の「西陣織」、茨城の「結城紬」、鹿児島の「大島紬」など、伝統的工芸品に指定されている有名産地の生地を用いた羽織は、そのブランド価値から高価買取につながります。
6. 羽裏(はうら)に凝った意匠が施されている
実は、羽織の価値は表地だけで決まるわけではありません。
「見えない部分にこそ贅を尽くす」という日本の粋な美意識は、羽織の裏地である「羽裏」に色濃く反映されます。
江戸時代には、その贅沢さから幕府が禁止令を出したほど、人々は羽裏のお洒落に凝っていました。
とくにアンティークの羽織には、手描きの絵画や遊び心あふれるユニークな柄が隠されていることがあり、これが希少価値となって査定額を大きく押し上げる要因となるのです。
注意!買取が難しい羽織の特徴

一方で、残念ながら値段がつきにくい、あるいは買取が難しい羽織も存在します。
- ・化学繊維(ポリエステル・ウール)の羽織
もともとの販売価格が安価なため、買取価格も数百円程度になることがほとんどです。 - ・状態が著しく悪いもの
広範囲のシミやカビ・虫食い・破れ・強い匂いがある場合は、買取が難しくなります。 - ・丈が極端に短いもの
戦後に流行した短い丈の羽織は、現在のトレンドとは異なるため需要が低く、高値は期待しにくいといえます。 - ・家紋入りの紋付羽織
個人の家紋が入っているものは、次に着る人が限定されるため、買取価格が低くなるか、買取不可となる場合があります。ただし、一般的な「通紋」であれば、需要があるため買取可能です。
もしお持ちの羽織がこれらの特徴に当てはまる場合でも、すぐにあきらめる必要はございません。
リメイクして小物や洋服に作り変えたり、NPO団体などに寄付したりと、価値を次につなぐ方法はさまざまです。
ご自身にとって最善の方法を見つけるためにも、まずは一度、専門家に相談してみることをオススメします。
羽織の買取額をさらにアップさせる「5つの鉄則」

お持ちの羽織の価値を最大限に引き出すために、査定前にできることがあります。
少しの工夫で買取額が変わることもありますので、ぜひ実践してみてください。
1. 【最重要】証紙や落款を揃える
有名産地の織物には「証紙」、作家物には「落款」があります。
これらは、その羽織が本物であることを証明する鑑定書のようなもので、あるかないかで査定額が大きく変わる、最も重要なポイントです。
たとう紙の中などに保管されていないか、必ず確認しましょう。
2. 良好な状態を保つ(無理な手入れはNG)
査定額に最も影響するのが、お品物の状態です。
日頃から着用後は陰干しで湿気を飛ばし、「たとう紙」に包んで直射日光の当たらない場所で保管することが、高価買取への近道といえるでしょう。
ただし、シミや汚れを見つけても、ご自身で無理に落とそうとするのは禁物です。生地を傷めてしまい、かえって価値を下げてしまう可能性があります。
そのままの状態で専門家に見せるのが賢明です。
3. 需要が高まる「秋」に売る
羽織は、気温が下がる冬に需要が高まります。
そのため、多くの買取業者は需要期前の秋頃(9月〜11月)に在庫を確保しようと、買取を強化する傾向にあるのです。
この時期を狙って査定に出すことで、他の季節よりも高い査定額が期待できます。
4. 羽織紐など付属品はセットで査定に出す
羽織の胸元を留める「羽織紐」も、忘れずにセットで査定に出しましょう。
次に使う方がすぐに着用できるため、羽織単体よりも需要が高くなります。
珊瑚や真珠など、価値のある素材で作られた羽織紐であれば、さらにプラスの評価が期待できます。購入時の箱やその他の和装小物もあれば、まとめて査定に出すことで買取額アップにつながるでしょう。
5. 着物の価値がわかる専門業者に依頼する
最終的に最も重要なのが、羽織の売却先です。
上記4つのポイントをどれだけ押さえても、査定士に価値を見極める知識がなければ意味がありません。
羽織の生地の種類や作家、時代の価値を正しく判断できる「着物の買取専門業者」に依頼することが、高価買取への一番の近道です。
羽織はどこで売るべき?3つの売却先を徹底比較

羽織を売却するには、主に3つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身の目的や羽織の状態に合わせて、最適な方法を選びましょう。
リサイクルショップ
→「手軽さ」と「スピード」を最優先する方向け
- ・メリット
店舗数が多く、基本的には予約不要で気軽に利用できます。査定後はその場で現金化できるため、とにかく早く手放したい場合に便利です。 - ・デメリット
着物の専門知識を持つ査定士が在籍していることは稀です。そのため、羽織の作家性や生地の価値が評価されず、重さで値段を決められるなど、本来の価値より大幅に低い査定額になるリスクが最も高い方法といえます。
フリマアプリ・ネットオークション
→「手間を惜しまず、高値を目指したい」方向け
- ・メリット
ご自身で販売価格を自由に設定できるのが最大の魅力です。価値を理解してくれる購入者と出会えれば、業者に売るより高値で売れる可能性もあります。 - ・デメリット
商品の撮影から説明文の作成、購入者とのやり取りから、梱包・発送まで、すべての作業をご自身で行う手間と時間がかかります。また、価格設定を誤ると売れ残るリスクや、購入者との間で「写真と状態が違う」といった、トラブルに発展する可能性も考慮しなくてはなりません。
着物の買取専門店
→「価値を正しく評価してもらい、安心して手放したい」すべての方向け
- ・メリット
着物や羽織に関する専門知識と、豊富な査定経験を持つ査定士が在籍しているのが最大の強みです。作家や産地、時代の価値まで総合的に評価し、価値に見合った適正な価格を提示してくれます。出張買取などを利用すれば、自宅にいながら手間なく売却できる点も魅力です。 - ・デメリット
リサイクルショップに比べると、実店舗の数は少ないかもしれません。しかし、多くの専門業者が幅広い地域に対応する出張買取サービスを提供しているため、この点は実質的なデメリットにはなりにくいでしょう。
「スピード」を優先するのか、「手間をかけてでも最高値」を目指すのか。
それとも「専門家による適正価格と安心感」を求めるのか。
ご自身が最も重視するポイントを明確にすることが、後悔のない売却先選びの鍵となります。
悪質な業者に注意!安心して任せられる「買取専門店の選び方」

残念ながら、買取業者の中には悪質な業者も存在します。
大切な羽織を不当に安く買い叩かれたり、売るつもりのない貴金属まで強引に買い取られたりするトラブルも報告されています。
こうした被害に遭わないために、優良な買取専門店に共通する「5つのチェックポイント」を必ず確認しましょう。
1. 「古物商許可番号」を明記している
中古品の買取・販売を行うには、公安委員会から「古物商許可」を得る必要があります。
これは法律で定められた義務であり、信頼できる業者は必ず、公式サイトの会社概要などに許可番号を明記しています。
番号の記載がない業者は、利用を避けましょう。
2. 突然の訪問や電話勧誘をしてこない
優良な大手買取業者は、広告やウェブサイト経由で集客しているため、アポイントなしの訪問や強引な電話勧誘は行いません。
突然訪ねてくる業者は「押し買い(強引な買取)」の典型的な手口ですので、決して家に入れないようにしましょう。
3. 着物以外の買取を強要しない
羽織の査定に来たはずが、『他に貴金属はありませんか?』としつこく聞かれ、「断れずに売ってしまった」という、【抱き合わせ買取】のトラブルが多発しています。
着物の専門知識がない業者ほど、利益率の高い貴金属を狙う傾向にあります。
着物以外の話をしつこくされた場合は、毅然とした態度で断ることが重要です。
4. 査定料・出張料・キャンセル料がすべて無料
査定にかかる費用がすべて無料であるか、事前に公式サイトで確認しましょう。
とくに「査定額に納得できなかった場合のキャンセル料」が、無料であることは重要です。
これらが有料の業者は、断りにくい状況を作り出して契約を迫る可能性があるため、注意が必要です。
5. クーリング・オフについて明確な説明がある
出張買取は、契約後8日以内であれば無条件で契約を解除できる「クーリング・オフ」制度の対象です。
この制度について契約前にきちんと説明してくれる業者は、法令を遵守している信頼できる業者といえます。
万が一の際にご自身を守るためにも、必ず確認しましょう。
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「まずは羽織の価値を知りたい」
「羽織を売るかどうかは査定額次第で決めたい」
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一つひとつの査定ポイントを丁寧に拝見し、お客様が大切にされてきた羽織の価値を見出します。
まとめ
本記事では、羽織を納得のいく価格で手放すための知識を網羅的に解説しました。
ご覧いただいたとおり、「アンティークとしての価値」「生地の品質」「作家性」など、羽織が持つ本当の価値は専門家でなければ、正しく見極められません。
その価値が見過ごされることなく、適正な評価を受けるためには、売却先選びが最も重要なポイントとなります。
大切な羽織を安心して手放したいとお考えなら、ぜひ一度【買取福ちゃん】にご相談ください。
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ご自身では価値が判断できない1枚も、専門家の目で見れば思わぬ価値が眠っているかもしれません。
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