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  • 2025.12.22

日本人形の買取で損をしない!種類別査定のポイントと保管方法

日本人形には五月人形や雛人形などの節句人形から、市松人形・こけし人形まで多様な種類があり、それぞれに異なる査定基準が存在します。特に有名作家の作品や歴史的価値のある古い人形は、高額買取の可能性が期待できるでしょう。

この記事では、日本人形の定義と歴史から買取対象となる人形の種類と価値、高く売るための保管方法まで詳しく解説します。家に眠っている日本人形が、実は思わぬ価値を持っているかもしれません。

日本人形の基本を理解しよう

雛人形のお雛様

日本人形の買取を成功させるためには、人形そのものへの理解が欠かせません。日本人形の種類や歴史を知ることで、その文化的価値や市場での評価が見えてくるでしょう。まずは日本人形の定義と起源、買取価格に影響する要素を解説します。

日本人形とはどんな人形を指す?

日本人形とは、日本髪を結い和服を着た伝統的な人形の総称です。日本の文化・風習を表現した人形であり、江戸時代には武家の嫁入り道具として用いられていたといわれています。

日本では、古くから人形には災厄を引き受ける力があると考えられており、結婚祝いや出産祝い・新築祝いなどの贈り物としても広く用いられていました。

代表的なのは、「市松人形」「雛人形」「五月人形」などです。近年はどの家庭にもある身近な存在とはいえなくなってきましたが、海外では「日本の美」を象徴する芸術品として高く評価されており、根強い愛好家が存在しています。

日本人形の歴史は平安時代から

日本人形の起源は、平安時代の「形代(かたしろ)」にさかのぼります。当時は紙などで人の形を作って身代わりとし、自分の厄を移して川や海に流す風習がありました。この儀式は3月3日の上巳の節句に行われていたとされており、現在の「雛祭り(ひなまつり)」の原型となっています。

同じ頃、宮中では「ひいな遊び」と呼ばれる人形遊びが流行し、これが厄払いの風習と結び付いて雛人形の文化が生まれました。また、「天児(あまがつ)」と「這子(ほうこ)」という身代わり人形も作られ、子どもの枕元に置いて健やかな成長を願ったとされています。

江戸時代になると、人形作りの技術が飛躍的に向上しました。座り雛や豪華な段飾りが登場し、雛人形は武家や豪商の間で盛んに飾られるようになります。

また江戸時代には、木や藁の骨組みに布や紙の装束をまとわせた「衣装人形」が誕生し、歌舞伎や能楽の名場面を立体的に表現した作品として評判を呼びました。

さらに、粘土を用いた「土人形」も各地で製作されるようになります。京都伏見で生まれた伝統的な人形が各地に伝播し、節句飾りや歌舞伎役者を模した多彩な人形が安価に売られるようになり、庶民に親しまれました。

日本人形の文化的価値

日本人形は、職人の高度な技術と美意識が結集した芸術品です。特に雛人形や五月人形には、絵画や彫刻・染織などさまざまな分野の技法が生かされています。

1955年に、人形作家の平田郷陽(ひらたようごう)が人間国宝に認定されたことは、人形が美術品・工芸品として高い価値を持つことを証明する出来事となりました。

海外でも展示会で紹介される機会が増え、職人による繊細な表情や装飾技法が世界的に認められ、美術品として収集する愛好家も増えています。

買取対象となる日本人形の種類と査定ポイント

美人ものの日本人形

日本人形には、雛人形や五月人形・市松人形・御所人形など、種類が豊富です。伝統や地域文化を映し出すこれらの人形は、造形の美しさや技法から高く評価されています。以下で、日本人形の代表的な種類とそれぞれの特徴を確認していきましょう。

五月人形・雛人形

端午の節句(5月5日)に飾る人形は「五月人形」と呼ばれます。代表的なのは、若武者の大将飾り・兜飾り・鎧飾りの3つです。江戸時代ごろから作られ始め、武家の風習が庶民の間にも広まっていきました。

「雛人形」は桃の節句(3月3日)に飾る人形で、平安時代の貴族の人形遊びが原型となっています。寛永雛や享保雛など、時代によって顔立ちや作風が異なるのが特徴です。古い雛人形ほど、希少価値が高まる傾向にあります。

査定で重要視されるポイントは、有名な人形師による作品かどうか、箱書き・由来書といった付属品の有無などです。これらの要素がそろっていることで、査定額が大きく変わる場合があります。

市松人形・御所人形

「市松人形」は、江戸時代に着せ替え人形として作られました。子どものおもちゃとして普及していましたが、壊れやすかったため現代のように観賞用の人形になったといわれています。

買取対象となる市松人形は少なく、有名作家が手がけた作品や骨董価値がある古いものに限られています。買取相場は数万円で、人間国宝に認定された平田郷陽や実弟の平田陽光(ひらた ようこう)などであれば、100万円を超える作品もあるでしょう。

「御所人形」は幼い子どもを模した人形で、江戸時代に宮中の慶事や出産・結婚などの祝い事があった際に飾られました。三等身のフォルムや白い肌が、御所人形の大きな特徴となっています。

「御所人形」という呼び名の由来は、宮廷や公家といった身分が高い人々に親しまれていたことです。その姿や形から「三つ割人形」「白肉人形」「頭大人形」などとも呼ばれています。

御所人形の買取相場は数千円で、江戸時代に作られたものや作家ものは数十万円の値が付くこともあります。

こけし・博多人形・奈良人形

「こけし」は東北地方で作られる、ろくろ挽きの木製人形です。伝統こけしは12系統に分類されており、それぞれに特徴的な形状や模様があります。戦前に作られた「戦前こけし」は特に希少性が高く、盛秀太郎(もりひでたろう)など有名工人の作品は高額査定が期待できるでしょう。

「博多人形」は土粘土の素焼きに直接着色する技法で作られており、優しい質感が特徴です。「美人もの」「節句もの」「歌舞伎もの」など、多様な種類があります。

「奈良人形」は「奈良一刀彫」とも呼ばれ、神事のために作られた人形が起源です。平安時代に、春日大社の祭礼で使用された装飾人形が始まりとされています。神への供物として清浄さを保つため、職人の手を最小限にとどめた荒削りな造形が特徴です。

これらの日本人形はいずれも、作家や保存状態によって査定額が大きく変わります。

有名作家の作品や古い日本人形は高額買取も可能

赤い衣装の日本人形を持つ人

日本人形の中でも特に高く評価されるのは、有名作家や人間国宝による作品や、江戸時代などの古い人形です。平田郷陽や伊東久重(いとうひさしげ)などの作品は、芸術性の高さと希少性から高額査定が期待できるでしょう。

有名作家の作品が評価される理由と、歴史的価値を持つ人形を見極めるための基本を紹介します。

有名作家の作品が高く評価される理由

有名作家の作品が高額査定される背景には、その芸術性と希少性があります。人間国宝(重要無形文化財保持者)である平田郷陽や、有名作家として名高い永徳斎(えいとくさい)・大木平蔵(おおきへいぞう)といった名工の作品は、技術の高さと歴史的価値から高値で取引されることが少なくありません。

有名作家の作品を見分けるポイントは、人形の胴体部分に刻まれた銘の有無です。また、目の素材がガラス製かどうかも重要な査定基準となります。

さらに、衣装に使われている古布の質も査定額を左右する要素です。江戸縮緬(えどちりめん)や錦紗(きんしゃ)といった時代物の古布は、骨董的価値があります。

歴史的価値のある古い日本人形の見極め方

歴史的価値のある日本人形を見極める際、特に重要なのは製作年代の判断です。江戸時代以前の作品は現存数が少なく、骨董品としての価値が非常に高いため、数百万円で取引される例もあります。

年代を判断する手がかりとして、まず衣装の素材に注目しましょう。江戸縮緬や錦織などの古布は、それ自体が美術品として評価されます。

また、購入時の記録や家に伝わる由来も重要な判断材料です。特に戦前に作られた伝統こけしは、希少性が高く高額査定につながる可能性があります。

日本人形以外で買取可能な人形の査定基準

白い衣装を着た茶髪のフランス人形

人形市場では、フランス人形やビスクドール・ぬいぐるみ・磁器人形など、日本人形以外にも多彩な人形が取引されています。ビスクドールや有名ブランドの磁器人形は、希少性やデザイン、保存状態によって高値で取引されることも珍しくありません。

日本人形以外の主な人形の特徴や、買取時に重視されるポイントについて詳しく紹介します。

フランス人形・ビスクドールの場合

「フランス人形」は明確な定義がされておらず、西洋を思わせる顔立ちの人形を指すことがほとんどです。メーカーや使用されている素材などによって価値は異なり、数千円〜数万円で取引されることが多いでしょう。

本場フランスのパリにある「ジュモー」や「ゴーチェ」といったブランドは人気が高く、数十万円で買取されることもあります。また、「キャロル・スタントン」や「川崎プッペ」などの有名作家が手がけた作品も高額査定が期待できるでしょう。

「ビスクドール」は、磁器を二度焼き(ビスキュイ)して作られる精巧な西洋人形であり、19世紀のフランスを中心に発展した歴史を持ちます。当時は上流階級の女性が持つファッションドールとして広まっており、当初は最先端のモードを伝える役割を担っていました。

後頭部から首筋にかけての刻印には、ブランド名や製作年代が記されており、査定時の重要な手がかりです。特にフランスの3大ブランドである「ジュモー」「ブリュ」「ゴーチェ」の作品は希少性が高く、高額買取が期待できます。

キャラクタードール・ぬいぐるみの場合

キャラクタードールは、漫画やアニメ・映画などのキャラクターをモチーフにした人形です。1970年代にヒーローや怪獣を模したものが元祖で、1990年代はさらにキャラクタードールが盛んになり、現在のキャラクタードール文化が作り上げられたといわれています。

買取相場は数千円〜数万円といわれており、限定モデルなど希少価値が高いものは高額買取が期待できるでしょう。昭和時代に作られたソフビ人形なども高値で売れることがあるため、お手元にキャラクタードールがある方は一度買取業者へ相談するのがおすすめです。

ぬいぐるみは布や綿などで作られた人形で、動物などさまざまなものがモチーフになっています。子どものおもちゃや観賞用など、生活に身近な人形のひとつです。

買取市場では、ブランド品や老舗メーカーの商品、1万円以上の価格で購入したものなどが買取対象とされています。ノーブランド品や安価なぬいぐるみは買取対象外となることが多いため、注意しましょう。

ぬいぐるみの買取相場は高くて数万円で、「ルイ・ヴィトン」や「エルメス」といったブランドや、テディベアを誕生させたドイツの「シュタイフ社」などのブランドのものは高額買取が期待できます。

磁器人形・その他の人形の場合

磁器人形は陶磁器で人形の形を作り、絵付けを施して作られる人形で、「フィギュリン」とも呼ばれています。磁器人形を初めて作ったのは、食器ブランドとして名高い「マイセン」です。

その他、フィギュリン専門ブランドとして知られている「リヤドロ」や、デンマークを代表する磁器ブランド「ロイヤルコペンハーゲン」も人気があります。

磁器人形の買取相場は数千円〜数万円ですが、マイセンやリヤドロブランドは相場以上の査定額が期待できるでしょう。

日本人形を高く売るためのポイント

人形用を毛ばたきでお手入れ

日本人形の買取価格は、保管状態や付属品・査定への準備によって大きく変わります。共箱や由来書がそろっているか、日光や湿気を避けて保存されているかが重要な判断基準です。

また、入手経路が明確で、自分で修理をしていない人形は高評価を受けやすくなります。高価買取を実現する4つのポイントを詳しく確認していきましょう。

直射日光を避けて保管する

日本人形を顔料や衣装の絹素材を劣化させずに美しい状態で保管するには、直射日光を避けることが特に重要です。紫外線は人形の色あせ、ひび割れの原因となります。

保管場所は押し入れの上段や天袋など、湿気が少なく温度変化の少ない場所が理想です。窓際は避け、どうしても窓の近くに置く必要がある場合はUVカット機能のあるカーテンを使用しましょう。

時間帯によって日の当たり方が変わるため、飾る際も小まめに位置を調整することが大切です。適切な保管環境を整えることで、大切な日本人形の価値を長期間維持できます。

付属品をそろえておく

日本人形を高値で買取してもらうには、購入時の付属品を全てそろえておくこともポイントです。箱や台座・説明書・しおりなどは、人形の価値を証明する大切な要素となります。

特に作家名・工房名が記載された共箱や箱書きは、真贋を証明する重要な資料です。また、雛人形や五月人形は、屏風・ぼんぼり・道具類など付属品が多いため、これらがそろっているかどうかで査定額が大きく変わります。

付属品の管理方法としては、購入時のまま箱に収納し、人形専門の防虫剤または乾燥剤と共に保管するのが基本です。一部の付属品が見当たらない場合でも、現状手元にある付属品を全て査定に出しましょう。

汚れや破損は自力で修復せずそのまま査定に出す

日本人形の買取において、汚れや破損がある場合でも自分で修復しないことが重要です。素人による修復は、かえって人形の価値を大きく損なう原因となります。

日本人形は非常に繊細に作られており、顔の胡粉塗りや衣装の絹地など、専門的な技術・知識が必要な素材で構成されている場合がほとんどです。自分で汚れや破損を修復すると、状態を悪化させてしまう恐れがあります。

お手入れは、柔らかい毛のブラシで優しくほこりを払う程度にとどめましょう。査定員は、人形の状態を正確に把握する専門知識を持っているため、現状のまま見てもらうことで適正な評価を受けられます。

人形の入手経路を示す資料を探す

日本人形の買取査定において、入手経路を示す資料は査定額を大きく左右する要素です。購入時のレシート・領収書、贈答品であれば贈り主の情報、箱書き・証明書が人形の真贋を判断する決定的な証拠となります。

特に有名作家の作品や古い日本人形は偽物も流通しているため、正規の販売店で購入した証明があれば査定員の信頼を得やすくなるでしょう。資料が見つからない場合でも、購入時期や場所、入手の経緯をメモしておくことが大切です。

作家名・製作年が分からない場合でも、入手経路が分かればそれらを特定する手がかりになります。査定前に関連する資料を整理しておけば、より正確な評価を受けられるでしょう。

まとめ

雛人形のお内裏様

日本人形は平安時代からの長い歴史を持ち、五月人形・雛人形・市松人形など多様な種類があります。買取査定では、著名な作家の作品や歴史的価値のある古い人形が高く評価される傾向です。

また、フランス人形やビスクドールなども買取可能な場合があります。人形の高額買取を目指すなら、直射日光を避けて保管した上で付属品や資料をそろえ、自己修復をせず現状のまま査定を受けましょう。

福ちゃんは一流の査定士が在籍している買取業者で、多数の日本人形を取り扱ってきました。日本人形の買取は福ちゃんにお任せください。

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