- 骨董品
- 2025.06.26
銀食器の買取相場|ブランド別の価値や高く売る方法など

美しく輝く銀食器も、変色やお手入れの手間などを理由に、いつしか使わなくなってしまうケースは少なくありません。
もし使わない銀食器がご自宅に眠っているなら、宝の持ち腐れにせず、骨董品買取サービスの利用を検討してみるのがオススメです。今回は、銀食器の買取をテーマに、価値を正しく判断してもらい、高価買取を実現するためのチェックポイントを詳しくご紹介します。
「純銀ではないから」「セットが揃っていないから」と買取をあきらめている方も、ぜひこの記事を参考にしてください。
銀食器とは?2つの種類を解説

銀食器は「シルバーウェア」とも呼ばれ、主に次の2種類にわけられます。
・ スターリングシルバー
・ シルバープレート(銀メッキ)
同じ銀食器に見えても、素材や価値はまったく異なるものですので、この機会にしっかりと違いを把握しておきましょう。
スターリングシルバー
スターリングシルバーとは、純銀92.5%と銅などの他の金属7.5%を混ぜ合わせた銀合金のことです。
銀の含有率が「99.9%」以上の純銀は、素材として非常にやわらかく強度を保てないため、食器としての加工には向いていません。そのため、強度と美しさを両立できるスターリングシルバーが用いられます。
生産数が限られるため希少価値が高く、シルバープレートに比べて高価なのが特徴です。
シルバープレート(銀メッキ)
シルバープレートとは、銅やニッケルなどを土台とし、その表面を純銀でコーティング(メッキ)した、銀食器のことです。「洋白銀器」とも呼ばれます。
「銀食器」として世間に広く流通しているのが、このシルバープレートであり、スターリングシルバーよりも土台の金属が硬く、変形しにくいのが魅力です。
見た目の輝きや重厚感は、「スターリングシルバーとほとんど変わらない」ため、価格を抑えつつも、食卓に高級感をもたらしてくれます。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
銀食器の価値を決める3つの柱とは?

- ✔︎ ブランド
- ✔︎ 素材
- ✔︎ 時代
銀食器の価値は上記3つの大きな柱によって決まります。
これらの要素が複雑に絡み合い、最終的な買取価格が算出されるのです。
とくに近年、銀の市場価格は歴史的な高水準で推移しており、素材としての価値が再注目されています。そのため、以前はあまり値段がつかなかったお品物でも、思わぬ高価買取につながるケースが増えているのです。
銀食器の価値を決める3つの柱について、1つずつ解説します。
ブランド
| ブランド例 | 特徴 | 買取相場の傾向 |
|---|---|---|
| クリストフル | 知名度・人気ともにトップクラス | 高価買取が最も期待できる |
| ジョージ ジェンセン | デザイン性が高く、コレクターに人気 | シリーズにより高額査定も |
| マッピン&ウェッブ | アンティーク品に高い価値が付く傾向 | 状態が良ければ高評価 |
クリストフルやジョージ ジェンセン、マッピン&ウェッブといった有名ブランドの銀食器は世界中にコレクターがいるため、需要が高く高価買取が期待できます。
素材
銀食器は素材の価値が評価されるため、ブランドバリューがない場合でも高く評価される可能性があります。
銀の買取価格は、主に「(銀の重さ)×(純度)×(当日の銀1gあたりの買取価格)」という計算式で算出され、スターリングシルバーやシルバープレートは純度によって評価が変わるでしょう。
銀は他の金属と比べて価格の変動が大きいため、売り時を間違えると損をするかもしれません。
時代
製造から100年以上の時を経た銀食器は「アンティーク」に分類され、特別な価値を持つことがあります。
アンティークは単に「古い」を意味するのではありません。
その時代にしか生み出せなかったデザイン、失われたかもしれない伝統技術、さらに製品が歩んできた歴史的背景そのものに、大きな「付加価値」が見出されるのです。
・希少性
現存数が少なく、同じものには二度と出会えないかもしれないという希少性が、コレクターの心を強く惹きつけます。
・職人技
機械生産では再現不可能な、当時の職人による手仕事の温もりや、繊細で芸術的な装飾は、美術品・骨董品として高く評価されます。
・美しい古色
大切に受け継がれてきた銀食器の表面に現れる「パティナ」という経年変化による美しい風合いは、新品にはないアンティークならではの魅力であり、査定時の評価を高める要素にもなります。
ただし、アンティーク品の価値を正しく見極めるには、銀食器の素材やブランドの知識だけでなく、美術史や各時代の様式に関する深い造詣が不可欠です。
だからこそ、その価値を正しく評価できる専門の査定士に依頼することが、なによりも大切になります。
【ブランド別】銀食器の買取相場

銀食器には世界的に有名なブランドも多く、一流ホテルやレストランで採用されています。
有名ブランドの銀食器は中古市場でも人気が高く、高価買取が期待できます。
お持ちの銀食器の価値を知るためにも、代表的なブランドをチェックしておきましょう。
クリストフル(Christofle)

「シルバーウェアの代名詞」ともいえる1830年創業のフランスの老舗ブランド「クリストフル」は、銀食器の買取相場が1万円前後といわれています。
創業者の「シャルル・クリストフル」氏が掲げた哲学は、「唯一の品質、それは最高の品質」でした。
彼はその言葉を胸に、当時発明されたばかりの画期的な銀メッキ技術の特許を買い取り、高品質なシルバーウェアの工業生産を世界で初めて確立。
その卓越した銀食器は、「ルイ・フィリップ王」や「ナポレオン三世」といった、フランス王室や皇室御用達の品となります。
「卓上の芸術品」とも称されるその輝きは、現代に至るまで、世界中の最高級ホテルやレストランで愛され続けているのです。
ノリタケ(Noritake)

1904年の創業以来「白磁器の繊細な美しさ」で世界を魅了してきたノリタケは、数百円から数万円が買取相場です。
その1世紀以上にわたる歴史の中で培われた卓越した技術は、実は「優美な銀食器の世界」にも注がれています。日本が世界に誇る洋食器ブランドとして、その品質は折り紙付きです。
デザインは比較的シンプルで、日常の食卓にも合わせやすく、銀食器の入門としても人気を博しました。
近年、公式での入手が難しくなっていることから、かえって買取市場での注目度が高まり、希少価値を持つ銀食器製のシリーズも存在します。
マッピン&ウェッブ(Mappin & Webb)

1775年にイギリスで創業した老舗の銀製品メーカー「マッピン&ウェッブ」の銀食器は、数千円から数万円で買い取られることが多いでしょう。
「英国王室御用達(ロイヤルワラント)」の称号を保持する、まさに英国銀器の象徴ともいえる存在です。
一流ホテルや豪華客船「タイタニック号」で採用された歴史は、その品質と格式を物語っています。
マッピン&ウェッブのシルバープレートは、一般的な銀メッキの2~3倍もの厚みがあるのが特徴で、世代を超えて使えるほどの高い耐久性を誇ります。
ジョージ ジェンセン(Georg Jensen)

1904年にデンマークのコペンハーゲンで生まれた、ジュエリーやシルバーウェアで世界的に有名なブランド「ジョージ ジェンセン」は数千円から数万円が買取相場とされています。
彫刻家でもあった創業者の「ジョージ・ジェンセン」が生み出すデザインは、機能性と美しさが融合した芸術性が特徴です。
自然をモチーフにした有機的なフォルムや、洗練されたアール・デコ様式が注目され、多くのコレクターがいます。。
エルキューイ(ERCUIS)

1867年、パリ北部のエルキューイ村でその歴史をスタートさせたフランスの名門「エルキューイ」は、1万円前後で銀食器が取引されています。
エルキューイの銀食器は、伝説の豪華列車「オリエント急行の食堂車」や「世界中の一流ホテル」で、今なお使われています。
美食の国フランスのテーブルを彩るにふさわしい、エレガントで芸術的なデザインが魅力です。
上田銀器工芸

1975年創業、東京の伝統工芸「東京銀器」の技術を今に伝える日本の銀食器メーカー「上田銀器工芸」は、数万円が買取相場といわれています。
宮内庁御用達としても知られ、その品質の高さは国のお墨付きです。特定のシリーズ展開というよりも、一点一点、職人の手仕事から生み出される、「カトラリーそのものが作品」であるのが特徴です。
皇室の御即位や御成婚の際に作られる、記念のスプーンやボンボニエール(菓子器)も手がけ、品質やデザイン性など、多くの要素で高く評価されています。
早川器物

1948年、金属加工業で世界的に有名な「新潟県燕市」で設立された「早川器物」は、数千円で銀食器の買取相場です。
ホテルやレストランで使われる業務用銀器の分野で、絶大な信頼を得ています。特定のデザインシリーズというよりは、用途や仕上げの技術によって「多彩な製品を展開」しているのが特徴です。
美しさと実用性を両立させるため、アクリル皮膜を電着加工する変色防止技術技術を独自開発したり、国内外の一流ホテルやレストランで採用されるプロ仕様の本格的な銀器を手がけたりと、各方面で銀食器業界を支えています。
銀食器を高く売るには?

銀食器を少しでも高く売るためには、査定前に「いくつかのポイント」を確認しておくことが重要です。
お手持ちの銀食器が以下の条件を満たしているか、ぜひチェックしてみてください。
状態を良好に保つ
まず基本となるのが、銀食器の状態です。
食器は直接口に触れるため、未開封・未使用の状態が最も高く評価されます。もちろん使用済みでも買取は可能ですが、査定額を下げてしまう大きな要因が「傷」「欠け」「歪み」です。
また、銀食器特有の黒ずみにも注意しましょう。この黒ずみは、空気中の成分による化学変化(硫化)ですが、査定前に専用のクロスで優しく磨くだけでも輝きが戻り、査定士への印象が格段に良くなります。
ただし、研磨剤の使いすぎは表面を傷つける原因になるため、お手入れは慎重に行ってください。
付属品を揃える
付属品の有無は、査定額を大きく左右するポイントのひとつです。とくに、品質保証書やブランドの化粧箱は、査定において「決定的な役割」を果たすことがあります。
・品質保証書・証明書
ブランドの正規品であることや、純銀製であることを客観的に証明する最重要アイテムです。これがあるだけで、お品物の信頼性が格段に上がります。
・ブランドの化粧箱
そのブランドを象徴するロゴ入りの化粧箱は、コレクションとしての価値を高めます。なぜなら、中古市場で購入を検討している方も、箱付きの状態を好む傾向にあるからです。
購入時に付いてきたものは、「すべて揃えて査定に出す」のが、高価買取の鉄則です。
専門業者に査定を依頼する
銀食器は、価値を正確に見極める知識を持ち、適正価格で取引できる環境が整っている専門業者に査定を依頼しましょう。
銀食器は銀の重さだけではなく、ブランドや時代などさまざまなバリューで決定します。素材の純度を正確に把握し、変色などがあっても価値を見いだせる知見を持った業者に依頼するのがベストです。
銀食器の価値を最大限に引き出した適正価格で売却するためには、銀食器の買取実績が豊富にある専門業者を選ぶ必要があります。
銀食器の買取はどこに依頼する?|価値を正しく見極める業者選び

せっかく大切にしてきた価値ある銀食器も、売る場所をたった1つ間違えるだけで、その価値が半減してしまうとしたら、どうでしょうか。
実は、銀食器の買取において「どこで売るか」は、「いくらで売れるか」と同じくらい重要なポイントなのです。
後悔のない買取を実現するために、業者ごとの特徴をしっかりと理解しておきましょう。
注意したい買取店のタイプ
まず、慎重に検討すべきなのが、幅広いジャンルを扱う「総合リサイクルショップ」や、一部の「金・プラチナ買取店」です。
・総合リサイクルショップ
多くの場合で査定を行うのは、専門知識を持たないアルバイトスタッフであるケースも少なくありません。そのため、銀食器が持つブランドの歴史やデザインの価値、アンティークとしての希少性といった「付加価値」が評価されず、単なる中古食器として安価に買い叩かれる可能性も。最悪の場合、銀の重さ(地金価値)だけで、価値を判断される可能性があります。
・金 / プラチナ買取店
貴金属の専門家ではありますが、あくまで「銀」という素材の価値で査定するのが基本です。エルキューイの優美なデザインや、ジョージ ジェンセンの希少なシリーズといった、食器ブランドや骨董品としての価値評価は専門外であることが多く、本来の価値を見過ごされてしまう恐れがあります。
選ぶべきは「銀食器に精通した専門業者」
では、どこに依頼するのが最善なのでしょうか。
その答えは、食器や骨董品、貴金属の買取を専門とし、銀食器の査定実績が豊富な業者です。
専門業者の査定士は、まずお品物そのものが持つ価値を、多角的な視点から丁寧に見極めます。
小さな刻印からブランドや製造年を読み解き、デザインの芸術性、素材としての銀の価値までを正確に評価。経験豊富な査定士ならではの、知識と眼力が光る瞬間です。
しかし、本当のプロフェッショナルは、それだけでは終わりません。国内外のオークション相場や最新のコレクター需要といった、常に変動する市場の動向までを分析します。
この2つの視点を掛け合わせることで、お客様の銀食器が持つ「今」の価値を最大限に引き出し、ご納得いただける買取価格を実現するのです。
ご自身の銀食器に眠る本当の価値を見出し、次に大切にしてくれる方の元へと適切な橋渡しをするためにも、パートナーとなる買取業者は慎重に選びましょう。
銀食器の買取|よくある質問

この章では、銀食器の買取において、お客様からよくいただく質問にお答えします。
Q. セットの一部が欠けていても買い取ってもらえますか?
A. はい、買取できる可能性は十分ございます。
もちろん、すべて揃っている状態に比べると買取価格は下がりますが、有名ブランドであれば需要があるため、あきらめずに査定に出してみるのがオススメです。
Q. 折れたり壊れたりした銀食器でも大丈夫ですか?
A. はい、ご安心ください。そのようなお品物も、喜んで査定させていただきます。
銀は、たとえ折れたり欠けたりして食器として使えなくなっても、溶かすことで別の製品に生まれ変われるのです。そのため、お品物の状態にかかわらず「貴金属」としての価値で、お値段をつけさせていただくことが可能です。
※貴金属の買取については、「福ちゃんの貴金属買取サービス」紹介ページも、ぜひご覧ください
Q. 銀メッキの食器は値段が安いのでしょうか?
A. スターリングシルバー製に比べると、買取額は下がるのが一般的です。
しかし銀メッキでも、クリストフルなどの人気ブランド品は中古市場での需要が高いため、買取の対象となります。
まずは一度、査定に出して価値を確認してみることをオススメします。
【銀食器の買取なら福ちゃんへ】ご満足いただける、誠実な査定をお約束

ここまで銀食器の価値や、高く売るためのポイントについて解説してきましたが、「じゃあ、一体どこに任せれば安心なの?」と思われた方も多いのではないでしょうか。
大切にされてきた銀食器の買取で後悔しないために、もし業者選びで迷われたら、ぜひ私たち「福ちゃん」にご相談ください。
私たちは、ただお品物を買い取るだけではありません。お客様がその銀食器と共に過ごされてきた時間や想いを受け止め、専門家としてそのお品物が持つ「本当の価値」を最大限に見出すことをお約束します。
福ちゃんがお客様から選ばれるのには、「確かな理由」があります。
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「こんな状態では、どうせ売れないだろう」と、お客様ご自身で価値を判断してしまうのは、非常にもったいないことです。
福ちゃんでは、どのような状態のお品物にも価値を見出す可能性を信じ、一点一点、丁寧に査定させていただきます。
・セット品が揃っていないカトラリー
・黒ずみや変色が気になる銀食器
・ブランドが分からない、ノーブランドのお品物
・箱や保証書など、付属品をなくしてしまった銀食器
・折れてしまった、あるいは歪んでしまったスプーンやフォーク
上記のような状態でも、ご自身であきらめてしまう前に、ぜひ一度、その価値を福ちゃんでお確かめさせください。
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まとめ
この記事では、銀食器の価値を決めるさまざまな要素やブランド別の買取相場、業者選びなどを詳しく解説してきました。
・有名ブランドの銀食器は高く評価されやすいこと
・ノーブランドや破損品でも素材の価値が評価される可能性があること
・100年の時を超えたアンティーク品には、特別な希少価値が眠っていること
・付属品を揃えて手入れをすると査定額向上が期待できること
きっと、ご自宅の引き出しの奥にある銀食器が、以前とは少し違って見えてきたのではないでしょうか。
その銀食器に眠る、本当の価値をお確かめになりたいと思いでしたら、ぜひ私たち「福ちゃん」にご相談ください。
専門知識を持った査定士が、今回ご紹介したすべての視点から、お客様の大切なお品物を一点一点丁寧に拝見いたします。
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