• 骨董
  • 2025.05.05

高価買取になりやすい古物の種類・特徴は?業者選びのコツも解説

古物には、実に多くの種類が存在し、買取に出したときに高値がつきやすいものもあれば、そうでないものもあります。

古物の買取をご検討中の方のなかには、「自分が所有している古物は買い取ってもらえる?」「高価買取を狙える?」とお悩みの方もいるでしょう。

そこでこの記事では、高価買取になりやすい古物の種類や特徴を紹介します。

できるだけ高く売るための業者選びのコツも解説しますので、古物の売却をお考えの方は、ぜひご一読ください。

古物とは

古物とは

古物」と聞くと、「中古品」をイメージする方が多いかもしれません。しかし、「中古品」だけでなく、一定の条件を満たした「未使用品」も古物に該当します。

古物は13のカテゴリーに分類されており、実に多くの種類が存在します。

ここでは、古物の定義とカテゴリーについて、詳しく見ていきましょう。

古物の定義

古物は、「古物営業法」と呼ばれる法律において、以下のように定義されています。

・1度使用された物品
・使用されない物品で、使用のために取引されたもの
・これらの物品に、幾分の手入れをしたもの

上記にある「物品」には、美術品・商品券・切手など、さまざまなものが含まれます。

「1度使用された物品」とは、いわゆる中古品のことです。たとえば、1回以上着用した洋服が該当します。

「使用されない物品で、使用のために取引されたもの」の例として挙げられるのが、購入したものの1度も使っていない花瓶です。実際に使ったかどうかにかかわらず、1度でも消費者の手に渡ったものは、法律上では古物にあたります。

「これらの物品に、幾分の手入れをしたもの」とは、物品の本来の用途に変化を及ぼさない形で、修理などを行ったものを指します。

たとえば、革が古くなって業者に修理してもらったカバンが該当するでしょう。

古物の13のカテゴリー

古物は、古物営業法において以下13のカテゴリーに分類されています。

1.美術品類
2.衣類
3.時計・宝飾品類
4.自動車
5.自動二輪車・原動付自転車
6.自転車類
7.写真機類
8.事務機器類
9.機械工具類
10.道具類
11.皮革・ゴム製品類
12.書籍
13.金券類

カテゴリー名を見ただけではイメージしにくいものをピックアップして、簡潔に解説します。

8.事務機器類」に該当する物品は、パソコン・コピー機・シュレッダーなどです。

9.機械工具類」には、スマートフォン・タブレット端末・家庭電化製品・家庭用ゲーム機などが含まれます。

10.道具類」はほかのカテゴリーに該当しない物品が含まれ、家具・楽器・ゲームソフト・トレーディングカード・運動器具など、幅広く該当します。

高価買取になりやすい古物の種類は?それぞれの買取相場も紹介

高価買取になりやすい古物の種類は?それぞれの買取相場も紹介

数ある古物のなかで、どのような古物が高く評価されるのでしょうか。

高価買取になりやすい古物の種類は、以下のとおりです。

・古銭
・切手
・陶磁器
・掛け軸
・絵画

各古物の特徴や、買取相場について見ていきましょう。

古銭

古銭とは、現在は使われていない、古い時代につくられたお金のことです。

古銭には、以下のような種類があります。

・古金銀
・大判・小判
・金貨・銀貨
・穴銭
・記念硬貨

これらのなかでも大判・小判は、コレクターの間で根強い人気があり、買取相場は高い傾向です。

たとえば、天保9年から発行された大判「天保大判金」は、高価買取を狙いやすいでしょう。天保大判金は、発行枚数が2000枚以下で希少性が高いため、価値も高く評価されやすいのです。

そのほかに「金・銀・プラチナ製の記念硬貨」は、材質の価値が高く、なおかつデザイン性が高いものも多いため、高額査定となりやすい古銭です。

切手

切手は正式名称を「切符手形(きりふてがた)」といい、以下のようにさまざまな種類があります。

・普通切手
・特殊切手
・ふるさと切手
・グリーティング切手
・フレーム切手

切手のなかでも希少性の高いものは「プレミア切手」と呼ばれ、古物買取市場で高い需要があります。

日本のプレミア切手として有名なのが、「見返り美人切手」です。

高価買取になりやすい古物の種類・特徴は?業者選びのコツも解説

見返り美人切手は、切手趣味週間シリーズの1つとして、1948年に発行されました。

図柄には、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の作品「見返り美人」が用いられており、その特徴的なサイズや美しいデザインから、価値が高く評価されています。

中国のプレミア切手も人気です。

たとえば、「赤猿切手」は高額で取引されることも珍しくありません。

高価買取になりやすい古物の種類・特徴は?業者選びのコツも解説

赤猿切手は、中国十二支シリーズの第1段として、中国郵政が1980年に発行した切手です。

赤い背景と子猿のイラストが特徴的で、金粉が施されています。当初の予定から発行枚数が大きく減少したこともあり、希少性が高まっています。

陶磁器

陶磁器とは、粘土や石を成型し、高温で焼成した工芸品の総称です。

陶器は粘土を主原料とし、1000~1300°Cほどの比較的低い温度で焼成します。益子焼・瀬戸焼・信楽焼が陶器の例です。

磁器は白色粘土に長石や珪石を加え、1200~1400°Cほどの高温で焼成します。伊万里焼・有田焼・砥部焼などが有名です。

陶磁器は日本だけでなく海外でも製造されており、有名な海外ブランドの陶磁器は、買取相場が高い傾向です。

たとえば、以下のようなブランドは高額査定を期待できるでしょう。

・マイセン
・ウェッジウッド
・ロイヤルコペンハーゲン

掛け軸

掛け軸とは、縦長の用紙に描かれた絵画や書を、布や紙でできた表具に貼り、床の間などに飾れるように仕立てたもののことです。下端には軸木がついており、くるくると巻きつけるとコンパクトに保管できるのが特徴です。

現在では、自宅の和室にインテリアとして掛け軸を飾る方も多く、古物買取市場で人気があります。

買取相場が高いのは、有名作家が手がけた掛け軸です。

たとえば、以下のような有名作家の掛け軸は、高値がつく可能性があります。

・伊藤若冲
・円山応挙
・横山大観
・上村松園
・富岡鉄斎

絵画

絵画には、水彩画・油彩画・水墨画など複数の種類があります。作風も、肖像画・風景画・宗教画などさまざまです。

絵画は掛け軸と同様、「有名作家の作品かどうか」で査定額が大きく変わってきます。

有名作家が手がけた絵画のなかでも、初期作品や未発表作品は、とくに高額査定となりやすいでしょう。

日本の作家を例に挙げると、草間彌生の絵画は買取相場が高い傾向です。

高価買取になりやすい古物の種類・特徴は?業者選びのコツも解説

草間彌生は、現代美術を代表する巨匠の1人です。「水玉」をモチーフにした作品が多く、「水玉の女王」と呼ばれることもあります。

高価買取を狙いやすい古物の特徴

高価買取を狙いやすい古物の特徴

高価買取を狙いやすい古物には、ジャンルを問わず、共通した特徴があります。

その特徴とは、以下のとおりです。

・保存状態がよい古物
・付属品がそろっている古物

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

保存状態がよい古物

古物の保存状態は、査定額に大きく影響します。

傷や汚れ、修復歴のない古物は、高く評価される傾向です。

一方で、傷や汚れが目立つ古物は、価値が大きく下がってしまうでしょう。

先ほどご紹介した、古銭・切手・陶磁器・掛け軸・絵画は、適切な環境で保管しないと劣化が進み、価値が下がってしまうため注意が必要です。

綺麗な状態を保つためには、直射日光や湿気がある場所を避け、専用ケースで保管するなどの対策をしましょう。

売却を決めたのであれば、劣化が進まないよう、早めに査定してもらうことも大切です。

付属品がそろっている古物

付属品がそろっている古物は、買い手からの需要が高いため、高価買取を狙いやすいでしょう。

たとえば陶器や掛け軸は、新品の場合、「共箱」と呼ばれる箱に入った状態で販売されていることも多いものです。

共箱のふたの裏などには、作品名や作品の内容、作家名が記されており、一緒に査定してもらうと本物であることを証明できます。その結果、ワンランク上の査定額を提示してもらえる可能性もあるでしょう。

共箱のほかに、鑑定書もお品物の価値を証明する手段となるため、お持ちの場合は捨てずに保管しておいてくださいね。

古物買取の方法

古物買取の方法

古物をいざ買取に出すとなったら、どのような場所で売れるのでしょうか。

買取してもらえる主な場所は、以下のとおりです。

・リサイクルショップ
・買取専門店
・フリマアプリやオークション

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

リサイクルショップ

リサイクルショップの多くは、食器・家電・家具・衣類など、幅広い品目を取り扱っています。

全国展開しているチェーン店もあるため、ご自宅の近くで店舗を見つけやすいでしょう。

取り扱い品目と店舗数の多さゆえ、お持ちの古物を気軽に持ち込んで査定してもらえる点が、リサイクルショップの魅力です。

ただ、専門知識のある査定士がいることは少なく、マニュアルで定められたいくつかの項目をチェックするだけで、査定額が決まってしまうケースもあります。

そのため、このあと紹介する「買取専門店」と比べると、査定額は低い傾向です。

買取専門店

買取専門店はその名前のとおり、お品物の買取に特化しており、自社が運営する店舗での再販は基本的に行いません。

再販ルートを1つだけにせず、複数の販路を確保している専門店が多いため、買取価格は高い傾向があります。

リサイクルショップと比べて、取り扱う古物の種類やブランドをある程度絞り込んでいるのも、買取専門店の特徴です。

各古物に精通した査定士が在籍しており、お品物の状態だけでなく、作家やブランドといったあらゆる観点から査定してくれます。そのため、リサイクルショップよりも高価買取を狙えるでしょう。

一方で、大量生産されているお品物は、買取してもらえない可能性もあります。

フリマアプリやオークション

フリマアプリやオークションを利用する場合、お品物の写真をアップロードのうえ、商品説明などの詳細を記入して出品する流れが一般的です。お品物が売れたら、梱包して発送します。

フリマアプリやオークションは、出品作業が自宅で完結するのが魅力です。

それだけでなく、フリマアプリは自分で価格を設定できるため、場合によっては、ほかの買取方法より高く売れる可能性もあるでしょう。

一方で、ほかの方法よりも出品や発送の手間はかかります。

購入希望者からのコメントの返信や、値下げ交渉などを、ご負担に感じる方もいるかもしれません。

古物を高値で買取してもらうための業者選びのポイント

古物を高値で買取してもらうための業者選びのポイント

大切にしてきた古物を手放すなら、できるだけ高く売りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。

ここでは、古物を高値で買取してもらうために知っておきたい、業者選びの3つのポイントを紹介します。

・古物に精通した査定士が在籍しているか
・買取実績が豊富にあるか
・口コミや評判をチェックする

さっそく、詳しく見ていきましょう。

古物に精通した査定士が在籍しているか

古物に精通した査定士が在籍しているかどうかは、高価買取を目指すうえで、非常に重要なポイントです。

買取業界では、残念ながら、業者によって査定士のスキルに差があるのが実情です。

依頼をした業者に、古物に精通した査定士がいない場合、相場よりも安く買い取られてしまう可能性もあります。

少しでも高く売却するためには、専門知識のある査定士が在籍しているかどうかを、業者のWebサイトなどから確認しておきましょう。

買取専門店である「福ちゃん」には、古物に精通した査定士が在籍しています。知識や経験に富んだ査定士が、お品物の価値を適切に見極めますので、ぜひご相談ください。

買取実績が豊富にあるか

高価買取を狙うために押さえておきたいもう1つのポイントが、買取実績の豊富さです。

買取実績が多ければ、それだけ多くの古物に触れてきた経験があり、査定士の審美眼が十分に培われている可能性が高くなります。

買取実績は、業者のWebサイトに掲載されていることが多いので、依頼前にチェックしておくとよいでしょう。

なお、買取実績数は多くても、実績が特定のジャンルに偏っている場合もあります。

買取実績を確認する際は、「自分が買取してもらいたいジャンルの買取実績が豊富にあるか」を見ることが大切です。

福ちゃんは、本記事で紹介した、古銭・切手・陶磁器・掛け軸・絵画をはじめとする古物の買取実績が多数ございます。経験豊富な査定士が、お品物を丁寧に査定いたしますので、ぜひご相談ください。

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口コミや評判をチェックする

高値で買い取ってもらうためには、利用を検討している業者の口コミや評判をチェックするのがオススメです。これらをチェックすることで、買取価格に対する満足度を把握できます。

業者のWebサイトに口コミが掲載されている場合、まずはその情報をチェックするとよいでしょう。

ただ、業者のWebサイトには、ポジティブな意見だけが掲載されている可能性もあります。

X(旧Twitter)や口コミサイト、個人ブログなど、複数の媒体を利用し、幅広い意見を調べることが大切です。

古物買取なら「福ちゃん」にお任せください!

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福ちゃんは、古銭・切手・陶磁器・掛け軸・絵画をはじめとする古物を買取しております。

作家やブランドが不明なお品物でも、経験豊富な査定士が丁寧に見極めますので、ご安心ください。

福ちゃんの買取方法は、出張買取や店頭買取をご用意しております。

陶磁器や絵画など、重みのあるお品物の売却をお考えの方にとくにオススメなのが、出張買取です。

出張買取ではお品物を持ち運ぶ手間がなく、買取成立となった場合は、査定士が運び出しまで行います。

いずれの買取方法においても、査定料やキャンセル料といった費用はかかりませんので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

まとめ

本記事では、高価買取になりやすい古物の種類や特徴を紹介しました。

高価買取になりやすい古物の種類として、古銭・切手・陶磁器・掛け軸・絵画が挙げられます。

上記の種類に該当する古物を買取に出してみると、保存状態や付属品の有無によっては、思わぬ金額がつく可能性もあるでしょう。

価値あるお品物を適切に評価してもらうためには、業者選びが非常に重要です。

高価買取を狙うのであれば、専門知識のある査定士がいる業者を選ぶことをオススメします。

福ちゃんには、古物に精通した査定士が在籍しておりますので、ぜひご利用ください。

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