- 骨董品
- 2025.07.04
マルク・シャガールが手がけた絵の買取相場は?絵の特徴やリトグラフの価値など

「マルク・シャガールの作品を買い取って欲しい」
「マルク・シャガール作品の買取相場が知りたい」
など、マルク・シャガールの買取について調べている方のために、情報をまとめました。
買取相場や代表作、高額買取されやすい作品などを紹介いたします。マルク・シャガール作品を手放したい方は、ぜひご参考にしてください。
マルク・シャガールについて

マルク・シャガールはフランスの画家で、その作風から「愛の画家」や「色彩の魔術師」と呼ばれています。
シャガールがどのような画家だったのか、略歴や絵の特徴を見ていきましょう。
略歴
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1887年:ロシアのヴィテブスクに生まれる
1906年:サンクトペテルブルクの美術学校に入学
1910年:パリに留学
1914年:ドイツで初の個展を開催
1915年:ベラ・ローゼンフェルトと結婚
1941年:ユダヤ人迫害によりアメリカに亡命
1950年:フランス国籍を取得
1961年:「ダフニスとクロエ」シリーズ制作
1964年:オペラ座の天井画「夢の花束」制作
1973年:「国立マルク・シャガール美術館」開館
1977年:「レジオンドヌール勲章」受章
1985年:死去
マルク・シャガールはロシアに生まれ、若かりし頃から芸術家を目指していました。パリに留学した際、シュルレアリスムやキュビスムなどの芸術運動に触れ、独自の芸術スタイルを確立していくことになります。
第二次世界大戦が始まると、ユダヤ人のシャガールはナチスによる迫害から逃れるためにアメリカに亡命しました。1950年には憧れだったフランスでの永住を決め、フランス国籍を取得して創作活動に打ち込みます。
数々の代表作を生み出しては賞を受賞し、1977年にはフランスの最高勲章である「レジオンドヌール勲章」を受章しました。
絵の特徴
マルク・シャガールは、現実と神秘を融合させた独自の作風を確立した画家です。
独特の世界観を持って、妻「ベラ・ローゼンフェルト」への愛や結婚生活をテーマにした作品を多く手がけました。
また、ユダヤ人迫害の経験などからユダヤ人の歴史と信仰の源泉である旧約聖書を題材にするなど、宗教的な作品が多い点もシャガールの特徴です。
特筆すべきは、シャガールの繊細な感覚が織りなす色彩豊かな画風です。シャガールならではの芸術センスで作り出される幻想的な青は「シャガール・ブルー」と呼ばれ、世界的に評価されました。
査定・出張費・手数料はすべて無料。

マルク・シャガール作品の買取相場

マルク・シャガールの作品は、制作時期や作品の出来映え、モチーフなどによって買取相場が異なります。
水彩画や油絵、リトグラフなど、技法によっても大きく差が出るでしょう。
多くは数万円から数十万円で買い取られており、油絵作品は数百万円から1億円を超えるものもあります。
1928年に制作された「Les Amoureux(Lovers)」は、2017年に開催されたニューヨークのオークションにて当時の約31億という値で落札されました。
マルク・シャガールの代表作

- ✔︎ オペラ座の天井画「夢の花束」
- ✔︎ 私と村
- ✔︎ ダフニスとクロエ
マルク・シャガールは多くの代表作を残した画家です。そのなかから、「夢の花束」「私と村」「ダフニスとクロエ」について特徴や価値などを見ていきましょう。
オペラ座の天井画「夢の花束」
オペラ座の天井画「夢の花束」は1964年に完成した大作で、パリにある歌劇場オペラ座の天井に飾られています。
エッフェル塔や凱旋門など、パリを象徴する建造物が多数描かれているのが特徴です。また、モーツァルトやチャイコフスキーなど14名の音楽家が登場しています。
私と村
「私と村」は1911年の作品で、パリ留学の最中に描かれました。キュビズムなどの印象派芸術に触れ、故郷への愛をノスタルジックに描き上げたといわれています。
左側は動物、右側に自分自身を描き、動物と交流が深かった故郷での思い出が詰まった作品です。
ダフニスとクロエ
「ダフニスとクロエ」は、挿画本の最高傑作といわれている作品です。
ギリシャの小説家「ロンゴス」が書いた純愛小説を元に、シャガールがリトグラフ集としてシリーズ化しました。1954年から4年以上かけて42作品が描かれています。
高額買取される傾向にあるマルク・シャガール作品

- ✔︎ シャガール・ブルー
- ✔︎ 「愛」「サーカス」「宗教」モチーフ
- ✔︎ 直筆作品
- ✔︎ サインありの版画
マルク・シャガールの作品で高額買取される作品は、上記のような特徴を持っています。
シャガール・ブルー
シャガールが作品に使用した独特の青は「シャガール・ブルー」と呼ばれており、そのシャガール・ブルーが基調となっている作品は高額買取が期待できるでしょう。
シャガールにしか描けない神秘的な青い世界は、現在でも多くの人々を魅了しています。
そのため、非常に需要が高く、世界中から評価されているのです。
「愛」「宗教」「サーカス」モチーフ
「愛」「宗教」「サーカス」がモチーフになった作品は、査定額が向上する傾向にあります。
シャガールは妻への感情や信仰に基づく神聖な敬意など、愛や宗教を題材に多くの作品を描きました。シャガールの代名詞ともいえるテーマであり、価値ある作品として扱われています。
また、人物や動物が宙を舞うサーカスは現実と幻想の融合が画風だったシャガールに打ってつけで、シャガール作品を代表する主題となりました。
直筆作品
シャガールは版画作品が多く注目されており、なかでも直筆作品は希少価値が格段に高いため、高額で買い取られやすい傾向にあります。
版画作品の原画なども直筆作品の一部であり、数百万円から数億円になることも。
サインありの版画
シャガールのサインが入っている版画は、数十万から数百万円で買取される可能性があるでしょう。
サイン・エディションが記載され、かつシリーズ作品のフルセットであれば版画でも数千万円になることがあります。
「ダフニスとクロエ」シリーズや「サーカス」シリーズは人気があるため、サインがなくても数十万円の価値が期待できるでしょう。
マルク・シャガールは福ちゃんにお任せください

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まとめ
マルク・シャガールはロシアで生まれたフランスの画家で、フランスの最高勲章である「レジオンドヌール勲章」を受章するほど、世界的に高く評価されました。
現実と神秘を融合させた独自の作風を確立し、独特の青い世界「シャガール・ブルー」を生み出したことで、「色彩の魔術師」とも呼ばれています。
代表作には、オペラ座の天井画「夢の花束」や「ダフニスとクロエ」「サーカス」などです。買取相場は作品によって異なり、数百万円から数億円する作品も。
高額買取される傾向にある作品は、シャガール・ブルーが見られる作品や「愛」「宗教」「サーカス」モチーフの作品などが挙げられます。
希少価値が高い直筆作品は、高く評価される可能性が高いでしょう。また、サインありの版画も高額買取が期待できます。
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