- 骨董品
- 2025.09.24
日本刀の種類を一覧で徹底解説!価値が決まる見分け方や有名刀工まで紹介

「家に代々伝わる日本刀には、どのような価値があるのだろうか」
「日本刀にはどんな種類があるのか知りたい」
など、日本刀に対してさまざまな興味や疑問をお持ちではないでしょうか。
日本刀は、その凛とした姿で多くの骨董ファンを魅了する、日本の伝統工芸品です。
この記事では、日本刀の形状や作られた時代、刃文など、さまざまな角度から見た日本刀の種類を解説します。
さらに、価値を見分けるうえで重要なポイントや、歴史に名を刻む有名な刀工についても詳しくご紹介。
お持ちの日本刀への理解を深めることはもちろん、買取を検討する際にも役立つ情報が満載です。ぜひ最後までご覧ください。
日本刀の基本的な種類~形状(姿)による分類

日本刀の種類を分けるうえで、最も基本的でわかりやすいのは、刀身全体の形状である「姿(すがた)」による分類です。
刀の長さや反りの具合といった見た目の特徴から、日本刀は大きく4つの種類に分けられます。
反りの深さや長さは、その刀が作られた時代の戦闘スタイルを反映していることもあり、姿は日本刀の個性を知る第一歩といえるでしょう。
ここでは「太刀・刀・脇差・短刀」の4種類について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
✔ 太刀
✔ 刀
✔ 脇差
✔ 短刀
太刀(たち)
太刀とは、一般的に刃の長さが2尺(約60cm)以上あり、腰反りや中反りなど反りが大きいのが特徴です。主に平安時代から鎌倉時代にかけて、馬上で戦う武士が用いました。
馬の上から地上にいる敵を斬りつけやすいよう、刃を下にして腰帯から吊るす「佩く(はく)」というスタイルで携行されていました。その姿は、優美で力強い印象を与えます。
刀(かたな)/打刀(うちがたな)
刀(打刀)は、太刀と同じく刃長が2尺以上ありますが、太刀に比べて反りが浅い「先反り」が特徴的です。
室町時代中期以降、戦いの中心が馬上から地上での徒歩戦に移ったことで主流となりました。
刃を上にして帯に差す携帯方法で、鞘から抜き放つ動作と斬りつける動作を1つで行える、速応性に優れた刀です。
江戸時代には武士の魂として、その象徴的な存在でした。
脇差(わきざし)
脇差は、刃長が1尺(約30cm)以上2尺未満の刀を指します。
江戸時代の武士は、刀(打刀)とこの脇差を2本差す「大小拵(だいしょうこしらえ)」が正装とされていました。
打刀が使えないような狭い室内での戦闘や、打刀が折れた際の予備武器として用いられた護身用の刀です。また、武士だけでなく町人なども携帯を許される場合がありました。
短刀(たんとう)
短刀は、刃長が1尺(約30cm)未満の短い刀です。
その小ささから、鎧の隙間を突く、敵の首を取るといった接近戦で補助的に使われたり、武家の女性が護身用として懐に忍ばせたりしました。
武器としての役割だけでなく、お守りや贈答品としても用いられ、有名な刀工が手がけた美術品として極めて価値の高い作品も数多く存在します。
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日本刀の種類の変遷~作られた時代による分類

日本刀は、作られた年代によっても分類され、それぞれに特徴的な姿や作風が見られます。これは、その時代の政治情勢や戦闘様式の変化が、刀の性能や形状に直接的な影響を与えてきたためです。
日本刀の歴史は非常に長く、作刀技術や様式の違いから、大きく「古刀・新刀・新々刀・現代刀」の4つの時代に区分されます。
それぞれの時代背景と共に、作風の変遷を辿っていきましょう。
✔ 古刀
✔ 新刀
✔ 新々刀
✔ 現代刀
古刀(ことう):平安時代~文禄年間(1596年)以前
古刀は、平安時代中期から安土桃山時代の文禄年間に至るまでの、約800年間に作られた刀を指します。
この時代の主流は太刀であり、優美な姿が特徴です。
各地域の刀工がその土地で採れる鉄(玉鋼)を用いて独自の技法で鍛刀したため、地鉄の美しさが際立ち、個性豊かな作品が多く生まれています。
五箇伝と呼ばれる伝法が確立したのもこの時期です。
新刀(しんとう):慶長元年(1596年)~安永年間(1780年)頃
新刀は、江戸時代初期から中期にかけて作られた刀です。
戦乱の世が終わり、世の中が安定したことで、刀は実用的な武器としてよりも、武士の権威を示す象徴的な意味合いが強くなりました。
交通網の発達により良質な鉄が全国に流通したため、地鉄の質は均一化する傾向にありますが、その分、刃文に趣向を凝らした華やかな作品が多く作られました。
新々刀(しんしんとう):安永年間(1781年)頃~明治9年(廃刀令)
新々刀は、江戸時代後期から明治時代初期、廃刀令が出されるまで作られた刀です。この時代は、刀剣界で古刀の作風に回帰しようという動きが活発になりました。
そのため、鎌倉時代や南北朝時代を彷彿とさせる、身幅が広く豪壮な姿の刀が多く見られます。
また、幕末の動乱期には、海外からの脅威に対抗するため、実用性を第一に考えた勤皇刀なども作られました。
現代刀(げんだいとう):明治9年以降
現代刀は、明治9年の廃刀令以降に作られた日本刀を指します。
廃刀令により刀工は一時窮地に立たされましたが、伝統技術の保護と継承を目的として、美術品としての作刀が続けられました。
現代刀は、伝統的な製法に則って作られており、その中には人間国宝に認定された刀工の作品など、美術的価値が極めて高いものが存在します。
日本刀の価値を大きく左右する5つの見どころや見分け方

日本刀の価値は、「古いから価値がある」「有名だから高い」といった単純な基準で決まるわけではありません。
専門家は、刀身の細部に至るまで、さまざまなポイントを総合的に観察し、その刀が持つ本質的な価値を判断します。
ここでは、日本刀の種類や価値を見分けるうえで重要となる5つの「見どころ」、すなわち鑑定のポイントについて、初心者にもわかりやすく解説します。
✔ 姿
✔ 刃文
✔ 地鉄
✔ 銘
✔ 拵
姿(すがた):刀身全体のシルエット
「姿」は刀の第一印象を決定づけ、作られた時代背景を色濃く反映する重要な手がかりです。
刀身全体の長さ、反りの中心がどこにあるかを示す「反り」、刀身の幅である「身幅」、先端部分の「鋒/切先(きっさき)」の大きさや形などを注意深く観察します。
たとえば、馬上で戦った鎌倉時代の太刀は、振り下ろしやすいように反りが深く雄大な姿をしています。
一方、江戸時代の刀は反りが浅く、より洗練された姿になるなど、時代ごとの特徴が顕著に表れます。
刃文(はもん):焼入れによってできる刃の模様
「刃文」は、日本刀の芸術性を象徴する最大の魅力であり、刀工の個性や流派の特色が最も強く表れる部分です。
焼入れという工程によって、刃の部分に白く浮かび上がる模様のことを指します。刃文は、真っ直ぐな線の「直刃(すぐは)」と、波のようにうねる「乱れ刃(みだれば)」に大別されます。
さらに乱れ刃には、半円が連なる「互の目(ぐのめ)」や、クローブの実をモチーフにした「丁子(ちょうじ)」など無数の種類が存在し、その美しさと複雑さが価値を大きく左右します。
地鉄(じがね):刀身の表面に見える鍛え肌
「地鉄」とは、刀身の表面に見える微細な模様のことで、「鍛え肌」とも呼ばれます。これは、鉄を何度も折り返して鍛錬する日本刀独自の製法によって生まれるものです。
地鉄を観察することで、その刀の原料となった鉄の質や、刀工の技術力の高さをうかがい知ることができます。
代表的なものに木の板のような模様の「板目肌(いためはだ)」、木の年輪のような「杢目肌(もくめはだ)」、平行に流れる線の「柾目肌(まさめはだ)」などがあり、産地(伝法)を推測する重要な手がかりにもなります。
銘(めい):刀工の名前や製作年月日
「銘」は、刀身の持ち手部分である茎(なかご)に刻まれた、製作者(刀工)の名前や作られた年代などを示す文字情報です。
誰がいつ作ったかを示す、いわば刀の戸籍のようなもので、価値を判断するうえで極めて重要な要素といえます。
有名な刀工の銘(在銘)があれば価値は高くなる傾向にありますが、その分、あとから偽の銘を入れた「偽銘(ぎめい)」も多く出回っているため注意が必要です。
そのため、銘が本物かどうかを見極める専門家の真贋鑑定が不可欠です。また、銘がない「無銘」の刀でも、優れた作品は高く評価されます。
拵(こしらえ):刀の外装
「拵」とは、鞘(さや)や柄(つか)、鍔(つば)といった刀の外装一式を指します。刀身を保護し、実用性を高める役割を持つと同時に、それ自体が独立した美術品としての価値を持っています。
各パーツには、当時の持ち主の身分や好みを反映した、蒔絵や彫金などの見事な装飾が施されていることも少なくありません。
とくに、刀身が作られたのと同じ時代に製作され、一度も交換されていない「ウブの拵」が付属している場合、資料的価値も加わり、評価は一層高くなります。
知っておきたい有名な日本刀の種類~五箇伝と代表的な刀工

日本刀の長い歴史の中で、各地で数多くの優れた刀工たちが腕を競い合いました。
とくに、刀剣作りが最も盛んであった鎌倉時代から室町時代にかけては、産地や作風によって分類される5つの大きな流派「五箇伝(ごかでん)」が確立。
それぞれの伝法には、土地柄や求められた役割を反映した独自の特徴があります。ここでは、五箇伝それぞれの特徴と、その流派を代表する刀工を紹介します。
✔ 大和伝
✔ 山城伝
✔ 備前伝
✔ 相州伝
✔ 美濃伝
大和伝(やまとでん)
現在の奈良県にあたる大和国で興った、五箇伝の中で最も古い伝法です。東大寺など、有力な寺院に所属する僧兵の武器として作られ始めたという歴史的背景を持ちます。
そのため、華美な装飾は少なく、実用性を第一とした質実剛健な作風が特徴です。地鉄は、縦方向に流れるような柾目肌が強く表れる傾向があります。
代表的な刀工一派として「千手院(せんじゅいん)」や「当麻(たいま)」などが挙げられます。
山城伝(やましろでん)
都があった京都(山城国)で発展した伝法です。朝廷や公家の需要に応えて作られたため、気品あふれる優美な姿の刀が多いのが特徴です。
地鉄はきめ細かく美しい「小板目肌」で、刃文は均一に沸(にえ)がついた直刃や、優雅で細やかな模様を得意とします。
平安時代の「三条宗近(さんじょうむねちか)」や鎌倉時代の「粟田口吉光(あわたぐちよしみつ)」などが、この伝法を代表する名工です。
備前伝(びぜんでん)
現在の岡山県南東部にあたる備前国で、五箇伝の中で最も大きく繁栄した伝法です。
古くから刀剣の生産地として知られ、原料となる良質な砂鉄と水に恵まれたことから、数多くの名工を輩出しました。
匂い(におい)と呼ばれる微細な粒子が主体となった、華やかな丁子乱れの刃文が最大の特徴で、「備前物」として全国にその名を馳せています。
古備前派の「友成(ともなり)」や一文字派、長船派の「長光(ながみつ)」などが有名です。
相州伝(そうしゅうでん)
鎌倉幕府が置かれた相模国(現在の神奈川県)で発展した伝法です。
二度にわたる元寇(蒙古襲来)の経験から、従来の太刀では歯が立たないという反省のもと、より破壊力に優れた実践的な刀が求められました。
硬い鉄と柔らかい鉄を巧みに組み合わせた強靭な地鉄と、沸(にえ)が強くきらめくダイナミックな乱れ刃が特徴で、力強い印象を与えます。
この伝法を完成させたとされる「正宗(まさむね)」やその師「行光(ゆきみつ)」が代表刀工です。
美濃伝(みのでん)
現在の岐阜県南部にあたる美濃国で発展した伝法です。五箇伝の中では最も新しいものの、戦国時代に入ると、大名たちの需要に応えて実用的な刀を大量に生産し、最も栄えました。
「折れず、曲がらず、よく斬れる」という実用性を徹底的に追求した頑丈な作りが特徴で、相州伝の影響を受けつつも刃文には先端が尖った「尖り互の目(とがりぐのめ)」が多く見られます。
「兼定(かねさだ)」や「兼元(かねもと)」などが有名です。
日本刀の種類の判別や買取は専門家への相談がオススメ

ここまで日本刀のさまざまな種類や価値の見分け方について解説してきましたが、これらはあくまで基礎知識です。
無数の刀工が存在し、偽物も多く出回る日本刀の世界で、その価値を個人が正確に判断するのは非常に困難といわざるを得ません。
とくに、ご自宅に伝わる刀の売却や買取を検討されている場合、専門知識がないまま価値を判断してしまうのは大変危険です。
後悔のないお取引のためにも、まずは日本刀に関する専門知識と査定経験が豊富なプロに相談することが何よりも重要になります。
ここでは、買取を検討する際の具体的なステップを見ていきましょう。
まずは「銃砲刀剣類登録証」の有無を確認
日本刀を所持したり、売買したりするためには、各都道府県の教育委員会が発行する「銃砲刀剣類登録証」が必要です。
これは銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)で定められており、登録証は刀の身分証明書のようなものです。
もしご自宅で登録証のない刀を発見した場合は、速やかに発見場所を管轄する警察署に届け出てください。
買取査定の際には、この登録証がなければ手続きを進めることができませんので、必ず事前に有無を確認しましょう。
価値を正しく知るには専門家の査定が不可欠
日本刀の価値は作られた時代、刀工の知名度や技量、保存状態の良し悪し、さらには拵の出来栄えなどあらゆる要素が複雑に絡み合って決まります。
茎に刻まれた銘が本物かどうかの真贋判定や、たとえ銘がなくても優れた一振りかどうかを見極める眼力は、長年の経験と膨大な知識の蓄積があってこそです。
信頼できる買取専門業者に査定を依頼することで、お手持ちの日本刀が秘めている本当の価値を正しく知ることができます。
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まとめ
この記事では、日本刀の基本的な種類を形状と時代の2つの軸で解説し、その価値を大きく左右する5つの見どころ、そして刀工の流派である五箇伝について詳しくご紹介しました。
日本刀は、かつて武器として人の生死を左右した歴史を持つ一方で、時代を超えて受け継がれてきた日本の歴史と文化、そして刀工たちの魂が凝縮された高い芸術性を誇る美術品です。
その奥深い魅力に触れることで、ご自宅に伝わる一振りへの愛着も一層深まったのではないでしょうか。
もし、ご自宅に眠っている日本刀がありその種類や本当の価値について詳しく知りたい、あるいは売却を検討されている場合はご自身で判断せず、まずは専門家にご相談ください。
知識を持つプロの目で改めて確認することで、思いもよらない価値が発見されることもあります。
福ちゃんでは、日本刀に関するご相談や査定を無料で行っております。どのような刀も誠心誠意拝見しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

