- 食器
- 2025.12.20
ソーサーとは?役割やマナー、ブランド食器を高く売るポイントを紹介

引っ越しや自宅の整理で、ブランドもののカップ&ソーサーが出てきてどの程度の価値があるのか知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。ソーサーは、美しいデザインが魅力的なものも多い食器です。
この記事では、ソーサーの基礎知識や価値を見極めるポイントを紹介します。ソーサーには意外と知られていない歴史的背景があるため、併せてチェックしていきましょう。役割や歴史などを知ることで、手持ちのソーサーの価値を判断しやすくなります。
ソーサーとはどのようなもの?

ソーサーとは、カップの下に置く受け皿のことです。洋食器では、マグカップを除くほぼ全てのカップにソーサーが付属しており、コーヒーカップや紅茶カップとセットで使われています。
多くの場合カップと同様の材質が使用されますが、陶器や磁器が一般的です。他にもステンレスや銅・アルミなどの金属製のものや、木製のものも存在します。
口が広く浅いティーカップには大きめのソーサーが、口が小さく深いコーヒーカップには小さめのソーサーを組み合わせるのが一般的です。
ソーサーが作られた目的
ヨーロッパに紅茶やコーヒーが登場したのは16世紀頃で、このときに用いていた器は、湯飲み型や茶碗型だったと伝えられています。
しかし、当時のヨーロッパの人々は「熱々のお茶を飲む」「熱々の料理を食べる」という文化がなく、料理は基本的に別の皿に移しかえて冷ましてから食べていました。
そこで思いついたのが「カップに入っているお茶を冷まして飲む」という方法。「冷ますための器」、これがソーサーの持つ本来の役割だったのです。
現代のソーサーは平たい形状ですが、当時のソーサーは大きさや深みも十分にあったのが特徴です。
こうして長きにわたり「移しかえて飲む」という方法で嗜まれていた紅茶ですが、やがて貴族たちは「移しかえる行為はマナー違反」とし、お茶の席でも上品な振る舞いを求めるようになります。
そこから「持っても熱くない取っ手付きのティーカップ」が登場し、ソーサーは平たいものに変わっていきました。
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現代におけるソーサーの役割

ソーサーは本来の用途から役割が変化し、現代では実用的な機能を持つアイテムとして活躍しています。
まず、熱いカップをそのまま持つと、カップを揺らしてこぼしてしまうことがあります。しかし、ソーサーにのせていれば、ソーサーを持つので熱くならず、こぼすことがありません。また、ソーサーにはくぼみがあるため、カップがずれたり滑ったりすることを防げます。
紅茶を飲むときに、砂糖やミルクを入れる方もいるでしょう。このときに使用するティースプーンの置き場所としても、ソーサーが用いられます。ちなみに、砂糖を使わない方にもこれら一式をセットにして提供するのが一般的です。
ソーサーを使用するときの基本的なマナー

来客時やフォーマルな場面では、ソーサーの適切な扱い方を知っておくことで、洗練された印象を与えられます。ここでは、ソーサーを使用する際に押さえておきたい基本的なマナーを詳しく解説します。
持ち方は状況による
「紅茶をいただくとき、ソーサーを持ったほうがいいのだろうか」という疑問を抱いたことがある方もいるのではないでしょうか。結論は「状況による」です。
パーティーなどの立食の場ではソーサーを持ったほうがよいでしょう。テーブルから口元までの距離も着席でのパーティーとは違い遠くなるため、中の紅茶をこぼすリスクが高まるためです。
しかし「お皿をテーブルから離すのはマナー違反だ」「持たないのが普通だ」としている国や人々もいるため、「ソーサーは必ず持つもの」とはされていません。
状況を見て、持ったほうがよい場面とそうでない場面を見極めるようにしましょう。困ったときは「周りはどうしているか」を見るのがおすすめです。
音を立てないように使用する
ソーサーにカップを置く際は、大きな音を立てないようにするのが基本的なマナーです。大きな音は周囲を驚かせ、優雅な雰囲気を損ねます。
カップをソーサーに置くときは、静かにゆっくり置くことを意識します。来客時にお茶を出すときや、砂糖・ミルクなどを混ぜるとき、ソーサーにスプーンを置くときも同様です。
ティースプーンを適切な場所に置く
コーヒーや紅茶を出す際、スプーンはカップの手前に置くのが基本です。これは、飲む人が右手でスプーンの柄をスムーズに取れるよう配慮するためとされています。
一方、砂糖やミルクをかき混ぜた後など、使用したスプーンはカップの奥側に置くのがマナーです。また、使用したスプーンはカップの中に入れたままにせず、ソーサーの上に置くようにしましょう。
ソーサーとカップはセットで使用する
洋食器において、ソーサーとカップはセットで使用するものです。マグカップを除くコーヒーカップや紅茶カップにはソーサーが付属しており、片方だけを使うと見た目のバランスが崩れてしまいます。似ているデザインがある場合は注意しましょう。
また、ソーサーの絵柄とカップの絵柄が相手から見て正面になるように置いてください。
高値が付きやすいソーサーの特徴とは?

ソーサーの中には価値が高いものもあります。ここでは、高値が付きやすいソーサーの特徴を解説します。売却したいソーサーが該当しているのであれば、査定に出してその価値を確認してみるとよいでしょう。
有名ブランドの製品
有名ブランドのソーサーは、高値での買取が期待できます。例えば、ウェッジウッドは英国王室御用達の伝統あるブランドとして知られ、「ワイルドストロベリー」などの人気シリーズは中古市場でも安定した需要があります。
ロイヤルコペンハーゲンの「ブルーフルーテッド」シリーズも、繊細な手描きの絵柄と優れた品質により、コレクターから高い評価を得ている一品です。
ヘレンドは全て手描きで仕上げられていて芸術性が高く、「ロスチャイルドバード」や「ウィーンのバラ」といったシリーズに高額査定が付くケースがあります。
他にも、マイセンやリチャードジノリなども人気のブランドです。ブランド製品は職人による伝統技法や上質な素材が価値を高め、年月が経っても評価が下がりにくい特徴があります。
未使用品や限定品
同じブランドの同じ製品であっても、未使用品や使用感が少ないもののほうが高値で取引される傾向にあります。
また、期間限定の製品や、生産終了品など「今では買えない」限定品もプレミアが付きやすいでしょう。同様に、有名な職人の1点物などにも、高値が付くことがあります。
ソーサーを高く売るためのコツと専門買取サービス

ブランド食器のソーサーを売却する際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、売却前に押さえておきたい実践的なコツと、安心して依頼できる専門買取サービスの選び方について解説します。
カップとセットで売る
ソーサーはカップとセットで1点の商品として扱われるのが一般的です。そのため、売却時にもカップとソーサーをセットで査定に出しましょう。どちらか一方のみを売却しようとした場合、査定額が大幅に下がるだけでなく、買取自体を断られるケースも少なくありません。
また、「家族でそろえて使いたい」「来客用に一式そろったものがほしい」といった需要があるため、複数のセットをまとめて査定に出すほうが買取金額は高くなる傾向があります。
日常的にきちんとお手入れする
ソーサーの価値を保つには、日頃からの適切なお手入れが欠かせません。使用後はできるだけ早く、中性洗剤で優しく洗うのが基本です。スポンジは柔らかい面を使い、金彩や絵柄部分を強くこすらないよう注意しましょう。他の食器との接触で傷が付く可能性があるため、食器洗浄機の使用は避けるのが無難です。
洗浄後は柔らかい布で丁寧に水気を拭き取り、風通しのよい場所で乾燥させましょう。保管時はカップとソーサーの間に紙を挟むと、接触による傷を防げます。
査定前に相場を調べておく
ブランド食器の買取相場は市場動向やシリーズによって変動するため、ソーサーを適正な価格で売却するには、最新の情報を確認しておく必要があります。
相場を知らずに査定に出すと、提示された金額が妥当なのか判断できず、本来の価値よりも安く手放す可能性があるため注意しましょう。
オークションサイトやフリマサイト、骨董品店のWebサイトで、同じブランド・シリーズのソーサーがいくらで取引されているかをチェックしてみてください。複数のサイトを比較することで、おおよその相場が見えてきます。事前調査により交渉時の判断材料が増え、納得できる価格で売却しやすくなるでしょう。
実績が豊富な買取業者に査定を依頼する
食器の価値を正確に見極めるには、専門的な知識と経験が不可欠です。ソーサーの査定を依頼するときは、ブランド食器の買取実績が豊富な専門業者を選びましょう。
ブランド食器に特化した買取業者であれば、その分野に詳しい査定士が常駐していることが多く、安心して査定を依頼できます。
業者を選ぶ際は、Webサイトで過去の買取実績や得意分野を確認しましょう。利用者の口コミも参考になります。
ソーサーの買取は福ちゃんへ!
ブランド品や貴金属を使用したソーサーの売却を検討しているなら、ぜひ福ちゃんにお任せください。福ちゃんは、マイセンやロイヤルコペンハーゲンといった洋食器から、有田焼や九谷焼などの和食器まで、幅広い買取実績を誇ります。
専門知識を持つ経験豊富な査定士がひとつひとつ丁寧に査定し、価値を正確に見極めて価格を提示。査定は1点から無料で承っており、査定額に納得いただけない場合のキャンセル料もかかりません。
査定方法は出張買取・宅配買取・店頭買取の3つの方法から選べます。ぜひ、都合のよい査定方法にてご依頼ください。
まとめ

ソーサーは本来、カップから飲み物を冷まして飲むために作られた食器です。しかし、現代ではおもてなしの意味合いが強く、ティースプーンの置き場としての役割も担っています。有名ブランドや未使用品・限定品などのソーサーは、高い価値がある製品です。
もし、ソーサーの売却を検討しているのであれば、骨董品や貴金属に強い福ちゃんにご相談ください。経験豊富な査定士が売却したいソーサーを細かく査定し、その価値を反映した価格で買い取ります。