【 年末年始の営業について 】

各サービスの年末年始の営業については『年末年始の営業について』をご確認ください。

  • 骨董品
  • 2025.12.23

仏壇の買取相場は?高く売るコツと買取不可の場合の処分方法を解説

仏壇の買取相場は、一般的に数千円程度と思ったより低額なのが現実です。この記事では、仏壇の基本的な買取相場から高く売るためのコツ、売却時の注意点、さらに買取不可だった場合の処分方法まで、仏壇整理で知っておきたいポイントを紹介します。

そもそも仏壇は買い取ってもらえる?

扉が開いた状態で置かれている黒檀風の仏壇にお鈴や花台など全てがセットされている写真

実家の整理などで不要になった仏壇を手放す際、「そもそも買い取ってもらえるのか」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。仏壇は状態によって買い取ってもらえます。ただし仏壇の中古市場における需要は限られるため、買取相場は購入価格より大きく下がるのが現状です。まずは一般的な買取相場を知っておきましょう。

一般的な仏壇の買取相場は数千円程度

仏壇は中古品としての需要が低いため、相場は数千円、高く買い取ってもらえる場合でも1万円程度と考えましょう。購入時に数十万円以上したものでも、買取価格は大きく下がってしまうのが現状です。中古の仏壇を購入する人がそもそも少なく、再販が難しいことが理由として挙げられます。

新品同様とほぼ変わらなくても、買取価格が大きく上がることはあまり期待できないでしょう。状態によっては、処分費用を請求される可能性が多いに考えられます。買取前に必要な「閉眼供養(魂抜き)」の費用のほうが高くなるケースも少なくありません。

高額買取が期待できる仏壇の特徴

金箔や漆塗りが施された仏壇や、黒檀や紫檀といった高級木材を使用した仏壇は、買取相場が高くなる傾向にあります。特に金仏壇は金箔の品質や厚みにより、数万円で買い取られるケースも珍しくありません。

伝統工芸品としての価値がある仏壇や、著名な職人による作品であれば、さらに高い評価を受ける可能性があります。唐木仏壇でも、本黒檀や本紫檀を厚板で使用したものは、素材として再利用するために買い取られることもあります。希少性が高く、状態が良いほど高値が期待できます。

仏具の買取相場は?

机の上に電卓とドキュメントフォルダー、ペンが並べられている写真

仏壇本体の買取相場は数千円程度と低めですが、実は仏具には高額査定が期待できるものも数多く存在します。特に金や銀などが使われている場合、素材そのものに価値があるため、買取相場も高くなる可能性があるでしょう。貴金属製仏具の価値と種類別の買取相場を解説します。

金・銀製仏具は素材価値で高額査定が可能

貴金属で作られた仏具は、素材自体の価値が高く評価されるため、高額査定が期待できます。査定では、金の純度(K24、K18など)や重量、銀やプラチナの含有率が基準となります。純度が高くなるほど、高値が付きやすくなります。

また、仏具に使われている貴金属の量が多いほど、買取価格も上がるのが基本です。さらに、使用されている貴金属の市場相場によっても買取価格は変動するため、相場が高騰したタイミングなら、より高値が期待できるでしょう。

仏具の種類別買取相場一覧

仏具は種類によって買取相場が大きく異なるため、買取に出すなら、手持ちの品がどれくらいの価値を持つのか把握しておくことが大切です。

  • おりん:1,500円〜。使用されている貴金属の種類や、その日の相場によって変動する。純金製の場合、数百万円になる可能性もある。
  • 香炉:1,000円〜10万円程度。貴金属製や有名作家の作品、歴史的価値のあるものは高値が付きやすい。
  • 花立(花瓶):1万円〜数十万円。純金・純銀製のものや、美術品・骨董品として評価されるものは特に需要が高い。
  • 仏像:1万円〜数百万円程度と幅広い。白檀や沈香といった高級木材を使用したものや、金・プラチナ製は高額になる傾向にある。
  • 数珠:3,000円〜1万円程度。香木や象牙製は数万円になることもある。

これらの相場は、仏具の状態や作者・時代によって変動するため、参考値として考えましょう。

仏壇を高く買い取ってもらうためのポイント

仏壇の前で査定員風の人がペンと紙を持って何かを書いている写真

仏壇や仏具の買取価格は、手入れの状態や査定に出すタイミング、業者の選び方によって大きく変わる可能性があります。実際の買取事例では、少しの工夫で数万円もの差がついたケースも少なくありません。仏壇を高額で買い取ってもらうための主なポイントを解説します。

きれいに掃除しておく

査定額を少しでも高くするには、仏壇をきれいな状態にしておくことが大切です。長年のほこりや線香のヤニ・香炉の灰などが付着して見た目の印象が悪いと、査定額が低くなってしまう可能性があります。

仏壇の素材はデリケートなため、掃除の際は、水拭きや洗剤の使用は避けましょう。特に金箔や漆塗りの部分は、水気で変色や剥がれが起こる恐れがあります。柔らかい布や仏壇用の毛ばたきを使い、ほこりを優しく払い落とす程度で十分です。

強くこすったり磨いたりすると、かえって傷を付けてしまう恐れがあります。頑固な汚れがある場合は、無理をせずそのままの状態で査定に出すことをおすすめします。

付属品や仏具はまとめて出す

仏壇を買取に出すときは、付属品や仏具も一緒だと高額査定につながりやすくなります。特に、購入時の鑑定書や木箱・保証書などがあれば、一緒に買取に出しましょう。

木箱には作者名や制作年代が記載されていることが多く、真贋の判定や価値の証明に役立ちます。また、仏壇と一緒に香炉や花立、お鈴といった仏具もまとめて出すと、買取業者としても効率よく査定できます。仏壇単体よりも好条件で買い取ってもらえる可能性があるでしょう。

金相場が高いタイミングで売却する

金仏壇を買取に出すなら、金の市場相場が高いタイミングを狙うと、買取価格を大きく上げられます。金の相場は日々変動しており、金を材料とした仏具の買取額もそれに連動するためです。同じ仏壇や仏具でも、売却する時期によって数万円の差がつくことがあります。

金の相場は、金の売買業者がWeb上で日々更新している情報から確認できます。売却を考えている人は定期的にチェックしておくとよいでしょう。ただし、金相場の予測は専門家でも難しいため、ある程度納得のいく価格になったら売却するのがおすすめです。

専門の査定員がいる業者を選ぶ

仏壇の買取相場を左右する重要な要素として、査定員の専門性が挙げられます。仏壇や仏具は、素材の見極めから美術的価値の判断まで、高度な知識が求められる分野です。経験の浅い査定員では適正な評価ができません。

例えば、真鍮製と思われていた香炉が純度の高い金製品だったことが判明し、当初の予想を大きく上回る査定額になるようなケースもあります。これは専門的な知識と経験があってこそ見抜ける価値です。仏壇・仏具の専門知識はもちろん、金をはじめた貴金属を使った仏壇や仏具を売るなら、貴金属の価値も適切に判断できる査定員がいる業者を選びましょう。

仏壇を買取に出す際の注意点

白い手袋をはめた査定員が仏壇を確認している写真

仏壇や仏具を買取に出す際には、事前に確認しておくべきポイントがあります。円滑に買取を進めるために、押さえておきたい注意点を3つ紹介します。

閉眼供養をしておく必要がある

仏壇を買取に出す前には、閉眼供養(魂抜き)をしなければなりません。閉眼供養とは、仏壇に宿っているとされるご先祖さまの魂を抜き、単なる「物」に戻すための儀式です。

閉眼供養は菩提寺や仏具店に依頼できます。なお、浄土真宗では遷座法要(せんざほうよう)という形で仏壇に手を合わせてご先祖さまへの感謝を伝えるなど、宗派によって儀式の内容が異なります。

閉眼供養は、法的に必須の行動ではありません。とはいえこれまでご先祖さまを守ってくれた仏壇への感謝を表明し、心理的な区切りを付けるためにも実施するのがおすすめです。特に高齢の家族がいる場合は、その意向を尊重することも大切でしょう。

トラブル防止のために家族で話し合っておく

仏壇の売却前に、必ず確認しておきたいのが家族との話し合いです。仏壇は法律上、相続財産ではないため、遺産分割の対象となりません(民法第827条)。だからこそ「誰が処分を決めるのか」で、もめてしまうケースが少なくありません。

「勝手に売却した」「先祖を粗末に扱った」と親族間でトラブルになる場合もあります。仏壇にはご先祖さまの魂が宿っているという考えから、処分に抵抗を感じる人もいることが理由と考えられるでしょう。

トラブルを避けるには、売却を決める前に、家族・親族に一言相談しておくことが大切です。共有名義の物件に残された仏壇の場合は、特に慎重な判断が求められます。

参考:民法 第827条|e-Gov法令検索/以下のURLを添付してください

引き出しの中に大切なものが残っていないか確認する

買取に出す前に、仏壇の引き出しや収納スペースに貴重品が残っていないか必ず確認しましょう。仏壇には線香やろうそくだけでなく、現金・貴金属・権利書・遺言書といった大切なものが保管されているケースが少なくありません。家系図や古い通帳が見つかることもあります。

引き出しの中身を確認しないまま売却してしまうと、後からトラブルになる可能性があります。特に、自分で仏壇を管理していない、親族の遺産整理をしているという場合は念入りに確認することが重要です。

買取不可な仏壇の処分方法は?

おりんに焦点が当たった仏壇の写真

仏壇の状態や種類によっては買取を断られてしまい、処分方法に悩むかもしれません。業者に買い取ってもらえない仏壇の処分方法は、主に3つあります。それぞれの費用相場や、具体的な手順を仏壇処分の参考にしましょう。

お寺に依頼する

不要になった仏壇は、お寺で引き取ってもらえることがあります。普段から法要でお世話になっている菩提寺がある場合は、まず相談してみましょう。お寺に依頼すると、魂抜きの閉眼供養と仏壇の引取を一度に済ませられるのが利点です。

なじみの菩提寺がない場合は、近隣のお寺で引取に応じてくれるケースもあります。お寺に依頼する際は、費用が「お気持ちで」とされる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。費用相場は1万円〜10万円程度で、仏壇の大きさや持ち込み・出張引取どちらかによっても変わります。

仏具店の下取りや引取サービスを利用する

新しい仏壇の購入を検討している場合、仏具店の下取りや引取サービスを利用するのもひとつの手です。仏具店によっては閉眼供養も代行してくれるため、自身でお寺を探す必要がありません。

ただし、下取り対象がその店舗で購入した仏壇に限定される場合があることに注意が必要です。また、引取のみを依頼すると費用が高くなる傾向にあるため、買い替えを前提とした場合におすすめの方法です。複数の仏具店で見積もりを取り、下取り価格や引取費用・供養の有無などを比較検討しましょう。

自治体のルールに従ってごみに出す

閉眼供養を済ませた仏壇は、自治体の粗大ごみとして処分できます。費用を数百円〜数千円程度と、ほかの処分方法に比べて安価に抑えられる点が大きなメリットです。

処分する際は、まず自治体の粗大ごみ受付窓口に連絡して日時を予約し、指定された日に収集場所に運びます。近隣の目が気になるなら、ごみ処理施設へ直接持ち込むことも可能です。

小型の仏壇であれば自分で解体して可燃ごみとして出すこともできますが、木材や金属など素材ごとに分別する必要があります。また、仏壇を自分の手で解体することに心理的な抵抗感を持つ人もいるでしょう。解体や分類が難しい場合は、粗大ごみとして処分するのがおすすめです。

仏壇買取は専門査定士のいる福ちゃんにお任せ

一人の査定員が仏壇を確認し、もう1人の査定員が紙に何かを書いている写真

仏壇の買取によるトラブルを防ぐためには、事前に家族と話し合っておくことが大切です。また、買取前には魂抜きを行い、大切なものが残っていないか引き出しの中を忘れずに確認しましょう。

古い仏壇を高く売るには、専門知識を持つ査定員がいる業者を選ぶのがポイントです。金仏具や高級木材を使用した仏壇は、専門知識がなければ正確な価値判定ができません。

福ちゃんでは、貴金属の純度判定から骨董品・美術品の価値まで見極める熟練査定士が、お客さまの大切な仏壇・仏具を丁寧に査定しています。出張料・査定料は無料で、付属品もまとめて査定可能です。まずはお気軽にご相談ください。

買取福ちゃん

無料でご相談・
ご依頼はこちら

お電話一本でラクラク

電話をかける
0120-947-295

お電話はこちら
0120-947-295
受付時間 8:00~20:00(年中無休※年末年始は除く)
お電話が混雑しており繋がらない場合は大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。

お電話が混雑しており繋がらない場合は、大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。