- 骨董品
- 2025.12.28
ロイヤルクラウンダービーの買取相場と価値|年代を見分ける「刻印」と高く売るコツ

イギリス王室から「ロイヤル」と「クラウン」、この2つの称号を授与された英国唯一のブランドが、「Royal Crown Derby(ロイヤルクラウンダービー)」です。
その優雅なデザインは、故エリザベス女王にも愛され、今なお世界中のコレクターたちを魅了し続けています。
「実家の棚にずっと飾ったまま」
「贈り物でもらったけれど使わずに保管している」
「引っ越しを機に整理したいが、本当に売れるのか?」
といった悩みや状況に心当たりがある方も多いかもしれません。
実は、ロイヤルクラウンダービーは中古市場で非常に高い人気があり、製造から30年以上経過した古いモデルや、箱が付属していないものでも高値で取引されることが多いブランドです。
査定の現場では、「ただの古い食器」と思われていたお品物が、実は数万円、時には数十万円の価値があるアンティーク食器と判明することも珍しくありません。
この記事では、食器を買取に出すときに役立つロイヤルクラウンダービーの「シリーズ別買取相場」や、刻印による「製造年代の見分け方」について、詳しく解説していきます。
ロイヤルクラウンダービーの買取相場と価値|シリーズ別買取ガイド

ロイヤルクラウンダービーの買取価格は、シリーズ(柄)の人気だけでなく、「金彩(ゴールド)の保存状態」や「バックスタンプが押された年代」によって大きく変わります。
ここからは、とくに高価買取が期待できる「ロイヤルクラウンダービーの人気シリーズ」をご紹介します。
あわせて、査定時に重視されるポイントや、「買取相場の目安」も見ていきましょう。
※ 表は横にスクロールしてご覧いただけます →
| シリーズ名 | 対象アイテム | 買取相場目安 | 査定のポイント |
|---|---|---|---|
|
ロイヤルアントワネット Royal Antoinette |
カップ&ソーサー (1客) |
3,000円 〜 8,000円 |
フリルのような縁取り(ふちどり)の金彩が、綺麗に残っているかが重要です。 |
|
オールドイマリ Old Imari |
ティーセット一式 (ポット+C&S複数) |
50,000円 〜 120,000円 |
「パターン番号1128」の作品は、とくにコレクター人気が絶大です。ポットやクリーマーを含むセットは、高額になりやすい傾向があります。 |
|
レッドエイビス Red Aves |
プレート (1枚) |
1,000円 〜 4,000円 |
孔雀柄のシリーズです。サイズ(ディナー皿かケーキ皿か)によっても、価格は変動します。赤単色のデザインが特徴です。 |
|
ブルーエイビス Blue Aves |
カップ&ソーサー (1客) |
2,000円 〜 5,000円 |
レッドよりも流通量がやや少なく、安定した人気があります。カップ内部の絵付けの状態も重要です。 |
|
ゴールドアヴェス Gold Aves |
ティーポット |
8,000円 〜 20,000円 |
金一色で描かれた豪華な仕様で、エイビスのなかでも最高ランクのシリーズです。日本では「エイビスゴールド」の名称で知られ、状態による価格差が出やすい傾向があります。 |
上記の価格は、コンディションが良好で、付属品(箱など)が揃っている場合の最大買取価格の目安です。使用に伴う金彩の擦れや傷、箱の有無などにより、実際の査定額は変動します。あくまで参考としてご覧いただき、正確なロイヤルクラウンダービーの価値は「無料査定」にてご確認ください。
「自分のロイヤルクラウンダービーがどのシリーズかわからない」という方もご安心ください。
買取福ちゃんでは、上記の相場表でご紹介した以外のシリーズ(ポジーやピンクストンローズなど)はもちろん、シリーズ名がわからない古いモデルも大歓迎です。
ロイヤルクラウンダービーは、「裏面の刻印(バックスタンプ)」だけで価値が判明することもよくあります。
ただ、ご自身での判別が難しい場合は、確かな目利きを持つ私たち「買取福ちゃん」にお任せください。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
高額査定が期待できる!ロイヤルクラウンダービーの人気シリーズ5選

ロイヤルクラウンダービーには、多種多様なコレクションが存在します。
そのなかでも、とくに「中古市場での需要が高く、高値がつきやすい」代表的な5つのシリーズを今回ご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
もしご自宅にある食器が、ロイヤルクラウンダービーの人気シリーズに該当していれば、予想以上の査定額になる可能性があります。
それでは、骨董品の買取で注目される5つの人気シリーズを、順に見ていきましょう。
1. ロイヤルアントワネット(Royal Antoinette)
ブランドの象徴ともいえる、最も人気のあるシリーズです。
最大の特徴は「ロイヤルシェイプ」と呼ばれる、波打つフリル状のフォルムと、手描きで描かれた可愛らしい小花柄にあります。デザインはマリー・アントワネットが愛した様式から着想を得ており、仕上げには22金の金彩が贅沢に施されています。
また、故エリザベス女王がウィンザー城の朝食で愛用されていたことでも知られ、需要が常に安定しているため、高価買取が期待できるシリーズの1つといえるでしょう。
2. オールドイマリ(Old Imari)
19世紀にヨーロッパで大流行した日本の「伊万里焼(IMARI)」からインスピレーションを受けて誕生した名作です。
コバルトブルー、鉄色の赤(朱色)、華やかな金彩が特徴となっています。とくに「パターンNo.1128」と呼ばれる幾何学的なデザインは、ロイヤルクラウンダービーの代名詞ともいえる存在です。その重厚な美しさは、現代のコレクターからも高く評価されています。
そのため、カップ1客であっても、1万円以上の高値がつくことは珍しくありません。
3. ゴールドアヴェス(Gold Aves)
「エイビス(Aves)」は、楽園の鳥(キジ)や孔雀が、刺繍のような繊細なタッチで描かれたシリーズです。
そのエイビスのなかでも、とくに人気が高いのが、金彩のみで絵付けされた「ゴールドアヴェス」です。白いボーンチャイナにゴールド一色で描かれたデザインは、格別の高級感を醸し出しており、実用食器としてだけでなく、「飾り皿」としての需要も非常に高いことで知られています。
その豪華な佇まいはインテリアとしても評価が高く、傷の少ない美品や箱付きのものは、コレクターからの高評価につながりやすいシリーズです。
4. ポジー(Posies)
「花束」を意味するポジーはピンクのバラを中心に、さまざまな色合いの小花がちりばめられた、可憐で親しみやすいデザインのシリーズです。
生産されていた当時は、比較的手の届きやすい価格帯だったことから、贈答品として日本の家庭にも広く普及しています。
単品での買取価格は他のシリーズに比べると控えめですが、「ティーセット一式」や「5客セット」など、まとまった点数であれば需要が高いため、安定した査定額を期待できます。
5. タイタニック(Titanic)
1912年に沈没した豪華客船「タイタニック号」の一等船室ダイニングで、実際に使われる予定だった食器を復刻したシリーズです。
船内で使用されたデザインを忠実に再現し、ロゴにホワイトスターライン社のマークが入った作品も存在します。
映画公開時や建造100周年といった節目ごとに注目を集め、歴史的な価値を持つコレクターズアイテムとして高値での取引が期待できます。
もちろん、ロイヤルクラウンダービーで「高価買取の対象」となるシリーズは、今回ご紹介した5つだけではありません。
「シリーズ名がわからない」
「この5つには当てはまらない」そのような場合でも、価値がないと判断してあきらめる必要はございません。
続いて解説する「裏面の刻印(バックスタンプ)」を確認すれば、思わぬお宝であることが判明するかもしれません。
バックスタンプ(刻印)でわかる製造年代と価値

ロイヤルクラウンダービーの食器の裏側には、王冠とブランド名が刻印されています(これを「バックスタンプ」と呼びます)。
実は、このバックスタンプに注目するだけで「いつ作られたものか」や「1級品か2級品か」を見分けることが可能です。
たとえば、お手元の食器が100年以上前に作られた「アンティーク品」であれば、当時の職人が手作業で仕上げた非常に貴重なお品物として、思いがけない高値がつく可能性も十分にあります。
お手元の食器がいつ頃作られたものなのか、さっそく以下の表と見比べてみてください。
ロゴの下の「ローマ数字」を見る(1938年以降)
ロゴマークの下にローマ数字が記されていれば、原則として、その食器は1938年以降に製造されたものです。
この数字を読み解くことで、具体的な製造年を特定できます。
※ 表は横にスクロールしてご覧いただけます →
| ローマ数字 | 製造年 | 備考 |
|---|---|---|
| I | 1938年 | 初年度 |
| X | 1947年 | 戦後初期 |
| XXX | 1967年 | – |
| XL | 1977年 | エリザベス女王即位25周年頃 |
| L | 1987年 | バブル期・贈答品に多い |
| MM | 2000年 | ミレニアム |
もし刻印がローマ数字ではなく、「独特な記号」や「縦書きのロゴ」だった場合は、さらに古い時代の希少品(アンティーク品)である可能性が高くなります。
続いて、そのようなコレクター注目の「1937年以前のアンティークスタンプ(刻印)」について解説します。
特殊な「記号」や「縦書きロゴ」ならお宝かも?(1937年以前)
ローマ数字ではなく、ダイヤ形や手書き風の不思議な記号(イヤーサイファー)が描かれている場合、1937年以前に作られたアンティークの可能性があります。
さらに、ブランド名が円形ではなく「縦書き」でデザインされているものは、創業初期に近い極めて古い時代の希少品だといえるでしょう。
こうしたアイテムのなかには、博物館に展示されるクラスの価値を持つものも存在し、コレクターから高く評価されています。
価値を知らずに処分してしまったり、安く手放してしまったりする前にぜひ一度、専門家の査定を受けてみてください。
【重要】ロゴの上に「ひっかき傷」がある場合は要注意
ロイヤルクラウンダービーのバックスタンプをよく見ると、ロゴマークの上を横切るように、あえて一本の線(スクラッチ)が削られている場合があります。
この傷は、製造過程で色ムラや黒点が見つかった際に、メーカーが『2級品(セカンドグレード)』と区別するために入れたものです。
日常使いには支障ありませんが、コレクション価値としては1級品よりも下がってしまうため、査定額は控えめになる傾向があります。
しかし、他店では買取を断られることもあるこうした「スクラッチ品」も、買取福ちゃんでは喜んで査定いたします。
「2級品だから売れないかも」とあきらめてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。
ロイヤルクラウンダービーを1円でも高く売る3つのコツ

大切なコレクションを手放す際には、その価値をできる限り正しく評価してもらいたいものです。
そこで、査定に出す直前に知っておくだけで結果が変わる、「ぜひ押さえておきたい3つのポイント」をご紹介します。
1. カップ&ソーサーは「端数」でもまとめて売る
洋食器は「ペア(2客)」や「6客セット」など、数が揃っているほど市場価値が上がります。
しかし、「1客だけ割れて5客しか残っていない」といった中途半端な数(端数)であっても、決してバラバラにはせず、そのまま査定に出してください。
とくに「ポジー」や「オールドイマリ」などの人気シリーズは、端数であっても「まとめ売り」で査定に出す方が、1客ずつ売るよりも査定額がアップしやすくなります。
2. 箱や「ストッパー(栓)」を確認する
購入時の箱や証明書は、査定額アップに欠かせない重要な要素です。とくに「タイタニック」などの限定品では、箱の有無だけで数千円から数万円もの差が出ることもあります。
また、人気のペーパーウェイト(動物の置物)をお持ちの方は、底にある「蓋(ストッパー)」をご確認ください。
実は、このストッパーの色を見るだけで、その作品が「1級品」かどうかがひと目でわかります。
・ゴールド(金色)の栓:1級品(高額査定)
・シルバー(銀色)の栓:2級品(やや減額)
・栓がない:大幅な減額対象
このように、ストッパーは単なる蓋(フタ)ではなく、その価値を決定づける「作品の一部」といえる存在です。
非常に重要なパーツですので、査定の際は必ずセットでお出しください。
3. 漂白剤はNG!汚れは無理に落とさない
「綺麗にしてから売った方が高くなる」という思い込みは危険です。
ロイヤルクラウンダービー、とくに「オールドイマリ」などの豪華な金彩装飾は非常に繊細です。茶渋を落とそうとして漂白剤につけたり、硬いスポンジでこすったりすると、金彩が剥げてしまい、価値が激減してしまいます。
ホコリを優しく払う程度で十分ですので、汚れが気になっても、そのままの状態で査定に出すのが最も安全です。
プロの査定士は、表面的な汚れよりも「作品そのものの価値」を基準に評価しますので、安心して査定にお出しください。
ロイヤルクラウンダービーの買取なら価値がわかる「福ちゃん」へ

ロイヤルクラウンダービーのような歴史あるブランド食器は「どこに売るか」で、買取価格が数倍〜数十倍も変わることをご存知でしょうか。
たとえば、一般的なリサイクルショップでは「お皿の重さ」や、「見た目の新しさ」だけを基準に査定されてしまいます。100年前の貴重なアンティーク食器が、「ただの中古食器」として数百円で買い叩かれてしまうケースもあるのです。
そのような骨董価値の高い食器買取で実績が豊富な「福ちゃん」には、明確な選ばれる理由があります。
1. 「アンティークの価値」を見抜く専門査定
買取福ちゃんには、ロイヤルクラウンダービーの歴史や「パターン番号」「年代刻印」に精通した査定士が在籍しています。他店では評価されなかった古い食器でも、骨董品の価値を見出し、適正な買取価格をご提示します。
2. 独自の販売ルートで高価買取を実現
買取福ちゃんは国内だけでなく、海外にも広がる強力な販売ネットワークを持っています。その豊富な販路を活かすことで利益を最大化し、お客様への買取価格にもしっかりと還元させていただいております。
3. 多種多様な食器を歓迎
食器の査定にあたり、「こんな状態で査定に出していいのだろうか?」とご遠慮される必要はございません。
以下のようなお品物でも、喜んで査定させていただきます。
✔ シリーズ名や年代が不明な食器
✔ 箱がなくホコリを被っている食器
✔ カップが1客だけ残っている食器
✔ 金彩が一部剥げている食器
【お客様の費用負担は一切ございません】
ロイヤルクラウンダービーの買取査定は完全無料です。
出張買取における出張費や査定料はもちろん、万が一金額にご納得いただけずキャンセルされる場合でも、キャンセル料は一切いただきません。
「まずは価値だけ知りたい」というご相談も大歓迎です。
お客様の大切なコレクションがどれくらいの価値があるのか、ぜひ買取福ちゃんの無料査定で一度お確かめください。
【まとめ】ロイヤルクラウンダービーは「古くても」価値が落ちにくい
ロイヤルクラウンダービーは270年以上の歴史を誇り、エリザベス女王をはじめとするイギリス王室にも愛されてきた、世界最高峰のブランドです。
その普遍的な美しさは流行に左右されないため、以下のようなシリーズは「資産」としての価値を十分に持っています。
♦ オールドイマリ(豪華な金彩と日本の文様)
♦ ロイヤルアントワネット(優雅なフリルと小花柄)
♦ レッド/ブルーエイビス(孔雀や鳥の刺繍柄)
♦ ゴールドアヴェス(金一色の最高級ライン)
「かなり古いから、もう値段なんてつかないかも」
「箱もないし、処分ついでに捨ててしまおうかな」
そのようにあきらめてしまうのは、少しお待ちください。
ご自宅にある「ただの古い食器」だと思っているものが、実は数万円、時には数十万円もの価値がある「アンティーク食器」かもしれません。
買取福ちゃんなら、査定にかかる費用は一切いただきません。
まずは「お宝探し」の感覚で、お客様の大切なロイヤルクラウンダービーの食器がいくらになるか、確かめてみませんか?

