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  • 2026.02.15

紅型の値段はどのくらい?高値が付きやすい作品の特徴と売却方法

【記事のポイント】

  • ✅琉球紅型は首里型・那覇型・浦添型の3種類があり、それぞれに特徴がある
  • ✅琉球紅型以外にも江戸紅型や京紅型など、多様な紅型がある
  • ✅珍しいものや有名作家の作品は、買取市場において高い値段が付きやすい

沖縄を代表する伝統工芸品「琉球紅型」の売却を検討している方にとって、気になるのがどの程度の値段が付くのかという点です。具体的な買取価格は作品によって大きく異なるため、手持ちの紅型が高く売れるのか知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、琉球紅型の新品価格や買取相場、高価買取につながるポイントなどを紹介します。手持ちの紅型をできるだけ高く売却するためにも、この機会に一通りチェックしておきましょう。

琉球紅型の特徴

紅型を着用している女性

紅型とは、琉球王国の時代から伝わる沖縄伝統の型染め技法のことで、一般的に琉球紅型を指します。「紅(びん)」は色、「」は模様を意味し、鮮やかで大胆な色使いと沖縄の自然をモチーフにした素朴な風合いが特徴です。

かつては王族や士族の衣装として使用されていました。ここでは琉球紅型の歴史とその特徴を紹介します。

琉球王国が生んだ鮮やかな色彩

紅型の歴史は、14世紀から15世紀にかけての琉球王国時代までさかのぼるとされています。当時、琉球は海外との交易が盛んで、東南アジアや中国からさまざまな染色技術がもたらされました。それらの技術が沖縄の風土や文化と融合し、独自の染色技法として発展したのが紅型です。

顔料と植物染料を巧みに使い分けることで生まれる鮮烈な色彩は、南国の強い日差しにも負けない力強さを持っています。特に黄色は福木、赤は蘇芳、藍色は琉球藍といった沖縄の植物から染料が作られ、琉球の自然が布に写し込まれたものといえるでしょう。

多彩な表現を可能にする伝統技法

紅型の代表的な技法は「型染め」です。柿渋を染み込ませた「渋紙」の型紙を用い、シーグ(小刀)でルクジュー(乾燥させた島豆腐)を下敷きに突き彫りした型を生地に置いて防染糊を置きます。

色を挿す際には、顔料の粒子を布にすり込む「摺り込み」や、色の境目をぼかして立体感を出す「隈取り」といった繊細な技術を複数用いられるのが特徴です。

このほか、藍色の濃淡だけで模様を表現する「藍型(イェーガタ)」や、型紙を使わずに筒に入れた糊で模様を描く「筒描き(つつがき)」といった技法もあり、デザインや用途に応じて使い分けられてきました。これらの多彩な技法が、紅型の豊かな表現力を支えています。

琉球紅型の主な種類

建物の前に立っている紅型を着用した女性

琉球紅型にはその発展過程や制作地域によって、いくつかの種類が存在します。ここでは「首里型」「那覇型」「浦添型」の3種類を見ていきましょう。

それぞれが独自の特徴を持っていて、価値も異なります。買取時の値段にも大きく影響するため、正しく理解しておくことが重要です。

首里型

首里型は琉球王国時代に王府の御用達として発展した紅型で、最高峰の製品に位置付けられています。王族や士族といった上流階級向けに制作されたため、格式の高さが特徴です。

デザインには鳳凰・龍・雲取りといった吉祥文様が多用され、権威と格調を象徴する構図が採用されました。配色も計算し尽くされており、鮮やかでありながら品格を損なわない絶妙な色彩バランスを実現しています。

制作には高度な技術を持つ職人が携わり、細部までこだわって作られた作品です。こうした歴史的背景から、現在でも首里型の作品は紅型の中でも特に高い評価を受けており、買取市場においても高値が付きやすい傾向にあります。

那覇型

那覇型は庶民向けとして発展した紅型で、別名「泊型」とも呼ばれています。王府御用達の首里型に対し、那覇や泊地域で独自に発展を遂げた作品です。

使用できる色調や図柄に制限があり、首里型より身近な草花や幾何学模様など親しみやすいデザインが中心となりました。配色も首里型ほど華やかではなく、やや抑えた色使いが特徴です。

こうした違いは、当時の身分制度による規制の影響を受けていたためとされています。買取市場においては、那覇型の値段は首里型よりも控えめになる傾向です。

浦添型

浦添型は紅型の起源とされる古い技法を使用した作品のひとつで、沢岻家に代々伝えられてきた染色法です。

蒟蒻糊を固着剤として用いる独特の技法を使用しているのが、浦添型の特徴といえます。これは通常の紅型が豆汁を使うのに対し、浦添型では沖縄自生のコンニャク芋から作った蒟蒻糊を墨や顔料に混ぜ込んで布に定着させる技法です。

さらに印金手法による摺り込みを施すことで、他の紅型にはない独特の風合いが生まれました。

しかし浦添型は明治初期に一度途絶え、百年以上幻の技法となっていました。現在では人間国宝・鎌倉芳太郎が残した記録をもとに復刻が進められており、その希少性から買取市場では高い値段が付く可能性があります。

琉球紅型以外の紅型とその特徴・値段

着付けをしている人の手元

紅型は琉球王国で育まれた染色技法ですが、その美しさに魅了された職人たちによって、日本各地で独自の発展を遂げてきました。

江戸や京都といった異なる地域で生まれた紅型は、琉球紅型とは異なる特徴を持っています。ここでは、それぞれの紅型がどのような特色を持ち、査定時にどう評価されるのかをチェックしていきましょう。

【江戸紅型】落ち着いた配色・デザイン

江戸時代に江戸で発展した江戸紅型は、琉球紅型と比較して落ち着いた色調が特徴です。沖縄の強い日差しに映える鮮やかな発色を追求した琉球紅型に対し、江戸紅型は江戸の気候風土や美意識を反映した、より繊細で控えめな配色が採用されています。

藍や茶、グレーなどの中間色を基調とした色使いが多く、派手さを抑えた上品な印象を与える一品です。細やかな文様や繊細な線描を多用したデザインも、特徴的といえます。

買取市場において、江戸紅型は琉球紅型よりもやや控えめな価格帯で取引される傾向です。ただし、有名作家による江戸紅型作品は、その希少性から高値で評価されるケースもあります。

【京紅型】京友禅と同様の顔料を使用

京紅型は、初代栗山吉三郎が琉球紅型に魅了され、京友禅の技法と融合させたことで誕生しました。京友禅と同様の顔料を使用している点が、京紅型の大きな特徴です。

琉球紅型が顔料と植物染料を併用するのに対し、京紅型は友禅染の染料で染められるため、柔らかな色合いに仕上がります。

デザイン面に目を向けると、中国の豪華な図案の影響を受けた琉球紅型とは異なり、自然や古典柄を中心としたモチーフが多く採用されているのが特徴です。花鳥や御所解文様など、京都らしい雅な美意識が反映された作品が多く見受けられます。

琉球紅型の買取価格・値段はどの程度?

着物を査定している人の手元

琉球紅型を売却する際に気になるのが、実際の買取価格です。紅型の値段は種類や状態、作家の知名度によって大きく変動します。

適切な査定額を引き出すには、値段を左右するポイントを知っておくことも重要です。ここでは琉球紅型の具体的な買取相場と、高額査定を引き出すために知っておきたいポイントを解説します。

一般的な琉球紅型は3万円前後

一般的な琉球紅型の買取相場は、平均で3万円前後です。ただし、着物の種類によって価格帯は大きく変動します。袷の着物であれば1万円程度、反物の場合は2万円から10万円程度の幅があります。

買取価格に影響する最大の要因は、保存状態です。汚れやシミ、カビが発生していると査定額が大幅に下がります。色あせや生地の劣化も価値を下げる要因となるため、定期的な虫干しなど適切な管理が欠かせません。

また、サイズも重要な査定ポイントです。極端に着丈が短い作品や、現代の体形に合わないサイズの場合は需要が限られるため、相場より低い査定額になる可能性があります。

作家物・有名工房の紅型は10万円を超えることも

一方で、有名作家や歴史ある工房が手掛けた紅型は、10万円を超える高額査定が期待できます。特に価値が高いのは、紅型三宗家と呼ばれる知念家・沢岻家・城間家の作品です。これらの名家は琉球王府時代から続く由緒ある家系で、代々受け継がれた高度な技術と独自の作風を持っています。

また、人間国宝の玉那覇有公氏の作品は、連続する複雑な模様と深みのある色彩が特徴で、状態が良ければ20万円以上で取引されることもあります。城間栄順氏は沖縄の海をモチーフにした作品が人気で、知念貞男氏は鮮やかな色彩で表現された花や蝶のデザインが魅力です。

上記のような作家物の紅型は高値が付きやすいため、一度査定に出してみてもよいでしょう。

琉球紅型を高く売るコツ

赤いチェックが入っているチェックリスト

琉球紅型を売却する際は、いくつかのポイントを意識すると高値査定を引き出しやすくなります。ここでは落款や証紙といった付属品の扱い方や適切な保管方法など、買取時に意識したいポイントを見ていきましょう。高値で売却するには、事前にきちんと準備することが欠かせません。

落款の有無を確認する

紅型の査定で重要なポイントのひとつが落款の確認です。落款とは、作家や工房が作品に押す署名や印のことで、いわば作品の身分証明書といえます。

落款があることで、誰がいつ制作したのかが明確になり、作品の真正性が証明されるため査定額が大きく上昇する傾向です。特に人間国宝に認定された作家や有名工房の作品は、落款の有無で買取価格が数倍変わることもあります。

落款は着物の裾や帯の端など目立たない位置に押されていることが多いため、査定前に丁寧に確認しておくことが大切です。購入時に落款を確認し、査定時には必ず査定士に提示することで、適正な価格での売買が期待できます。

証紙とセットで査定に出す

紅型を査定に出すときは、証紙とセットで提示することが大切です。証紙とは作品の品質と産地を証明する保証書のようなもので、着物の価値を客観的に判断する重要な材料になります。

琉球紅型には「沖縄県紅型検査済之証」「伝統証紙」「琉球びんがた事業協同組合之証」など複数の証紙が存在します。特に伝統証紙は経済産業大臣が指定した伝統的工芸品にのみ貼付され、手づくりであることや伝統的な技術・材料が使用されていることを証明するものです。

証紙がある場合とない場合では、査定額に数万円の差が生じることも珍しくありません。証紙は着物や帯を購入した際に付属しているため、紛失しないよう大切に保管しておきましょう。

着物の取り扱い実績が豊富な買取業者を選ぶ

琉球紅型を適正価格で売却するには、着物買取の実績が豊富な専門業者を選ぶことが重要です。紅型の価値を正しく判定するには、専門知識が欠かせません。

一般的なリユースショップでは琉球紅型の価値を正しく判断できず、本来の値段より大幅に安い査定額を提示されるケースもあります。

実績豊富な業者を見極めるポイントは、琉球紅型の買取事例が公式サイトに掲載されているか、沖縄の伝統工芸品に詳しい査定士が在籍しているかを確認することです。必要に応じて複数の専門業者で査定を受け、査定額を比較しつつ相場をつかみましょう。

適切な環境で保存する

紅型は顔料と植物染料を併用した繊細な染色技法で作られているため、直射日光や湿気に弱く、色あせやカビが発生しやすい特性があります。

保管の際は風通しの良い暗所を選び、桐たんすや専用の着物収納ケースで保存するのがおすすめです。必要に応じて防虫剤や除湿剤を使用し、害虫や水分の影響を避けましょう。年に数回は虫干しするのもおすすめです。

紅型は摩擦に弱いため、素人判断での洗濯は避け、シミがある場合は着物専門のクリーニング業者に相談しましょう。適切な保管により紅型の美しさを保つことで、査定額アップに期待できます。

琉球紅型を売却するなら福ちゃんへ

着物を整理している女性

手持ちの紅型を売却しようと考えている方は、ぜひ福ちゃんに査定をご依頼ください。福ちゃんには紅型を含めた着物の知識・経験が豊富な査定士が在籍しており、一点一点丁寧にチェックして値段を算出します。

シミや色あせがあるものなど、状態に不安があるものでも買取できる可能性があるため、そのような紅型をお持ちの方もぜひご相談ください。落款や証紙がないものでも、査定士が細かく確認した上で適切な価格を提示します。

まとめ

紅型を着用して並んでいる人々

紅型は琉球王国時代から受け継がれる伝統工芸品で、首里型・那覇型などの種類があり、それぞれ特徴や価値が異なります。買取市場における一般的な値段は3万円前後ですが、有名作家の作品は10万円を超える場合もあるため、売却を検討しているなら一度査定を依頼してみましょう。

信頼できる買取業者を探しているなら、ぜひ福ちゃんにご依頼ください。福ちゃんには着物のことを熟知した査定士が在籍しており、一点一点細かく確認して適切な価格を提示します。

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