- 金券
- 2026.09.02
ANA株主優待券とは?入手方法・使い方・お得になる仕組みと買取のポイント

「ANA株主優待券」が実際にどんな券で、どうやって手に入れて、どう使えばいいのかは意外に知られていません。
この券は、ANAホールディングスが株主向けに発行する「株主優待番号ご案内書」で、ANA国内線の運賃を割り引く「株主優待割引」を利用するためのものです。
株主本人でなくても使えるため、金券ショップなどで購入して旅行に活用する人もいます。
この記事では、ANA株主優待券の基本的な仕組みから、入手方法、必要な枚数の考え方、予約時の使い方、そして「約50%割引」という割引の正しい意味までを、順を追って説明します。
※ANA株主優待の内容や利用条件は、将来変更される場合があります。最新の情報や詳しい利用条件については、ANA公式Webサイトをご確認ください。
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ANA株主優待券とは?

一般に「ANA株主優待券」と呼ばれて流通している従来型の券は、正式には「株主優待番号ご案内書」といいます。
ANAホールディングスが株主向けに発行しているもので、券に記載された株主優待番号を使うと、ANA国内線の「株主優待割引」という運賃を利用できます。
つまりこの券は、商品と交換できる引換券や、支払いに充てられる金券とは性質が違います。「割引運賃を利用する権利」を番号の形で持っている、と考えるとわかりやすいでしょう。
しかも、この権利を使えるのは株主本人だけに限られません。この点が、ANA株主優待券が広く流通している理由につながっています。
なお、2026年7月からは、これとは別にANA国内線の「シンプル」運賃を5%割り引く株主向けプロモーションコードも導入されています。
本記事で「ANA株主優待券」と呼ぶのは、従来型の「株主優待番号ご案内書」です。
ANA国内線の運賃を割り引く株主優待
株主優待番号ご案内書は、ANAホールディングスが株主向けに発行し、ANA国内線の株主優待割引を利用するために使う券です。国内線向けの券なので、国際線には利用できません。
利用の基本単位はシンプルです。1つの株主優待番号につき、大人または小児1名が、片道1区間を利用できます。
たとえば1人で片道1回飛ぶなら、番号は1つ必要です。往復する場合や複数人で使う場合に何番号必要になるかは後述しますが、原則として「1番号=1名・片道1区間」となっています。
株主本人以外の家族や友人も利用できる
株主優待番号ご案内書は無記名方式です。券に利用者の名前が書かれていないため、株主本人だけでなく、家族や友人が使うこともできます。
この誰でも使えるという性質が、ANA株主優待券の大きな特徴です。
株主から券を譲り受けた家族が旅行に使うこともできますし、金券ショップなどの二次流通で券を手に入れて使う、という選択肢も生まれます。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
ANA株主優待券の入手方法

ANA株主優待券を手に入れる方法は、大きく分けて2つあります。
1つは、ANAホールディングスの株主になり、株主優待として受け取る方法。もう1つは、株主にはならず、金券ショップなどの二次流通で購入する方法です。
株主として受け取る場合、株主優待券を別途購入する必要はありませんが、株を保有する必要があります。一方、二次流通なら株を持っていなくても、必要なときに必要な分だけ券を買えます。
ANAの株主優待として受け取る
本来の入手方法は、ANAホールディングスの株主優待として受け取ることです。
ANAホールディングスは、基準日の時点で普通株式を100株以上保有している株主に対して、保有株数に応じた数の株主優待番号ご案内書を発行しています。
基準日は3月末と9月末の年2回。この基準日の時点で株主名簿に載っている人が、優待の対象になります。
受け取れる枚数は、持っている株数によって変わります。
たくさん保有しているほど多くの券を受け取れる仕組みですが、2027年3月末基準分から発行条件の変更が予定されています。
株主優待を目的に株を購入する場合は、最新の発行条件を確認しておきましょう。
金券ショップなどの二次流通で入手する
株主にならなくても、ANA株主優待券は入手できます。金券ショップでは、従来型のANA株主優待番号ご案内書が実際に販売されています。
前述のとおり、この券は無記名方式で、株主本人以外も利用できます。そのため、金券ショップなどで購入した有効な株主優待番号を、自分の航空券予約に使うことも可能です。
「株を買うほどではないけれど、次の旅行を安くしたい」という人にとっては、この方法が現実的な選択肢になります。
ただし、購入するときは必ず有効期限を確認してください。株主優待番号には利用できる期間が決まっているため、搭乗予定日が期限内に収まる券を選ぶ必要があります。
なお、二次流通での販売価格は時期や店舗によって動くため、固定の相場はありません。購入前に価格を確認しましょう。
ANA株主優待券の使い方

お手元に券があっても、使い方がわからなければ旅行には活かせません。ここでは、ANA株主優待券を実際の予約に使うまでの流れを説明します。
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1人数と区間から、必要な番号の数を確認する
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2「株主優待割引」の運賃を選んで予約・購入する
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3対象便・空席・有効期限を確認する
大事なポイントとしては、この券は「買った航空券を後から安くする券」ではありません。
予約の段階で株主優待割引という運賃を選び、株主優待番号を使って購入手続きを進める、という流れになります。順に見ていきましょう。
人数と区間から必要な枚数を確認する
まず確認したいのは、自分の旅行に株主優待番号がいくつ必要かです。基本ルールはひとつだけです。
1つの株主優待番号で使えるのは、大人・小児1名の片道1区間。
このルールから、必要数は「人数 × 片道区間数」で考えられます。具体的に当てはめると、次のようになります。
| 利用パターン | 必要な番号の数 |
|---|---|
| 1名で片道1区間 | 1番号 |
| 1名で往復 | 2番号 |
| 2名で往復 | 4番号 |
| 1名で乗り継ぎ2区間の片道 | 2番号 |
1名で往復する場合、行きと帰りでそれぞれ1区間ずつ使うので、合計2番号が必要です。人数が増えれば人数分だけ、乗り継ぎで区間が増えれば区間数に応じて、必要な番号も増えていきます。
家族旅行や乗り継ぎのある旅程では、思ったより多くの券が必要になることもあるので、予約前に数えておきましょう。
株主優待割引を選んで予約・購入する
必要な数がわかったら、次は予約です。
ここで、多くの人が誤解しやすい点があります。ANA株主優待券は、すでに購入した通常の航空券に、後から割引を追加するための券ではありません。
使い方は逆で、最初から「株主優待割引」として設定された運賃を選び、株主優待番号を利用して予約・購入の手続きを進めます。
つまり、クーポンを後付けするのではなく、割引専用の運賃を番号で買う、というイメージです。
予約の受付期間は、搭乗日の355日前の9時から、搭乗当日までです。約1年前から予約できるので、早めに旅行の予定が決まっている場合は、先に席を押さえておくこともできます。
予約後の柔軟さも、この運賃の特徴です。同一区間・同一運賃の範囲内であれば予約便を変更でき、変更後の運賃額が異なる場合は差額を調整します。
また、払い戻しをした場合でも、登録した株主優待番号と登録用パスワードは、有効期間内であれば再度利用できます。ただし、航空券の払い戻しには所定の取消手数料がかかります。
対象便・空席・有効期限を確認する
予約の前に、もう一つ確認しておきたいのが「自分が乗りたい便でこの券を使えるか」です。チェックすべきポイントは3つあります。
✔ 対象便
✔ 空席
✔ 有効期限
1つ目は対象便です。株主優待割引の基本対象はANA国内線です。
ANA便名で販売される一部のコードシェア便(他社と共同運航する便)も対象になりますが、一部には対象外の路線もあります。乗りたい便が対象かどうかは、予約時に確認してください。
2つ目は空席です。株主優待割引用に販売される座席の数は、便ごとに制限されています。
そのため、飛行機自体に空席があっても、株主優待割引の枠が埋まっていれば、その便ではこの運賃を利用できません。
希望の便で使えるかどうかは、株主優待割引の空席状況次第です。人気の日程では早めの予約が安心です。
3つ目は有効期限です。株主優待番号には有効期間が設定されており、その期間内に利用する必要があります。現行制度での有効期間は次のとおりです。
| 基準日 | 有効期間 |
|---|---|
| 3月31日基準分 | 6月1日〜翌年11月30日 |
| 9月30日基準分 | 12月1日〜翌々年5月31日 |
どちらも約1年6か月の有効期間があります。とはいえ、二次流通で購入した券は発行からすでに時間が経っていることもあるので、残りの期間がどれだけあるかを必ず確かめてから使いましょう。
ANA株主優待券はどのくらいお得になる?

ANA株主優待券の説明でよく目にするのが「約50%割引」という言葉です。
半額と聞くと大きな割引に感じますが、この数字の意味を正しく理解しておかないと、実際のお得額を見誤ることがあります。
ポイントは2つです。1つは、割引の基準が「ANAが指定する基準運賃」であること。ANAで販売されるすべての航空券が一律に半額になる、という仕組みではありません。
もう1つは、二次流通で券を購入して使う場合、航空券が安くなる金額だけでなく、券を買うために払ったお金も含めて実質的なメリットを考える必要があることです。
ANA指定の基準運賃から約50%割引になる
株主優待割引は、ANAが指定する基準運賃から約50%割引になる仕組みです。ここで大事なのは、何を基準に半額になるのかという点です。
まず、この券は「1枚につき○○円引き」のように固定額を差し引く金券ではありません。割引の対象になるのは、ANAが指定した基準となる運賃であり、そこから約50%が割り引かれます。
計算のイメージをつかむために、単純な例で考えてみましょう。
仮に基準となる運賃が20,000円だとすると、約50%割引後の運賃額は10,000円程度になります。この数字はあくまで割引の計算方法を理解するための例で、実在する特定路線の運賃ではありません。
そして、ここが誤解されやすいところですが、「ANAの航空券がすべて一律50%引きになる」わけではなく、割引の基準はあくまでANA指定の基準運賃です。
実際にいくら支払うことになるかは、自分が利用したい便に設定されている株主優待割引運賃を確認して判断してください。
券を購入して使う場合は購入費用も含めて考える
同じ株主優待券を使う場合でも、その券をどう手に入れたかにより、実質的な負担の考え方は変わります。
株主として券を受け取った人は、券そのものの代金を支払っていません。一方、金券ショップなどの二次流通で券を購入した人は、券を手に入れるためにお金を払っています。
この購入費用を忘れて「半額になった」と考えると、実際のお得額を大きめに見積もってしまいます。
二次流通で券を買って使う場合は、株主優待割引と、その便で実際に選べるほかの運賃を比較することが大切です。
実質的なメリットの目安 = 券を使わない場合に選ぶ運賃 − 株主優待割引運賃 − 株主優待券の購入費用
ANA国内線には株主優待割引以外にも複数の運賃があり、予約する時期や便によっては、ほかの運賃のほうが安い場合もあります。
券を購入して利用するときは、「基準運賃から約50%引き」という割引率だけではなく、実際に予約できる運賃と比べて判断しましょう。
使わないANA株主優待券を買取に出すときのポイント

株主優待で券を受け取ったものの、飛行機に乗る予定がない。そんなときは、券を売却するという選択肢があります。
ANA株主優待券は買取対象として流通しており、使わない券を現金に換えられます。
ただし、買取価格はいつでもどこでも同じというわけではありません。有効期限、店舗側の在庫、取引方法、売る枚数などによって価格は変わります。
さらに、スクラッチ部分や券面の状態も、買取してもらえるかどうかや価格に関係します。ここでは、売却を考えている人が押さえておきたい基本を2つに絞って説明します。
買取価格は有効期限や在庫などで変わる
ANA株主優待券の買取価格は、固定額ではありません。価格を左右する条件はいくつかありますが、代表的なのが有効期限です。
残りの有効期間が長い券ほど、高い買取価格が付く傾向が確認されています。買う側から見れば、期限まで余裕のある券のほうが使いやすいので、自然な傾向といえます。
有効期限のほかにも、買取事業者側の在庫状況、店頭か郵送かといった取引方法、売却する枚数などの条件によって価格は変動します。
同じ券でも、売るタイミングや売り方によって手にできる金額が変わるということです。
売却予定の券はスクラッチと券面状態を保つ
売却を考えている券は、保管の仕方にも気をつけましょう。とくに重要なのがスクラッチ部分です。買取業者では、スクラッチ部分が削られた券を買取対象外としているケースもあります。
スクラッチを削ってしまうと、まだ使っていない券でも売れなくなるおそれがあるのです。
券面の状態も価格に影響します。汚れ、黄ばみ、折れなどがあると、表示されている買取価格どおりには買い取られない場合があります。
まとめると、売却予定の券の扱いは次のとおりです。
✔ スクラッチは削らない
✔ 汚れ・黄ばみ・折れが付かないように保管する
✔ 有効期限が切れる前に売却の判断をする
使うか売るか迷っている段階でも、この3点を守っておけば、どちらの選択肢も残しやすくなります。
お手元の券の有効期限を確認したうえで、旅行に使うのか、買取に出すのか、自分にとってプラスになるほうを選びましょう。

