• 金/貴金属
  • 2026.09.01

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

プラチナの指輪やネックレスを売るときに気になるのは、「1gあたりいくらになるのか」ではないでしょうか。

2026年8月ごろに国内で公表された価格の例では、品位によって1gあたり約6,500円から約8,600円が参考価格帯になっています。

この単価に、買取対象となる貴金属部分の重量をかければ、お手元の品の素材価値をおおまかに計算できます。

この記事では、品位ごとの価格の目安やプラチナ価格がこれまでどう動いてきたか、なぜ価格が動くのか、今後は何を見ればよいのかまで、順番にわかりやすく説明します。

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プラチナの買取価格はどのくらい?

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

プラチナを素材として見たときの価値を考える基準のひとつが、品位ごとの1gあたりの価格です。

2026年8月19日と21日に、国内の同じ事業者が一般向けに公表したプラチナ製品のリサイクル価格を確認したところ、品位ごとの水準は次のようになっていました。

見てのとおり、価格は一点の数字ではなく幅で示しています。同じ種類の価格であっても、19日と21日の2日間だけで公表値が動いていたためです。

そこで、2つの時点の公表値を参考帯としてまとめました。

品位 2026年8月ごろの国内公表価格の参考帯
Pt850 約6,500~7,100円/g
Pt900 約7,000~7,600円/g
Pt950 約7,400~8,100円/g
純プラチナ
(Pt999・旧表示Pt1000相当)
約7,900~8,600円/g

表の左側にある「品位」とは、その製品にプラチナがどのくらいの割合で含まれているかを考える手がかりになる表示のことです。

表を上から下へ見ていくとわかるように、品位が高いほど、同じ重量に含まれるプラチナの量が多くなります。そのぶん1gあたりの参考単価も高くなる、という読み方をしてください。

具体的な計算のイメージも見ておきましょう。

たとえば、Pt900の指輪が7gあったとします。表のPt900の帯に7をかけると、約4.9万~5.3万円。これが、素材としての価値を考えるときの目安になります。

例:7,000円~7,600円 × 7g = 49,000円~53,200円

なお、事業者によっては、手数料や対象条件が異なる価格を出している例もあります。実際に売るときは、その時点・そのお店の条件で公表されている価格を確認してください。

ここでもう一つ、この後の内容を理解するうえで大事な「価格の種類」について整理しておきます。プラチナの価格と一口に言っても、実は次の3つは別のものです。

✔ 国際市場で示されるプラチナ価格
✔ 国内で公表される1gあたりの買取価格
✔ 個別のジュエリーの査定額

ニュースや経済情報で目にするのは、多くの場合、国際市場での価格です。

一方、お店が公表しているのは国内の1gあたりの買取価格で、これは国際価格そのものではありません。そして、その公表単価も、個別のジュエリーの最終的な査定額そのものではありません。

国際価格」「国内の1g単価」「自分の品の査定額」。
この3段階の区別を頭に入れておくと、理解しやすくなるでしょう。

プラチナの買取価格を左右するポイント

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

1gあたりの価格を、自分の指輪やネックレスの見方につなげていきましょう。

押さえておきたいのは、「相場が土台になること」「品位と重量で素材価値を考えられること」「ジュエリーは素材以外も見られる場合があること」の3点です。

プラチナの市場価格が価格の土台になる

プラチナは国際市場で取引されている金属で、その価格はつねに変動しています。国内で公表される円建ての買取価格も、この国際相場に加えて、為替の動きを受けて変わります

つまり、国内の買取価格は固定ではありません。海外のプラチナ価格や為替が動けば、同じPt900の製品でも、売る日によって1gあたりの価格が変わります。

数日の間に公表値が動いていたことを紹介しましたが、あれがまさにこの性質の表れです。まずは「プラチナの価格は日々動くもの」という前提を持っておきましょう。

品位と重量から素材としての価値を考える

自分の品の素材価値を考えるときの基本は、とてもシンプルな掛け算です。

品位ごとの1g単価 × 買取対象となる貴金属部分の重量

この式が出発点になります。石や異なる素材が付いている品では、製品全体の重量をそのまま使えるとは限らないため、まずは素材部分の重量として考えることがポイントです。

最初のステップは、品位の確認です。品位は、その製品にプラチナがどのくらいの割合で含まれているかを考える手がかりになります。

プラチナ製品には、指輪なら内側、ネックレスなら留め具のあたりに、Pt850、Pt900、Pt950といった表示が入っていることも多いので、まずはお手元の品にどの表示があるかを探してみてください。

次のステップは、重量の確認です。品位と、プラチナ部分のおおよその重さがわかれば、参考帯価格を使って素材価値の目安を考えられます。

たとえば内側にPt900と刻まれた指輪が7gなら、約4.9万~5.3万円。これが素材価値の目安です。

特別な知識がなくても、表示と重さの2つの情報だけで、誰でも同じように概算できるのがこの方法のよいところです。

最後に、計算結果の扱い方です。自己計算は、あくまで素材価値の目安として使ってください。実際の査定では、お店が現物の品位や重量を確認したうえで価格が決まります。

「自分の計算ではだいたいこのくらいの素材価値がありそうだ」と当たりをつけておき、最終的な金額は査定で確認しましょう。

ブランドジュエリーなどでは、買取店によってブランド、モデル、宝石、状態、付属品などを製品として評価する場合があります。

一方、貴金属部分のみを評価し、ブランドやデザイン、石の価値を査定に含めない方式もあります。どの要素が査定額に反映されるかは、買取店の査定方針によって異なります

プラチナアクセサリーの有名ブランド

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

相場の数字から具体的な製品へ視点を移すと、お手元の品を確かめやすくなります。公式サイトには、商品名とともにプラチナモデルや素材表記が掲載されている例があります。

ここではティファニー、カルティエ、4℃の公式情報から、プラチナ製品を具体的に見ていきましょう。

ティファニー(Tiffany & Co.)

ティファニーは1837年創業のブランドです。日本公式サイトには、「ティファニー® セッティング エンゲージメント リング」のプラチナモデルが掲載されています。

また、「ティファニー フォーエバー ウェディング バンド リング」にもプラチナモデルの掲載例があります。婚約指輪と結婚指輪を、商品名から具体的に思い浮かべられる例です。

この2つの例では、同じティファニーのプラチナ製品でも、エンゲージメントリングとウェディングバンドという製品の位置付けが商品名に表れています。

ブランド名に加えて商品名までわかれば、「ティファニーの指輪」から、より具体的な製品情報へ絞り込めます。

カルティエ(Cartier)

カルティエは1847年創業のブランドです。日本公式サイトでは、「1895 ウェディング リング」の幅2.5mmモデルに、プラチナ950/1000という素材表記の例があります。

また、「C ドゥ カルティエ ウェディング リング」の幅3mmモデルにも、プラチナ950/1000と記載された製品例があります。

950/1000は、それぞれの公式商品ページに掲載された該当モデルの素材表記です。製品名に加えて幅まで見ると、どのモデルの情報なのかを具体的に区別できるでしょう。

「1895」と「C ドゥ カルティエ」という製品名、2.5mmと3mmという幅、950/1000という素材表記は、それぞれ別の情報です。

これらを一組で扱えば、似た名称や外観だけに頼らず、公式ページ上の該当モデルと照らし合わせられます。

4℃

4℃は1972年に誕生したブランドです。4℃ BRIDALの公式素材ガイドを見ると、「プラチナ」のPT950と、「4℃ピュアプラチナ」のPT995という表記が確認できます。

同じガイドには、「パーフェクトプラチナ」についてPT950とPT999の表記もあります。

さらに、公式50周年ページには、4℃プレミアムプラチナを用いた「Aqua Loop」というブライダルリングのコレクションが掲載されています。

プラチナを使ったアクセサリーでも、公式上の素材名称や品位表記は一つではないとわかる例です。

4℃の例では、PT950、PT995、PT999という表記だけでなく、「4℃ピュアプラチナ」「パーフェクトプラチナ」「4℃プレミアムプラチナ」といった素材名称も登場します。

プラチナ価格はこれまでどのように動いてきた?

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

今の価格だけを見ていると、「プラチナはだいたいこのくらいの値段のもの」と思ってしまいがちです。

しかし実際のプラチナは、長い期間で見ても、ここ数年の短い期間で見ても、大きく価格が動いてきた商品です。

長期では大きな上昇と下落を繰り返してきた

国際市場でのプラチナ価格を長い目で振り返ると、一方向に上がり続けてきたわけでも、下がり続けてきたわけでもありません。大きな上昇と、大きな下落を繰り返してきました。

流れをつかむために、年平均の代表的な数値を3つだけ見てみましょう。

数値は国際市場における米ドル建ての年平均で、単位はトロイオンス(貴金属の取引で使われる重さの単位)あたりです。

国際価格の年平均(米ドル/トロイオンス)
2011年 約1,719ドル
2018年 約880ドル
2025年 約1,278ドル

※世界銀行Commodity Marketsデータを基に作成。価格データは採用する市場系列によって年平均値がわずかに異なる場合もあります。

まず、2000年代後半から2010年代初頭にかけては高い水準にあり、2011年の年平均は約1,719ドルでした。ところが2010年代後半には大きく低下します。

2018年の年平均は約880ドルと、2011年のおよそ半分の水準です。その後は上下を繰り返し、2025年の年平均は約1,278ドルまで上昇しました。

「高い時期があった。その後大きく下がった。そして近年また上がってきた」。細かい数字を覚える必要はありませんが、この大きな流れだけは押さえておきたいところです。

なお、これらは国際市場の名目米ドル価格の年平均であり、国内のジュエリー買取価格がそのまま同じ推移をたどったという意味ではありません。

直近も大きく動いている

長期だけでなく、最近の動きも見ておきましょう。2024年の国際価格の年平均は約955ドルでしたが、2025年の年平均は約1,278ドル。1年で大きく上昇しました。

さらに2026年に入ると、年初に記録的な高値の水準まで上昇した後、大きく下げる場面もありました。数年単位の話ではなく、数か月といった短い期間の中でも、価格が大きく上下することがあるのです。

長期でも直近でも動きが大きい。これがプラチナという商品の特徴です。

プラチナ価格を動かす主な要因

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

プラチナの価格が動く背景には、いくつもの要因が絡み合っています。

細かく挙げればきりがありませんが、一般の私たちが値動きのニュースを理解するために押さえておきたいのは、「需要」「供給」「投資などの資金の動き」の3つです。

自動車や工業分野の需要

プラチナと聞くと、指輪やネックレスといった宝飾品のイメージが強いかもしれません。しかし実際のプラチナは、工業の世界でも広く使われている金属です。

なかでも大きな需要先が自動車分野です。プラチナは、車の排気ガスに含まれる有害な成分をきれいにする「排ガス浄化触媒」という部品などに使われています

このほかにも化学分野や、一部の燃料電池などに用途があります。

こうした工業分野でプラチナがどれだけ必要とされるか。その増減が、プラチナ市場に影響を与えます。宝飾品の人気だけでなく、車や工場の側の事情でも価格が動く点もプラチナの特徴でしょう。

鉱山生産とリサイクル供給

価格を動かすのは、欲しい人の側、つまり需要だけではありません。市場にどれだけプラチナが出てくるか、供給の側も価格に関係します。

プラチナの供給には、大きく2つのルートがあります

1つは、鉱山から新しく生産される分。もう1つは、リサイクルによって市場へ戻ってくる分です。この2つの量が増えるか減るかで、市場に出回るプラチナの量が変わります。

実際に、2026年前半には、鉱山からの供給とリサイクルによる供給の改善が、価格の下落要因の一つとして確認されています。

需要側に大きな変化がなくても、供給が増えれば価格には下向きの力がかかりやすいといえるでしょう。

投資需要やほかの貴金属との代替

実物の需要や供給とは別の、お金の動きも無関係ではありません。

プラチナは投資の対象にもなっているため、投資需要が強まるか弱まるかによって価格が動きます。

また、価格が急上昇した後には、利益を確定するための売りが出て、短期的に価格が下がることもあります。2026年前半のような短期間の大きな上下には、こうした資金の動きも関係しています。

もう一つ、ほかの貴金属との関係も見ておきましょう。

自動車の触媒用途では、プラチナとパラジウムの相対的な価格差が、材料選択を考える要因の一つになります。

ただし、価格が変わったからといってすぐに材料を切り替えられるわけではなく、新しい車種への採用や設計変更には時間がかかります。

したがって、「パラジウムが上がれば必ずプラチナも上がる」といった単純な連動関係ではなく、中長期の需要を左右する材料の一つとして見るのが適切でしょう。

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まとめ

プラチナの買取価格はいくら?相場の目安・価格推移と査定のポイント

プラチナの買取価格は、品位やその時点の相場によって変わります。

2026年8月に国内で公表された価格の例では、Pt850から純プラチナまで、1gあたり約6,500円~8,600円の幅が見られました。

品位とプラチナ部分の重量がわかれば、1g単価を使って素材価値の目安を計算できます。

ジュエリーの査定では、素材価値に加えて、ブランドやモデル、宝石、状態、付属品などが評価されることがあります。

貴金属部分を中心に見る買取方法もあり、査定の考え方は買取店によってさまざまです。

プラチナ価格は、これまで長期的に大きく上下してきました。自動車や工業分野の需要、鉱山生産やリサイクルによる供給、投資需要などが価格に影響します。

国内の円建て価格には国際相場と為替の動きが反映されるため、1gあたりの価格も日々変化する点には注意が必要です。

お手元のプラチナを売るときは、刻印から品位を確かめ、重量とその時点の1g単価から素材価値の目安を把握しておくとよいでしょう。

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