• 宝石/ダイヤモンド
  • 2026.09.07

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

使わなくなった結婚指輪を見て、
名前や日付が刻印されているけれど売れるのだろうか
片方しか残っていなくても大丈夫なのか
金やプラチナなら、だいたいいくらになるのか
と気になっている方もいるでしょう。

結婚指輪は、金やプラチナなどの貴金属として、またブランドや宝石を含むジュエリーとして、売却できる可能性があります。

名前や記念日の刻印があるもの、ペアの片方だけになったもの、傷や変形があるもの、付属資料を紛失したものでも、買取可能なケースがあるのです。

指輪の価値を考えるときは、素材や品位、重量だけを見るのではなく、ブランド、シリーズ、宝石、状態なども確認することが大切です。

この記事では、結婚指輪の価値を「素材価値」と「製品価値」という視点から捉え、素材価格の目安、刻印の読み方、ブランドや宝石の確認ポイント、状態別の売却可否まで順に解説します。

目次

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結婚指輪は売れる?素材価値と製品価値の2つの評価視点

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

結婚指輪は、素材と完成品の両面から見ることができます。

まずは、素材、品位、重量を手がかりにする「素材価値」と、ブランド、シリーズ、宝石、デザイン、状態などを手がかりにする「製品価値」の2つに整理します。

同じ指輪に、プラチナという素材、ブランドの署名、ダイヤモンドという宝石が共存していることもあります。

最初から「素材として売る」「ブランド品として売る」と一方だけに絞るのではなく、両方から拾っていきましょう。

金・プラチナなどの素材価値を見る視点

ブランド名や宝石を確認できない指輪でも、金やプラチナなどの貴金属部分は評価材料になります。

素材価値を見るときの主な手がかりは、次の3つです。

✔ K18やPt900といった品位
✔ 価格計算の対象になる貴金属部分の重量
✔ 査定時点の品位別の1g価格

たとえば、K18のシンプルなリングであれば、K18の1g価格と、価格計算の対象になる金属部分の重量から、おおよその素材価値を考えられます。

一方、ダイヤモンドや色石が付いている場合や、複数の素材を組み合わせている場合には、自宅で量ったリング全体の重量と、価格計算の対象になる貴金属部分の重量が異なる場合もあるため注意しましょう。

具体的な計算方法は後述します。

ブランド・宝石を含む製品価値を見る視点

ブランドの署名やシリーズを確認できる指輪、ダイヤモンドなどの宝石が付いている指輪には、完成したジュエリーとして見るための情報もあります。

また、ブランドやシリーズだけでなく、宝石の品質、デザイン、現在の状態、修理やサイズ直しの履歴、購入時の資料なども、その指輪がどのような製品なのかを判断する手がかりです。

高級ジュエリーやコレクター市場の例では、Sotheby’sもTiffany & Co.やCartierのジュエリーについて、署名、状態、宝石品質、デザイン、類似品の取引結果などを価値を見る要素として挙げています。

結婚指輪の素材価値はいくら?金・プラチナの参考額

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

金やプラチナで作られた結婚指輪は、品位別の1g価格と、価格計算の対象になる貴金属部分の重量から、素材価値の目安を考えられます。

金やプラチナの価格は日々動いており、買取事業者によって公表価格や手数料、計算方法などが異なる場合もあるため、自分の指輪に価格を当てはめる方法を見ていきましょう。

素材価値は品位別の1g価格と重量から考える

素材価値を考える基本的な形は、次のとおりです。

該当する品位の1g価格 × 価格計算の対象になる貴金属部分の重量

たとえば、お手元の指輪に「K18」と刻印されている場合は、K18の1g価格を確認します。一方、「Pt950」であれば、プラチナ950の1g価格を確認します。

宝石の付いていないシンプルなリングであれば、リング全体の重量が一つの目安です。

ただし、ダイヤモンドや色石、異素材などが含まれている場合、リング全体の重さをそのまま貴金属価格に掛けないようにしましょう

K18やPt950の指輪を仮の価格で計算してみる

たとえば、ある時点でK18の買取価格が1gあたり16,000円と公表されているとした場合、価格計算の対象になる金属部分が5gであれば、

16,000円 × 5g = 80,000円

となり、約80,000円が素材価値を考える際の参考額になります。

同じように、Pt950の価格が1gあたり7,500円と公表されている場合、5gなら、

7,500円 × 5g = 37,500円

です。

品位によって1g価格は変わる

同じ金でも、K24、K18、K14などでは金の含有割合が異なるため、品位別の1g価格も異なります。プラチナも同様で、Pt950、Pt900、Pt850などによって価格が分かれます。

そのため、「金の指輪だから金価格を見る」というだけではなく、「K18なのかK14なのか」といった品位まで確認することが大切です。

新品の購入価格から売却価格を逆算することはできない

「30万円で買った結婚指輪なら、半額くらいで売れるのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、新品の購入価格に一定の割合を掛けて、現在の売却価格を求めることはできません

新品の販売価格は、貴金属や宝石の価値だけでなく、デザイン、加工、ブランド、流通、販売などさまざまな要素が含まれたものです。

一方、素材価値を見る場合には、現在の品位別価格と貴金属部分の重量が基礎になります。

ブランドジュエリーとして見る場合は、ブランド、シリーズ、宝石、デザイン、状態、需要など、別の情報も影響します。

結婚指輪の素材と品位を刻印から確認する

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

結婚指輪の内側を見ると、「K18」「750」「Pt950」などの文字や数字が刻まれていることがあります。これらは、素材や品位を知るための材料です。

まずは、代表的な刻印の意味を確認してみましょう。

K18・750・K14など金の品位刻印

金の品位には、純金を24とするカラット表示と、含有割合を1,000分率で示す表示があります。

主な対応関係は次のとおりです。

千分率表示 カラット表示 金の含有割合
999 K24 99.9%
916 K22 91.6%
750 K18 75.0%
585 K14 58.5%
416 K10 41.6%
375 K9 37.5%

たとえばK18と750は、表示方法は違いますが、どちらも名目上は金75%の品位区分を示します。同じように、K14と585は、金58.5%に対応します。

リングの内側に「750」とだけ刻まれている場合でも、千分率の品位表示として見れば、K18に相当する金の品位候補として整理できるでしょう。

Pt950・Pt900・Pt850などプラチナの品位刻印

プラチナでは、「Pt950」「Pt900」「Pt850」などの表示がよく使われます。

数字部分は千分率を表しており、

☑ Pt950:プラチナ95.0%
☑ Pt900:プラチナ90.0%
☑ Pt850:プラチナ85.0%

という意味です。

「Pt」や「Plat」といった表示が数字と組み合わされることもあります。

まずは「Pt950」「Pt900」のように素材名と数字を一つのまとまりとして考えると、金のK18や750と混同しにくくなります。

ホワイトゴールド・ピンクゴールドとプラチナの違い

ホワイトゴールドとピンクゴールドは、どちらも金を主体とする合金です。ホワイトゴールドは白色系の金合金で、白い見た目を持つプラチナとは素材そのものが異なります

ピンクゴールドは、金に銅などを加えることで赤みのある色合いにした金合金です。

たとえば「K18WG」と刻印されていれば、K18のホワイトゴールド、「K18PG」であればK18のピンクゴールドと推測できます。

同じK18であれば、ホワイト、ピンク、イエローなど色合いが違っても、金品位の区分は75%です。見た目の色だけで判断せず、K18やPt950といった素材・品位表示を確認しましょう。

品位刻印と造幣局の証明記号は別のもの

リングに「K18」と刻印されているからといって、それだけで造幣局による品位証明を受けた製品という意味にはなりません。

一般的な素材・品位の刻印と、造幣局が行う貴金属製品の品位証明は別のものです。

お手元ではまず刻印から素材と品位の候補を整理し、実際の素材や品位については、必要に応じて実物を確認して判断しましょう。

ブランド名やシリーズも結婚指輪の査定材料になる

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

ブランドの結婚指輪では、素材だけでなく、ブランドの署名、シリーズ名、リング幅、宝石の有無なども確認材料になります。

同じブランドの商品でも、シリーズや素材、幅、石の有無が違えば別の製品です。

リング内側のブランド名やメーカーの署名を手がかりに、手元の指輪がどの製品に近いのかを確認してみましょう。

ブランド名・メーカーの署名・シリーズ名を確認する

最初に、リング内側などにあるブランドやメーカーの署名を確認します。

そのうえで、以下の項目などを見ていきます。

✔ シリーズ名
✔ 型番
✔ 素材刻印
✔ リング幅
✔ 宝石の有無
✔ デザイン

保証書や購入時の資料が残っていれば、記載された製品名や素材、サイズなどと照らし合わせることもできるでしょう。

外観だけでは似ているリングもあるため、ブランド名だけでなく、個別の仕様まで確認することが大切です。

ティファニー(Tiffany & Co.)|Tiffany Foreverなど

Tiffany Foreverには、プラチナ製のウェディングバンドがあります。

このほか、ダイヤモンドを配したものや、サファイアとダイヤモンドを組み合わせたバンドなど、同じシリーズ名でも複数の仕様があります。

Tiffany & Co.の署名だけを見るのではなく、Tiffany Foreverというシリーズ名、素材、リング幅、石の種類や有無などを組み合わせて確認しましょう。

カルティエ(Cartier)|LOVEなど

CartierのLOVEには、18Kイエローゴールドを使い、「750/1000」と品位が示されたリングがあります。

750はK18に対応するため、LOVEというシリーズ名と、素材・品位の両方を確認できる例です。

LOVEには複数のデザインや仕様があるため、リングの幅や素材、宝石の有無なども確認しましょう。

高級ジュエリーやコレクター市場の例では、Sotheby’sもCartierの価値を見る要素として、デザイン、宝石品質、職人技、状態、来歴などを挙げています。

ブルガリ(Bvlgari)|MarryMeなど

BvlgariのMarryMeには、Pt950/1000のプラチナを使ったウェディングリングがあります。

「Bvlgari」「MarryMe」「Pt950」といった情報がそろえば、ブランド、シリーズ、素材という複数の手がかりから製品を確認できるでしょう。

同じシリーズでも、リング幅、サイズ、宝石の有無などが異なる場合があります。

ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)|Tendrementなど

Van Cleef & ArpelsのTendrementには、幅3mmのプラチナ製ウェディングバンドがあります。

ブランドとシリーズだけでなく、「3mm」というリング幅やプラチナという素材まで確認できれば、外観の近い別製品と区別する材料が増えます。

お手元にある指輪を確認するときも、製品名だけでなく、幅や素材などの仕様まで見ていきましょう。

ハリー・ウィンストン(Harry Winston)|Classic Band・Infinite Bandなど

Harry Winstonでは、プラチナやゴールドを使ったウェディングバンドが展開されています。

Classic Bandのプラチナモデルには複数の幅があり、Infiniteのプラチナ製ウェディングバンドや、ダイヤモンドを使ったBelleのウェディングバンドなど種類も豊富です。

Classic、Infinite、Belleなどの名称と個別の仕様を対応させ、手元の指輪がどの製品なのかを確認することが、査定材料を整理することにつながります。

結婚指輪の査定材料となる宝石・状態・付属資料

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

宝石付きの結婚指輪が売れるかどうかを考えたとき、リング本体の素材だけでなく、宝石の種類や品質も確認の材料になります。

ダイヤモンドは4Csとグレーディング情報を確認する

ダイヤモンドの品質を考える基本として知られているのが、GIAの4Csです。

4Csは、次の4項目からなります。

☑ Color(カラー):ダイヤモンドの色の程度
☑ Clarity(クラリティ):インクルージョンや表面のブレミッシュの大きさ、位置、数、見え方などをもとにした評価
☑ Cut(カット):輝きやプロポーション、研磨、対称性などを含むカット品質の評価
☑ Carat Weight(カラット重量):石の重量

GIAのD-to-Zカラー尺度では、Dが無色に位置し、Zに近づくにつれて淡い黄色、茶色、灰色が認められる範囲になります。

カラットは石の大きさそのものではなく、重量を表す単位です。同じカラット重量でも、カラーやクラリティなどの品質要素が異なれば評価は変わります。

なお、GIAがレポート上で正式なカットグレードを付けるのは、D-to-Zの標準ラウンドブリリアントです。

そのため、すべての形状のダイヤモンドに同じ形式のカットグレードが付くわけではありません。

色石は種類・色・透明度・処理などを確認する

結婚指輪でダイヤモンド以外の色石を所有している方もいるでしょう。ルビー、サファイア、エメラルドなどの色石は、石の種類によって重視される情報が異なります。

たとえば、サファイアでは色が主要な品質要因です。特定の石では、産地情報が市場での評価に関係することもあります。

ルビーは色が重要な品質要因のひとつといえるでしょう。

エメラルドでは、インクルージョンや透明度に加え、クラリティ処理の有無や程度も価値を判断する材料になります。

ダイヤモンドの4Csをそのまま色石に当てはめるのではなく、それぞれの石種に応じた情報を見ることが大切です。

傷・変形・修理・サイズ直しなどの状態と履歴

結婚指輪を見るときは、「現在の状態」と「過去の履歴」を分けて考えましょう。

現在の状態には、以下のような項目などがあります。

✔ 表面の傷
✔ 変形
✔ 石のぐらつき
✔ 石外れ
✔ 留め具や台座の状態

一方、過去の履歴は、以下の項目などです。

✔ サイズ直し
✔ 修理
✔ 石の留め直し
✔ 磨き直し

こうした履歴があるからといって直ちに売れなくなるわけではありませんが、売却を考えたときに製品としての状態を確認する情報になるでしょう。

鑑別書・保証書・箱・購入証明などの付属資料

結婚指輪に付属する資料や付属品は、何を確認できるものなのかによって役割が異なります。

ダイヤモンドのグレーディングレポートや、色石などの鑑別書は、宝石に関する情報を確認するための資料です。

保証書や購入証明は、ブランド、製品名、購入記録などを照合する手がかりになる場合があります。

箱や保存袋なども指輪とともに保管されてきた付属品として、査定に出す際には可能な限りそろえておくのがおすすめです。

刻印入り・片方だけ・傷がある結婚指輪も売れる?

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

結婚指輪を売ろうとしたとき、多くの方が気になるのが状態です。

「名前が入っている」
「傷だらけになっている」

といった事情があっても、それだけで売却できないわけではありません。

名前・イニシャル・結婚記念日の刻印が入っている場合

リングの内側に名前、イニシャル、結婚記念日などが刻まれていても、売却対象になる可能性があります。

素材として価値を見る場合、仮にネームなどの刻印が入っていても金やプラチナという素材価値は残っています。

そのため、「名前が入っているから売れない」と自己判断せずに、まずは査定相談してみましょう。

傷・変形・石外れがある場合

長く使用した結婚指輪には、傷や変形が見られることがあります。リングがゆがんでいたり、石が外れていたり、台座に破損があったりしても、査定対象としている買取業者もあります。

とくに金やプラチナなどの貴金属は、形が変わっていても素材そのものが評価される場合もあるのです。

ブランドジュエリーとして見る場合には状態も査定材料になりますが、傷や破損があることだけを理由に、売却の可能性を最初から否定する必要はないでしょう。

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まとめ

結婚指輪は売れる?素材価値の目安とブランド・宝石の査定ポイント

使わなくなった結婚指輪は、金やプラチナなどの素材としても、ブランドや宝石を備えたジュエリーとしても売却できる場合があります。

また、名前や日付の刻印が入っているもの、ペアの片方だけになったもの、傷や変形、石外れがあるもの、箱や保証書などを紛失したものでも、査定可能なケースもあるのです。

「状態が悪いから売れないだろう」と自分で判断する前に、まずはお手元の指輪から確認できる情報を整理してみましょう。

素材価値を見る場合は、K18やPt950などの品位と、価格計算の対象になる貴金属部分の重量、売却時点の1g価格が手がかりになります。

ブランドリングや宝石付きリングであれば、ブランド署名、シリーズ、宝石、デザイン、状態、付属資料なども確認ポイントです。

素材価値と製品価値の両面から考えることで、「この結婚指輪は売れるのか」「何が価値につながるのか」「だいたいどのように金額を考えればよいのか」が見えてくるでしょう。

もし、ご自宅に売却をお考えの指輪やアクセサリーがありましたら、買取福ちゃんまでお気軽にご相談ください。

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