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  • 宝石/ダイヤモンド
  • 2024.11.22

世界最大のダイヤモンド「カリナン」とは?大きさや持ち主をご紹介

世界最大のダイヤモンドとして知られる「カリナン」をご存じでしょうか?

1905年に発掘されたカリナンは、今もなお、世界最大の記録を塗り替えられていません。

この記事では、カリナンの大きさや歴史、現在のカリナンの持ち主などについてご紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

世界最大のダイヤモンド「カリナン」とは

世界最大のダイヤモンド「カリナン」とは
 

ここでは、以下の基本的な情報を見ていきましょう。

・原石の大きさ
・発見された場所・時期
・現在の持ち主

原石の大きさ

原石の大きさは、3106カラット(621.2グラム)もあります。

しかもカリナンは、さらに大きな原石の一部と考えられています。

ただ、残りの原石はいまだに発見されていません。

発見された場所・時期

カリナンは1905年に南アフリカで発見されました。

発見されて以来、世界最大の記録を保持し続けています。

なお、「カリナン」という名前は、発掘された鉱山の所有者、トーマス・カリナン氏にちなんでつけられました。

現在の持ち主

カリナンは1908年、イギリス国王のエドワード7世に贈呈されました。

その後9つにカットされ、現在もそのすべてがイギリス王室で保管されています。

以下では、9つそれぞれについて詳しくご紹介していきます。

9つのカリナンダイヤモンド

9つのカリナンダイヤモンド
 

カリナンのカットと研磨を手がけたのは、オランダのアムステルダムに拠点を置くカッターズブランド「ロイヤル・アッシャー(当時のアッシャー・ダイヤモンド・カンパニー)」です。

カットされたダイヤモンドは、大きさの順に「カリナンⅠ」から「カリナンIX」と名づけられました。

それぞれのサイズや用途を見ていきましょう。

カリナンⅠ

9つのなかで最大サイズのカリナンⅠは、530.2カラット(106.04g)の重さがあります。

このダイヤモンドは、イギリス王室が所有する王笏(おうしゃく)の上部にセットされています。

王笏とは、君主が持つ象徴的かつ装飾的な杖です。

カリナンⅡ

カリナンⅡの重さは317.4カラット(63.48グラム)。

大英帝国王冠(インペリアル・ステート・クラウン)」と呼ばれる王冠の正面中央にセットされています。

この王冠は、エリザベス2世の国葬で棺の上に置かれていました。

カリナンⅢ

カリナンⅢの重さは94.4カラット(18.88g)あります。

9つのなかで、メアリー王妃(エリザベス2世の祖母)がもっとも気に入っていたのが、このカリナンⅢだったとされています。

カリナンⅢはもともと王冠にセットされており、のちに、カリナンⅣと組み合わせて使用されるようになりました。

カリナンⅣ

カリナンⅣは63.6カラット(12.72g)の重さを持つダイヤモンドです。

カリナンⅢとカリナンⅣは、姉妹ダイヤモンドと呼ばれています。

エリザベス2世は、これら2つを組み合わせてブローチとして愛用していました。

カリナンⅤ

カリナンⅤの重さは18.8カラット(3.76g)。

プラチナ製ブローチの中央にセットされています。

このブローチは、ダイヤモンドの輝きを引き立てるために、周りをパヴェダイヤモンドで装飾したデザインが特徴です。

カリナンⅥ

カリナンⅥの重さは11.5カラット(2.30g)あります。

カリナンⅥは以前、カリナンⅧのブローチからぶら下げてペンダントとして使用されていました。

しかし現在は、カリナンⅧと組み合わせて1つのブローチとして使用されることが多くなっています。

カリナンⅦ

カリナンⅦの重さは8.8カラット(1.76g)。

カリナンⅦは、ダイヤモンドとエメラルドからできたネックレスにつり下げるペンダントとして使用されてきました。

カリナンⅧ

カリナンⅧの重さは6.8カラット(1.36g)。

先ほどご紹介したように、カリナンⅥと組み合わせて1つのブローチとして使用されています。

そのほかに、カリナンⅦと一緒につけるブローチとして使われることもあります。

カリナンⅨ

もっとも小さいカリナンⅨの重さは、4.39カラット(0.878g)です。

プラチナ製の指輪にセットされ、大きな1粒ダイヤモンドリングとして使用されています。

ここまでご紹介したように、カリナンはさまざまな用途で使用。9つのなかには、1つの装飾品から取り外してほかの装飾品にも使用できるなど、複数の用途に対応しているものも存在します。

カリナンは非常に貴重なダイヤモンド

カリナンは非常に貴重なダイヤモンド
 

イギリス王室の戴冠式などで使用される、世界最大のダイヤモンド「カリナン」。

その輝きを直接目にする機会は、非常に限られています。一般公開されることはほとんどなく、写真や映像でしか見られない、まさに幻のダイヤモンドです。

カリナンは、その大きさ、輝きだけでなく、歴史的な価値も計り知れません。

そして、ダイヤモンドといえば、読者様も大切な思い出の詰まったダイヤモンドをお持ちではないでしょうか?

いつか使おう」と思いながら、しまい込んでいませんか。

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