- 古銭/記念硬貨
- 2026.09.06
平成31年硬貨の価値は?1円・5円・10円・50円・100円・500円の製造枚数と貨幣セットを解説

財布や貯金箱から「平成三十一年」と刻まれた硬貨が出てくると、「平成最後の年だから珍しいのでは」「額面より高く売れるのでは」と気になるものです。
ただ、平成31年硬貨は、年銘だけで価値が決まるわけではありません。
額面ごとに製造枚数が大きく違い、なかには公式の貨幣セットとの関係が深い貨種もあります。
さらに、同じ平成31年銘でも、記念金貨・銀貨のように素材価値が大きく影響するものと、通常硬貨のように製造枚数や状態、未使用品・セット出し・プルーフといった条件の違いも。
この記事では、平成31年の通常硬貨6種類を中心に、造幣局が公表する製造枚数と供給条件から各貨種の特徴を解説します。
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平成31年硬貨の価値を分類

平成31年銘の硬貨は、大きく次の2つに分けられます。
✔ 通常硬貨6種類(1円・5円・10円・50円・100円・500円)
✔ 記念硬貨14種類(一万円金貨、千円銀貨、500円・100円の記念貨)
このほかに「ミントセット」や「プルーフ貨幣セット」といった公式の貨幣セットもありますが、これらは別の種類の硬貨ではなく、上の硬貨をケースなどに収めて販売した商品の形態です。
そのため、この記事ではセットを3つ目の硬貨グループとしてではなく、単品の硬貨とは取引の単位が違う商品として扱います。
ここで注意したいのが「平成31年銘」という言葉の意味です。
これは、2019年に発行・販売された貨幣すべてを指すのではなく、硬貨に「平成三十一年」と刻まれたものだけを指します。お手元の硬貨を確かめるときは、まず年銘の刻印を見てください。
通常硬貨の価値は、製造枚数や確認できる市場情報から特徴を見ていきます。
一方、記念硬貨や公式セットは、素材や発行数、販売方法といった条件が通常硬貨と大きく違うため、分けて考える必要があるでしょう。
平成31年の通常硬貨は製造枚数と市場情報から価値を見る
平成31年の通常硬貨6種類は、同じ年銘でも製造枚数に大きな差があります。
数億枚つくられた貨種もあれば、100万枚前後にとどまった貨種もあります。つまり「平成31年だから一律に珍しい」わけではなく、額面ごとに事情が違うのです。
もうひとつ押さえておきたいのは、製造枚数と市場価格は別の情報だという点です。
そのため「枚数が少ない=高く売れる」と直結させず、製造枚数は製造枚数、市場の価格情報は価格情報として、それぞれ分けて見ていきます。
1円・50円は製造枚数の少なさと市場価値を分けて考える
通常6貨種のうち、製造枚数が最も少ないのは1円で、次に少ないのが50円です。この2つは「枚数が少ない貨種」として注目されやすいのですが、少なさの中身が異なります。
平成31年の1円は、公式貨幣セットとの関係が強い貨種です。
一方の50円は、1円とは供給のされ方が違います。詳しくは後述しますが、「同じように少ないから同じように扱える」わけではない点がポイントです。
平成31年銘の記念金貨・銀貨には額面を超える買取例がある
平成31年銘には、通常硬貨とは別に、一万円金貨が2種類、千円銀貨が5種類あります。これらは金や銀という素材そのものに価値がある貨幣で、額面を上回る可能性の高い記念硬貨です。
つまり、同じ「平成31年の硬貨」でも、通常硬貨と記念金銀貨とでは価値の成り立ちが根本的に違います。
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平成31年の通常硬貨6種類の価値と製造枚数

ここからは、お手元にある硬貨の額面から特徴を確認できるよう、通常6貨種を1つずつ見ていきましょう。
まず、造幣局の公表値による平成31年の製造枚数を一覧にします。
※ この表は横にスクロールして閲覧できます
| 額面 | 製造枚数 (公表値) |
本文での表記 | 6貨種内の順位 |
|---|---|---|---|
| 1円 | 566千枚 | 約56万6,000枚 | 最少 |
| 5円 | 16,946千枚 | 約1,694万6,000枚 | 少ない方から 3番目 |
| 10円 | 197,594千枚 | 約1億9,759万4,000枚 | 多い方から 2番目 |
| 50円 | 1,118千枚 | 約111万8,000枚 | 少ない方から 2番目 |
| 100円 | 302,006千枚 | 約3億200万6,000枚 | 最多 |
| 500円 | 126,164千枚 | 約1億2,616万4,000枚 | 多い方から 3番目 |
※造幣局の公表単位は千枚で、千枚に満たない端数は四捨五入されています。そのため、本文の枚数には「約」を付けて表記します。
表を見ると、最多の100円と最少の1円とでは、枚数の桁も大きく違うことがわかります。
平成31年の1円硬貨の価値と製造枚数
平成31年の1円硬貨の製造枚数は約56万6,000枚で、通常6貨種の中で最も少ない貨種です。数億枚単位でつくられた100円や10円と比べると、桁が3つほど違います。
この少なさには背景があります。平成31年銘の通常硬貨を収めた公式貨幣セットの数量を合計すると、公表単位上566,000セットとなり、1円の製造枚数と一致するのです。
このことから、平成31年の1円は、日常の流通用ではなく、公式貨幣セットに組み込むために製造された貨種と考えてよいでしょう。
平成31年の1円については硬貨の状態にもよりますが、プルーフ貨幣で3,000~5,000円、未使用品なら数千円から4,000円くらいの価値になるでしょう。
平成31年の5円硬貨の価値と製造枚数
平成31年の5円硬貨の製造枚数は約1,694万6,000枚です。通常6貨種の中では少ない方から3番目にあたります。
1円との大きな違いは、公式セットの数量を大きく上回る枚数がつくられている点です。つまり、セット用にとどまらず、単品としても相応の量が存在する計算になります。
未使用品やセット出し品、プルーフ品では額面を上回る可能性も高いため、状態や出所、価格の種類をそろえておくと良いでしょう。
平成31年の10円硬貨の価値と製造枚数
平成31年の10円硬貨の製造枚数は約1億9,759万4,000枚です。通常6貨種の中では100円に次いで2番目に多く、億単位で製造された貨種です。
これだけの枚数があるため、平成31年という年銘だけで珍しさを語るのは難しい貨種といえます。
一方、プルーフ貨幣や完全未使用品のほか、図柄の細かな違いなどが評価される個体は別に扱われることがあります。
平成31年の50円硬貨の価値と製造枚数
平成31年の50円硬貨の製造枚数は約111万8,000枚で、1円に次いで2番目に少ない貨種です。100万枚台という数字は、億単位の100円・10円・500円と比べればかなり控えめです。
ただし、1円と同じ供給構造ではありません。50円の製造量は公式セットの総数を上回っており、セットに入りきらない分が存在する計算になります。
「セット中心の1円」と「セット数量を上回る50円」という違いは、この2貨種を見るうえで大事なポイントです。
50円硬貨のなかでもプルーフや完全未使用品であれば、数百円から2,000円程度の価値に期待できるでしょう。
平成31年の100円硬貨の価値と製造枚数
平成31年の100円硬貨の製造枚数は約3億200万6,000枚で、通常6貨種の中で最多です。公式貨幣セットの数量を大幅に上回る規模で製造された貨種です。
1つ注意したいのは、平成31年銘には東京2020大会の100円記念貨も存在することです。
通常の100円硬貨と記念の100円貨は別の硬貨であり、価値に関する情報も分けて確認する必要があります。
平成31年の500円硬貨の価値と製造枚数
平成31年の500円硬貨の製造枚数は約1億2,616万4,000枚で、通常6貨種の中では3番目に多い貨種です。
仕様も確認しておきましょう。平成31年の通常500円はニッケル黄銅貨で、素材は銅72%・亜鉛20%・ニッケル8%、重量7.0g、直径26.5mmです。
のちの年に登場した2色構造のバイカラー・クラッド500円とは別の仕様なので、見比べると色味や作りの違いに気づけます。
億単位の製造量ということもあり、プルーフ貨幣や完全未使用品以外だと年銘だけを理由とする大幅な単品プレミアには期待できないでしょう。
平成31年の記念硬貨14種類の価値と特徴

平成31年銘の記念硬貨は全部で14種類あります。内訳は次の3グループです。
☑ 一万円金貨:2種類
☑ 千円銀貨:5種類
☑ 500円・100円の記念貨:7種類
記念硬貨は、素材や重量、発行数のほか、造幣局での販売か金融機関での額面引換かといった入手方法まで、通常硬貨とは条件が異なります。
ここでは14種類を1つずつ細かく分けず、3グループの違いを中心に整理します。
一万円金貨2種類
平成31年銘の一万円金貨は2種類あります。
| 種類 | 純金重量 | 直径 | 発行枚数 |
|---|---|---|---|
| 天皇陛下御在位30年記念 一万円金貨 |
20g | 28mm | 5万枚 |
| ラグビーワールドカップ2019 記念一万円金貨 |
15.6g | 26mm | 1万枚 |
どちらも額面は一万円の純金貨ですが、純金の重量、直径、発行枚数、発売価格がそれぞれ異なります。同じ「一万円金貨」というくくりでも、条件が違えば価値の背景も違ってくるのです。
現在の高い買取価格には、純金としての素材価値が大きく影響しています。そして、実際の査定額は金相場だけでなく、状態や付属品によっても変わります。
千円銀貨5種類
平成31年銘の千円銀貨は5種類あります。内訳は、ラグビーワールドカップ2019が1種類、東京2020オリンピックが3種類、東京2020パラリンピックが1種類です。
5種類に共通する仕様は、純銀31.1g、直径40mmです。発行枚数は、ラグビーが5万枚、東京2020の4種類が各10万枚となっています。
過去の買取事例では5種類とも額面は上回るものの、その価値は硬貨の状態に大きく左右されています。
500円・100円記念貨7種類
3つ目のグループは、御在位30年の500円バイカラー・クラッド貨が1種類と、東京2020大会の100円クラッド貨6種類、合わせて7種類です。
クラッド貨とは、種類の違う金属を層状に重ね合わせてつくる硬貨のことです。
このグループが金銀貨と大きく違うのは、入手方法です。
御在位30年の500円貨は発行500万枚で、このうち497万枚は金融機関で額面500円分と引き換える形で提供。残る3万枚はプルーフ仕様で、一万円金貨との2点セットに組み込まれました。
東京2020の平成31年銘100円貨は、オリンピック5図柄・パラリンピック1図柄の計6種類で、各394.8万枚が発行されました。こちらも通常品は金融機関で額面の100円との引換えです。
仕様は重量4.8g、直径22.6mm、素材は銅87.5%・ニッケル12.5%となっています。
平成31年の貨幣セットと単品硬貨の価値の違い

平成31年銘の通常硬貨6種類を収めたミントセットをはじめ、複数の公式貨幣セットが販売されました。また、収集用に特別な仕上げを施したプルーフ貨幣セットもあります。
セットと単品硬貨で最も大切なのは、価格が付いている「単位」が違うという点でしょう。
セットは、複数の硬貨に加えてケースや年銘板(年号を刻んだプレート)などを含めた商品全体に価格が付きます。
平成31年銘の通常硬貨を収めた公式貨幣セット
公式セットの基本形が、平成31年ミントセットです。500円から1円までの通常6貨種と年銘板を1つのケースに収めた商品で、硬貨の額面を合計すると666円になります。
造幣局の公式発売価格は2,000円、販売数量は360,027セットでした。
額面666円の硬貨に対して発売価格が2,000円だったのは、ケースや年銘板を含む収集用商品として販売されたためです。
なお、平成31年銘の通常硬貨を収めた公式商品は、ミントセットだけではありません。
記念日貨幣セット、ジャパンコインセット、世界文化遺産貨幣セット、行事用貨幣セットなど、複数の商品があります。
平成31年通常プルーフ貨幣セットの特徴と価値
プルーフ貨幣とは、収集用に特殊な技術で製造された硬貨のことです。
鏡のような光沢のある表面と、くっきりと鮮明な模様が特徴で、普段の買い物で手にする通常流通貨とは製造方法も仕上げも異なります。
平成31年の通常プルーフ貨幣セットには2つのタイプがあります。
| タイプ | 額面合計 | 公式発売価格 | 販売数量 |
|---|---|---|---|
| 年銘板有 | 666円 | 7,714円 | 5万セット |
| 年銘板無 | 666円 | 7,560円 | 1万セット |
平成31年のプルーフセットは美品・並品・劣品という状態区分ごとに買取価格が分けられているものの、状態が良ければ15,000円~20,000円程度の価値に期待できるでしょう。
年銘板の有無で価値の違いとしては、「年銘板無」のほうが若干価値も高くなっている傾向が見られます。
単品と公式セットは同じ基準で比べない
ここまでの内容を整理すると、単品と公式セットの違いは次のとおりです。
✔ 単品:特定の額面の硬貨1枚に価格が付く
✔ 公式セット:複数の貨種、ケース、年銘板などを含む商品ひとまとまりに価格が付く
セットの発売価格や買取価格を、なかに入っている1円や500円といった単品の価格へそのまま置き換えないように注意しましょう。
また、公式セットを比較するときは、硬貨そのものだけでなく、ケースや箱の状態、付属品がそろっているかどうかも、商品全体を比べる条件になります。
平成31年銘以外で価値の高い硬貨

平成31年銘に限らず、通常硬貨には製造枚数が少ない年号や、状態・種類によって額面以上で評価されるものがあります。
100円玉は価値の高い種類も多い
平成31年の硬貨以外にも、100円玉という額面で考えれば、価値のある年号が多く存在します。
たとえば、昭和32年銘・33年銘の鳳凰100円銀貨や、製造枚数が比較的少ない昭和36年銘・39年銘の稲100円銀貨は代表的な存在でしょう。
また、白銅貨では製造枚数の少ない平成13年・14年銘や、改元年の令和元年銘なども収集対象として注目されています。
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50円玉にも高い価値を持つものがある
50円玉にも、製造枚数が少なくプレミアの付く年号や種類があります。
また、穴なし・穴ズレなどのエラーコインも知られており、状態やエラーの程度によってはコレクター市場で高く評価されることがあります。
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まとめ

平成31年銘の硬貨は、通常硬貨だけを見ても、1円は公式貨幣セット向けに製造された特徴的な貨種である一方、100円や10円は億単位で製造されており、額面によって事情は大きく異なります。
また、同じ平成31年銘でも、通常硬貨と記念金貨・銀貨、ミントセット、プルーフ貨幣セットでは評価の基準も異なります。
製造枚数だけでなく、未使用品かどうか、プルーフ貨幣か、ケースや付属品がそろっているかなども、価値を見るうえで大切なポイントです。
平成31年硬貨の高価買取なら、福ちゃんにお任せください。
福ちゃんには古銭に精通した査定士が在籍しており、硬貨の種類や状態を確認したうえで、その価値を見極めて買取価格を提示いたします。
単品の硬貨はもちろん、ミントセットやプルーフ貨幣セットなども査定の対象です。お手元の平成31年硬貨の価値が気になる方は、お気軽に福ちゃんへご相談ください。

