- 宝石/ダイヤモンド
- 2024.11.21
ダイヤモンドの蛍光性とは?価格への影響についても解説
ダイヤモンドの品質が、「4C」と呼ばれる基準に基づいて評価されることは、広く知られていますよね。
しかし、宝石鑑定書を見たときに、4Cのほかに「蛍光性(FLUORESCENCE)」の項目が記されていることに気づく方もいらっしゃいます。
そして、蛍光性の項目がどのようなことを意味しているのか、疑問を持たれる方は少なくありません。
この記事では、蛍光性の意味や価格への影響についてご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
ダイヤモンドの蛍光性とは
天然ダイヤモンドのなかには、紫外線などの肉眼では見えない光を受けると、蛍光を発するものが存在。
この性質は「ダイヤモンドの蛍光性」と呼ばれています。
過去10年間で、GIA(米国宝石学会)に鑑定目的で提出されたダイヤモンドのうち、約25〜35%はある程度の蛍光性を示すことがわかっています。
また、宝石鑑定書には「蛍光性(FLUORESCENCE)」と呼ばれる項目が存在。この項目に、蛍光性の強さや色調が記されます。
蛍光性のグレード
ダイヤモンドの蛍光性は、その「強さ」と「色調」によって、いくつかのグレードに分かれます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
蛍光性の強さ
蛍光性の強さは、以下5段階に分類。
・None(ナン)
・Faint(フェイント)
・Medium(ミディアム)
・Strong(ストロング)
・Very Strong(ベリーストロング)
上から順に蛍光性が強くなっていき、「ベリーストロング」は蛍光性がもっとも強いことを意味します。
蛍光性の色調
蛍光性の色調には、以下のような種類があります。
・ブルー
・イエロー
・オレンジがかったイエロー
・オレンジ
・レッド
・グリーン
・ホワイト
ダイヤモンドの蛍光色のなかでもっとも一般的な色は、ブルーです。
なお、色調は、宝石鑑定書に必ず記載されているとは限りません。
具体的には、蛍光性の強さが「ミディアム」「ストロング」「ベリーストロング」の場合のみ、色調が記載されます。
言い換えると、蛍光性が比較的弱い「ナン」「フェイント」の場合は、色調が記載されていないのです。
蛍光性は価格に影響を与える?
蛍光性によって、ダイヤモンドの外観や価格に影響は出るのでしょうか。
ここでは、外観への影響を整理した上で、価格に影響があるのか解説していきます。
蛍光性による外観への影響
蛍光性が原因で、ダイヤモンドの輝きや透明度などの外観に影響が出ることは、ほとんどありません。
例外として、極端に強い蛍光性を示すダイヤモンドは濁って見えることもありますが、このようなケースはごく稀です。
実際、GIA(米国宝石学会)に鑑定目的で提供されたダイヤモンドのうち、外観への影響があると判断されるものは0.2%未満といわれています。
蛍光性による価格への影響
上記でご紹介したように、蛍光性による外観への影響はほとんどありません。
そのため、「蛍光性は価格に影響を与えないのでは?」と思う方もいるでしょう。
しかし、日本では、蛍光性の強さが一定以上になると相場が下がるといわれています。
具体的には、蛍光性の強さが「ナン」「フェイント」の場合は価格に影響しません。一方で、「ミディアム」以上になると相場が下がるとされているのです。
とはいえ、蛍光性への考え方は国によって変わってきます。
ヨーロッパの一部では蛍光性の強いダイヤモンドが好まれないため、蛍光性の強さによって価格が変わるのだとか。
一方でアメリカでは、蛍光性をそれほど気にせず、原則として価格に影響が出ません。
ダイヤモンドの蛍光性はさまざまな捉え方がある
ダイヤモンドに蛍光性があるからといって、一概に価値が下がるとはいえません。
蛍光性に対する考え方は、国や鑑定機関などによっても変わってきます。
そのため、お持ちの鑑定書を見て蛍光性が強いことが判明したとしても、過度に気にする必要はないでしょう。
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