- 骨董品
- 2026.01.27
徳田八十吉の作品価値や買取相場はいくら?代表作も紹介

九谷焼を代表する陶工の系譜「徳田八十吉」の作品について、買取相場などを解説いたします。
人間国宝に認定された「三代徳田八十吉」の作品は世界的に評価が高く、買取市場でも高い人気を誇ることで有名です。
この記事では、代々続く徳田八十吉の軌跡に加え、代表作や高く評価されやすい作品の特徴などにも触れています。
徳田八十吉とは?

徳田八十吉(とくだ やそきち)とは、石川県の九谷焼を代表する陶工の名跡です。初代からその卓越した技術と芸術性は受け継がれ、現在は四代が活躍しています。
ここからは、初代から四代までの経歴を、簡潔にご紹介します。
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九谷焼をわかりやすく解説!特徴・画風から古九谷との違いまで
初代・徳田八十吉(1873〜1956年)
明治6年(1873年)に石川県小松市で生まれた初代・徳田八十吉は、若い頃から17世紀の「古九谷」の再現に情熱を注ぎ、とくに釉薬の研究に没頭しました。
試行錯誤の末、独自の濃厚な彩色釉薬「深厚釉(しんこうゆう)」を開発。この釉薬は、深い緑や紫の輝きを見せるのが特徴で、古九谷の色彩に新たな深みと艶を与えました。
その卓越した上絵付けの技術が評価され、1953年に九谷焼上絵付の分野で助成の措置を講ずべき無形文化財に選定。近代九谷焼の礎を築いた名工です。
二代・徳田八十吉(1907〜1997年)
1923年に初代の養子となり、厳格な指導のもとで技術を継承したのが二代・徳田八十吉です。1956年に二代目を襲名。
二代の功績は、初代から受け継いだ伝統的な古九谷の様式を守りつつも、現代的なデザインを取り入れ、九谷焼の近代化を推し進めた点にあります。
写実的な絵画調の作品から、幾何学的な文様まで幅広い作風を手がけました。
その実力は海を越え、1958年のブリュッセル万国博覧会ではグランプリを受賞するなど、九谷焼の国際的な評価を高めることに大きく貢献。
1988年に名を長男(三代)に譲り、自身は「百々吉」を名乗りました。市場には多くの作品が流通しており、安定した人気を誇ります。
三代・徳田八十吉(1933〜2009年)
祖父である初代から釉薬の調合を、父である二代から絵付け技術を学び、両者の才能を昇華させた天才陶工です。
後述する独自の技法「耀彩」を確立し、1997年に重要無形文化財「彩釉磁器」の保持者(人間国宝)に認定されました。歴代の中でもとくに人気と評価が高く、現代九谷焼の「最高峰」と称されるほど。
三代の作品は大英博物館やメトロポリタン美術館など、世界の名だたる美術館にも収蔵されており、その芸術的価値は不動のものとなっています。
四代・徳田八十吉(1961年〜)
2010年に四代目を襲名したのは、三代の長女である徳田順子氏です。
四代は、父・三代から受け継いだ「耀彩」の技術を基盤としながらも、女性ならではの柔らかく繊細な感性を作品に投影しています。
三代があまり用いなかった赤系統の色や、パステル調のふんわりとしたグラデーションを取り入れ、これまでの徳田八十吉にはなかった癒やしや優しさを感じさせる作品世界を切り開きました。
日本伝統工芸展での入選を重ねるなど、実力派の女性陶芸家として現在も精力的に活動しており、その将来性が高く評価されています。
このように、徳田八十吉の名跡は、各代が伝統を守りつつも革新を重ねており、そのすべてが今日の高い評価につながっています。
そのなかでも、作品の価値についてとくに多くのお問い合わせをいただくのが、人間国宝「三代徳田八十吉」です。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
徳田八十吉の買取相場

徳田八十吉の作品について買取相場をまとめました。
世代別の価値や、人間国宝に認定されている三代目が手掛けた作品の価値を詳しく解説いたします。
世代別の買取相場
| 代 | 買取相場 |
|---|---|
| 初代 | 数万円 |
| 二代目 | 数千~数万円 |
| 三代目 | 数万~数十万円 |
| 四代目 | 数千~数万円 |
徳田八十吉の作品は、数千円から数十万円で買い取られることが多いとされています。商品の種類や大きさ、状態などによって価値は大きく異なり、ものによっては100万円を超えるものもあります。
とくに人間国宝に認定された三代目徳田八十吉の作品は、骨董・古美術市場で非常に人気です。
三代目徳田八十吉作品の作品別買取相場
| 作品クラス | 買取相場 |
|---|---|
| 大作・代表作 | 数十万~数百万円以上 |
| 花器・飾皿など | 数万~数十万円 |
| ぐい呑・小品など | 数千から数万円 |
三代目徳田八十吉の作品は、展覧会への出品作や代表作のような希少な一点物は、高く評価されます。
とくに大型の作品やデザインが秀逸な作品は評価が高く、保存状態が完璧であれば数百万円以上の査定額が付くことも珍しくありません。
花瓶や飾皿、鉢といった一般的な作品やぐい飲みのような小さな作品であっても、人間国宝の作品として高値での買取が期待できます。
人間国宝「三代徳田八十吉」が生み出した技法と代表作

三代徳田八十吉の代名詞ともいえる技法と代表作を紹介いたします。
技法「耀彩(ようさい)」
三代徳田八十吉の作品が高く評価される理由は、試行錯誤の末に生み出した革新的な釉薬技法「耀彩」にあります。
従来の九谷焼が、山水や花鳥といった「絵柄」で器を彩るのが主流であったのに対し、三代目は「色彩のグラデーション(色の濃淡)」のみで作品の美を表現するという前人未到の領域に挑みました。
その第一歩として考案された技法が「彩釉(さいゆう)」です。
彩釉は、色の異なる釉薬を巧みに塗り重ね、通常の九谷焼より高い1040℃に達する高温で焼成することで、幻想的で繊細なグラデーションを生み出します。
三代目は彩釉をさらに発展させ、釉薬の重なりをより深くし、表面を寸分の狂いもなく丁寧に磨き上げる工程を加え、まるで内側から光が放たれるような「神秘的な透明感」を表現する「耀彩」の技法を生み出すことに成功しました。
代表作「黎明」
骨董・古美術市場で高く評価される人間国宝「三代徳田八十吉」。彼が世に送り出した数々の傑作のなかでも、代表作として名高いのが、最晩年の希少な作品「黎明(れいめい)」です。
青から緑、そして黄色へと移ろう優美なグラデーションと、吸い込まれるような鮮烈な色彩はまさに圧巻。
多彩な色を放つ釉薬を自在に操る技術は、まさに「人間国宝」の真骨頂であり、作品全体から気品と格調の高さが香り立ちます。
▼ その他代表作
- ✔︎ 碧明燿彩壺(へきめいようさいつぼ)
- ✔︎ 彩釉花器(さいゆうかき)
- ✔︎ 彩釉壷(さいゆうつぼ)
- ✔︎ 耀彩壺(ようさいつぼ)
- ✔︎ 耀彩鉢(ようさいばち)
- ✔︎ 碧明釉壺(へきめいゆうつぼ)
- ✔︎ 深厚耀彩花生(しんこうようさいはないけ)
高く評価されやすい徳田八十吉作品

- ✔︎ 大型作品
- ✔︎ 碧明釉(へきめいゆう)
- ✔︎ 五彩
徳田八十吉作品のなかでも高く評価されやすいものは、サイズが大きい作品や技法「碧明釉(へきめいゆう)」や「五彩」が使われた作品です。
大型作品
大きな飾皿や壺などの大型作品は、高度な焼成技術が必要であり、希少価値が高いとされています。
そのため、高額で取引される傾向にあり、買取市場でも高額査定が期待できるでしょう。
碧明釉(へきめいゆう)
碧明釉は、三代徳田八十吉が確立した彩釉のなかでも深く鮮やかな青から緑へのグラデーションが表現された技法です。
三代目の技術が最も円熟した晩年に多く見られ、世界中のコレクターが注目しています。芸術的価値や高い需要などから、他の技法の作品よりも一段高い相場で取引されるでしょう。
五彩
五彩は、九谷焼の伝統的な5色(赤・黄・紺・紫・緑)を使い、緻密な絵付けを行うスタイルです。初代が得意としていた技法で、重厚な筆致と色の深みが高く評価されています。
三代目の彩釉とはまた別格の扱いがされ、高額買取が期待できるでしょう。
徳田八十吉の作品を高く買い取ってもらうには

- ✔︎ 作品のコンディションを良好に保つ
- ✔︎ 共箱や鑑定書などの付属品を揃える
- ✔︎ ご自身では修理しない
徳田八十吉の作品価値を最大限に高めるためには、上記3つを押さえておきましょう。
作品のコンディションを良好に保つ
作品の状態は、査定額を左右する最も重要な要素です。傷やヒビ、欠けなどは大きな減額対象となるため、日頃の取り扱いや保管には細心の注意を払いましょう。
保管される際は、作品を薄手の布などで優しく包み、専用の共箱や頑丈な木箱に入れておくと、衝撃や破損から守れます。美しい状態を維持することが、高価買取への第一歩です。
共箱や鑑定書などの付属品を揃える
共箱(ともばこ)は作者自身の署名が入った専用の木箱です。これがあるだけで真贋の証明となり、作品の評価が格段に上がります。
また、鑑定書は信頼性の高い専門機関などが発行した真作の証明書であるため、作品が「本物」である証であり、価値を大きく高める重要な付属品です。査定に出される際は、必ず作品と一緒にお持ちください。
ご自身では修理しない
作品にヒビや欠けが見つかっても、ご自身で修理するのはおやめください。不適切な修理は、かえって作品の状態を悪化させ、価値を大きく損なう可能性があります。
また、専門業者に依頼する方法もありますが、修理費用が査定額の上昇分を上回ってしまうケースも少なくありません。
たとえ破損があったとしても、まずは「何もせず、そのままの状態」で専門の査定士にご相談いただくのが最善の方法です。
徳田八十吉の買取なら「福ちゃん」にご相談を

徳田八十吉の作品価値を正確に判断するには、非常に高度な専門知識が求められます。
買取を専門とする「福ちゃん」には、九谷焼や徳田八十吉の作品に関する深い知識と、豊富な査定経験を持つ査定士が在籍しております。
お客様の大切な作品が持つ歴史的背景や芸術的価値を丁寧に読み解き、最新の市場データと照らし合わせながら、その価値を最大限に反映した買取価格をご提示。
査定の際には、なぜその評価額になるのかを一つひとつ丁寧にご説明いたします。
大切な作品だからこそ、信頼できる福ちゃんに安心してお任せください。
まとめ
この記事では、初代から四代にわたる九谷焼の名跡「徳田八十吉」の作品価値と、高価買取を実現するためのポイントを解説しました。
人間国宝である三代の歴史的な傑作はもちろんのこと、その伝統を受け継ぎ発展させた二代、そして現代的な感性で新たなファンを魅了する四代まで、徳田八十吉の名跡は代々高く評価されています。
しかし、その価値はどの代の作品か、また種類や状態、付属品の有無によって大きく変動します。そのため、お手元の作品が持つ真の価値を知るには、専門の査定士による正確な査定が不可欠です。
「福ちゃん」には、歴代の徳田八十吉の作風と市場価値に精通した専門の査定士が在籍しています。お客様の大切なお品物に宿る価値を丁寧に見極め、ご納得いただける買取価格をご提示することをお約束します。
買取方法の中でも、お客様からとくにご好評いただいているのが「出張買取」です。
徳田八十吉の作品は、衝撃に弱い大変デリケートなお品物です。
とくに大型の壺などは重さもあるため、ご自身で店舗まで運ぶ手間や、運搬中の破損リスクを避けるためにも、査定士がご自宅までお伺いする「出張買取」が最も安心・安全な方法といえます。
査定料や出張料など、お客様にご負担いただく費用は一切ございません。ご自宅に眠る徳田八十吉作品の価値を、この機会に確かめてみませんか?
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