- 骨董品
- 2026.02.13
円山応挙の掛け軸買取|「偽物かも」とあきらめる前に!査定ポイントと売却のコツ

「蔵の整理をしていたら、円山応挙と書かれた古い掛け軸が出てきた」
「祖父が大切にしていたらしいが、本物の円山応挙の作品かどうか疑わしい」
このようなお悩みや、心当たりはございませんか?
江戸時代を代表する絵師・円山応挙(まるやまおうきょ)。
その名は骨董ファンならずとも、1度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、いざ作品が手元にあると、喜びよりも「これは本当に本物?」「偽物の作品かもしれない」という不安が先に立つものです。
実のところ、円山応挙は「日本で最も贋作や模倣品が多い画家の1人」といわれています。
しかし、ご自身の判断で「どうせ偽物だ」とあきらめ、処分してしまうのは早計です。
一見すると偽物に見えても、実はお弟子さんが描いた価値ある作品であったり、識者の箱書きがあったりと、プロが査定すればきちんとした評価になるケースが多々あるからです。
本記事では、円山応挙の作品がなぜ本物と判断しにくいのか、その理由とプロの査定士が見ているポイントを解説します。
円山応挙の掛け軸買取をあきらめかけている方こそ、ぜひ最後までお読みください。
なぜ円山応挙の作品には「贋作」や「模倣品」が多いのか?
円山応挙の作品において真贋の判断が難しいのには、当時の制作環境という歴史的な理由があります。
背景にはこうした事情があるため、ご自身で判断がつかなくとも、決して不思議なことではないのです。
「円山派」という巨大チームの存在
円山応挙は、写生(スケッチ)を重視した画風で一世を風靡し、「円山派」と呼ばれる大きな流派を作り上げました。
円山派には数多くの弟子がおり、師匠である応挙の画風を徹底的に学び、真似ていました。現代で例えるなら、カリスマ美容師の技術を弟子たちが完璧にコピーし、受け継いでいるような状態です。
そのため、弟子が描いた作品であっても、素人目には応挙そのものに見えるほどレベルが高いのです。
これらの作品は人を騙すための贋作というよりも、師匠への敬意を込めた「学習の成果」として描かれたものが多く含まれます。
「工房制作」の可能性
次に、工房制作の可能性です。
当時、一世を風靡(ふうび)した応挙の人気は凄まじく、1人では到底描ききれないほど、制作の依頼を抱えることとなりました。そこで、弟子に下絵や着色を手伝わせ、最後に自身が署名(落款)を入れる「工房制作」を行うこともあったのです。
これらは完全に偽物ともいい切れず、かといって100%本人の筆ともいえない、非常に微妙な立ち位置にあります。
しかし、骨董品の買取査定においては、こうした「円山派の作品」や「その時代に描かれた正統な作品」であれば、しっかりと価値がつきます。
応挙本人の筆でなければ「無価値」という、単純な話ではないのです。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
そもそも円山応挙とは?高額査定される理由
査定額の高さを裏付ける、円山応挙という作家の「圧倒的な魅力」と「革命性」について、少し踏み込んで解説します。
「写生画」の祖としての革命
応挙が登場するまでの日本の絵画(狩野派など)は、古くからの手本や型をそのまま写す手法が主流でした。しかし応挙は、その常識を覆し、実物を徹底的に観察して描く「写生(しゃせい)」というスタイルを確立しました。
応挙が描く対象は、動物の毛並み一本一本から植物の瑞々しさまで、まるでそこに命があるかのような、リアリティに満ちていました。
なお、現在私たちがイメージする「足のない幽霊」の姿を定着させたのも、応挙だといわれています(諸説ありますが、一説には「亡き妻を写生した」とも伝えられています)。
当時の常識を覆すこの「徹底したリアリズムの追求」こそが、応挙が美術史において重要視される所以です。その歴史的な革新性が、現代における高い評価、ひいては高額査定に直結しているのです。
高額査定につながりやすい「人気の画題」
円山応挙の作品は、多岐にわたります。
そのなかでも、とくにコレクターからの人気が集中し、市場価値が跳ね上がりやすい「代表的な画題」を3つご紹介します。
仔犬(こいぬ)
応挙といえば「コロコロとした仔犬」の絵が代名詞です。墨の濃淡だけで表現されたフワフワとした毛並みと、愛らしくユーモラスな表情は、「応挙の仔犬」として現代のコレクターからも絶大な人気を誇ります。
孔雀・虎・鶴
写生の真骨頂ともいえるのが、これらの動物画です。孔雀の鮮やかな羽の質感や、虎の威厳ある眼光、鶴の優美な立ち姿など、「迫力」と「繊細さ」が同居した作品は非常に評価が高くなります。
山水図・瀑布図(滝)
西洋画の「遠近法」を取り入れた奥行きのある山水図や、水しぶきの音まで聞こえてきそうな滝(瀑布)の絵も人気です。これらは応挙の卓越した技術力を示すものとして、常に高い需要があります。
もし、お手元の掛け軸が、教科書や美術館で見たことがあるような「応挙らしい構図」であれば、高額査定につながる可能性は大いにあります。
しかし、これほどの名声と人気があるゆえに、当時から多くの贋作(偽物)や、弟子による模写が数多く出回っているのもまた事実です。
では、私たちプロの査定士は、一体どこを見て「真筆(本物)」と「模写」を見極めているのでしょうか?
プロの査定士は見逃さない!評価をわける3つの査定ポイント
では、私たち福ちゃんの査定士は、お品物のどこを見て金額を算出しているのでしょうか。
もしお手元に掛け軸があれば、一緒に確認してみてください。
※ここでご紹介するポイントは、あくまで「目安」です。最終的な判断は、実物を拝見して総合的に行います。
【ポイント1】 落款(らっかん)と印章の変遷
まず確認するのは、作品の隅にある「署名(サイン)」と「印章(ハンコ)」です。
円山応挙はその生涯において何度も「改名」を行っており、制作された時期によって、署名の種類や書体が大きく異なります。
代表的なものは、以下のとおりです。
このように「どの名前が使われているか」を確認することは、作品が描かれた年代を特定する【重要な手がかり】となります。
しかし、これらは後世の贋作者によって、最も模倣されやすい部分でもあるのです。
名前があるから本物と安易に判断せず、筆致や印泥(ハンコの朱肉)の色味などと合わせて、慎重に見極める必要があります。
【ポイント2】「箱書き」と「箱」の重要性
実は掛け軸の本体と同じくらい、あるいはそれ以上に査定額を大きく左右するのが、「共箱(ともばこ)」の有無です。
掛け軸が収められている木箱の蓋や裏に、何か文字が書かれていないでしょうか?
その文字の内容によって、箱は大きく以下の2種類に分類されます。
共箱(ともばこ)
応挙本人が「私が描きました」と署名・捺印した箱のことです。これがあることは、現代における「保証書」以上の意味を持ち、真筆である信憑性が一気に高まります。
識箱(しきばこ)・極め箱(きわめばこ)
後世の著名な絵師や、信頼のおける鑑定家が「これは間違いなく応挙の作品である」と認め、署名した箱です。
具体的には、箱に「〇〇鑑(〇〇が鑑定した)」といった文字があれば、高額査定につながる可能性がさらに高まります。
なお、箱の汚れや紐切れは、査定額には大きく影響しません。
むしろ、箱がないことの方がマイナス査定となりますので、捨てたりせず作品の一部として、必ずセットでお出しください。
【ポイント3】 紙や絹の「時代感(経年変化)」
描かれている紙や絹(本紙)の状態も、査定士が必ずチェックするポイントです。
円山応挙が活躍したのは、江戸時代中期(1700年代後半)です。当然ながら、本物の作品であれば数百年分の「自然な経年劣化」が見られます。
具体的には、以下のようなポイントで「時代の真贋」を見極めます。
茶色く変色したシミや、紙の繊維の劣化は、その作品が長いときを経てきた証拠です。(プラス評価の要素)
逆に紙が真っ白でピカピカしていたり、墨の色が浮いて見えたりする場合は、近年に作られた印刷(工芸画)や、新しい模写の可能性が疑われます。
「古くてボロボロだから価値がない」ことは、決してございません。
むしろ、その古さこそが「江戸時代から生き残ってきた本物である証」として、プラスに評価されることもあるのです。
そのため、ご自身でシミ抜きや修復をしようとせず、ぜひそのままの状態で、私たちプロにお見せください。
「こんな状態でも大丈夫?」よくある質問5選(FAQ)
初めての買取依頼には、わからないことや不安がつきものです。
古い掛け軸の処分や売却について、お客様から実際によくいただくご質問にお答えします。
査定にご納得いただいた場合のみ買取成立となります。
強引に買取を迫るようなことは一切ございませんので、安心して買取福ちゃんをご利用ください。
ご自宅の蔵や押し入れに眠るその掛け軸、まずは「現在の価値」だけでも確かめてみませんか?
円山応挙の掛け軸査定なら、実績豊富な「福ちゃん」にお任せください
円山応挙の買取査定において、単に「本物(真筆)か、そうでないか」という二択だけで判断してしまうのは、お客様にとって非常にもったいない結果になりかねません。
なぜなら、美術市場における応挙関連の作品には、以下のように幅広い評価の基準が存在するからです。
応挙本人の真筆
美術館クラスの最高額評価がつきます。
円山派の弟子による作品
応挙の画風を受け継ぐ、正当な美術品として評価されます。
後世の画家による精巧な模写
明治期などの工芸品として価値がつくケースがあります。
このように、たとえ応挙本人の直筆でなくとも、時代背景や作品の出来栄えによって評価されるべき価値は多岐にわたります。
しかし、一般的なリサイクルショップや知識の浅い店舗では、少しでも疑わしい点があると「作者不明」として扱われ、本来つくはずの値段がつかないケースも少なくありません。
その点、福ちゃんは着物やブランド品なども幅広く扱う「総合買取業者」ですが、決して広く浅くではありません。
骨董品分野においても専門的な知識を持つ査定士が在籍しており、確かな目利き力を有しています。
また、2014年の設立以来、長きにわたり積み重ねてきた膨大な査定実績も私たちの財産です。過去の市場データと現在の相場を照らし合わせることで、隠れた価値を見落とすことなく適正に査定することが可能です。
「価値があるかわからないものを、わざわざお店に持ち込むのは気が引ける」
「買取店は少し入りにくい」
そのようなときこそ、ぜひ福ちゃんの「出張買取」をご活用ください。経験豊富な査定士がご自宅までお伺いし、その場で丁寧に拝見いたします。
プライバシーに配慮し、玄関先での査定も喜んで承っておりますので、お部屋に人を招くことに抵抗がある方でも、安心してご利用いただけます。
もちろん、査定料・出張料・キャンセル料といった費用は一切いただきません。
「もし価値がなかったら、そのときは笑って話のネタにする」
それぐらいの軽いお気持ちで、ご自宅に眠る掛け軸の正体を確かめてみてはいかがでしょうか。
お客様からのご連絡を、心よりお待ちしております。

