フルートの主な種類8つ|各フルートの特徴と選び方も紹介!

現在のフルートは一般的に金属で作られています。しかし、かつては木で作られていたため、フルートは木管楽器に属している楽器です。管楽器の中でも一番古い歴史を持ち、旧石器時代に動物の骨を使って作られたのが祖先だと言われています。表現できる音が幅広く、オーケストラはもちろん、ジャズやボサノバなどさまざまなジャンルで楽しめます。

当記事では、フルートの種類と選び方について解説します。フルートの購入を考えている方は、ぜひお役立てください。

フルートとは?

フルートとは?

フルートとは、オーケストラで主に主旋律(メロディ)を担当することが多い木管楽器の1つです。細長い管を横に構えて吹く横笛で、澄み渡るようなクリアな音色が特徴的です。

フルートは数ある管楽器の中でも特に高音域で、優しく繊細なメロディラインの演奏に向いています。基本的に金属で作られており、素材には洋銀、銀、金、プラチナなどを組み合わせて使用します。使う素材によって音色が異なるため、フルートを購入する際は音の確認をすることが大切です。

フルートの製造メーカーは世界中に数多くあります。中でも日本国内のフルート製造メーカーは多くのフルート奏者から高い評価を受けています。

国内の主要メーカーは下記の通りです。

日本の主要なフルートメーカー
  • ・YAMAHA(ヤマハ)
  • ・Muramatsu(ムラマツ)
  • ・Pearl(パール)
  • ・Altus(アルタス)
  • ・SANKYO(サンキョウ)
  • ・Miyazawa(ミヤザワ)

フルートの種類・選び方

フルートの種類・選び方

フルートは、メーカーや使われる素材によって音の響きや吹奏感も異なります。値段も幅広いため、購入の際に迷う方も多いでしょう。

フルートを選ぶときは、以下の3つのポイントに注目して選びましょう。

素材
「白銅」は、フルートに使われる素材の中で価格が安く、音が鳴りやすいのが特徴です。音の深みに物足りなさを感じる場合もあります。

「洋銀」は、同・亜鉛・ニッケルの合金です。高い音域でも低い音域でも音がよく響き、明るく軽やかな音色が特徴です。

「銀」は、重厚感のある音色が特徴的で、楽曲の細かいニュアンスを吹き分けられます。初心者には音の調整が難しい場合があります。

キイの種類
フルートの音階を作るボタンであるキイ部分には、キイに穴がない「カバードキイ」と、キイに穴が開いている「リングキイ」という2種類があります。

カバードキイはボタンを押さえるだけで完全に音孔を塞げる構造です。一方で、リングキイは指先で音孔を塞ぐのに技術が必要となります。リングキイは指先に空気の振動が感じられ、音程の自由度が高いことが魅力です。

キイの並び方
フルートはキイの配列が2種類あり、キイが一直線に並んだものを「インライン」、左手薬指で押さえるGキイが前にせり出したものを「オフセット」と呼びます。

オフセットは持ちやすく、子どもでも無理なく演奏できます。インラインは指の素早い動きにも対応しやすく、奏でられる音のバリエーションも多い構造です。

フルートには複数の種類があり、一般的なフルートは「コンサートフルート」と呼ばれます。他のフルートは管体の長さによって音域が異なり、演奏される作品に合わせて使い分けられます。

以下では、フルートの種類を8つ解説します。

ピッコロ

コンサートフルートより1オクターブ高い音域を持つのがピッコロです。長さはフルートの約半分で、きらびやかで明解な音色が特徴的です。主にオーケストラや吹奏楽で使用されます。

ピッコロはオーケストラの中で最高音を出す楽器です。音に存在感があるため、楽曲の盛り上がりを際立たせる演出ができます。

ピッコロが登場する代表的な作品には、スーザの行進曲「星条旗よ永遠なれ」や、ベートーヴェンの「交響曲第5番ハ短調 運命」があります。

バスフルート

コンサートフルートより1オクターブ低い音域を奏でるのがバスフルートです。アンサンブルでは低音域を担当し、作品を引き立てる役割をします。

管体が長いため頭部管がU字に曲がっており、重量は一般的なフルートの約4倍もあるため、座って膝に立てかけたりストラップで支えたりして演奏します。

バスフルートは柔らかく甘い音色を持っており、ソロやアンサンブルで多く演奏される楽器です。特徴的な音色はクラシックやジャズ、ポップスなどのジャンルで親しまれています。

バスフルートが登場する代表的な作品は、バッハの「パルティータ イ短調(第3楽章)サラバンド」や、ラヴェルの「クープランの墓」などが有名です。

アルトフルート

アルトフルートはコンサートフルートより1.5倍長く、重さもフルートの約2倍あります。頭部管はストレートとU字の2種類あり、小柄な方や手が小さい方はU字頭部管を選ぶと楽に演奏できます。

アルトフルートの奥深く落ち着いた音色は、ソロ、アンサンブル、オーケストラなど、あらゆる演奏スタイルで演奏の奥行きを広げる役割を担います。ジャズやボサノヴァに使われる機会も多いです。

アルトフルートが登場する代表的な作品は、バッハの「シチリアーノ」や、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」などがあります。

ソプラノフルート

ソプラノフルートは、コンサートフルートとピッコロの中間的な音色を持つ楽器です。

モーツァルトやベートーヴェンの時代には稀に使用されていました。現在では非常に珍しい楽器で、ソプラノフルートをしている楽曲が少ないため、演奏される機会はほとんどありません。

フルートダモーレ

フルートダモーレは、コンサートフルートとアルトフルートの中間音域を持った楽器です。イタリア語で「愛のフルート」を意味します。温かみのある甘い音色が特徴的です。

フルートダモーレは高い音域も演奏しやすいと言われています。演奏する際は、コンサートフルートとアルトフルートを持ち替えて演奏されることがほとんどで、あまり見かけることがない楽器です。

トレブルフルート

トレブルフルートは、ソプラノフルートより高い音が出る楽器で、音域はピッコロとソプラノフルートとの中間となっています。シンプルフルートと呼ばれる楽器にベースシステムを積んだ楽器です。

オーケストラでの出番はほとんどなく、スコットランドや北アイルランドのブラスバンドで主に用いられています。

シュヴェードラーフルート

シュヴェードラーフルートは、ドイツ人フルート奏者「シュヴェードラー」が楽器メーカーとともに製作したフルートです。

円錐管フルートを改良して作られたのがシュヴェードラーフルートです。プラスチック素材のリッププレートや、頭部管の金属部分が長いことなどの特徴があります。

フラウト・トラヴェルソ

フルートの原型となったのが、イタリア語で横笛を意味する「フラウト・トラヴェルソ」です。

横向きに構えて演奏しますが、現代のフルートとは構造や演奏の指使いも全く異なります。金属ではなく、ツゲやグラナディラなどの木材で作られていることが多く、音量が小さいと言われるフルートの中でも特に音が小さい楽器です。

現在は復刻版モデルや樹脂で作られたものが流通しています。

まとめ

フルートとは、オーケストラで主旋律を演奏することが多い木管楽器です。

フルートを選ぶときは、使用している素材やキイの種類、キイの並び方に注目しましょう。使用している金属によってフルートの音色が異なり、キイの種類に並び方によって演奏のしやすさも変わるため、購入前にフルートの音色を確認することが重要です。

一般的にフルートと呼ばれるコンサートフルートの他に、フルートにはさまざまな種類が存在します。中にはオーケストラで使用されているものもあれば、現在はあまり出番のないフルートもあります。

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