• 古銭
  • 2025.06.12

エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

通常の硬貨では見られない製造ミスやズレが生じた珍しい硬貨「エラーコイン」。

日本の硬貨の中にも、穴の位置がズレていたり、刻印が片寄っていたりするなど、さまざまなエラーコインが存在しています。

この記事では、代表的なエラーコインの種類やなぜ高く売れるのか、そして具体的な売却方法について詳しくご紹介します。

買取を検討されている方はもちろん、お手持ちの硬貨に珍しいエラーがないか確かめたい方もぜひ最後までご覧ください。

エラーコインとは

エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

エラーコインとは、硬貨が製造される過程で何らかのミスが発生し、本来あるべきデザインや形状とは異なる状態になってしまった硬貨のことを指します。

たとえば、五円玉や五十円玉に穴が開いていない「穴無しエラー」や、文字や模様の刻印位置がズレて読みにくくなった「刻印ズレエラー」などが代表的です。

こうしたエラーが起きる原因としては、金属板に穴をあける際の位置ズレや、プレス機の角度・位置合わせが正確に行われなかったことなどが考えられます。

このようなエラーコインは通常の硬貨と比べて流通量が極めて少なく、希少価値を持つことからコレクターの間で注目を集め、高額で取引されることもあるのです。

エラーコインの種類

エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

エラーコインにはさまざまな種類が存在します。穴の位置がズレていたり、刻印が本来の位置からズレていたり、あるいは同じ模様が両面に写り込んでいたりと、その現れ方は多岐にわたります。

ここからは、代表的なエラーコインの種類を挙げ、それぞれ見た目の特徴や発生する原因について詳しく見ていきましょう。

穴無しエラー

本来なら中央に穴が開いているはずの五円玉や五十円玉に、穴が存在しない状態を「穴無しエラー」と呼びます。

通常、これらの硬貨は金属板を打ち抜いて中央に丸い穴をあける工程を経ます。しかし、穴あけの作業が正しく行われなかったり、何らかの理由で完全にスキップされてしまったりすると発生するのが穴無しエラーです。

穴無しエラーのコインは表裏のデザインこそ通常と変わりませんが、中央に穴がないという一目で違いがわかるため、コレクターからの注目度が非常に高いのです。

穴無しエラーは数自体が限られているため、希少性が高いと評価され、市場でも高値で取引されるケースが多くあります。

穴ズレエラー

穴ズレエラーは、その穴の位置が本来あるべき中心からかなりズレてしまっているエラーです。

この現象は、五円玉や五十円玉など中央に穴が開くはずの硬貨で見られるエラーで、打ち抜く工程で金属板(ブランク)の位置が正確に合わせられなかったり、刻印時に微妙なズレが生じたりすることで起こります。

見た目の特徴としては、円の中央ではなく、どこか片方に寄った位置に穴が開いており、このアンバランスさがコレクターの心をくすぐるのです。

穴のズレ具合が大きければ大きいほど珍しさも増し、古銭買取でも高値になりやすいといえます。

製造過程で発生する確率も決して高くないため、見つかるとそれだけで話題になるほど注目を集めるエラーコインのひとつでしょう。

傾打ズレエラー

傾打ズレエラーは、硬貨の表面と裏面の図柄全体が通常の水平・垂直の位置関係から斜め方向にズレて刻印されたエラーです。

本来、硬貨の表と裏の模様は一定の基準角度できちんと重なるようにプレスされます。しかし、この位置合わせがうまくいかないと、デザイン全体が傾いた状態で硬貨に刻印されてしまいます。

角度のズレが微小な場合は気づかれずに通常の硬貨として流通することもありますが、大きく傾いている場合は一目で違和感を覚えるほど珍しく、そのぶん価値も高まる傾向です。

ズレた角度によっては、刻印の一部が欠けたり硬貨の縁にかかったりすることもあり、こうした独特の見た目や珍しさから、コレクターの間で人気を集めるエラーコインとなっています。

刻印ズレ・刻印欠けエラー

刻印ズレエラーは、コインのデザインや文字が本来あるべき中央の位置から横方向へと大きくズレて刻印されたものです。

ズレの度合いがとくに大きい場合には、文字や模様の一部が硬貨の端にまで寄ってしまい、結果として一部が欠けることさえあります。

一方の「刻印欠けエラー」は、打刻が不十分だったために一部の文字や模様が薄くなっていたり、まったく刻印されずに欠落してしまったりする状態を指します。

どちらも製造工程におけるプレス不良が原因で、目立つようなズレや欠けが生じていると希少性も高くなり、コレクターにとっても非常に魅力的なアイテムです。

ズレや欠けの程度が極端であればあるほど珍しく、買取での査定評価も高くなるでしょう。

影打ち(陰打ち)エラー

影打ちエラー陰打ちエラーとも呼ばれています)は、本来であれば、表と裏で異なるはずのデザインがまるで鏡像のように片面に重なって刻印されてしまった珍しいコインです。

これが発生する主な原因は、一度正常に打刻されたコインが何らかの理由でプレス機に張り付いたまま取り除かれず、次の金属板と一緒に再度プレスされてしまうためだと考えられています。

その結果、新たに刻印された硬貨の片面には、もう一方の面のデザインが反転した状態で薄く浮き出るという不思議な現象が起きるのです。

このような特殊な工程ミスによって生まれるエラーコインは市場に出回る数がごくわずかであるため、大きな希少価値を持ち、コレクターからは熱い視線を集める存在となっています。

裏写りエラー

裏写りエラーは、表面と裏面の異なるデザインがまるで重なり合ったように見える不思議なエラーコインです。

これは、デザインの刻印で強くプレスする際に、機械の微妙な不具合や押し付ける強さのバランスが崩れることで金型同士が直接触れ合ってしまい、片面のデザインがもう片面に薄く転写され痕跡が残る現象です。

その結果、コインを見ると表面に裏面の模様が透けているように見えたり、逆に裏面に表面の模様が薄く映り込んだりする独特の状態になります。

通常の製造工程では表裏の刻印がはっきりと分かれた状態に仕上がるため、このような現象が発生することはかなり珍しく、その希少性から高額取引の対象として注目されることもあります。

ヘゲエラー

ヘゲエラーは、硬貨の表面の一部がめくれ上がっているものや、まるで剥がれ落ちたような状態になっているユニークなエラーです。

これが生じる原因としては、製造時に使われる金属素材に含まれる微量の不純物や、金属を圧延する工程での不具合などが考えられます。

こうした要因により、硬貨をプレスする際の強い衝撃を受けた部分で局所的な剥離が起きたり、余分な金属片が付着したりすることで発生するのです。

見た目にはまるで硬貨が損傷しているかのような印象を与えるため、一般の流通からは外れやすく、その珍しさからコレクターの目に留まりやすいエラーといえるでしょう。

表面の変形が目立つものほど、コレクターの興味を引きやすく、古銭買取では思わぬ高値が付くケースも。

金属の複雑な性質と製造ラインの状態が絡み合って生じるエラーであるため、発生する頻度はそれほど多くないとされています。

エラーコインは高く売れる?

エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

エラーコインは珍しいというだけでなく、コレクターの収集心をくすぐる独特の魅力を持っています。

そのため市場では意外なほど高く評価される傾向があり、場合によっては額面を何倍も上回る値段で取引されることもあるのです。

ここからは、なぜエラーコインが高額査定を受けやすいのか、その理由について解説いたします。

珍しいエラーコインは希少

エラーコインが高く売れる最大の理由は、何といってもその希少性にあります。

通常の硬貨は造幣局で生産されているため、製造工程でエラーが発生する確率はごくわずかで、さらに多くの場合、厳しい検品作業によって流通前に取り除かれてしまうものです。

そのため、実際に私たちの手元に届くエラーコインの数は極めて限られています。

コレクターにとって「同じものがほとんど存在しない」という事実こそが大きな魅力であり、この希少性の高さが市場価格を押し上げる重要な要因となっているのです。

加えて、エラーの種類や目立ち具合によっても価値は大きく変わってきます。

見た目のインパクトが強いエラーほどコレクターからの需要が高まり、結果として高額取引につながることが多いのです。

複数の要素

エラーコインの価値をさらに高める要因として見逃せないのは、複数の希少要素が重なるケースです。

たとえば、ある特定の年号や図柄がすでにコレクターの間で人気を集めている硬貨に、大きな刻印ズレや穴無しエラーなどの特徴が加わっている場合、その価値は一段と高く評価される傾向にあります。

また、限定発行された記念硬貨やもともと流通枚数の少ない硬貨にエラーが見つかった場合も、需要と希少性が相乗効果を生み出し、オークションなどの場で予想を上回る高額で落札されることも。

このように、「年号」「硬貨の種類」「エラーの種類と程度」といったいくつかの要素がうまく組み合わさることで生まれる総合的なレア度の高さこそ、市場価格を大きく左右する重要なポイントになっているのです。

エラーコインを高く売る方法

エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

お手元にあるエラーコインを手放すのであれば、できるだけ高く売りたいと考えるのは当然のことでしょう。

売る方法や売る相手を工夫することで、同じエラーコインでも査定価格が大きく変わってくることもあります。

ここでは、ネットオークションやフリマアプリなどの個人間取引と、古銭専門の買取業者を利用する方法について、それぞれのメリットや気を付けるべきポイントをご紹介します。

ネットオークションやフリマアプリに出す

ネットオークションやフリマアプリに出品する方法は、自身で希望する価格を設定できる大きなメリットがある一方で、入札者や購入希望者とのやり取り、梱包や発送などの手間がかかるのが現実です。

エラーコインの本当の価値を伝えるためには、刻印のズレ具合や年号などの詳細情報をしっかり記載し、エラー部分がよくわかる鮮明な写真を複数枚掲載することが大切です。

ただし、個人間での取引にはトラブルのリスクも伴います。たとえば、購入者がコインを実際に手にしてから「写真で見たものと違う」などの理由でクレームを付けたり、返品を求めたりするケースも残念ながら発生しています。

こうしたリスク管理と手間をあらかじめ考慮したうえで、自身のペースで納得いく価格での取引を目指したい方に向いている方法といえるでしょう。

※利用するプラットフォームによっては、現行硬貨の売買自体が禁止されている場合もあります。

古銭買取業者に売る

エラーコインを確実かつ安心して売却したいなら、古銭に関する専門的な知識を持つ買取業者を利用するのが賢明です。

とりわけ買取実績が豊富な業者ほど、さまざまな種類のエラーコインを取り扱った経験があり、お持ちのコインに対して正確な査定をしてもらえる可能性が高くなります。

また、口コミ評価がしっかりしている業者であれば、取引のスムーズさや信頼性も期待できるでしょう。

古銭買取の「福ちゃん」は、古銭や記念硬貨など幅広いジャンルの買取実績が数多くあります。専門的な知識を持ち合わせている査定士によって、エラーコイン価値の見極めが可能です。

査定が無料で受けられるサービスも提供していますので、エラーコインの買取をお考えの際はぜひ福ちゃんにお任せください。

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まとめ

エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

エラーコインは、硬貨の製造工程で偶然に生じたミスによって誕生する特別な存在です。通常の硬貨と比べて流通量が極めて限られているため、コレクターの間では高値で取引される可能性を秘めています。

穴無しや穴ズレ、刻印ズレなどさまざまな種類があり、そのエラーが珍しければ珍しいほど希少性も増すため、高額査定が期待できることも大きな魅力といえるでしょう。

売却方法としては、ネットオークションやフリマアプリなどの個人間取引と、古銭買取の専門業者への依頼という選択肢があります。

正確な査定や安心感のある取引を重視するなら、専門知識が豊富な査定士が在籍する買取業者「福ちゃん」の利用がオススメです。

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