• 古銭/記念硬貨
  • 2025.11.23

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

海外古銭のなかでも、再び注目を集めている「中国古銭」。中国の古銭は歴史も長く、その種類も非常に豊富です。

中国古銭の価値が知りたい
家の蔵を整理していたら、古い中国の硬貨らしきものが出てきた
古銭のアルバムに、見たことのない文字が書かれた銭がある

この記事では、価値が高いとされる代表的な中国古銭の種類とその特徴、ご自身の古銭価値を判断するための査定ポイントを、専門的な視点からわかりやすく解説します。

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中国古銭の価値が高まっている背景

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

今、中国古銭は世界中のコレクターから大きな注目を集めている分野です。その価値が高まり続ける背景には、いくつかの明確な理由があります。

昔の古いお金というだけでなく、歴史や文化、そして経済的な要因が複雑に絡み合い、1枚の古銭に大きな価値を与えているのです。

ここでは、中国古銭の価値が高騰している3つの主な背景について見ていきましょう。

中国の経済成長と富裕層の増加

近年の中国の著しい経済発展により、以前と比べて富裕層が拡大しています。

これにより、自国の文化や歴史への関心を深め、かつて海外へ流出した文化財や骨董品を積極的に買い戻すようになりました。

中国古銭もその対象の1つであり、重要なコレクションアイテムとして認識されています。

この旺盛な需要が市場価格を押し上げ、以前では考えられなかったほどの高値で取引される要因となっているのです。

歴史的・文化的価値の再評価

数千年にわたる長い歴史を持つ中国では、各王朝が独自の貨幣を鋳造してきました。

それらの古銭は、決済手段としてだけでなく、その時代の政治、経済、文化、さらには鋳造技術を伝える貴重な資料ともいわれるほどです。

また、皇帝の書が刻まれたものや、美しいデザインが施されたものは、美術価値としても高く評価。こうした歴史的・文化的な価値が再評価され、学術的な視点からも収集の対象となっています。

希少性による価値の上昇

古銭の価値を語るうえで、「希少性」は欠かせない要素でしょう。

特定の時代に短い期間だけ発行されたもの、戦乱や政治的な理由で現存数が極端に少ないもの、あるいは試作品として作られた貨幣などは、その希少価値から非常に高額で取引されます。

現存数が少ない古銭は、世界中のコレクターが探し求めているため、需要と供給のバランスから価格が上昇しています。

《種類別》価値の高い代表的な中国古銭一覧

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

中国数千年の歴史において、発行された古銭の種類は膨大です。そのなかには、歴史的背景や希少性から非常に高い価値を持つものが数多く存在します。

ここでは、高い価値がつきやすい代表的な中国古銭を、5つのカテゴリーに分けて解説します。お持ちの古銭がどの時代のもので、どのような特徴を持つのか、照らし合わせながらご覧ください。

先秦時代の古銭(刀銭・布銭)

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

中国において円形で中央に穴の空いた貨幣が主流となる以前、すなわち秦の始皇帝が中国を統一する前の春秋戦国時代には、各地域で多種多様な形状の貨幣が使用されていました。

これらは2000年以上前のものであり、現存数が非常に少ないため、歴史的資料としての価値が極めて高く、中国古銭のなかでもとくに高額で取引されるジャンルです。

刀銭(とうせん)

刀銭」は、その名のとおり小刀の形を模した青銅貨幣です。主に「斉(せい)」や「燕(えん)」といった国々で使用されました。

形状は地域によって異なり、とくに斉で造られた大型のものは「斉刀(せいとう)」と呼ばれ、文字の美しさや保存状態の良いものは非常に価値が高くなります。

布銭(ふせん)

布銭」は、農具の鋤(すき)の形を模したとされる青銅貨幣です。「周・韓・魏」などで使用されました。

初期のものは大型で農具そのものに近い形状でしたが、時代が下るにつれて小型化・様式化されていきます。

刻まれている文字の種類や形状、大きさによって価値は千差万別ですが、希少なものは極めて高額での評価となるでしょう。

歴代王朝の穴銭(母銭・希少年号銭)

秦の「半両銭(はんりょうせん)」以降、中国では円形に四角い穴(円形方孔)が空いた「穴銭」が、清の時代まで約2000年間にわたり鋳造され続けました。

この長い歴史のなかで、鋳造数が極端に少ない年号のものや、通常の流通銭とは異なる特別なものは価値が高いとされています。

開元通宝(かいげんつうほう)

開元通宝」は唐代(7世紀初頭)に発行された穴銭で、その意匠と制度が後世の標準となりました。日本の「和同開珎」など周辺諸国の貨幣にも影響を与えています。

一般的に流通しているもの以外に、書体差や背面記号(点・月)などの希少な版も存在。

また、鋳造の原型となる母銭は彫りが深く文字が鮮明で、流通用の子銭より高く評価されます。

明銭・清銭(永楽通宝・咸豊通宝など)

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

明時代(1368年~1644年)や清時代(1644年~1912年)に造られた穴銭は、日本にも多く流入したため、比較的馴染み深いものが多いカテゴリーです。

しかし、そのなかにも特定の年号や種類によって、非常に高い価値を持つものが存在します。

天啓通宝(てんけいつうほう)

天啓通宝」は、明朝末期の天啓年間に発行された穴銭です。この時代は政治が混乱し、発行された貨幣の種類も非常に多岐にわたりました。

多くは一般的な価値ですが、裏面に鋳造地を示す文字や、額面を示す「十一両」などの文字が記された特定のタイプは現存数が少なく、収集家の間でも高値にて取引されています。

咸豊通宝(かんぽうつうほう)

咸豊通宝」は、清朝末期の咸豊年間に発行。この時期、太平天国の乱による戦費調達のため、額面の大きな高額銭が次々と発行されています。

「當百(とうひゃく)」や「當五百(とうごひゃく)」「當千(とうせん)」といった大型の銭貨は、当時の経済混乱を象徴するものであり、その希少価値と歴史的背景から非常に高い人気を誇ります。

清朝末期~中華民国の銀貨

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

清朝末期から中華民国の時代(19世紀後半~20世紀前半)は、西洋の技術を導入した機械打ちの硬貨、とくに銀貨が数多く造られました。

デザインの美しさと、激動の時代を反映した歴史的価値から、現代のコレクターからも人気のあるジャンルです。

光緒元寶

光緒年間に機械打ち貨が本格化し、広東造幣局は1889年稼働の近代的ミントとして先駆的役割を果たしました。

光緒元寶の省造・版差は非常に多く、発行地や版によって希少性と相場が大きく変わります。銀貨がとくに有名で、希少タイプはオークションで数十万円から数千万円に達する例もあるほどです。

大清銀幣(たいしんぎんぺい)

大清銀幣」は、清朝最後の皇帝である宣統帝の時代に発行された銀貨です。デザインが統一され、龍の図案が非常に精巧で美しいことから人気があります。

宣統三年」の銘が一般的ですが、そのなかでもデザインが微妙に異なる試鋳貨幣は極めて希少で、オークションなどで高額落札される対象となっています。

袁世凱銀貨(えんせいがいぎんか)

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

中華民国の初代大総統である袁世凱の肖像が描かれた銀貨です。当時の中国で広く流通しました。

発行年(三年、八年、九年、十年など)が刻まれており、その年号や書体のわずかな違い、あるいは特定の希少な版によって価値が大きく変動します。

「中華民国共和紀念幣」の袁世凱像銀貨など、希少なタイプは高額で取引されます。

孫文銀貨(そんぶんぎんか)

中国革命の父」と称される孫文(孫中山)の肖像が描かれた銀貨です。中華民国の「開国紀念幣」や、帆船が描かれたデザイン「帆船図(Junk Dollar)」などが有名です。

そのデザイン性の高さと歴史的な重要性から世界中にコレクターが存在します。偽物も非常に多く出回っているため、真贋の鑑定が価値を決定づける重要なポイントとなるでしょう。

徐世昌仁壽同登紀念幣

中華民国時代の軍閥政治家、徐世昌が大総統だった時代に発行したとされる銀貨です。

徐世昌の肖像がデザインされているのが特徴。発行枚数が極めて少なかったとされ、現存するものは非常に希少です。

中国近代史のコレクターにとって、価値の高い「幻の銀貨」のひとつとされています。

現代中国の記念硬貨と絵銭

1949年の中華人民共和国成立以降に発行された記念硬貨や、通貨としてではなく縁起物として造られた「絵銭」も、高い価値を持つものがあります。

これらは、従来の古銭とは異なる基準で価値が評価されます。

龍年500元金貨(りゅうねん500げんきんか)

現代中国(中華人民共和国)が発行する記念金貨の1つです。中国では干支をテーマにした記念硬貨が人気ですが、なかでも「」は特別なモチーフとされています。

とくに発行枚数が限定された大型の金貨や、デザインの評価が高い年の金貨は、地金の価値をはるかに超えるプレミア価格で取引されます。

1988年発行の5オンス・500元「龍年」などは、古銭買取市場でも高額な事例が多く見られます。この龍年500元金貨は、発行年や保存状態によって非常に高い価値が期待できるでしょう。

孔孟遺風(こうもういふう)

孔孟遺風は、通貨として発行されたものではなく、「絵銭」と呼ばれるジャンルの一種です。

孔子と孟子の残した教え」といった意味が込められた縁起物や記念品として造られました。絵銭の価値は、描かれた図案の芸術性、希少性、そしてその由来によって決まります。

「孔孟遺風」のように特定の思想や文化を反映したものは、骨董品としての価値が高く評価されることもあるのです。

中国古銭の価値を大きく左右する査定ポイント

中国古銭の価値一覧|種類ごとの価値と発行の歴史について解説

中国古銭の価値は、種類や名前だけで決まるわけではありません。同じ種類の古銭であっても、異なる価値を持っています。

プロの査定士は、古銭1枚1枚の状態を細かく観察し、様々な要素から総合的に価値を判断します。ここでは、これらの査定額を大きく左右する、4つの重要なポイントを見ていきましょう。

希少性(現存数と発行枚数)

古銭の価値を決定づける最も重要な要素が「希少性」です。発行された枚数がもともと少ない貨幣や、戦乱などで多くが失われ現存数が極端に少ないものは、それだけで価値が高くなります。

たとえば、試作品として数枚しか造られなかった「試鋳貨幣」や、特定の地域、ごく短い期間しか流通しなかった地方貨幣などは、市場に出てくることがほとんどないため、コレクターが探し求める対象となり、価格は高騰します。

また、発行されたものの現存が確認されている数の少ないものほど、その価値は飛躍的に上昇するでしょう。

古銭の状態(保存状態の良し悪し)

古銭がどれだけ良い状態で残っているかは、査定額に直接影響します。

刻印されている文字や模様が、摩耗せずにくっきりと読み取れるか、大きな傷や欠け、歪みがないか、サビや変色の程度はどうか、といった点が細かくチェックされます。

長年、人の手を経ずに大切に保管されてきた「未使用品」や、それに近い「美品」と評価されるものは、同じ種類の古銭でも高額査定に繋がります。

ただし、歴史を物語る自然な経年変化(古色)は価値の一部と見なされることも。そのため、汚れているからといって無理に洗浄しないことが重要です。

書体やデザインの美しさ

古銭の魅力である、刻まれた文字の書体や、描かれたデザインの芸術性も重要な査定ポイントです。

とくに、一般に流通する貨幣を造るための原型となった「母銭」は、彫りが深く、文字が非常に美しいことで知られています。

流通用の銭貨(子銭)に比べて圧倒的に数が少なく、美術品としての価値も高いため、高額で取引されます。

また、製造過程のミスで生まれた「エラー銭」(文字が逆さま、刻印がズレているなど)も、通常のものとは異なる希少性から収集家の間で珍重され、価値も高くなるでしょう。

真贋(本物か偽物か)

残念ながら、価値の高い中国古銭には、非常に精巧に作られた偽物(レプリカや模造品)が多く存在します。

とくに人気の高い銀貨や希少な穴銭は、偽物が市場に流通しているケースが少なくありません。

プロの査定士は、正規の古銭と比較して、重さや厚み、直径、素材である金属の質感、そして文字のハネやトメといった書体の細部に至るまで、長年の経験と知識をもとに真贋を判断します。

もし偽物であった場合は、価値はほとんどなくなってしまいます。正確な価値を知るためには、専門家による鑑定は欠かせません。

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まとめ

この記事では、価値が高まっている中国古銭の背景から、代表的な種類、価値を見極める査定ポイントまでを詳しく解説しました。

中国古銭は種類も多く、希少性や状態、そして真贋といった価値の見極めが非常に難しい分野です。

もしお手元に中国古銭をお持ちで、売却をお考えなら信頼できる専門の買取業者へ相談することが最も確実で安心な方法でしょう。

私たち「福ちゃん」では、経験豊富な査定士が1枚ずつ丁寧に拝見し、高価買取いたします。中国古銭の買取なら、ぜひ弊社にお任せください。

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