- 古銭/記念硬貨
- 2025.12.16
明治のお金の価値はどのくらい?現代との比較や偽物の見分け方も解説

明治のお金を現代の貨幣価値に換算すると、どのくらいなのか気になったことはないでしょうか。古銭として買取に出すと、高く評価されるのではないかと気になる方もいるでしょう。
この記事では、明治のお金について、当時の通貨制度や種類別の特徴、偽物の見分け方など幅広く解説します。高く売るコツも併せてご紹介しますので、もしご自宅に明治時代のお金が眠っているという方はこの機会に価値を確かめ、買取を検討されてみてはいかがでしょうか。
明治時代のお金の価値を現代と比較

お金の価値は日々変化しており、時代背景を踏まえて考えると、現在の価値へ換算するとどのくらいの価値に相当するのかイメージがしやすくなります。まずは、当時の1円が現代のいくらに相当するのか、物価指数や給与水準を基に見ていきましょう。
明治時代の1円は現代の約3,800円に相当
明治30年頃の物価を現在と比較すると、現在の物価は当時の約3,800倍です。物価比率だけで単純に換算した場合、明治時代の1円は現代の約3,800円に相当すると考えてよいでしょう。
しかし実際の生活感覚では、当時の1円にはより大きな価値があったと考えられます。当時は現在ほど経済が発達しておらず、賃金水準が物価に比べて低かったためです。明治のお金の価値を理解するには、こうした時代背景も含めて総合的に判断する必要があります。
実際には2万円以上とも考えられる
明治時代の1円の実質的な価値は、当時の給与や食品の価格などから推察できます。例えば明治39年頃の、巡査の初任給は12円程でした。
一方、警視庁のWebサイトによれば、2025年時点での警察官Ⅲ類採用者(高卒程度)の初任給は約26万円です。このことから、明治の新人警察官にとっての1円は、現代の約2万2,000円の価値があったと考えられます。
また、当時はあんぱん1個が1銭(0.01円)で買えました。1円を2万円とすると、あんぱんは200円となり、現在の価格に近付きます。明治時代の1円は現代の2万円以上と考えるほうが、物価比率による3,800円よりも現実的といえるでしょう。
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明治時代のお金の制度の変遷

現在の通貨制度は、明治時代に整備されたものです。江戸時代の複雑な通貨制度から統一通貨への変革は、単なる制度変更ではなく、近代国家として歩み始めた明治政府の経済政策の根幹を成すものでした。
「円」が生まれた過程や、日本銀行設立の経緯を知り、明治のお金についてより理解を深めましょう。
新貨条例で「円」が誕生
明治政府は発足後間もなく、江戸時代から続く複雑な通貨制度の改革に着手します。当時は江戸幕府が発行した金貨・銀貨・銅貨に加え、各藩が発行した「藩札」、外国の銀貨まで流通しており、経済発展における障壁となっていました。
この状況を打開するため、明治4年5月に新貨条例が制定されます。この法令により、日本で初めて「円・銭・厘」という十進法による統一通貨単位が誕生しました。
新しい通貨への移行を円滑にするため、江戸時代の通貨単位「1両」は「1円」と定められます。また1円は1米ドルで、金1.5グラムに相当するものとされました。
日本銀行の開業と紙幣発行権の確立
当時の日本では金や銀が不足しており、貨幣をたくさん発行できませんでした。そこで政府は、自身や政府が認めた銀行(国立銀行)が発行する不換紙幣(金・銀と交換できない紙幣)を、政策実行の費用に充てます。
しかし明治10年に勃発した西南戦争で、戦費調達のため紙幣が大量発行され、激しいインフレーションが発生します。この危機を受け、明治14年に大蔵卿に就任した松方正義は緊縮財政政策を実施しました。
不換紙幣の整理を進める一方で、兌換紙幣の発行権を一元化する構想を打ち出したのです。こうして明治15年に日本銀行が開業し、明治18年5月には最初の日本銀行券が発行されました。
明治時代に流通していたお金の種類

明治時代には、金本位制に基づく金貨から日常決済用の銅貨まで、さまざまな硬貨が流通していました。紙幣においては、政策の変化や技術革新とともに、大きな発展を遂げています。ここでは、明治のお金の特徴と価値について、種類別に詳しく見ていきましょう。
金貨・銀貨・銅貨の特徴と価値
金貨は明治時代に9種類発行されており、いずれも額面は1円以上です。純度の高い金を使用していたため現在でも高値で取引されています。
銀貨は1円から5銭までさまざまな額面があるほか、貿易専用につくられたものもあります。銅貨は1厘から5銭まで5種類が発行され、日常的な小額決済に使用されました。それぞれの発行開始年と、名称は以下の通りです。
| 発行開始年 | 名称 | |
| 金貨 | 明治3年 | 旧20円 |
| 明治4年 | 旧1円・2円・旧5円 | |
| 明治5年 | 新1円 | |
| 明治9年 | 旧10円 | |
| 明治30年 | 新5円・新10円・20円 | |
| 銀貨 | 明治3年 | 旭日竜5銭・旭日竜10銭・旭日竜20銭・旭日竜大型50銭・旧1円 |
| 明治4年 | 旭日大字5銭・旭日竜小型50銭 | |
| 明治6年 | 竜5銭・竜10銭・竜20銭・竜50銭 | |
| 明治7年 | 新1円大型 | |
| 明治8年 | 貿易銀 | |
| 明治20年 | 新1円小型 | |
| 銅貨 | 明治6年 | 1厘・半銭・竜1銭・2銭 |
| 明治22年 | 菊5銭(白銅) |
紙幣の種類と変遷
紙幣は発行主体によって、明治政府・国立銀行・日本銀行の3種類に分けられます。慶応4年発行の「太政官札」は、政府による日本初の全国通用紙幣で、同年9月に明治へ改元が行われています。
しかし印刷技術が未発達だったため偽造が横行し、明治5年にドイツ製の「明治通宝」(ゲルマン紙幣)へと切り替えられました。また、明治政府は明治14年に、初めて肖像入りの紙幣(改造紙幣)を発行します。改造紙幣は、神功皇后の肖像を採用したことから「神功皇后札」とも呼ばれます。
国立銀行発行の紙幣には、明治6年の旧券と、明治10年の新券があることも押さえておきましょう。明治18年に日本銀行が発行した紙幣は大黒天の図柄から「大黒札」として親しまれました。
| 発行開始年 | 名称 |
| 明治元年 | 太政官札 |
| 明治5年 | 明治通宝 |
| 明治6年 | 国立銀行紙幣(旧) |
| 明治10年 | 国立銀行紙幣(新) |
| 明治14年 | 改造紙幣 |
| 明治18年 | 日本銀行兌換銀券 |
| 明治21年 | 改造兌換銀行券5円 |
| 明治22年 | 改造兌換銀行券1円 |
| 明治23年 | 改造兌換銀行券10円 |
| 明治24年 | 改造兌換銀行券100円・改造100円券 |
| 明治32年 | 日本銀行兌換券 |
現在高価買取が期待できる明治のお金
明治のお金の中には、希少性とコレクター人気により高価買取が期待できるものがいくつかあります。最も価値が高いとされるのは旧20円金貨です。
発行枚数がわずか103枚と少ないことと、大きくて美しいデザインから、コレクターの間で高い人気を誇っています。明治8年以降の旧5円金貨も、現存数が少ないため人気です。
銀貨では3年間しか製造されなかった貿易銀や、「圓」の文字が欠けた旧1円銀貨などが挙げられます。銅貨も発行枚数が少ないものは高値が付きやすく、1厘銅貨には数万円以上の値が付くケースもあります。
明治のお金の偽物を見分けるポイント

手元にある明治のお金が本物かどうか、気になる人もいるでしょう。市場には精巧な偽物も流通しているため、買取に出して初めて偽物と分かることもあります。ただし本物にはいくつかの特徴があり、ポイントを押さえればある程度の判別は可能です。ここでは、専門知識がなくてもできる、偽物の見分け方を解説します。
重さ・大きさ・素材
硬貨の真贋判定では、重さと大きさ(直径と厚み)が手掛かりのひとつです。本物は重さも大きさも厳格に定められています。仮に直径が規定のサイズよりも長い、または短い場合、偽物の可能性があります。
重さについては、偽物は本物よりも軽くなると考えてよいでしょう。摩耗によって変化することもありますが、誤差はほんのわずかです。
金や銀の代わりに、白銅や真鍮を使って本物と同じ大きさにしようとすると、素材の比重差の影響で軽くなってしまうのです。本物と同じ重さに近付けるには、厚みを増すしかないため、厚みで判断するのも有効です。
彫刻の精密さ
明治の硬貨には、表面に非常に繊細で精密な彫刻が施されています。明治政府が新貨幣の見本制作を命じた加納夏雄の彫刻技術は、外国人技術者も感嘆するほどでした。以降、硬貨の図案と彫刻は加納夏雄とその門下生が手がけています。
本物の硬貨は、文字は力強くかつバランスよく配置されています。図柄は鮮明で、竜のウロコひとつでさえ、くっきりと見えるでしょう。文字の線が弱々しい・図柄が不鮮明・全体的に粗さが目立つなどの場合は、偽物の可能性があります。
側面の溝
硬貨の側面に施されている細い溝(ギザギザ)にも注目してみましょう。硬貨の溝は専用の機械を使って刻まれているため、本物なら深さや間隔、形が一定に保たれています。
偽物は製造技術の限界により粗くなりがちで、溝の深さが不均一だったり間隔がまちまちだったりします。彫刻やギザギザは非常に細かいため、肉眼では見落とすこともあります。ルーペを使って、隅々までよく観察してみるとよいでしょう。
明治のお金を高く売るためには

明治のお金の買取価格は、市場の動向や保存状態、買取業者によって大きく左右されます。相場を知らずに持ち込んだ場合、提示された金額が適切かどうか分からず、損をしてしまうかもしれません。できるだけ高額で買取してもらうために、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
事前の情報収集で相場を把握する
明治のお金を適正価格で売るためには、事前の相場把握が欠かせません。手元にある貨幣がどの程度の価格で取引されているのかを知っていれば、安心して査定に出せるでしょう。古いお金は、基本的に稀少なものほど買取価格も高くなる傾向にあります。
同じ額面でも、大量に発行された年のものは安く、少ししか発行されていない年のものは高いといえます。彫刻の位置がずれていたり、一部が欠けていたりするエラー硬貨もコレクターに人気です。買取業者のWebサイトやオークションサイトを小まめにチェックすると、最新情報を効率よく得られるでしょう。
価値を下げないように適切に保管する
お金に限らず、古いものを高く売るためには、保存状態がよいことが条件のひとつです。傷やさび・カビなどが付かないように、適切に保管しましょう。
劣化の主な原因は空気中の酸素・湿気・紫外線・皮脂です。硬貨は専用のホルダーやカプセルに、紙幣はアルバムに入れて、日陰の風通しの良い場所で保管しましょう。取り扱いの際は手袋を着用します。
素手で直接触れると、皮脂や汗が付いて劣化を促進し、価値を低下させる原因となります。また、明治のお金は骨董品として「当時の状態に近いほど良い」とされるため、過度な清掃は禁物です。柔らかい布でほこりを拭く程度にとどめましょう。
専門知識を持つ古銭買取業者を選ぶ
明治のお金を査定に出すなら、古銭の専門知識を持つ買取業者を選びましょう。古銭は発行年や状態、希少性により価格が変動するため、一般的なリサイクルショップでは適正な査定が期待できません。
古銭買取の実績が豊富な業者なら、知識や経験を持つ査定士がいるため、希少な年号や製造エラーを見逃す心配はないでしょう。査定に出す際は、手数料が無料かどうかも確認します。
高額査定を受けても、手数料で相殺されては意味がありません。複数業者に査定を依頼し、提示価格と査定根拠を比較検討すれば、納得のいく価格での買取が実現するでしょう。
福ちゃんで明治のお金の価値を確かめてみよう

明治時代の通貨制度は、新貨条例による「円」の誕生と日本銀行設立を経て確立されました。当時の1円は、生活水準や給料の実態からみて現代の2万円以上の価値があったと考えられます。
金貨・銀貨・銅貨・紙幣それぞれに多様な貨幣が流通し、現在では希少価値の高いものも存在します。とはいえ、古銭の価値は発行年や保存状態によって大きく異なるのが実情です。
福ちゃんでは出張買取・宅配買取・店舗買取に対応しています。買取成立時に出張料や査定料、振込手数料といった手数料がかからないのが特徴です。手元に明治のお金をお持ちなら、まずは福ちゃんへ買取のご相談をお申し込みください。