• 骨董品
  • 2025.12.17

沖縄国際海洋博覧会記念メダルの買取相場とは?高く売るポイントも

沖縄国際海洋博覧会で発行された記念メダルは、現在もコレクター間で取引されており、中には買取価格が高いものもあります。家の片付けなどで見つけた沖縄国際海洋博覧会記念メダルの価値を知りたい、とお考えの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、記念メダルの種類別の価値や相場、高く売るためのポイントを解説します。処分を考えている方も、真の価値を確認した上で売却か処分かを検討することをおすすめします。

記念メダルが発行された沖縄国際海洋博覧会とは?

沖縄美ら海水族館の正面風景

沖縄国際海洋博覧会がいつ、どこで開催され、どのような意義を持つイベントだったのかを理解することで、記念メダルの価値をより深く知ることができます。イベントの概要から跡地の現在の姿、発行された記念メダルの種類まで、基本的な情報をチェックしましょう。

1975年に開催された国際博覧会

沖縄国際海洋博覧会は、1975年7月20日~1976年1月18日まで開催された、世界初の「海」をテーマにした国際イベントです。1972年の沖縄本土復帰を記念する国家的な事業として企画されました。

開催地は沖縄県本部町です。「海-その望ましい未来」という統一テーマのもと、世界36カ国が参加する大規模な国際博覧会となりました。会期中の来場者数は約350万人を記録しています。

日本初となる新交通システムが試験導入されたり、海上には未来の洋上都市「アクアポリス」が浮かんだりと、革新的な技術展示が注目を集めました。

跡地は沖縄の人気観光スポットに

博覧会の跡地は、閉幕から約半年後の1976年8月に「沖縄エメラルドパーク」と呼ばれる国営公園となり、現在は海洋博公園として親しまれています。

2002年11月にオープンした「沖縄美ら海水族館」も、海洋博公園にあります。巨大水槽「黒潮の海」は、ジンベエザメや世界初の繁殖に成功したナンヨウマンタを観察できる施設として、世界的に有名になりました。

現在では年間数百万人が訪れる沖縄屈指の観光スポットとなっており、博覧会の理念である「海」をテーマとした教育・研究機能も果たしています。

発行された記念メダルの内容

沖縄国際海洋博覧会記念メダルは、全部で7種類あります。

  • 純金小判型メダル
  • 金メダル
  • 銀メダル
  • 銅メダル
  • 金・銀・銅メダル(セット)
  • 銀・銅メダル(セット)
  • 100円白銅貨

金・銀・銅メダルは3枚セットと、単体での販売がありました。銀・銅メダルのセットは、3枚セットの銀・銅メダルとは異なるデザインとなっています。100円白銅貨は額面付きの記念コインとして、1億2,000万枚製造されました。

沖縄国際海洋博覧会記念メダルの種類と特徴

赤いシートの上に並ぶたくさんの記念硬貨

買取価格を調べる上で欠かせないのが、メダルの種類と特徴を正確に把握することです。7種類のメダルはそれぞれ素材やデザインが異なり、買取価格にも影響します。ここでは、各メダルの詳細な特徴と、買取市場での評価について、以下4項目に分けて解説します。

  • 純金製の小判型メダル
  • 金・銀・銅製メダル
  • メダルセット2種
  • 記念100円白銅貨

純金製の小判型メダル

沖縄国際海洋博覧会では、豪華な純金製の記念メダルが発行されました。江戸時代の小判を模した形状が特徴で、表面には「EXPO’75」の文字と波のデザインが刻まれています。

裏面には「沖縄国際海洋博覧会 昭和50年」とあり、記念品としての価値を物語っています。買取市場での評価も高く、本体だけでも高額買取が期待できるでしょう。専用ケースなどの付属品もそろえることで、より高い評価を得られる可能性があります。

金・銀・銅製メダル

金・銀・銅メダルには、それぞれ沖縄の象徴的なデザインが施されています。18金製金メダルの表面デザインは、琉球王国時代に活躍した交易船・進貢船(しんこうせん)です。

銀メダルは純銀製で、表面の絵柄はフエヤッコダイです。銅メダルは丹銅(銅と亜鉛の合金)でできており、表面にはシーサーがデザインされています。裏面のデザインは共通で、アクアポリスと「沖縄国際海洋博覧会」の文字が刻印されています。

メダルセット2種

沖縄国際海洋博覧会では「金・銀・銅メダル」の3点セットの他に、「銀・銅メダル」の2点セットも販売されました。2点セットの銀メダル表面にはイルカの背にまたがり、貝を吹く少年、銅メダルの表面にはタツノオトシゴの背につかまる少年が描かれています。

また裏面にはいずれもシンボルマークと「EXPO’75・沖縄海洋博覧会」の文字が、日本語と英語で表記されています。3点セットの銀・銅メダルとはデザインが異なるため、買取市場で評価されやすいでしょう。

メダルセットにはいずれも専用ケースが付属しています。単品よりも、セットでそろっているほうが買取価格が高くなりやすい傾向にあります。

記念100円白銅貨

記念100円白銅貨は、表面に沖縄の象徴である守礼門がデザインされています。裏面中央には「100」の刻印、周囲に「EXPO’75」「OKINAWA」「昭和50年」の文字が配置されています。

文字の間にはイルカ(愛称「オキちゃん」)と波のマークが描かれており、沖縄らしさと愛らしさを兼ね備えたデザインが特徴です。ただし買取市場での高額査定は期待できません。製造枚数が1億2,000万枚と、記念硬貨の中でも最多となっており、希少性がないためです。

沖縄国際海洋博覧会記念メダルの買取価格

小さなショッピングカートに入った2枚のコイン

沖縄国際海洋博覧会記念メダルの買取価格は、メダルの種類や素材によって大きく異なります。高額査定が期待できるものもあれば、ほとんど値段が付かないものもあります。

実際の買取市場では、どのメダルにどれくらいの価値が認められているのでしょうか。各メダルの具体的な買取相場について解説します。

小判型メダルは高額で売れる可能性が高い

小判型メダルの発行枚数ははっきりしないものの、素材や大きさがほかのメダルとは一線を画していることから、多くはなかったと考えられます。もともと希少性が高いため高価買取されやすく、実際に数十万円から100万円ほどの高額な買取実績が報告されています。

純金製であることも、見逃せない要素です。近年は金相場が高騰しているため、買取に出すタイミングによって、価格は大きく変わるでしょう。小判型メダルは重さが90グラムあります。金1グラムがいくらなのか、相場をチェックしておくと、より良い条件での買取が実現するかもしれません。

金・銀メダルやセット品も価値がある

小判型メダルほどではありませんが、金・銀製メダルやセット品も数万円~十数万円の価値が認められています。金メダルの場合は状態が良ければ、単体でも相応の査定額が付くケースもあります。

これらのメダルが価値を持つ理由は、金や銀という貴金属素材を使用していることに加え、博覧会という歴史的イベントの記念品としての希少性があるためです。特にセット品はコレクション性が評価され、単品で売却するよりも高値が付く傾向にあります。

銅製や100円白銅貨の高価買取は期待できない

銅製メダルや100円白銅貨は、高価買取に結び付きにくいでしょう。銅製メダルには、金や銀のような貴金属としての価値はほとんどありません。単体で買取に出しても、査定額は低いと予想されます。

100円白銅貨も流通量が多いことから、額面通りの100円での買取がほとんどです。ただし、愛らしいデザインが収集家に根強い人気があるため、完全未使用品であれば200円程度の値が付くこともあります。

沖縄国際海洋博覧会記念メダルを高く売るコツ

保管ケースに納められたコインと指輪

記念メダルをより高い価格で売却するためには、いくつかの重要なポイントがあります。メダルの保管方法・付属品の有無・売却タイミング・そして業者選びまで、それぞれが査定額を左右する要因となります。実際に高額査定を実現するための以下の方法について、詳しく見ていきましょう。

  • メダルのコンディションをきれいに保つ
  • 付属ケースも一緒に査定してもらう
  • 金相場を把握する
  • 信頼できる業者に査定を依頼する

メダルのコンディションをきれいに保つ

沖縄国際海洋博覧会記念メダルの買取価格を高く保つためには、コンディションの維持が重要です。傷や汚れ、変色があると査定額が下がる可能性があります。

傷や汚れを付けないように、触れる際は手袋を着用しましょう。また空気中の酸素・湿気・直射日光や蛍光灯などの強い光は、メダルの酸化を進行させる原因となります。高温多湿を避け、光が直接当たらない場所で保管するとよいでしょう。

メダルが汚れている場合、無理にクリーニングを行うと、かえって傷を付けてしまう恐れがあります。柔らかい布で表面のほこりを優しく拭き取る程度にとどめることが大切です。

付属ケースも一緒に査定してもらう

付属のケースや外箱があることで、査定額が上がる可能性があります。付属品が査定額に影響する理由は、メダルの真正性を証明する役割があるためです。

オリジナルのケースや説明書は、そのメダルが正規品であることを示す証拠となり、買取業者にとっても安心して取引できる材料となります。

コレクターの視点からも「完品」に近い状態のメダルは需要が高く、市場価値が向上します。ケースに汚れや傷がある場合でも、査定時に持参しましょう。状態が良くない付属品でも、ないよりは評価されます。

金相場を把握する

沖縄国際海洋博覧会記念メダルの買取価格を左右する重要な要因のひとつが、金相場の動向です。特に純金製の小判型メダルや18金製の金メダルは、金相場の変動によって買取価格が大きく変わるため、売却前に現在の相場を把握しておくことが高価買取への近道となります。

買取業者の多くが、貴金属の買取価格の最新情報をWebサイトで公開しています。複数の業者のWebサイトをチェックしておくと、提示された価格が適正かどうか、判断する材料となるでしょう。

信頼できる業者に査定を依頼する

査定に出す業者も、慎重に選ぶことをおすすめします。中には査定時に重量を正確に計らない、メッキと偽って価値を低く見積もるなどの業者も存在するため注意が必要です。

信頼できる業者を見分けるポイントは、古物商許可番号を明示しているかどうかです。正規の買取業者は必ずこの許可を取得しており、店舗やWebサイトに許可番号を掲載しています。

また信頼できる業者は、重量や品位を正確に測定し、査定根拠を明確に説明してくれます。査定額の内訳や相場との比較についても、丁寧に答えてくれるでしょう。複数の業者に査定を依頼し、価格だけでなく対応の質も比べてみることをおすすめします。

まとめ

沖縄国際海洋博覧会記念メダルのひとつ、100円白銅貨2枚とその他の記念硬貨4枚

沖縄国際海洋博覧会は1975年に開催された国際博覧会で、複数種類の記念メダルが発行されました。小判型の純金メダルや金製メダルは高額買取が期待でき、銀製メダルやセット品にも一定の価値があります。

買取価格を高めるには、コンディション維持・付属ケースの保管・金相場の把握などが重要です。信頼できる専門業者に査定を依頼することで、適正な価格で売却できるでしょう。

福ちゃんでは、熟練査定士が記念メダルの価値を正確に見極め、出張料・査定料無料で丁寧に対応します。複数の業者に査定を依頼する際も、まずは福ちゃんの無料査定をご活用ください。お持ちのメダルの本当の価値を、プロの目で確認してみませんか。

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