- 古銭/記念硬貨
- 2026.01.22
地方自治法施行60周年記念500円硬貨の買取相場は?全47種類の価値とデザインを一挙紹介

2008年から2016年にかけて発行された「地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッド貨幣」。
日本地図のパズルのように47都道府県それぞれの特色が描かれたこのシリーズは、その美しさと技術の高さから、収集家の間で高い人気を誇ります。
「銀行で両替してしまった方がいいの?」
「買取業者に持ち込んだら高く売れるの?」
遺品整理や生前整理、あるいは偶然手に入れた硬貨の扱いに迷われている方も多いのではないでしょうか。
この記念硬貨、種類や状態によっては額面以上のプレミア価格で買取されるケースがあります。とくに専用ケースに入ったものや、全種類そろったセットは高評価にも期待できるでしょう。
この記事では、地方自治法施行60周年記念500円硬貨の全47種類のデザイン詳細から、古銭の買取相場、そして少しでも高く売るためのポイントまでを解説します。
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地方自治法施行60周年記念500円硬貨とは?

地方自治法施行60周年記念500円硬貨は、各都道府県をテーマに発行された記念硬貨です。500円硬貨だけでなく、1000円銀貨も発売されました。
まずは、この硬貨がどのような背景で生まれ、なぜ特別な価値を持つのか、その基本的な知識について見ていきましょう。
発行の背景と歴史
この記念貨幣シリーズは、1947年(昭和22年)5月3日に施行された「地方自治法」が、2007年に60周年を迎えたことを記念して企画されたものです。
その目的は、日本全国の地域の象徴や文化遺産を貨幣デザインとして紹介することで、地域の魅力を発信し、観光振興や地域活性化につなげることにありました。
企画の着想源となったのは、アメリカで実施され大成功を収めた「50州25セント硬貨」プログラム。
日本でも同様に、47都道府県ごとに異なるデザインの貨幣を発行するという大規模なプロジェクトが立ち上がりました。
発行は平成20年度(2008年度)から始まり、初年度は北海道・京都府・島根県が対象。
その後、各年度に複数の都道府県が順次発行され、最終発行分(平成28年度前半)は福島県・東京都で完結しました。
日本初の技術「バイカラー・クラッド」
この500円硬貨の最大の特徴は、その製造技術にあります。シリーズ名にもなっている「バイカラー・クラッド」とは、異なる種類の金属を組み合わせる高度な技術のことです。
▼バイカラー(Bi-color)
2色の金属という意味。硬貨の外側(リング部分)と内側(コア部分)で異なる色の金属を使用しています。外側はニッケル黄銅、内側は白銅という素材が使われています。
▼クラッド(Clad)
重ね合わせるという意味。内側の白銅部分は、銅を白銅で挟み込んだ「3層構造」になっています。
つまり、見た目は金と銀の2色ですが、構造的には3種類の金属板がサンドイッチされた非常に凝った作りになっているのです。
このシリーズで日本の貨幣として初めてバイカラー・クラッド(2色3層構造)が採用。なお、2021年から流通している新500円貨にも、通常貨幣としてバイカラー・クラッド構造が採用されています。
さらに、偽造防止技術も最先端のものが導入されました。
硬貨の側面には、通常のギザギザとは異なる「異形斜めギザ」、裏面の中央部分には「潜像(せんぞう)」と呼ばれる特殊な加工技術が導入されています。
発行形態の種類
同じ「地方自治法記念500円硬貨」でも、発行された形態によって扱いが異なります。
以下は4種類の販売形態です。
✔ プルーフ貨幣
✔ カード型ケース(Aセット)
✔ 切手入り特製ケース(Bセット)
✔ 特製ケース(Cセット)
これらの種類のなかでは、各都道府県ともプルーフ貨幣が価値も高めです。次いで、切手入り特製ケースに人気が集まっている傾向が見られます。
買取査定においては、この発行形態と付属品の状態が非常に重要なポイントになるでしょう。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
市場相場|地方自治記念500円硬貨の買取価格とプレミア価値

「500円玉は500円の価値しかないのでは?」と思われるかもしれませんが、地方自治記念硬貨に関しては必ずしもそうではありません。
市場の需要と供給のバランスにより、額面を超えるプレミア価値がつくものも存在します。
基本的には「額面」基準だが例外あり
まず、相場観をお伝えすると、銀行で引き換えられた「通常貨幣(流通品)」の多くは、単体では額面通り(500円)もしくは小幅なプラス査定となるケースが一般的です。
これは発行枚数が各県あたり約160万枚~210万枚と比較的多く、入手しやすかったことが主な理由です。
しかし、金融機関引換ではない、プルーフ貨幣や切手入り特製ケースのような種類だと数千円程度の値段がつく可能性もあります。
通常貨幣とプルーフ貨幣の相場・特徴比較
ここで、通常貨幣とプルーフ貨幣の違いを整理しました。お手元の硬貨がどちらに当てはまるかご確認ください。
| 項目 | 通常貨幣(クラッド貨幣) | プルーフ貨幣(各セット) |
|---|---|---|
| 入手方法 | 銀行窓口での引換 | 造幣局への事前申込・抽選 |
| 外観 | 通常の光沢 | 鏡面仕上げ(背景が鏡のように反射する) |
| パッケージ | なし(裸)またはビニール袋 | 専用プラスチックケース、化粧箱入り |
| 主な種類 | 単体 | Aセット(単体)、Bセット(切手付)、Cセットなど |
| 発行価格 | 500円(額面) | 販売価格は1,000円~数千円程度(当時) |
| 買取相場傾向 | 額面ベース ※人気県や美品はプラス査定の可能性あり |
額面以上が期待できる ※東京、北海道、高知などはとくに高評価 |
全47種類|地方自治記念500円硬貨のデザイン・図案一覧

このシリーズの最大の魅力は、なんといっても各都道府県が誇る美しいデザインです。表面には各地の観光地や歴史、文化が描かれています。裏面は全県共通で、古銭のイメージデザインです。
ここでは全47種類のデザインモチーフを地域ごとに詳しくご紹介します。
北海道・東北地方のデザイン
✔ 北海道:洞爺湖と北海道庁旧本庁舎
2008年の洞爺湖サミット開催地である洞爺湖と、赤レンガ庁舎の愛称で親しまれる旧本庁舎が描かれています。
✔ 青森県:三内丸山遺跡と遮光器土偶
縄文時代の大規模集落跡である三内丸山遺跡と、重要文化財の遮光器土偶を配し、古代ロマンを感じさせます。
✔ 岩手県:中尊寺金色堂(新覆堂)と毛越寺・曲水の宴
世界遺産・平泉を象徴する金色堂と、平安時代の優雅な歌遊びの情景がデザインされています。
✔ 宮城県:仙台七夕まつり
東北三大祭りの一つ、仙台七夕まつりの豪華絢爛な笹飾りが繊細に表現されています。
✔ 秋田県:白瀬矗と竿燈まつり
同県出身の南極探検家・白瀬矗(のぶ)と、夜空を彩る竿燈まつりの提灯がモチーフです。
✔ 山形県:縄文の女神
舟形町で出土した国宝の土偶「縄文の女神」の優美な姿が描かれています。
✔ 福島県:相馬野馬追
国の重要無形民俗文化財である相馬野馬追の、甲冑武者が繰り広げる勇壮な姿です。
関東地方のデザイン
☑ 茨城県:偕楽園と梅
水戸藩主徳川斉昭によって造られた偕楽園と、その代名詞である梅の花があしらわれています。
☑ 栃木県:眠り猫と雀
日光東照宮の有名な彫刻「眠り猫」と、その裏側にある「雀」を組み合わせ、平和への願いを表現しています。
☑ 群馬県:富岡製糸場東繭倉庫石碑と工女
世界遺産・富岡製糸場のレンガ造りの倉庫と、明治期に活躍した工女の姿です。
☑ 埼玉県:埼玉スタジアム2002
日本国内最大級のサッカー専用スタジアムであり、現代建築の美しさが際立つデザインです。
☑ 千葉県:九十九里
日本の白砂青松100選にも選ばれた、太平洋に面する雄大な九十九里浜の風景です。
☑ 東京都:東京駅丸の内駅舎と行幸通り
復原された赤レンガの東京駅丸の内駅舎と、皇居へと続く行幸通り。シリーズ最後を飾るにふさわしい風格があります。
☑ 神奈川県:鎌倉大仏
高徳院の本尊である国宝銅造阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏)の威厳ある姿が描かれています。
中部地方のデザイン
✅ 新潟県:トキと棚田
佐渡の空を舞う特別天然記念物のトキと、美しい日本の原風景である棚田の組み合わせです。
✅ 富山県:おわら風の盆
八尾地区で300年余り続く叙情的な祭り「おわら風の盆」の踊り手が描かれています。
✅ 石川県:木場潟から望む白山とキリコ祭り
霊峰白山を背景に、能登地方の伝統神事である巨大な奉燈(キリコ)がデザインされています。
✅ 福井県:恐竜
日本一の恐竜化石発掘量を誇る福井県らしく、フクイラプトルなどの恐竜骨格がモチーフです。
✅ 山梨県:富士山とぶどう
山梨側から見た富士山と、生産量日本一を誇る特産品のぶどうが描かれています。
✅ 長野県:善光寺と牛
国宝・善光寺本堂と、「牛に引かれて善光寺参り」の説話にちなんだ牛の姿です。
✅ 岐阜県:白川郷とれんげ草
世界遺産の合掌造り集落・白川郷と、県花であるれんげ草ののどかな風景です。
✅ 静岡県:富士山と茶畑
静岡県を代表する風景、広大な茶畑越しに望む富士山がデザインされています。
✅ 愛知県:愛知県庁本庁舎とカキツバタ
城郭風の屋根を持つ独特な帝冠様式の愛知県庁と、県花カキツバタです。
近畿地方のデザイン
✔ 三重県:熊野古道伊勢路
伊勢神宮から熊野三山へ通じる祈りの道、世界遺産・熊野古道の石畳が描かれています。
✔ 滋賀県:ビワコオオナマズとニゴロブナ
琵琶湖の固有種であり主(ぬし)とも呼ばれるビワコオオナマズと、フナ寿司に使われるニゴロブナです。
✔ 京都府:源氏物語絵巻「宿木二」
国宝『源氏物語絵巻』の一場面を採用し、千年の都・京都の雅な文化を表現しています。
✔ 大阪府:仁徳天皇陵古墳
世界最大級の墳墓である仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)を上空から見た前方後円墳の形です。
✔ 兵庫県:コウノトリ
一度は日本の空から消え、兵庫県の保護増殖事業により野生復帰を果たしたコウノトリが描かれています。
✔ 奈良県:遣唐使船
平城京の時代、大陸との交流を担った遣唐使船を復原展示をもとに描いています。
✔ 和歌山県:那智の滝
日本三名瀑の一つとして知られる那智の滝(落差133m)。熊野那智大社の別宮として信仰される神聖な場所です。
中国地方のデザイン
☑ 鳥取県:三徳山三佛寺投入堂
断崖絶壁の窪みに建てられた、国宝であり「日本一危険な国宝」とも呼ばれる投入堂です。
☑ 島根県:銅鐸とその文様
加茂岩倉遺跡から大量に出土した弥生時代の青銅器・銅鐸とその表面の文様がデザインされています。
☑ 岡山県:岡山後楽園
日本三名園の一つ、岡山後楽園の美しい庭園風景が描かれています。
☑ 広島県:原爆ドームと広島平和都市記念碑
恒久平和の象徴である世界遺産・原爆ドームと、平和記念公園内の慰霊碑です。
☑ 山口県:瑠璃光寺五重塔
大内文化の最高傑作と称される国宝・瑠璃光寺五重塔の優美な姿です。
四国地方のデザイン
✅ 徳島県:阿波おどり
400年の歴史を持つ徳島の夏祭り、阿波おどりの躍動感あふれる踊り手たちが描かれています。
✅ 香川県:金刀比羅宮から望む讃岐平野
「こんぴらさん」の名で親しまれる金刀比羅宮からの眺望と、おむすび型の山々が特徴的な讃岐平野です。
✅ 愛媛県:瀬戸内しまなみ海道と愛媛の島々
瀬戸内の島々を結ぶ美しい橋梁群、しまなみ海道の風景です。
✅ 高知県:坂本龍馬
土佐が生んだ幕末の英雄・坂本龍馬の肖像。人物画のデザインはとくに人気があります。
九州・沖縄地方のデザイン
✔ 福岡県:九州国立博物館、太宰府天満宮太鼓橋と梅
アジアとの交流拠点を象徴する九州国立博物館と、太宰府天満宮の歴史的な景観の対比です。
✔ 佐賀県:大隈重信と佐賀錦・鹿島錦
早稲田大学創設者で内閣総理大臣も務めた大隈重信と、伝統工芸品の織物文様です。
✔ 長崎県:大浦天主堂とステンドグラス
現存する日本最古の教会である国宝・大浦天主堂と、内部を彩るステンドグラスが描かれています。
✔ 熊本県:熊本城
加藤清正が築いた難攻不落の名城・熊本城の石垣と天守閣の雄姿です。
✔ 大分県:臼杵磨崖仏
岩壁に彫り込まれた国宝の石仏群・臼杵磨崖仏の、静謐で神秘的な表情です。
✔ 宮崎県:宮崎県庁本館
昭和初期に建てられたネオゴシック様式を取り入れた重厚な宮崎県庁本館の建物です。
✔ 鹿児島県:桜島
鹿児島のシンボルであり、現在も活発な活動を続ける活火山・桜島の噴煙たなびく姿です。
✔ 沖縄県:那覇大綱挽とエイサー
ギネス認定された世界一の大綱挽と、旧盆の伝統芸能エイサーの勇壮な演舞です。
地方自治記念硬貨を少しでも高く売るためのポイント

「せっかく売るなら、1円でも高く売りたい」
そうお考えの方へ、査定に出す前に知っておくべき重要なポイントを3つご紹介します。
1. 絶対に「磨かない・洗わない」
古銭や記念硬貨の買取において、最もやってはいけないことが「洗浄」や「研磨」です。
「汚れているからきれいにしよう」と洗剤で洗ったり、布でゴシゴシ磨いたりすると、硬貨の表面に微細な傷がつきます。
古銭収集の世界では、経年による自然な風合いが尊ばれる一方、人為的な洗浄痕は著しく評価を落とす原因となります。
たとえ変色していても、そのままの状態で査定に出すことが、結果的に高価買取につながります。
2. 付属品(ケース・解説書)をそろえる
プルーフ貨幣やカード型セットの場合、硬貨本体だけでなく、それを収めるケースや解説書、外箱などの付属品がそろっているかどうかが査定額に大きく影響します。
とくに「Bセット(切手入り)」や「Cセット」などの場合、切手シートが未使用で綺麗に残っていることも重要です。
購入時の状態に近ければ近いほど、コレクターアイテムとしての価値(完品評価)が高まります。
3. 専門の買取業者「福ちゃん」に依頼する
この記念硬貨を整理する方法として、銀行での両替、リサイクルショップへの持ち込み、そして古銭専門買取業者への依頼があります。
銀行ではどんなに珍しい硬貨でも、額面での交換にしかなりません。
「買取福ちゃん」には、古銭や記念硬貨に関する専門知識を持った査定士が在籍しています。
市場の最新相場、各県の発行枚数による希少性、プルーフ貨幣のコレクター需要などを正確に把握しているため、お持ちの硬貨の適正な価値を見極めることが可能です。
とくに、祖父母が集めていたコレクションなど、価値の不明な大量の硬貨がある場合は、一つひとつ丁寧に査定できる専門店への依頼を強くオススメします。
まとめ

地方自治法施行60周年記念500円バイカラー・クラッド貨幣は、日本の美しい風景と高度な技術が凝縮された魅力的なシリーズです。
全47種類それぞれに物語があり、中には発行枚数の少なさや人気のデザインによって、額面以上のプレミア価値を持つものが存在します。
「家にあるこの硬貨、いくらになるんだろう?」
そう思われた方は、ぜひ一度「買取福ちゃん」の無料査定をご利用ください。
経験豊富な査定士が、あなたの大切なコレクションの価値を正しく評価し、ご納得いただける価格をご提示いたします。
眠っている記念硬貨の高価買取なら、福ちゃんにお任せください。
よくある質問(Q&A)

最後に、地方自治法施行60周年記念500円硬貨に関して、お客様からいただく質問にお答えします。
Q1. この500円硬貨はコンビニやスーパーで使えますか?
はい、日本の法律上、正式な通貨として認められているため、お店で使用することは可能です。ただし、自動販売機や券売機などは、対応していない場合もあるので注意してください。
また、レジの店員さんがこの記念硬貨を知らない場合、偽物と疑われてしまうトラブルもまれにあります。使用するよりも、銀行で交換するか、買取店で現金化することをオススメします。
Q2. 銀行で換金するのと買取店で売るのはどちらが得ですか?
銀行では種類や状態に関わらず、すべて「500円」としての交換になります。一方、買取店であれば、希少性の高い県やプルーフ貨幣の場合、額面以上の価格がつく可能性もあります。
まずは買取店の査定を受けてみるのが最も損のない方法です。
Q3. 汚れている硬貨でも買取してもらえますか?
はい、お買取可能です。記念硬貨としての価値は、汚れがあっても残っています。無理にきれいにしようとせず、そのままの状態でお持ちください。
サビや変色がひどい場合でも、希少な種類であれば値段がつくことがありますので、諦めずにご相談ください。

