ギターのネック反りとは?原因とメンテナンスについて解説!

「最近、ギターが弾きにくい気がする……」
と思われている方、もしかすると“ネック反り”が起こっているかもしれません。
今回の記事では、ネック反りとはどういう状態をさすか、種類や原因についてご紹介いたします。
自分でできるメンテナンス方法もご紹介しますので、ぜひ実行してみてください。

ネック反りとは

ネック反りとは

ネックが曲っている状態を「ネック反り」といいます。

購入したばかりのギターや真新しいギターにはこういった現象は起こっていません。それは、のちほど紹介する方法で保管されているからです。

ネック反りが起きるとどうなる?

ネック反りが起きるとどうなる?

弦とフレットの隙間のことを「弦高」といいますが、正常なギターの弦高は均一であるのに対し、ネック反りが起こっているギターの弦高は「歪み」が見られます。

「そもそも、弦高の高さは決まっているの?」

という疑問をお持ちになった方もいらっしゃると思うので、ここで簡単にギターの弦高についてご説明いたしましょう。

ギターの弦高は低いと押さえやすい反面、「ビビリといわれる雑音が発生しやすい」といわれており、高いと押さえにくい反面、「張りのある音がする」といわれています。

ゆえに、初心者の方は弦高を低めにして演奏することが多いのです。

ちなみに、弦高には「基準」があります。

アコースティックギターの場合は「6弦12フレット上で2.5~3mm」であり、エレキギターなら「6弦12フレット上で2mm」といわれています。

このようにミリ単位で調整をする「弦高」ですが、ネック反りが発生するとこの弦高もバラバラになってしまい、いい音色を奏でることができなくなる、「ベチベチ」とした異音がするなどの不調が現れてしまうのです。

ギターのネックが反ってしまう原因

ギターのネックが反ってしまう原因

ギターのネック反りが発生する原因は主に4つ。
湿度」「温度」「弦の張り」「外力」です。中でも多いのが「湿度」といわれています。

湿度

ギターは木製です。木材は湿気を多く含むと膨らみ、乾燥すると体積が小さくなる(縮む)性質を持つため、湿度の変化を受けることでネックの形も変わります。

ちなみに、ギターの適正湿度は40~50%で、ネック反りが起こるといわれているのは、50%以上、もしくは30%以下といわれています。

つまり、水分過多であっても、乾燥状態であってもネック反りは発生してしまうのです。

日本のように湿度が高くなったり低くなったりする地域は本来「ギターの保管に向いていない」といわれていますが、私たちは梅雨の時期には除湿機を使い、乾燥が進む秋から冬にかけては加湿器を使用します。

これと同じ要領で、ギターを保管してあげましょう。

「一定の湿度に保つのは難しい……」

「エアコンや加湿器を使わずに済む方法はないの?」

と思われた方、ご安心ください。

楽器店やネットショップでは「ギター専用湿度調整剤」なるものが販売されています。これを使えば、ギターの適正湿度とされている40~50%を一年中保つことができるのです。

なお、湿度調整剤はギターと一緒にハードケースに入れることが推奨されています。お持ちでない方は、この機会に購入を検討してみてください。

温度

「湿度による体積変化」についてご説明しましたが、実は温度による体積変化も起こり得ます。

ギターを保管するうえで「適正」とされる湿度は20~25℃といわれています。

地域によってはこの適正温度を大きく上回ったり下回ったりすることは珍しいことではありません。とくに夏場と冬場には注意するようにしましょう。

温度対策については、「ハードケースに入れて保管する」が有効です。そして、私たちが「心地いい」と感じる場所に置いておくようにしましょう。

ハードケースに入れているから……といって外にある物置小屋に保管する、というのはよくありません。

弦の張り(テンション)

続いてこちら、「弦の張り」です。
弦はかなり強い力で張られており、ネックには大きな負担がかかっています。

そのため「置いているだけ」の状態でもネック反りは発生してしまうのです。

外力

外力、つまり「外的な力が加わっていること」です。
これはギターを壁に立てかけて保管している方によく見られます。

「ソフトケースに入れているから大丈夫だろう」

とお考えになっている方もいらっしゃると思いますが、ソフトケースはあくまでも「持ち運び用」であるため、ソフトケースにいれていたとしても外から圧がかかることでネック反りは発生します。

ネック反りの種類(順反り・逆反り)

ネック反りの種類(順反り・逆反り)

ネック反りには「順反り」「逆反り」の2種類があります。ここで2種類の違いについて解説していきたいと思います。

順反り

最も多いのがこの「順反り」です。
ギターを構えたときに、自分側にネックの膨らみがある状態、または平面に置いたときにお皿のようにくぼんでいる状態をさします。

逆反り

順反りと逆の状態をさします。
ギターを構えたとき外側にネックが膨らんでいる、また平面に置いたときに膨らんでいる状態が「逆反り」です。

反りの確認方法

反りの確認方法

ここではネック反りを確認する方法をご紹介します。

目視確認

一番簡単なのはこの方法です
平面に置き、ギターと自分の目線の高さを合わせます。

ポイントはヘッドだけではなく、ボディ、横からも確認をするということ。さまざまな視点でネックを見るようにしてください。

指で押さえて確認

1フレットと最終フレットを抑えます。
その状態でネックの中央(8フレットから12フレットあたり)を確認します。

この中央の弦とフレットの隙間が「基準値」であれば問題ありませんが、隙間が大きいと「順反り」、隙間が少ないと「逆反り」の状態だといえます。

自分でできるメンテナンス

自分でできるメンテナンス

軽度のネック反りであれば、「トラスロッドの調節」というメンテナンス方法で調整できる場合があります。 ちなみに「トラスロッド」は弓のような形をした金属の棒です。これはネック内に埋め込まれており、ネックの先端を見れば確認できます。

ですが、もし「これは難しそう」と感じる場合、自信がない場合は無理をせず楽器専門店やリペアセンターに持ち込むようにしましょう。

【必要なもの】
六角レンチ

【方法】
・はじめに弦を緩める
・六角レンチで45度ほど回す

順反りの場合は時計まわり、逆反りの場合は半時計まわりに回しましょう。

回しすぎに注意してください。
また、一日一回程度にし、ギターを休ませてあげるようにしてください。

しばらく置いてもネック反りが解消されない場合は自力で調整することは諦め、修理店に持ち込むことをおすすめします。

多少のネック反りは目をつぶること

多少のネック反りは目をつぶること

「ギターのネック反りが起こらないように、普段から気を付けよう」

と思われている方も多いかと思いますが、基本的にギターのネック反りは「当たり前に発生するもの」です。

ですが、

・壁に立てかけない
・ハードケースで保管し、湿度調整剤を入れる

これら徹底するだけで、ネック反りを最小限にとどめることが可能です。ぜひ実行してみてください。

まとめ

まとめ

いかがでしょうか。今回は多くの奏者の方が対面するネック反りについてまとめてみました。

今回、自分でできるメンテナンスを紹介しましたが、一番のメンテナンスは「普段からたくさん弾いてあげること」です。普段から触れていることで、小さなネック反りに気付くことができます。

ぜひ参考にしていただければと思います!

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