若き日の毛沢東が切手に!文化大革命期の希少な中国切手「毛主席安源へ」をご紹介

中国の激動の時代、文化大革命期の1968年に発行された「毛主席安源へ切手」。

この切手は、若き日の「毛沢東」が安源炭鉱へ向かう姿を捉えた、「劉春華」の油絵を基にデザインされています。当時としては珍しく、毛沢東が軍服姿ではなく、中国の伝統的な長衫姿で描かれている点が特徴です。

文化大革命の象徴ともいえるこの切手は、単なる郵便切手としての役割を超え、当時の政治状況や社会背景を反映した、芸術作品としての側面も持ち合わせています。

当記事では、「毛主席安源へ切手」の魅力と価値、切手が発行された歴史的背景について、詳しく解説していきます。

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「毛主席安源へ切手」とは?

若き日の毛沢東が切手に!文化大革命期の希少な中国切手「毛主席安源へ」をご紹介

毛主席安源へ切手」は、中国の文化大革命期の真っ只中、1968年8月1日の建軍節に発行された「文革切手」です。

この大判切手は、中国を代表する切手デザイナー3名(孫伝哲・万維生・李大維)が共同で制作。芸術家「劉春華」による油絵、「毛主席去安源」を基にデザインされています。

若き日の「毛沢東(毛主席)」が、革命に挑む姿を力強く表現したこの切手は、文化大革命中に発行され、多くの人々に愛され続けてきた歴史的名品といえるでしょう。

「毛主席安源へ切手」の発行背景

「毛主席安源へ切手」の発行背景には、1921年に毛沢東が安源炭鉱を訪れた「安源事件」と呼ばれる歴史的な出来事があります。

当時、中国共産党は創設間もない時期で、労働運動を通して民衆の革命意識を高め、団結を促そうとしていました。毛沢東は湖南省に戻り、中国共産党湖南支部を設立。安源炭鉱で働く労働者の劣悪な労働環境を調査し、彼らに革命の重要性を説いて回りました。

安源炭鉱は、ドイツと日本の資本によって支配されており、多くの労働者が過酷な労働を強いられていました。毛沢東は、そこに革命の可能性を見出し、労働運動の拠点として活動を開始したのです。

この安源事件を記念し、文化大革命の成功を象徴するものとして、「毛主席去安源」の油絵が描かれ、後に切手として発行されました。

労働者階級の団結」と「毛沢東の革命精神」を表現したこの切手は、当時の中国の社会状況や政治状況を色濃く反映しています。

「毛主席安源へ切手」の特徴:サイズ・デザイン・印刷技術

若き日の毛沢東が切手に!文化大革命期の希少な中国切手「毛主席安源へ」をご紹介

「毛主席安源へ切手」の最大の特徴は、そのサイズにあります。

通常の切手サイズをはるかに超える「40×60mm」という大判サイズを採用している点が、この切手を際立たせています。

このサイズ感は、原画である油絵の比率を忠実に再現するための工夫であり、当時の中国における最高の印刷技術を駆使して制作されました。とくに、色彩の再現性には細心の注意が払われ、原画が持つ芸術性を最大限に引き出すことに成功しています。

日本でのデザインテーマ名は「集団創作の油絵」

切手のデザインには、「劉春華」による油絵「毛主席去安源(毛主席が安源に向かう)」が採用されています(日本でのデザインテーマ名は、「集団創作の油絵」です)。

この絵画は、青い長衫を身につけ、右手に中国伝統の油紙傘を持った若き日の毛沢東が、山道を力強く進む様子を描いたものです。

背景に描かれた渦巻く雲や険しい山道は、革命の道のりの困難さを象徴。その一方で、毛沢東の凛とした表情と力強い足取りは、革命に対する揺るぎない決意を表現しています。

力強い筆致と鮮やかな色彩で描かれたこの作品は、中国美術史において最も広く知られた作品の1つとなりました。

▼中国切手「毛主席安源へ」の詳細
・発行日:1968年8月1日
・額面:8分
・切手デザイン:1種類
・発行枚数:5,000万枚
・編号:文12

「毛主席安源へ切手」の希少性と価値

若き日の毛沢東が切手に!文化大革命期の希少な中国切手「毛主席安源へ」をご紹介

「毛主席去安源へ切手」の希少性

毛主席去安源へ切手」は、文化大革命期の中国で発行された切手の中でも、とくに高いコレクター人気を誇ります。

その理由は、発行枚数が5,000万枚と比較的多いにもかかわらず、現存する未使用のものが少ないためです。文化大革命期の混乱により、多くの切手が使用済みとなり、未使用の状態で保管されていたものは希少となっているのです。

また、この切手は、中国の著名な画家である劉春華の代表作「毛主席去安源」を原画としており、芸術的な価値も高いと評価されています。さらに、当時の中国の社会状況や政治状況を反映した歴史的な資料としての価値も持ち合わせています。

これらの要素が重なり合い、「毛主席去安源へ切手」はコレクター市場で高値で取引される傾向です。

「毛主席去安源へ切手」の買取価値

「毛主席去安源へ切手」の買取価値は、切手の状態によって大きく異なります。

一般的に、未使用で状態の良いものは高値がつきやすく、使用済みや折り目や汚れ、破れなどがあるものは査定額が下がる傾向です。

切手の価値や買取価格を詳しくお知りになりたい場合は、信頼できる専門業者に査定をご依頼されることをオススメします。たとえば、買取実績が豊富な専門業者を選ぶことで、切手の状態や価値を正確に反映した買取価格を提示してもらえる可能性が高くなります。

「毛主席安源へ切手」をお持ちの方は、切手の査定を一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

お手持ちの「毛主席安源へ切手」には、もしかしたら思わぬ価値があるかもしれません。

福ちゃんでは、中国切手の専門知識を持つスタッフが丁寧に査定し、公正な価格で買取いたします。

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まとめ

毛主席安源へ切手」は、中国の歴史と革命を象徴する、高い価値を持つ中国切手です。

毛主席の労働運動への情熱と、文化大革命期における社会的なメッセージを背景に発行されました。

劉春華による力強い原画を再現したデザインと、限られた現存数も、この切手の価値を高めている要因です。歴史的価値と芸術的価値を兼ね備えた「毛主席安源へ切手」は、コレクターにとって見逃せない逸品といえるでしょう。

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