切手コレクターなら知っている?「国宝切手」とは

郵便局では「特殊切手」の一種として発行されている『国宝切手』は、コレクターからの人気が高く、「コンプリートしたい!」という方が多いといわれています。
そこで今回は、 「いつから発行されているの?」 「何種類あるの?」 など、国宝切手に関する情報をまとめてみました。切手のことをもっと知りたい方、自宅にある国宝切手について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

国宝切手とは

国宝切手は、1967年(昭和42年)に発行が始まりました。

日本の美しい国宝の数々を繊細に描いた国宝切手は、そのデザイン性の高さもあってコレクターからの高い人気を誇ります。

ちなみに現在も「国宝シリーズ」と呼ばれる切手が販売されていますが、今回の記事でいう「国宝切手」は1967年から1989年(平成元年)に発行された切手をさすこととします。

国宝切手の特徴は「1次」「2次」「3次」に分かれていること。

発行された時代によって単色刷りのもの、また凹凸を楽しむことができる凹版印刷が施してあるものなどがあり、それぞれの風合い、味わいを堪能することができます。

全53種で、「第1次」は1967年から1969年に発行されました。
第2次」は1976年から1978年、「第3次」は1987年から1989年に発行されています。

1年間に何種類発行される、という決まりはありません。
3~4種類だけの発行で終わった年もあれば10種類発行された年もあります。

第1次の国宝切手にはどのような切手がある?

全部で21種類あり、1集から7集に分類されています。

特徴は「飛鳥時代」「奈良時代」「平安時代」「鎌倉時代」「室町時代」「桃山時代」「江戸時代」に分かれていること。このように時代ごとに分類されているのは一次にだけに見られる特徴です。

すべての切手をご紹介したいところですが、ここでは中でも有名な切手を複数ピックアップしてご紹介したいと思います。

第1集・飛鳥時代『弥勒菩薩』

国宝シリーズの記念すべき第1集のひとつである『弥勒菩薩』は1967年11月に発行されました。

「釈迦が亡きあと、釈迦の救いを得られなかった人々を救うためにやってきた」とされる弥勒菩薩(正式名称「弥勒菩薩半跏思惟像」)。慈悲深い表情をされた弥勒菩薩は京都にある広隆寺で見ることができます。

弥勒菩薩が国宝に指定されたのは1951年。最初の「国宝彫刻」としても有名です。またこの切手に採用されている写真は、日本風景などを撮影する写真家として活躍する入江泰吉氏が撮影したもの。

発行部数は2200万枚で、同時に『法隆寺百済観音』『法隆寺金堂・五重塔』が発行されました。

第5集・室町時代『銀閣』

ご存知の方も多い「銀閣寺(正式名称「慈照寺」)の発行は1969年です。

銀閣寺が創建されたのは1482年。室町幕府8代将軍足利義政の別荘として建築されました。銀閣寺並んで有名な寺社仏閣に「金閣寺」がありますが、金閣寺のような豪華絢爛な外観と異なり、「侘び寂び」を思わせる佇まいが特徴です。

国宝に指定されたのは1951年(昭和26年)。戦後最初の国宝として選ばれました。

この『銀閣』の発行部数は2100万枚で、同じ5集には『安楽寺 八角三重塔』、『秋冬山水図(雪舟作)』があります。

第7集・江戸時代『紅白梅図』

国宝は仏像、建築物だけではありません。

紅白梅図』は江戸時代に日本画家として活躍した尾形光琳の作品で、1956年(昭和31年)、国宝絵画として指定されました。

中央に大きく流れる川を挟んで左側には長い歳月が経過したとみられる白梅が、そして右側には美しい花を咲かせる紅梅が描かれており、「新旧を対比させている」「若きものもいつかは老いる、という様を描いている」といわれています。

紅白梅図』の特徴は2連発行だということ。2枚でひとつの作品となるため、セットで買うことが前提とされいます。

第2次の国宝切手にはどのような切手がある?

第2次からは時代ごとの分類分けはされていません。

全部で16種類、1集から8集までが発行されました。

ここでも、特に有名な国宝切手をご紹介したいと思います。

第1集『執金剛神立像』

大きく見開いた目、口。隆々とした姿が印象的な『執金剛神立像』。
1951年(昭和26年)に国宝として指定されました。

この切手が発行されたのは1976年(昭和51年)で、採用されている写真は、第1次でご紹介した『弥勒菩薩』を撮影した入江泰吉氏の写真です。

人生で二度も自身の写真が採用されるということは非常に珍しく、切手コレクターの中でも知られた写真となっています。

執金剛神立像が鎮座するのは奈良県の東大寺の法華堂で、この法華堂も国宝に指定されています。毎年12月16日に一度しか御開帳されないということから、仏像ファンの方が購入されることも多かったといいます。

第3集『鳥獣人物戯画』

日本最古の絵巻物」また「四大絵巻」として有名なこの作品は1952年(昭和27年)に国宝に指定されています。

絵巻物は4部作になっており、動物や竜がコミカルに描かれているのが特徴です。描かれた時期は平安時代後期から鎌倉時代とされていますが、正式な時期はわかっていません。

鳥獣人物戯画』は、1977年(昭和52年)に発行されました。
相撲をして遊ぶウサギと蛙が可愛らしく、当時は切手コレクター以外の方も購入されることが多かったといいます。

第4集『紫式部日記絵巻』

紫式部日記絵巻』は1956年(昭和31年)に国宝に指定されました。

こちらの作品は皆様ご存知の紫式部が綴った日記を絵巻にしたもの。
気になる内容はというと……紫式部がお仕えしていた中宮彰子に次期親王となる子が誕生するまでの人々の様子、清少納言がどういう人物であったかなどが記されているといいます。

発行は1977年(昭和52年)。紫式部作品愛好家の方も多数購入されたといいます。

第3次の国宝切手にはどのような切手がある?

第3次は1987年から1989年の三年間に発行されたもの。1集から8集までが発行されました。

この当時、切手収集ブームの落ち着きを受けて、3次で国宝切手の発行が終了するとの発表もあったことから、終了を惜しむ声が多かったと言われています。ここでは2点をご紹介します。

第4集『厳島神社』

広島県にある厳島神社は1952年(昭和27年)国宝に指定されました。
ちなみに厳島神社は重要文化財、世界遺産としても有名です。

創建は593年。かの平清盛が厚く信仰していたことでも知られています。

厳島神社』が発行されたのは1988年(昭和63年)で、「昭和最後の国宝切手」としても人気が高いといわれています。

第8集『神人車馬画象鏡』

神人車馬画象鏡は奈良県の古墳から発掘された銅鏡です。
制作されたのは古墳時代といわれており、この鏡以外にもさまざまな銅石器が出土したといわれています。

発行されたのは1989年(平成元年)。最後の国宝切手として販売されました
同時発行されたのは『金印』です。建築物、絵画、仏像、どのジャンルにも属さない「国宝の原点」が有終の美を飾りました。

まとめ

いかがでしょうか。今回は国宝切手についてご紹介いたしました。

コレクターに人気がある国宝切手は状態が良好なものや、53種揃っているものなどであれば額面以上の買取が可能といわれています。

途中で収集をやめてしまった国宝切手がある」「少しでも高く売りたい」 こうしたときはぜひ福ちゃんにお任せください。

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