- 古銭
- 2017.01.23
オリンピック記念硬貨の価値は上がる?価格相場と高額買取のコツ

スポーツの祭典として世界中から注目を集めるオリンピック。
その記念として各大会で発行される「オリンピック記念硬貨」は、開催国はもちろん参加国でも独自に発行され、コレクターの間で根強い人気を誇る古銭のひとつです。
「手元にあるオリンピック記念硬貨、今後価値は上がるのだろうか?」
「売却するとしたら、どのくらいの価格になるのだろうか?」
とくに日本で開催された1964年と2020年の東京オリンピック記念硬貨をお持ちの方は、その価値が気になるところでしょう。
この記事では、オリンピック記念硬貨の価値が変動する理由から、希少性・貴金属価格・市場トレンドといった価値を左右する要因、そして東京オリンピック記念硬貨の現在の市場価値まで、わかりやすく解説します。
お手元の記念硬貨の価値を知る手がかりとしてお役立てください。
ご依頼はこちら
受付時間 9:00~20:00
(年中無休※年末年始は除く)
オリンピック記念硬貨とは?
オリンピック記念硬貨は、近代オリンピックの開催を記念して発行される特別な硬貨です。
法定通貨としての価値を持つだけでなく、その時代背景や開催国の文化、オリンピック精神を反映したデザインが施されており、歴史的・文化的な価値も併せ持っています。
数量限定で発売されるため、コレクターズアイテムとしての人気も高く、発行枚数や種類によっては高値で取引されることもあります。
これまでに日本では4度のオリンピックが開催
日本で最初にオリンピック記念硬貨が発行されたのは、1964年の東京オリンピック開催時です。この成功を機に、以降のオリンピックでも記念硬貨が発行され、国民的な関心事となりました。
以下は、日本開催のオリンピックで発行された記念硬貨です。
✔ 1964年開催:東京夏季オリンピック記念硬貨
✔ 1972年開催:札幌冬季オリンピック記念硬貨
✔ 1998年開催:長野冬季オリンピック・パラリンピック記念硬貨
✔ 2021年開催:東京2020オリンピック・パラリンピック記念硬貨
これらの記念硬貨は、オリンピックの感動を後世に伝えるとともに、開催国の技術力や芸術性を示す媒体としても機能しています。
素材には金や銀が主に用いられ、額面も100円から1万円まで様々です。収集家にとっては、その多様性も魅力のひとつといえるでしょう。
東京開催オリンピック記念硬貨とその価値
日本で開催された東京オリンピックは、1964年と2020年の2回を数えます。
それぞれの大会を記念して発行された硬貨は、時代背景や技術の進歩を反映した特徴的なデザインと素材で製造され、現在では額面を超える価値を持つコレクターズアイテムとして注目されています。
ここでは、各大会の記念硬貨の特徴と市場価値について詳しく見ていきましょう。
1964年東京オリンピック記念硬貨
1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催時に発行された記念硬貨は、1000円銀貨と100円銀貨の2種類です。
1000円銀貨は、表面に富士山、裏面に桜と額面、そして「1964 TOKYO」の文字がデザインされ、日本の象徴的な風景が美しく描かれています。発行枚数は1,500万枚でした。
一方、100円銀貨は、表面に聖火ロゴと五輪マーク、裏面に額面と発行年がデザインされ、発行枚数は8,000万枚と、より多くの国民の手に渡るように考慮されています。
当時の日本は高度経済成長の真っ只中にあり、この記念硬貨の発行は国民的なイベントとして大きな盛り上がりを見せました。
額面は1000円と100円ですが、銀という素材価値やコレクションとしての価値から、現在では額面を上回る価格で取引されることが一般的です。
▼関連コラム
→ 1964年東京オリンピック記念硬貨の詳細はこちら
2020年東京オリンピック記念硬貨
近年のオリンピック記念硬貨は、素材やデザイン、発行形態において多様化が進んでいます。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨は、その種類と技術の粋を集めたラインナップで注目を集めました。
発行されたのは、金貨・銀貨・クラッド貨(異なる種類の金属を重ね合わせたもの)など多岐にわたり、額面も1万円金貨・1000円銀貨・500円貨幣・100円クラッド貨と幅広いです。
デザインには、オリンピック・パラリンピックの象徴であるエンブレムやマスコットキャラクター、競技種目をモチーフにしたものなどが採用され、一部の硬貨には高度なカラー印刷技術が用いられるなど、収集意欲を刺激する工夫が凝らされています。
2020年東京オリンピック記念硬貨は、発売から年数がそれほど経過していないため現存する枚数も多い状態です。
しかし、記念品としての価値だけでなく、貴金属としての価値、そして収集品としての希少価値が複雑に絡み合い、額面以上の価値が見込まれるでしょう。
▼関連コラム
→ 東京2020オリンピック記念1万円金貨の詳細はこちら
オリンピック記念硬貨の価値が上がる理由
オリンピック記念硬貨の価値が、額面を超えて上昇するのにはいくつかの要素があります。
古いから価値が上がるというわけではなく、発行時の状況や硬貨そのものの特性、そして市場の需要と供給のバランスが大きく影響します。
ここでは、オリンピック記念硬貨の価値が上がるかどうかを見極める項目についてお伝えします。
希少性と発行枚数の関係
オリンピック記念硬貨の価値を決定づける最も基本的な要因のひとつが「希少性」です。これは発行枚数と密接に関連しています。
通常の一般流通硬貨であれば、必要に応じて追加生産されるため、市場での希少性はほとんど生まれません。
ところが、記念硬貨は「大会記念」や「アニバーサリーイヤー」など特定のタイミングでのみ製造されるため、追加生産が行われにくいのです。
とくに初期の大会や発行枚数が極端に少ない金貨・銀貨などは、さらに入手困難となり、その価値も上昇する傾向にあります。
また、総発行枚数が多くても、完品や未使用品である個体は流通中に汚れやキズがついたものより圧倒的に少数です。
これらの「保存状態の良し悪し」によって希少価値が変動し、価格に大きく影響します。未使用や未開封ケース付きのものは、市場に出回る数がさらに限定されるため、高値になるでしょう。
貴金属価格の影響
オリンピック記念硬貨の中には、銀や金といった貴金属が多く使われているものがあります。これらはコレクターズアイテムであると同時に、地金としての価値を持つ点が大きな特徴です。
金や銀の国際相場が上昇すれば、記念硬貨そのものの価値も連動して高くなる可能性が高いのです。
たとえば、純金製のオリンピック記念硬貨の場合、額面以上に「金の重量×相場」が下支えとなり、価値を保ちやすいメリットがあります。
銀貨に関しても同様で、市場価格が上昇しているタイミングで売却すれば、コインそのものにプレミアが付かなくても地金価格に引っ張られる形で買取価格が上乗せされることも。
金や銀の貴金属相場と合わせて、オリンピック記念硬貨の買取タイミングを考えるのも重要な戦略といえるでしょう。
コレクター市場のトレンド
オリンピック記念硬貨は、コレクター市場が活性化することで相場も大きく変動することがあります。
とくに近年は、インターネットオークションやSNS、フリマアプリなどの台頭により、コレクター同士の情報交換や取引が活発化しています。
かつては専門店や骨董市、オークションハウスが中心だった売買が、オンライン化によってスピード感をもって広がり、多くの人が気軽に情報を得られるようになりました。
こうした市場動向の影響を受け、ある特定のデザインや発行年に注目が集まると、一時的に価格が高騰するケースもあります。
エラーコインや限定セットなどのレアリティが高いものはもちろん、日常では目にする機会の少ない希少コインが話題となることで相場は急上昇することがあるのです。
そのため、日ごろからニュースや買取コラムなどをチェックしてトレンドを把握しておくことが、価値上昇のタイミングを捉えるうえで役立つでしょう。
オリンピック記念硬貨の買取なら「福ちゃん」
オリンピック記念硬貨の買取をご検討なら、ぜひ「福ちゃん」にお任せください。
弊社では、記念硬貨の買取において豊富な実績と専門知識を持つ査定スタッフが、お客様の大切なコレクションを適正価格で評価いたします。
記念硬貨の価値は、額面や材質だけで決まるものではありません。
とくにオリンピック記念硬貨は、世界的なイベントの記念品として国内外のコレクターから注目される品物です。
「買取福ちゃん」は最新の市場動向を常に把握し、流行やトレンドを加味した査定を行うことで、他店では見逃されがちな価値もしっかりと評価いたします。
ご自宅に眠っているオリンピック記念硬貨がございましたら、ぜひ一度福ちゃんの無料査定をお試しください。
ご依頼はこちら
受付時間 9:00~20:00
(年中無休※年末年始は除く)
まとめ
この記事では、オリンピック記念硬貨の価値がなぜ上がるのか、その理由や背景、そして主なオリンピック記念硬貨の特徴について解説してきました。
記念硬貨の価値は、発行枚数の少なさ(希少性)、素材、保存状態、そしてコレクター市場の動向など、様々な要因によって決まります。
1964年の東京オリンピックから2020年の東京オリンピックまで、それぞれの記念硬貨には独自の魅力と価値があります。
まずはお持ちのオリンピック記念硬貨がどの大会のコインなのかを判別し、現在はどのくらいの価値なのか確かめてみてはいかがでしょうか。