• 古銭
  • 2025.01.19

伊万里焼とエリザベス2世|「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」のすべて

わずか500枚限定で発行された、希少な「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」。

この銀貨は、400年という長い歴史を持つ日本とオランダの交流を記念し、遠くアフリカのザンビアで鋳造されたという、非常に珍しい背景を持っているのです。歴史的意義と希少性に加え、美しいデザインが融合したこの銀貨は、コレクターの間で高い人気を誇ります。

当記事では、この特別な銀貨のデザインと歴史的な背景、そして現在の市場価値について、詳しくご紹介します。

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「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」とは?

伊万里焼とエリザベス2世|「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」のすべて

「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」は、2000年に日本とオランダの交流400周年を記念して、アフリカ南部に位置する「ザンビア共和国」によって発行された記念貨幣です。

この銀貨は、遠く離れた異国の地で、日本とオランダの歴史的なつながりが記念された、非常に興味深い存在といえるでしょう。

その背景には、今から400年以上前の1600年、一隻のオランダ船「リーフデ号」が日本に漂着したという歴史的な出来事があります。この漂着が、後の日蘭交流の礎を築く重要な契機となったのです。

リーフデ号の漂着をきっかけに、1609年にはオランダ東インド会社と江戸幕府の間で通商条約が締結され、オランダは長崎の出島において貿易を行う唯一の西洋国家となりました。

この約200年以上にわたる貿易を通じて、日本は西洋の医学・科学・文化など、多岐にわたる分野で大きな影響を受けました。この交流は、近代日本の発展に大きく貢献し、その後の400年にわたる両国の友好関係の基盤を築いたといえるでしょう。

さて、なぜザンビア共和国が、この記念貨幣を発行したのでしょうか?

その背景には、国際的な記念貨幣事業の一環としての役割がありました。

ザンビアを含む発展途上国が、国際的なイベントや記念日を祝う記念貨幣を発行することは、決して珍しいことではありません。これらの記念貨幣は、収集家や歴史的、文化的な意義を求める人々に向けて発行されることが多く、発行国にとっては外貨獲得の手段の1つともなっています。

希少な1kg銀貨!「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」のデザイン

「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」は、発行枚数がわずか500枚という極めて希少な銀貨です。

特筆すべきはその重量で、1kgもの純銀が使用されているため、手に取るとずっしりとした重厚感と存在感を実感できる、まさに特別な逸品といえるでしょう。

表面を飾る「伊万里焼」のデザイン

伊万里焼とエリザベス2世|「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」のすべて

この銀貨の最大の特徴といえるのが、表面に描かれた「伊万里焼」のデザインです。

中央には、オランダ東インド会社を示す「VOC」のモノグラムが配されており、日蘭の歴史的なつながりを象徴しています。

伊万里焼とオランダは、江戸時代に日本とヨーロッパの間で盛んに行われた文化・貿易交流において、非常に重要な役割を果たしました。

伊万里焼は、17世紀初頭に肥前国(現在の佐賀県)有田町を中心に生産が始まった、日本を代表する磁器です。その鮮やかな色彩と繊細で優美な意匠は、国内外で高く評価されています。

この美しい伊万里焼は、当時アジアとヨーロッパを結ぶ主要な貿易拠点であったオランダ東インド会社を通じて、遠くヨーロッパへと輸出されました。ヨーロッパでは、貴族や富裕層の間で珍重され、生活を彩る調度品として、またステータスシンボルとして愛されました。

当時、鎖国政策を採っていた日本にとって、オランダは西洋との唯一の貿易窓口だったのです。

オランダ商人は、長崎の出島を拠点として、伊万里港(現在の伊万里市)からヨーロッパへ磁器を運び出しました。この港から積み出されたことが、「伊万里焼」という名称の由来となっています。

とくにヨーロッパで人気を博したのは、白地に濃い藍色のコントラストが美しい染付(そめつけ)や、赤・金などの鮮やかな色彩で華やかに絵付けされた色絵(いろえ)でした。

これらの伊万里焼は、ヨーロッパの文化や生活様式にも大きな影響を与えたといわれています。

この日蘭交流の象徴ともいえる伊万里焼が、この記念銀貨のデザインに採用されたことは、両国の歴史的なつながりを今に伝える重要な意味を持っているのです。

裏面を飾る「エリザベス2世」の肖像

伊万里焼とエリザベス2世|「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」のすべて

銀貨の裏面には、英国女王エリザベス2世の肖像が描かれています。

この肖像は、ザンビアがかつてイギリスの植民地であり、独立後もイギリス連邦に加盟していることに由来します。このような背景から、英連邦加盟国の記念貨幣には、エリザベス2世の肖像が用いられることが少なくありません。

肖像の周囲に刻まれているのは、「400 YEARS OF JAPAN – NETHERLANDS RELATIONS(日蘭交流400年)」という文字です。

この銀貨が日蘭交流400周年を記念するものであることを明確に示しています。

また、発行国である「ZAMBIA(ザンビア共和国)」の文字も配されています。

▼日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨の概要
・品位:銀99.9%(純銀)
・重量:約1,000g
・直径:約101mm
・厚さ:約14.6mm
・額面:20,000クワチャ(ザンビア・クワチャ)
・発行枚数:500枚
・発行年:2000年銘
・発行国:ザンビア共和国

注目の的!「日蘭交流400周年記念銀貨」の価値を解説

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日蘭交流400周年を記念してザンビア共和国が発行した純銀製の記念銀貨は、その独特な歴史的背景と芸術的なデザインから、コレクターの間で非常に高い人気を誇っています。

この銀貨の大きな魅力の1つは、純度99.9%という高品質な純銀が使用されている点です。さらに、重量は約1キログラムと非常に大きく、手に取るとずっしりとした重厚感と存在感を実感できる特別な逸品といえるでしょう。

表面に施された伊万里焼をモチーフにしたデザインは、日本とオランダの文化交流を象徴しており、その美術品としての価値も高く評価されています。

とくに、オランダ東インド会社のVOCモノグラムが伊万里焼のデザインに取り入れられている点は、歴史的なつながりを明確に示す重要な要素であるといえるでしょう。

この銀貨の市場価値は、保存状態や付属品の有無によって大きく変動します。とくに、発行当時の専用木箱ケースや証明書などの付属品が揃っている場合は、高額査定が期待できます。

逆に、付属品がない場合や、銀貨に傷や変色などの劣化が見られる場合は、査定額が下がってしまう可能性がありますので注意が必要です。

銀は比較的酸化しやすい金属ですので、品質の維持が難しいと感じられた場合は、状態が良いうちに古銭の買取を検討されることをオススメします。

もし、「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」の買取や査定をお考えの際は、ぜひ福ちゃんにお任せください。

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まとめ

「日蘭交流400周年記念ザンビア銀貨」は、わずか500枚という発行枚数の少なさから、市場に出回る数も極めて限られています。

日本国内では「日蘭通商400周年」に関連する古銭は比較的多く見られますが、「日蘭交流400周年」をテーマにした古銭は非常に珍しく、市場でも目にすることは稀です。

この銀貨の希少性と、「伊万里焼」と「エリザベス2世の肖像」という東西の文化が融合した美しいデザインは、歴史愛好家や古銭コレクターにとって、非常に魅力的な逸品といえるでしょう。

とくに、1kgという重厚感は、手に取ったときの満足感を高め、特別なコレクションアイテムとしての価値を際立たせています。

この銀貨は、日蘭両国の400年にわたる交流の歴史を今に伝える貴重な証であると同時に、異文化間の交流がもたらす豊かさを示す象徴としても重要な意味を持っています。

その背景にある深い歴史を感じられる、まさに他に類を見ない逸品といえるでしょう。

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