- 古銭
- 2025.04.29
50円玉でもレアだと高額買取が可能?種類やエラーコインの特徴を解説

私たちの日常で馴染み深い硬貨のひとつ、50円玉。
実はその中には、特定の発行年号や製造時の特殊なエラーがあるものなど、驚くほどの希少価値を持つ硬貨が存在します。
もし、あなたがレアな50円玉をお持ちなら、驚くほどの高額買取になる可能性もあるのです。
当記事では、どのような50円玉がプレミアム化しやすいのか、その背景やさまざまな種類について詳しく紹介いたします。
知っておきたいレアな50円玉の種類
50円玉は、長い歴史の中でいくつかのデザイン変更や素材の変更が行われてきました。その結果、特定の発行年によっては思わぬ希少価値が生まれることがあります。
ここでは、とくに「レア」として注目を集めやすい50円玉の年号や仕様を中心に、代表的な種類を紹介いたします。
【1955年(昭和30年)発行】菊穴なし50円ニッケル貨
日本で初めて誕生した50円硬貨は、1955年(昭和30年)に発行された「菊穴なし50円ニッケル貨」です。
表面には横向きの菊が美しく描かれ、現在の50円玉と異なり中央に穴がないのが最大の特徴です。
昭和30年から33年までの4年間製造され、当時はかなり多く流通したため、一般的な状態の50円玉であれば額面以上の価値がつくことは珍しいとされています。
ただし、発行枚数の少なかった「昭和33年の未使用品」などはプレミアがつく可能性もあります。
【1959年(昭和34年)発行】菊50円ニッケル貨
1959年(昭和34年)に登場したのは、中央に穴が開いた新デザインの「菊50円ニッケル貨」です。
表面には上から見た菊花が描かれ、裏面には「50」の数字と年号が配置されています。昭和34年から41年にかけて大量に市場へ送り出されたため、基本的に額面を超える価値はつきにくいのが現状です。
しかし、希少な年号として知られる「昭和35年の未使用品」ともなれば、プレミアがつくケースもあります。
【1967年(昭和42年)発行】50円白銅貨
1967年(昭和42年)には素材が白銅(銅75%・ニッケル25%)へと変更され、より小型で軽量化された50円玉が登場しました。
重量は4.00g、直径は21.0mmとなり、2025年の現在まで発行されています。
伝統的な菊のモチーフは継承しつつも、より使いやすさを追求したデザインへと進化しました。
こちらも大量に製造され市場にも広く出回っているため、通常の流通品ではほとんど額面以上の価格がつかないのが実情です。
【1987年(昭和62年)発行】50円貨
上記「50円白銅貨」の中でも、1987年(昭和62年)の50円玉は特別な年として知られています。
この年は一般流通用の50円玉が1枚も製造されず、貨幣セット(プルーフ貨幣セット・ミントセット)のみの限定発行でした。
発行枚数はわずか「77万5千枚」と極めて少なく、実際の流通量はほぼゼロに近い状況となっています。
そのため未使用品はコレクターから高い評価を受け、額面以上の価格帯で取引されることも珍しくありません。プレミアムのつく年号として覚えておきたい貴重な50円貨です。
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50円玉でもレアだと価値が上がる3つの理由
同じ50円玉でも、特定の年号や特殊な事情が重なると、思いがけず高額で取引されることがあります。
とくに「発行枚数の少なさ」「エラーコイン」「プルーフ貨幣」という3つの要素は、50円玉の価値を大きく押し上げる主な理由として挙げられます。
年号によっては発行枚数が少ない
硬貨にプレミア価値をもたらす大きな要因のひとつが「発行枚数」の少なさです。
特定の年号だけの限定発行だったり、貨幣セット用のみに製造が限られていたりすると、当然ながら世の中に出回る数は少なくなります。
その代表例が1987年(昭和62年)の50円貨で、一般流通向けには一枚も製造されなかったことから、熱心なコレクターの需要に対して供給が極端に限られ、高値のつきやすい状況が生まれたのです。
また、昭和35年のように発行枚数が控えめだった年号も、未使用の状態であれば数百円以上のプレミアがつくこともあります。
このように、年号と発行枚数の関係を知っておくことは、レアコインを見極める第一歩となるでしょう。
▼レアとされる50円玉の年号と発行枚数
✔ 昭和30年(1955年):6370万枚※上述
✔ 昭和33年(1958年):1800万枚
✔ 昭和35年(1960年):600万枚
✔ 昭和62年(1987年):77.5万枚※上述
✔ 平成22年~平成25年:45.6万枚~65.9万枚
エラーコインは希少価値が高い
エラーコインとは、硬貨の製造工程でたまたま起きたミスによって、本来のあるべき姿とは異なる形状や刻印になってしまった特別な硬貨のことです。
50円玉の場合、「穴なし」「穴ずれ」「刻印ずれ」などさまざまなタイプが確認されており、いずれも通常の流通ではほとんど見かけることがない珍しいものです。
そのため希少価値が高まり、状態次第では高額査定になる可能性があります。
プルーフ貨幣は観賞用として親しまれている
プルーフ貨幣は、鏡のように美しい鏡面仕上げが施された特別なコインセットとして、造幣局から限定的に販売されるものです。
一般的な流通品と比べると圧倒的に発行枚数が少なく、その美しさから観賞用のコレクションとして多くのファンに愛されています。
50円玉に限らず、こうしたプルーフセットは時として額面の何倍もの価値を持つことがあり、保存状態の良いプルーフ貨幣はオークションなどでも高値で取引されます。
【レアな50円玉】エラーコインの特徴は?
エラーコインは、通常の硬貨には見られない独特の外観や製造過程での希少性から、熱心なコレクターたちの注目を集めているのです。
市場でもあまり見かけることがないエラーコインは、50円玉でも穴の位置に関するものから刻印のずれまで、さまざまな種類が存在します。
以下では、代表的なエラー例とその特徴を紹介いたします。
穴なしエラー
穴なしエラーは、通常であれば中央に穴が開いているはずの50円玉に、穴が一切ないまま仕上がってしまったものを指します。
穴を開ける工程でなんらかのミスが発生し、そのまま刻印・出荷されてしまった非常に珍しいケースです。
このような穴なしエラーは発見報告も極めて少なく、コレクター市場ではとくに高い価値がつく可能性のあるエラータイプとして知られています。
なお、昭和30年から昭和33年までの50円玉は穴なしが正常なため、穴なしエラーは昭和34年以降の50円玉が対象です。
穴ずれエラー
穴ずれエラーは、中央に開けられるはずの穴の位置が本来あるべき中心からずれてしまった50円玉です。
穴あけと刻印の工程のタイミングがうまく合わず、硬貨の基となる金属板(ブランク)が正しい位置にセットされないことで生じてしまいます。
ずれの幅が大きければ大きいほど希少性は高まり、たとえ数ミリ程度でも、明らかに穴の位置が偏っていれば注目を集めやすく興味深いエラーのひとつといえます。
数ミリほどのずれ幅だと多くの方が気づかずに流通している可能性もあるため、ぜひお手元の50円玉を確かめてみてください。
影打ちエラー
影打ちエラーは、硬貨の両面が同じ模様になっているエラーコインです。
具体的には、本来表と裏で異なるデザインであるはずの硬貨において、片面は正常なデザインですが、もう片面に表のデザインと同じ模様が左右反転状態で刻まれているエラーです。
一方の面がくぼんだ鏡像デザインとなっているため、まるで片面の模様がもう片面へ影のように映り込んだように見えることから「影打ち」と呼ばれます。
これは、一度正常に刻印された硬貨がなんらかの理由で金型にはりついたまま取り残され、そこへ次のブランク硬貨が重なって二重にプレスされることで発生する珍しいエラーとして評価されています。
傾打ちエラー
傾打ちエラーは、硬貨が打刻される際に金型の角度が正しく合っていない状態でプレスが行われた結果、表裏の模様が斜めに打たれてしまったコインのことを指します。
正面から見ると図柄全体が明らかに斜め方向に傾いており、そのずれの度合いが大きければ大きいほど希少価値も高まる傾向にあります。
通常の製造工程では厳しくチェックされるため、市場に出回る数はごくわずかです。
市場に出回っていてもわずかな角度なら見逃してしまうことも多いため、お手元の50円玉もチェックしてみてください。
裏写りエラー
本来なら表面と裏面にそれぞれ異なるデザインで刻まれているはずが、強すぎる圧力や金型の接触などによって、片面の模様がもう片面にうっすらと浮かび上がってしまうエラーです。
両面のデザインが妙に重なって見える独特の風合いから、視覚的にも非常に特殊な印象を与え、コレクターの間でも人気の高いレアコインとして珍重されています。
見た目ですぐに判別可能なため、市場にはほとんど出回っていないエラーコインといえるでしょう。
ヘゲエラー
「ヘゲエラー」は、硬貨の表面金属が部分的にめくれ上がったり、製造過程での異物混入により余分な突起が生じたりしている珍しいエラータイプです。
めくれたように見えるため「メクレエラー」とも呼ばれます。
このエラーはプレス前の金属板に不純物が混ざっていたり、微細な亀裂があったりした場合、プレス時の強い圧力によって金属が剥がれたり裂けたりすることで発生します。
一見すると、単なる破損品のように見えるため見過ごされがちです。
しかし、正規の製造過程で自然に生じた真正なエラーコインであれば、その独特の外観から希少性が高く評価され、高額査定となる可能性もあるでしょう。
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50円玉以外にもある!レアな硬貨
コレクター市場で注目されるレアコインは、50円玉だけに限ったものではありません。発行枚数が極端に少なかったり、製造時に特殊なエラーが見つかったりと、さまざまな要因で高値になる硬貨が存在します。
ここでは、代表例として5円玉や10円玉の世界に潜むレア硬貨を紹介いたします。
エラー5円玉
5円玉もまた50円玉と同じく中央に穴が開いたデザインのため、穴の位置がずれている「穴ずれエラー」や、穴そのものが開いていない「穴なしエラー」が時折見つかっています。
5円硬貨はもともとの発行枚数自体が50円玉より多い傾向にあり、エラーコインに遭遇する確率も高いとされています。
硬貨の状態が良いものであれば、思わぬ高値がつくこともあるため、お財布の中を確認してみる価値はあるでしょう。
ギザ十
「ギザ十」は、昭和26年から昭和33年にかけて発行された、縁にギザギザが刻まれている10円玉の愛称です。
中でも、昭和26年銘の未使用品は発行初年のこともあり、コレクターからも非常に高く評価されています。
また、昭和33年や昭和32年は発行枚数が少なかったことから、状態次第でプレミアがつくこともあるほど。
このギザ十は、今でもコレクター市場で根強い人気を保ち続けており、特定の年号をすべてそろえることを目標にする収集家も多いため、時が経つほどに価値を高めている硬貨です。
レアな50円玉を高く買い取ってもらうポイント
もし運良くレアな50円玉を手に入れたなら、お買い物など通常利用するよりも、できるだけ高い価格で売却したいと思うのは自然なことでしょう。そこで、買取価格を下げないための基本的なポイントをいくつか紹介いたします。
以下の点に気を配るだけで、査定額が大きく変わる可能性もあります。
自分で磨くのは避ける
硬貨の表面の汚れやくすみが気になるからといって、自己流の方法で研磨剤やブラシを使って磨いてしまうのは必ず避けるべきです。
そうした行為は摩擦によって表面の微妙な艶や刻印を傷つけてしまい、コレクションとしての価値を大幅に下げてしまう恐れがあります。
無理なお手入れは厳禁です。査定に出す際は、入手したときのままの状態で、なるべく素手で触れないように注意して保存しておくことをオススメします。
劣化が進む前に買取を依頼する
硬貨は放っておくと、じわじわと経年劣化やサビ、変色などが進み、それによって査定額が下がってしまう可能性もあります。
とくに湿気の多い場所や汚れがつきやすい環境に保管していると、価値あるコインの状態を悪くしてしまう恐れも。
レア度が高いと判断した硬貨ほど、早めに専門家の査定へ出すことで高額買取につながります。
もし保管するなら、専用のコインケースなどで大切に保護し、最良の状態を保つことも重要なポイントです。
レアな50円玉の買取は福ちゃんにお任せください!
大切なレア硬貨を売却する際は、豊富な経験と専門知識を持つ買取店を選ぶことが何より大切です。正確な査定ができない買取業者だと、その価値を低く見積もられてしまうこともあります。
「福ちゃん」では、コインの専門知識を持ったスタッフが常駐しており、丁寧かつ正確な査定を心がけております。
宅配買取や出張買取、店舗への直接持ち込みなど、お客様のライフスタイルに合わせた多彩な売却方法が選択できることも魅力のひとつです。
初めての方でも安心してご相談いただける体制が整っていますので、スムーズな取引と高価買取をお考えならぜひ福ちゃん古銭買取をご利用ください。
まとめ
私たちの身近な存在である50円玉の中にも、希少年号やエラーコイン、プルーフ貨幣など高値になるものが眠っているかもしれません。
もしレアコインを見つけたなら、まずはその発行年や状態をしっかり確認し、劣化が進まないうちに専門家の査定に出してみることが賢明な選択といえるでしょう。
実績豊富で信頼できる買取店を選ぶことで、思いがけない高額査定につながる可能性も十分にあります。
もしお手元に「レアな50円玉があるかも」と感じたら、ぜひ福ちゃんの無料査定をご利用ください。