- 古銭
- 2025.06.17
価値のある100円玉一覧|希少なレア年号でプレミア価格を狙おう

普段何気なく使っている100円玉の中に、コレクターから高く評価されるものがあることをご存じでしょうか。
実は通常の流通コインでも、発行枚数が少なかったり特別なデザインが施されていたりすると、額面以上の価値を持つことがあるのです。
当記事では、昭和・平成・令和を通じて「価値のある100円玉」がどのように生まれ、なぜプレミアムが付くのかを詳しく解説いたします。
あわせて、記念硬貨の魅力や高く売るためのコツもご紹介しますので、もし売却や査定をお考えでしたら、ぜひご参考にしてください。
100円玉に価値があるケースは?
日常的によく使う100円玉、実は年号や特別なデザインによって相場も大きく変わることがあります。
ここからは、「発行枚数の少ない年号」と「記念硬貨として特別に発行されたもの」という2点に着目しながら、100円玉の価値がどのように決まっていくのかを見ていきましょう。
発行枚数の少ない希少な年号がある
100円玉に限らず、日本の貨幣は年号ごとに発行枚数が異なります。その中でも極端に発行数が少ない年のものは、流通量も少なくなるため、コイン収集家を中心に高い需要が生まれます。
具体的には、昭和36年や昭和39年といった銀貨時代の稲穂デザインの100円玉、あるいは平成13年・平成14年・令和元年などの白銅貨100円玉が代表例といえるでしょう。
これらの硬貨は、数千万~1千万枚程度の発行枚数で一見多く感じるかもしれませんが、通常年と比べると何倍、場合によっては何十倍もの差があることも。
ただし、傷の有無といった状態による評価の違いも大きいため、価値を判断する際には保存状態を重視することが大切なポイントです。
記念硬貨など特定イベントによる発行
価値が生まれやすいもうひとつのケースとして、特定のイベントや行事にあわせて発行される「記念硬貨」があります。
通常の100円玉とは違った図柄や素材で作られるため、多くの方が収集対象として注目しています。
たとえば、東京オリンピックや日本万国博覧会の開催を記念して発行された100円玉、あるいは昭和天皇陛下御在位を祝う記念硬貨などはとくに有名です。
こうした記念硬貨は一度きりの発行がほとんどで、同じデザインが後から追加製造されることはありません。
そのため、時間の経過とともに残存数が減っていくほど希少価値も高まり、コレクター市場では額面をはるかに超える価格で取引されることも珍しくないのです。
査定・出張費・手数料はすべて無料。

100円玉の価値のある年号
ここからは、コレクター市場で実際に「価値がある」とされている100円玉の具体的な年号をご紹介します。
昭和の銀貨時代から平成・令和の白銅貨時代にかけて、発行枚数が少なかったものや特別な背景を持つものを順番に見ていきましょう。
お手元にある100円玉と照らし合わせながら、チェックしてみてくださいね。
昭和32年銘~33年銘|鳳凰100円玉
昭和32年から33年にかけて発行された鳳凰100円玉は、日本で初めての100円硬貨として登場した記念すべき銀貨です。
表面には優雅な「鳳凰」の姿、裏面には力強い「旭日」や美しい桜の意匠が配されており、わずか2年間という短い発行期間が特徴。とくに昭和32年は登場初年度でもあり、コレクターの心をくすぐる魅力が詰まっています。
発行枚数自体は、昭和32年銘が3,000万枚、昭和33年銘に至っては7,000万枚と、数だけを見れば決して少なくありません。
そのため、多少使用感があるものなどは、基本的に地金(銀)相場に近い価格帯での取引がメインとなっています。
しかし、ほとんど使用された形跡がない極美品や、専門機関で鑑定済みの高グレード品になると、一気にプレミアムが付くことも。
銀を含む特別な素材感と、昭和初期という歴史的な価値が相まって、今なお多くのコレクターから根強い人気を集めている100円玉といえるでしょう。
昭和36年銘、昭和39年銘|稲100円玉
鳳凰デザインの後を継いで登場したのは、日本の主食である「稲穂」をあしらった100円銀貨です。昭和34年から昭和41年まで発行され、その中でも希少性があるのは、昭和36年と昭和39年の年号です。
昭和36年は発行枚数がわずか1,500万枚と、稲穂銀貨シリーズの中でも極端に少ないことで知られています。
(※昭和34年銘は1億枚以上が発行)
一方、昭和39年はさらに少ない1,000万枚しか発行されておらず、通常デザインの100円玉としては“史上最少”クラスの希少さを誇ります。
この年は東京オリンピック開催を控えていたため、記念硬貨の製造に力が注がれ、通常の稲穂デザインはごく限定的な生産にとどまったという背景もあるのです。
コレクターが注目するのは、傷や摩耗がほとんど見られない未使用状態の個体です。こうした極美品なら額面を大きく上回る値段にも期待できるでしょう。
平成13年銘|桜100円白銅貨
平成13年(2001年)の100円玉は、現行の白銅貨における「最少発行年号」として多くのコレクターから注目を集めています。
発行枚数がわずか約800万枚と極めて少ないのは、この時期に小額硬貨の需要が低下し、新500円玉の導入も進んだことで、造幣局の製造計画全体が抑制されたことなどが背景にあります。
コレクター間でも「平成13年白銅貨にはプレミアムがある」と広く認識されており、使用された形跡がない未使用品であれば数百円から数千円の間で取引されるケースも。
ただし、一般的な流通品の場合は、日常使用によるコンディション低下で価値が下がり、額面をわずかに上回る程度にとどまる点には注意が必要です。
お手元にある平成13年の100円玉は、ぜひ状態を確かめてみてください。
平成14年銘|桜100円白銅貨
平成14年(2002年)も、平成13年に次いで発行枚数が低かった注目の年号です。
約1,066万枚と通常年よりはるかに少ない発行数となっているため、コレクター間では“プチ希少年号”として一定の人気を集めています。
もっとも、平成13年ほどの極端な希少性には及ばないため、オークションや専門店での取引相場は「状態の良い未使用品なら数百円以上、それ以下の状態なら額面にプラスα」という程度が一般的な評価となっています。
日常のお買い物でもたまに出会える可能性がある年号なので、ぜひチェックしてみてください。
令和元年銘|桜100円白銅貨
2019年の令和元年硬貨は、平成から令和への改元という特別な節目に発行されたことから、発行枚数が約5,860万枚と少なくなりました。
平成31年銘(約3億枚)との併行発行期間があったことや、令和元年としての発行期間自体も短かったことなどが影響し、コレクターからは「今後さらに希少価値が高まるのではないか」と注目を集めています。
流通品の場合は比較的新しいこともあり、状態の良いものが多く見つかる一方で、現時点での取引価格は額面プラス数十円から数百円程度に落ち着くことがほとんどです。
ただし、完全未使用状態のものや公式の記念セットで大切に保管されているものになると、より高い値が付くこともあります。
100円玉の記念硬貨
続いて、特定のイベントを祝して発行された「記念硬貨」としての100円玉をご紹介します。これらは通常の硬貨と比べて、図柄や素材も異なる点が大きな魅力といえるでしょう。
昭和時代のオリンピックや万博など、日本を代表する歴史的な行事にあわせて作られた記念硬貨には、それぞれ独自の価値と物語が刻まれています。
昭和39年銘|東京オリンピック記念100円銀貨
1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックを記念して発行された特別な銀貨です。
表面には力強い聖火台とオリンピックシンボル、裏面には発行年と額面が美しく刻まれており、近代日本で初めての記念硬貨として当時大きな話題を呼びました。
発行枚数は約8,000万枚と比較的多かったものの、既に半世紀以上の時が流れ、今では状態の良い個体は徐々に減少傾向にあります。
銀含有率も高く、美しい光沢を放つ特徴があるため、コイン収集を始めたばかりの方の入門種としても根強い人気を集めています。
未使用に近い状態のものや、当時販売されたプルーフセットなどは、コレクター向けのプレミア価格で取引されることも少なくありません。日本のオリンピック史を形に残した貴重な1枚といえるでしょう。
▼関連コラム
→ 1964年東京オリンピック記念100円銀貨幣の買取価格や価値
昭和45年銘|日本万国博覧会記念100円玉
1970年(昭和45年)に大阪で開催された日本万国博覧会(大阪万博)を記念して発行された100円白銅貨です。
図柄には、当時一世を風靡した「EXPO’70」のシンボルマークや「赤富士」が力強く描かれ、時代の空気感を鮮やかに映し出したデザインとして高く評価されています。
大阪万博は日本の高度経済成長期を象徴する国際的なイベントであり、この記念硬貨も多くの方の手に渡りました。
そのため、一般的な状態のものであれば大きな価値の上昇には期待できませんが、きれいな未使用状態の硬貨や当時の記念セットとして保管されている硬貨には、今でも一定のプレミアが付くこともあります。
イベント自体の歴史的意義と独創的なデザインの魅力から、現在も根強いファンが多いのが特徴のひとつです。
昭和47年銘|札幌オリンピック記念100円玉
1972年(昭和47年)に開催された札幌冬季オリンピックを記念して作られた100円白銅貨です。表面には五輪の聖火、裏面にはシンボルマークなどをあしらった、力強いデザインが採用されました。
東京オリンピックの記念銀貨とは違い、こちらは白銅を主な素材としています。発行当時は冬季五輪の国内初開催という特別な機会を祝うものとして多くの人々から注目を集め、記念に保管した家庭も少なくありませんでした。
そのため、現存数自体は比較的多いと考えられますが、美しい状態のものや未使用のまま保管されていた硬貨は、コレクター市場で少しばかりプレミア価値が付くケースもあります。
昭和51年銘|昭和天皇陛下御在位50年記念100円玉
1976年(昭和51年)に、昭和天皇陛下の御在位50年を祝って発行された特別な記念100円白銅貨です。
表面には格調高い菊の紋章と「御在位五十年」の文字、裏面には皇居が美しく刻まれているのが特徴です。
皇室関連の記念硬貨は昔から多くのコレクターに愛され、とくに御在位50年という歴史的な節目を祝うこの硬貨には特別な意味が込められており、今なお一定の需要があります。
発行当時は広く流通していたため発行枚数も多く、通常の使用状態で保管されていたものは額面程度の値段になることも。
ただし、美品や未使用の状態で大切に保管されているものであれば、記念としての特別感と相まってプレミア価値を認められる可能性があります。
価値のある100円玉を高く売るには?
お手元にある100円玉が「希少年号」や「記念硬貨」であることに気付いたら、次に気になるのは「どうすればより高く売れるか?」ではないでしょうか。
ここからは、インターネットオークションやフリマアプリ、そして専門の古銭買取業者など、売却時に考えられるいくつかの選択肢のメリット・デメリットや注意点をまとめてみました。
オークションやフリマアプリで売却
インターネットオークションやフリマアプリを利用すれば、自身が希望する価格を設定して直接売りに出せます。
コレクターや古銭愛好家が多く参加しているこうしたプラットフォームでは、とくに希少な年号や状態の良い100円玉に高値が付く可能性も十分にあります。
ただし、基本的には素人同士の取引が中心となるため、コインが本物かどうかの判断や状態評価が難しく、場合によってはトラブルに発展してしまうケースもゼロではありません。
また、配送中の事故や落札後の未入金といったリスク、出品作業や梱包の手間なども考慮する必要があるでしょう。
とくにレア度が高く価値のある硬貨を出品する場合は、事前に類似品の落札相場をしっかりリサーチしたうえで、適切な価格設定にすることをオススメします。
エラーコインは年号問わず高い価値が付くことも
もし、お手持ちの100円玉に打刻ズレや刻印の欠け、縁(リム)の不均一といったいわゆる「エラー」が確認できる場合、年号に関係なく高額で取引される可能性が高まります。
エラーコインは製造過程で偶然に生じる特殊なコインで、発行数がごくわずかであるうえ、意図的に作られるものではないため、その希少性は非常に高いとされているのです。
ただし、一般的なコインとの見分けが専門知識なしでは難しく、中には単なる使用による摩耗や傷と、製造時のエラーの区別がつかないケースもあります。
もし「これはもしかしてエラーコインでは?」と思われる場合は、自己判断せずに専門の鑑定士や古銭買取業者に査定を依頼し、正確に判断してもらうのがベストな選択といえるでしょう。
福ちゃんの古銭買取に出す
専門家の確かな目で査定してもらい、スムーズに売却したいなら、古銭の買取実績が豊富な専門業者を選ぶのが最もオススメです。
中でも「買取福ちゃん」は、古銭・記念硬貨・紙幣など幅広いアイテムを取り扱っており、豊富な市場知識と経験を生かして適正な価格での買取が可能です。
査定料はもちろん、送料や手数料なども無料で対応しているため、余計なコストをかけずにプロの目による正確な査定が受けられるのが大きな魅力といえます。
また、自宅にいながら利用できる「宅配買取」やご自宅まで専門スタッフが訪問する「出張買取」直接店舗に持ち込める「店頭買取」など、複数の買取方法をご用意しています。
ご自身の都合や状況にあわせて選べるのも便利なポイントでしょう。
古銭買取で安心と実績を重視するなら、まずは「福ちゃん」にご相談ください。
まとめ
100円玉には「銀貨時代の鳳凰や稲穂デザイン」「発行枚数がわずかな年号」「特別なイベントを記念した記念硬貨」など、実は驚くほど多彩なレア要素が隠されています。
単なる額面以上の価値を持つかどうかは、年号だけでなく、発行枚数・保存状態・市場での需要といった要素が複雑に絡み合って決まります。
とくにエラーコインや未使用状態で保管されていたレア年号の硬貨は、予想以上の高値で取引される可能性も。そのため、普段使っている財布や小銭入れの中の100円玉も、一度じっくりチェックしてみる価値はあるでしょう。
もし売却を検討される場合は、オークションやフリマアプリでの個人売買もひとつの方法です。しかし、より安心安全に取引するなら、「買取福ちゃん」のような信頼できる専門業者への依頼をオススメします。
お電話が混雑しており繋がらない場合は、大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。