• 古銭/記念硬貨
  • 2025.06.19

希少価値のある古銭を一挙紹介!日本や海外で高額取引されている幻の逸品たち

希少価値のある古銭は、「古いお金」といった概念のほかにも、限られた枚数しか発行されなかったものや、歴史的な出来事と深く結び付いた古銭など、その背景にはさまざまなドラマが秘められています。

こうした古銭はコレクターから熱い視線を集め、ときには驚くほどの高額で取引されることも。

当記事では、古銭の希少性を決める重要なポイントから、日本・海外それぞれの代表的な希少古銭、さらには高額査定を狙うためのコツまで詳しく解説いたします。

貴重な古銭を手放したいとお考えの方や、これから収集を始めようとしている方もぜひ最後までご覧ください。

古銭の希少性を決めるものは?希少価値のある古銭を一挙紹介!日本や海外で高額取引されている幻の逸品たち

希少価値のある古銭は、ただ古いというだけで高額になるわけではありません。そこには「発行枚数」や「現存数」、そして「歴史的価値」といったさまざまな要素が複雑に絡み合っています。

ここでは、古銭の価値を大きく左右する3つの視点について詳しく見ていきましょう。

発行枚数が少ない

古銭の希少性を考えるうえで、まず注目したいのが「発行枚数」です。そもそもの製造数が極端に少なければ、流通量や市場に出回る数もおのずと限られるため、高額査定につながりやすくなります。

たとえば、試作段階でごく限られた数だけ製造された硬貨や、特別な贈答用として少数だけ鋳造された大判・小判などが挙げられます。

実際、天下統一を目指した権力者や時の皇帝が特定の目的で発行した古銭は、歴史的にも象徴的な意味合いを持ち、市場でプレミアム価格になることがしばしばあるのです。

こうした古銭は、もともと残存数が少ないうえにコレクターからの需要が高いため、オークションや専門業者での取引価格が高騰することがよくあります。

なぜその硬貨がわずかしか発行されなかったのか」という背景に思いを巡らせるのも、古銭収集の大きな楽しみといえるでしょう。

現存数が少ない

次に重要なのが「現存数」です。当初の発行枚数が多かったとしても、歴史の流れの中で回収や溶解、戦争や災害による散逸などが重なり、現代にほとんど残っていない古銭も少なくありません。

有名な例として、1933年にアメリカで製造されたダブルイーグル金貨は40万枚以上が鋳造されましたが、金本位制の廃止に伴う政策によってほぼすべてが溶かされ、わずかな例外を除いて市場から消え去りました。

その結果、実質的に”数枚“しか残っておらず、現存する個体は世界最高額クラスの価値を持つ伝説的な古銭となっています。

日本国内でも、江戸時代に改鋳を繰り返した大判・小判などは当時の流通量こそ多かったものの、現代まで美品の状態で残るものは限られているため、高い希少性を持っているのです。

歴史的価値がある

古銭に大きな付加価値をもたらすもうひとつの重要な要素が「歴史的価値」です。これは、特定の事件や人物、あるいは社会の大きな転換期と深く関わった古銭にプラス評価が与えられることを意味します。

たとえば、日本最初期の流通貨幣として知られる和同開珎や、豊臣秀吉や徳川家康が自らの権力を示すために造らせた大判金などは、歴史資料としても貴重な存在です。

海外に目を向けると、アメリカ建国期の1ドル銀貨や、イスラム帝国初期の金貨は、その背景にある国家の誕生や繁栄を物語る”証拠”として学術的にも高く評価されています。

こうした古銭には、投資や収集の対象を超えた物語が刻まれており、その時代をしのぶ手がかりとしての意義がコレクターや研究家の関心をさらに深めています。

希少価値のある古銭例(日本)

希少価値のある古銭を一挙紹介!日本や海外で高額取引されている幻の逸品たち

日本は古くから独自の文化や政治体制を背景に、さまざまな種類の貨幣を発行してきました。

その中には、歴史的に重要な転換期や特別な目的のために作られたことから、今ではほとんど目にできない希少な古銭が数多く存在します。

ここでは、その代表的な5つの古銭を取り上げ、それぞれの概要や価値について詳しく解説いたします。

天正菱大判金

豊臣秀吉」が1588年(天正16年)に特別に造らせたとされる大型の金貨で、表面に菱形の極印が刻まれていることから「天正菱大判金」と呼ばれています。

当時は恩賞や贈答用として用いられていたため、もともとの鋳造数が少なく、一般の市場にはほとんど流通しませんでした。

さらに、時代の流れの中で多くが散逸したり溶解されたりしたため、現在確認されているのはごくわずかといわれています。

豊臣秀吉という歴史上の偉人に直接結び付く点や、大判ならではの迫力ある大きさも魅力のひとつでしょう。

近年のオークションでは1億円を超える価格で落札された例もあり、「幻の大判」とも称される存在となっています。

実際に民間市場で取引されることは極めて少なく、現存する品物の多くは博物館など公的機関に収蔵されているのが実情です。

武蔵墨書小判

武蔵」の文字と花押が墨で書かれていることから、この名前で呼ばれる小判です。

江戸時代以前、後藤家によって鋳造された小判の中でもとくに珍しいもののひとつとされ、幕府が江戸時代初期に発行した慶長金の一種として分類されることもあります。

もともとの鋳造数が限られていたため、実物を見る機会自体が非常に少なく、保存状態の良い品物となるとさらに希少性が高まります。

表面に記された墨書は時間の経過とともに消えやすく、はっきりと文字が判読できる状態で残っているものは数えるほどしかないのが現状です。

そのためコレクターの間では高い需要があり、オークションなどでは数百万円から、状態によっては数千万円単位の取引が行われることもあります。

饒益神宝(じょうえきしんぽう・にょうえきしんぽう)

平安時代に発行された皇朝十二銭のひとつで、859年(貞観元年)に朝廷が鋳造したと伝えられる銅銭です。

表面には「饒益神寶」の四文字が刻まれており、当時の儀式や政治体制の変遷を物語る貴重な歴史的遺物となっています。

皇朝十二銭の後期に位置づけられるこの貨幣は、全体的に現存数が非常に少ないことで知られており、中でも饒益神宝は「出土例が極めてまれ」とされる特別な存在です。

発見されたとしても長い年月による摩耗が激しく、文字がはっきりと判別できる美品は数えるほどしか確認されていません。

古銭市場での価値は非常に高く、一般的には百万円単位から、状態が良好であればさらに高額になるケースも珍しくないでしょう。

大仏大判

大仏大判」は、豊臣秀頼が京都の方広寺大仏殿を再建するための資金調達を目的として発行させたと伝えられる大型の金貨です。

1608年(慶長13年)頃に限られた期間だけ鋳造されたため、そもそもの数量が少なく、現代まで伝わる数はさらに僅かしかありません。

その名前が示すとおり、大仏の建立や再建事業という歴史的な出来事と深く関わる貨幣であり、歴史研究の面からも非常に興味深い存在といえるでしょう。

市場価値は状態にもよるものの、一般的には数百万円から、由緒や保存状態によっては数千万円に達することもあります。

ほかの大判と比較すると取引事例がやや少ないものの、豊臣家という日本史上重要な家系との結び付きが高く評価されており、今後の価格動向にも大きな注目が集まっています。

八咫烏50銭銀貨

1918年(大正7年)頃に試作されたと伝えられる「八咫烏50銭銀貨」は、正式な発行こそされなかったものの、わずかにその存在が確認されている幻の硬貨です。

第一次世界大戦後の銀相場の変動により、実際に流通させる前に鋳潰し(溶解処分)されてしまったため、試作品のごく一部が特別に残されたと考えられています。

表面には日本神話に登場する三本足の烏(八咫烏)の意匠が描かれており、その神秘的な雰囲気はコレクターの心を強く惹きつけます。

近年では、オークションで数百万円の高値が付いた例も報告されており、今後ますますプレミアム価値が高まる可能性を秘めた注目度の高い銀貨といえるでしょう。

希少価値のある古銭例(海外)

希少価値のある古銭を一挙紹介!日本や海外で高額取引されている幻の逸品たち

世界に目を向けると、日本以上にスケールの大きな歴史や事件を背景とし、生まれながらにして希少性を持った古銭が数多く存在します。

ここでは、その中でもとくに有名な5種類を取り上げ、それぞれがどのような理由で高い評価を受けるのかについて詳しく見ていきましょう。

1933年 ダブルイーグル金貨

アメリカが1933年に製造した20ドル金貨で、大恐慌の真っただ中で実施された金保有禁止政策により、発行前にほぼすべてが溶解処分されるという数奇な運命をたどりました。

わずかに流出した数枚についても、政府が「違法に流出した品」として没収したため、現在市場で合法的に所持が認められた個体は世界にたった1枚だけとなっています。

さらに、かつてエジプト国王ファルークが所有していたという由緒ある経歴を持つコインとしても知られているのです。

2021年に開催されたオークションでは、約1,890万ドル(日本円にして20億円を超える金額)という驚きの価格で落札され、「世界で最も高額なコイン」のひとつとしてその名を馳せました。

その歴史的背景と法的な希少性が組み合わさった、まさに伝説的な古銭といえるでしょう。

1794年 フローイング・ヘア・ダラー銀貨

アメリカ合衆国が建国後、連邦政府として初めて発行した1ドル銀貨が「フローイング・ヘア・ダラー」です。

1794年にごく少数だけが鋳造され、その後多くが改鋳されたり長年の使用による摩耗で失われたりしたため、現在まで美品の状態で残っているものは極めて希少となっています。

表面に描かれた自由の女神の髪が風になびく優美なデザインから「フローイング・ヘア(なびく髪)」と呼ばれ、その芸術性も高く評価されてきました。

2013年には最高グレードと認定された個体が1,000万ドルを超える価格で落札され、さらに個人間の直接取引では1,200万ドルという金額が報じられたこともあります。

アメリカの貨幣史を語るうえで欠かすことのできない歴史的名品です。

723年 ウマイヤ朝 ディナール金貨

初期イスラム王朝として知られるウマイヤ朝によって、723年(イスラム暦のヒジュラ暦105年)に発行したとされる高純度の金貨です。偶像を禁じるイスラム教の教えに従い、装飾的な文字だけで意匠が構成されているのが特徴です。

当時の貴重な鉱山から採掘された上質な金を使用して作られた可能性があるとされ、宗教的・歴史的な意義も極めて大きいといわれています。

現在まで残っている数はごくわずかで、オークションに出品されるたびに数百万ドル規模の高値が付くことも珍しくありません。

中世イスラム世界の繁栄や高度な文化を象徴する貴重なコインとして、世界各地の博物館でも特別扱いされることが多く、学術的価値も非常に高いため、専門家やコレクターから熱い視線が注がれ続けています。

1804年 アメリカ1ドル銀貨

表面に「1804年」という年号が刻まれているものの、実際には19世紀前半になって外交贈答用として後から作られたという特異な経歴を持つ、「幻の1ドル銀貨」として知られています。

総数が極めて少ないことに加え、各国の王室や世界的な富豪のコレクションとして大切に保管されてきた歴史があるため、一般の市場に出回る機会は非常に限られているのです。

かつては「キング・オブ・コイン(コインの王様)」とも称され、その特別な希少性と興味深い歴史的背景から、オークションでは数億円単位の価格を記録することもあります。

アメリカの硬貨コレクション界で最も名高い存在のひとつであり、これを手にできれば、まさに「究極のコレクション」と呼ぶにふさわしい逸品でしょう。

パルティア戦争勝利記念貨幣

古代ローマ帝国が東方の強国「パルティア」との戦いで勝利を収めた際に、その偉業を記念して特別に鋳造された金貨です。

表面にはローマ皇帝の肖像、裏面には「VIC PAR(パルティアへの勝利)」を示す象徴的な図柄が刻まれており、当時の政治的プロパガンダとしての役割も担っていました。

発行枚数はもともと少なく、約1800年という気の遠くなるような時間を経て美品の状態で現代に残る個体は、極めて限られています。

古代コインの専門市場では、状態にもよりますが数十万円から場合によっては百万円を超える価値が認められる貴重な存在です。

軍事的・政治的な歴史の証人としてだけでなく、古代ローマの優れた芸術性や技術力を今に伝える貴重な資料としても、高い評価を受けています。

希少価値のある古銭を高く売るコツ

希少価値のある古銭を一挙紹介!日本や海外で高額取引されている幻の逸品たち

希少な古銭をお持ちで、「できるだけ高い金額で手放したい」とお考えの方も多いことでしょう。

同じ古銭でも、売却方法や査定の依頼先によって、数万円から数十万円以上もの大きな価格差が生じることもあります。

ここでは、大きく分けて2つの売却方法と、それぞれの注意点やメリットについて詳しくご紹介します。

ネットオークションやフリマアプリで出品

インターネットのオークションサイトやフリマアプリを利用すれば、自身のペースで出品や価格設定ができるのが大きな魅力です。

古銭の価値を理解しているコレクターや趣味で古銭を探している個人と直接取引できれば、その希少性を正当に評価してもらい、思いがけない高値が付く可能性も十分にあります。

ただし、写真の撮影や説明文の作成に不備があると、購入を検討している方に不安を与えてしまい、価格が伸び悩むこともあるため注意が必要です。

また、真贋を疑われるケースもあり、必ずしも落札されるとは限りません。

さらに、高額な取引になるほどトラブルが発生しやすく、商品到着後のクレームやキャンセル要求など、個人間取引特有のリスク管理も必要になってきます。

出品前に専門家による鑑定書や意見書を用意しておくと、より安心して取引を進められるでしょう。

古銭買取業者に買い取ってもらう

安全かつスムーズに売却したいなら、豊富な実績と専門知識を持った古銭買取業者を利用する方法がとくにオススメです。

買取福ちゃん」のように、数多くの買取実績を持ち、さまざまな査定事例に精通している専門業者であれば、希少古銭の真の価値を適切に見極めてくれます。

専門的な知識を持ったスタッフによる丁寧な査定が行われるため、古銭の状態や真贋、来歴といった細かなポイントまでしっかりとチェックされ、適正な高価買取につながる可能性が高まります。

また、ご自宅にいながら利用できる宅配買取サービスや、専門家が直接お伺いする出張買取サービスなど、状況に合わせた利便性の高いサービスが充実しているのも大きな魅力です。

「できるだけ高く売りたいけれど、トラブルは避けたい」という方にとって、専門業者への依頼は最良の選択といえるでしょう。

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まとめ

希少価値のある古銭を一挙紹介!日本や海外で高額取引されている幻の逸品たち

古銭の希少価値を左右する大きな要素として、「発行枚数」「現存数」「歴史的背景」という3つのポイントがあることがわかりました。

日本だけでなく海外でも、こうした要因が複雑に絡み合い、ときには驚くほど高額で取引される貴重な古銭が存在しています。

天正菱大判金」や「武蔵墨書小判」といった日本を代表する希少古銭から、1933年の「ダブルイーグル金貨」や、1794年の「フローイング・ヘア・ダラー」のような世界的に名高いコインまで、その価値には深い歴史の重みと物語が秘められているのです。

もしご自宅に希少な古銭が眠っているかもしれないと思われるなら、まずは真贋を含めた正確な鑑定を受けることが第一歩といえるでしょう。

そのうえで、専門買取業者やオークションなど、ご自身の状況に最適な売却方法を選べば、より満足のいく取引につながりやすくなります。

「福ちゃん」なら、お持ちの希少古銭が持つ可能性を最大限に引き出せます。お気軽にお問い合わせください。

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